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パソコン作業をしていて気づくと姿勢が悪くなっている…という方は多いのではないでしょうか。
悪い姿勢で長時間作業をしていると、猫背・巻き肩・肩や首のコリなど身体の不調につながってしまいます。
より良い姿勢をキープして楽にパソコン作業をしたい…という方におすすめなのが、自然な姿勢でタイピングできるように人間工学に基づいて設計されたエルゴノミック キーボードです。
なかでも今注目を集めているのが、ロジクールの「ERGO K860 エルゴノミック スプリット キーボード」。
今回は、発売直後のERGO K860を実際に使って、その性能や使用感について詳しくレビューしていきたいと思います。
もくじ
ロジクール「ERGO K860 エルゴノミック スプリットキーボード」の特長
ロジクールから2021年8月に発売された「ERGO K860 エルゴノミック スプリットキーボード」。
独自の曲線形状のキーフレームとスプリットレイアウトのキー配置、一体型リストレストにより、自然な姿勢でタイピングができるように設計されたキーボードです。
さっそく実機を触りながら、ERGO K860の特長を詳しく解説していきます。
人間工学に基づいて設計された曲線状のキーボード
ERGO K860は、より良い姿勢でのタイピングを実現するために、人間工学に基づいた曲線状のキーフレームとなっています。
中央部分が12度の角度で盛り上がっているので、キーボードに手を置いた瞬間に自然と手がリラックスした状態に。無駄な筋緊張を和らげて姿勢の改善につながります。
スプリットレイアウトの日本語配列フルサイズキーボード
ERGO K860のキー配置は、メインキーが25度の角度で左右に分かれているスプリットレイアウト。手首のひねりを軽減して、より自然な姿勢でタイピングができます。
パンタグラフ式で1.8mmの浅いキーストロークのため滑らかなタッチ。日本語配列・テンキー統合のフルサイズキーボードで、なじみのある配置で使いやすいキーボードです。
快適なピロー付きの一体型リストレスト
3層構造のピロー付きリストレストは、キーボードとの一体型。
表面は丈夫で汚れにくい生地でコーティングされていて、滑らかな触り心地。内部には2mmの高反発素材と4mmの形状記憶素材が重なっていて、作業時の負担を減らしてしっかりと手首をサポートしてくれます。
手首の角度調整も3段階で可能
また、座っていても立っていても自然な角度で使用できるように、パームリフト機能も搭載。
0°、-4°、-7°の3段階で角度を変えることで、手を最適な位置に調整できます。
スマートなワイヤレス接続
ERGO K860は、Bluetoothまたは同梱のUSBレシーバーを使ってかんたんに各種デバイスとワイヤレス接続ができます。
最大3台のデバイスに接続できて、Easy-Switchボタンを押すだけでデバイスをスピーディーに切り替えることもできます。
使用電池は手に入れやすい単四形乾電池2本で、最長2年間と長寿命なのも嬉しいですね。
スペック表
ERGO K860 | |
---|---|
本体サイズ | 幅456×高さ233×奥行48mm |
重量 | 1160g |
キーレイアウト | 115キー日本語レイアウト |
キー構造/デザイン | パンタグラフ |
キーピッチ | 18mm |
キーストローク | 1.8mm |
角度調節機能 | 有(-4°, -7°) |
電池 | 単四形乾電池x2 |
無線方式 | 2.4GHzロジクールUnifying™、Bluetooth® Low Energy |
システム要件 | Bluetooth®:Windows® 10 以降 / macOS 10.15 以降 / iPadOS 14 以降 / Chrome OS™ / Linux® Unifying USBレシーバー:Windows 10 以降 / macOS 10.15 以降 / Chrome OS / Linux |
ソフトウェアサポート | Logicool Options(macOS 10.11以降およびWindows 7以降) |
公式ストア税込価格 | ¥16,940 |
(※2021/9/1時点の価格)
ロジクール「ERGO K860」を実際に使ってみた
それでは、実際にERGO K860を使ってみましょう。
今回は、Windowsノートパソコンの外付けキーボードとして使用します。
まずはセットアップ
接続・セットアップをしていきます。
裏面の電池カバーを開けて単四形乾電池を入れ、上部の電源スイッチをONにします。
USBレシーバーで接続する場合
Unifying USBレシーバーで接続する場合は、デバイスのUSB-Aポートにレシーバーを挿します。
レシーバーがPCに認識されたら、Windowsの場合は「Fn」と「P」・Macなら「Fn」と「O」を同時に3秒以上長押しします。
以上で接続完了となります。
Bluetooth接続する場合
Bluetoothで接続する場合は、デバイスを設定したいEasy-Switchボタンを3秒以上長押し。ボタンが点滅し始めたらBluetooth接続待機状態となります。
PC側のBluetooth設定画面から「ERGO K860」を選択して追加。
PINコードを入力したら接続完了となります。
細かい設定は専用ソフトをDL
以上のように、とりあえずデフォルトの設定で使用するなら、非常にかんたんにセットアップができます。
さらに、キーのカスタマイズやショートカットなど細かいキーボード設定をしたい場合は、専用ソフト「Logicool Options」を使用することで可能になります。
タイピング中の動画
実際にERGO K860を使ってタイピングしている様子がこちらです。
浅めのストロークで力を入れず滑らかに入力できて、少し凹みのあるキーは手になじんで押し心地も快適です。
打鍵音は比較的静かで、カチャカチャ音が気になることはありませんでした。
さらに快適なのがリストレスト。さらっとやわらかい手触りながら、しっかりと支えられている感があります。
実際に使って感じた魅力
ERGO K860を約1週間使ってみて、その快適な使い心地の虜になってしまいました。
一度使うと平面のキーボードには戻れないERGO K860の魅力をまとめました。
無理のない体勢でタイピングできる
ERGO K860を使ってまず感動したのが、手を置いた瞬間すぐにわかるほど自然と楽な姿勢になっていたことです。
手に余計なひねりや緊張感がなく、リラックスした状態でキーボードに手を乗せることができました。
タイピングしていても指を楽に動かすことができて、かなり負担が軽くなっていることがわかります。
手だけでなく肩や首まで全体の力もスッと抜けて、姿勢も改善された気がします。
さらにERGO K860をしばらく使った後に、通常の平面キーボードでタイピングしてみると違いをより実感できました。
これまで普通だと思って使っていた平面キーボードですが、肘をグッとひねって肩を内側に巻き込まなければならないので、姿勢にかなりの違和感を感じてしまいました。
一度使うと平面キーボードに戻るのは難しいので、ぜひ一生ついていく覚悟を持って使ってみてください…。
静かで軽い打鍵感で疲れづらい
ERGO K860は、打鍵感も軽く長時間の使用でも疲れづらいように感じました。
楽な姿勢で軽いタッチでタイピングができて、カチャカチャ音もうるさくありません。
タイピングが速い方もストレスなく使えるのではないでしょうか。
個人的には、普段使っているノートパソコンと同じパンタグラフ式なので使いやすく、ほとんど違和感なく移行することができました。
リストレストの素材感が良い
実際に触らないとなかなか伝わりづらいのですが、リストレストの素材感が本当に最高でした。
サラサラした表面素材で、合皮のようにべたついたり布のように汚れが気になったりということがありません。
手首を乗せたときの、ふんわりとやさしく支えてくれるホールド感もとても心地良かったです。
最初はリストレスト一体型なんて邪魔じゃないかと思っていましたが、実際に使ってみると「むしろこのリストレストこそがERGO K860の中核を担っているのでは…!?」と思うほど素晴らしい使い心地でした。
慣れた日本語配列で使いやすい
多くの方にとってなじみの深い日本語配列のキーボードなので、違和感なく使える方が多いと思います。
テンキー搭載のフルサイズキーボードで、数字入力をすることが多い方も外付けのテンキーを別途用意する必要がありません。
逆に言えば、普段英語配列のコンパクトなキーボードを使用している方にとっては使いづらいかもしれませんね。
ワイヤレスなのでケーブルがごちゃつかない
作業環境は常にスッキリさせておきたい…という方にとってワイヤレス仕様は嬉しいポイントですよね。
すぐにテーブルの上がごちゃついてしまいがちな我が家でも、スッキリと置くことができました。使い終わったらサッとすぐに片づけられるのもワイヤレスの特権ですね。
接続に関しても、最初に設定しておけばあとは電源をONにするだけですぐに使える状態になるので楽でした。
ワイヤレスだと気になる入力遅延も、文字入力など通常の仕事で使う範囲ではまったく遅延を感じませんでした。
とはいえ低遅延仕様というわけではないので、ゲームなどシビアな反応スピードを求める方は有線のほうがいいかもしれません。
購入前に知っておきたい注意点
個人的にはかなり快適な使い心地だったのですが、実際にERGO K860を使ってみて一部気になった点がありました。
作業環境や人によっては使いづらさを感じるかもしれませんので、購入前に確認しておきましょう。
意外と大きく場所をとる
想像していたよりもかなりサイズが大きいです。
スプリットレイアウトのフルサイズキーボードでそもそも横幅が若干大きいのですが、リストレスト一体型でさらに縦幅も通常よりかなり大きくなっています。
机の上に置くとディスプレイやマウスの位置が普段よりもだいぶ遠く、テンキー無しでいいからもう少し幅が狭くなるといいな…と思ってしまいました。
広めの机なら慣れで解決できそうですが、狭いスぺースで作業している場合はそもそも置けない可能性も出てきます。
また、かさばる曲線形状なので持ち運びにも不向き。自宅・オフィス・カフェなど場所を移動して作業することが多い方には向かないでしょう。
スプリットレイアウトが使いづらいという意見も
夫にもERGO K860を体験してもらったところ、普段自己流のタイピングをしているのでキーが左右に分かれているため中央付近のキーで迷子になってしまうという意見がありました。
一般的なタッチタイピング方法の人ならすぐに使いこなせると思いますが、自己流のタイピング方法に慣れている場合は、このスプリットレイアウトに慣れるまで時間がかかってしまうかもしれません。
いずれにしてもキーボードを変えると慣れるのに時間がかかるものなので、じっくりと仲を深めていくのが良さそうです。
長時間のPC作業が快適になるロジクール「ERGO K860」
独特な曲線形状で自然なタイピング姿勢を実現するロジクールの「ERGO K860 エルゴノミック スプリット キーボード」。
実際に使ってみて、想像以上に楽にタイピングし続けられることに驚きました。
意識せず自然と楽な姿勢になるので、普段気づいたら姿勢が崩れている…という方にもおすすめです。
作業環境や人によっては導入しづらい場合もあるかもしれませんが、長時間のPC作業をすることが多い方はぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
キーボードはレンタルで試せる
こういった高級キーボードだと、即購入に踏み切るのは勇気がいるものですよね。
そこで役に立つのが、キーボードをレンタルして試す方法です。
ネットで家電やデバイスなどレンタルできるRentio(レンティオ)では、キーボード各種を購入前に借りて自宅の環境で試すことができます。
使ってみて気に入ればそのままレンタル品を買い取ることも可能なので、購入前のお試しにレンタルしてみてはいかがでしょうか?
[レンタル] ロジクール ERGO K860 エルゴノミック スプリット キーボード – Rentio[レンティオ]
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