Galaxy S21 Ultra 5Gを実機レビュー!基本スペックと特長、実際の使用感を紹介
更新日2022/10/27
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今回は2021年のフラッグシップモデルである「Galaxy S21 Ultra 5G」の実機レビューを紹介します。ドコモ専売モデルとなりますので、ahamo(アハモ)で通信費を抑えながら高性能な端末を検討している方におすすめの一品です。
もくじ
Galaxy S21 Ultra 5Gの特長
「Galaxy S21 Ultra 5G」は2021年に発売されたハイエンドスマホの中でも飛び抜けた性能を誇ります。
iPhone13シリーズを超える価格からも分かる通り、最高水準のSoCとカメラ性能を有する超ハイスペックな構成です。
- 約1億800万画素の広角レンズ
- 8K24fpsの動画撮影に対応
- 120Hzの6.8インチ有機ELディスプレイ
- 高性能なSoCと12GBのメモリ
- 超音波指紋センサーを搭載
- 5000mAhの大容量バッテリー
- IP68の防塵防水性能
- sub6/ミリ波、Wi-Fi 6に対応
- Sペンに対応
製品スペック一覧表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ディスプレイ | 約6.8インチ Dynamic AMOLED(有機EL) ディスプレイ |
ディスプレイ解像度 | 1,440×3,200(QHD+)/516ppi/20:9/8bit |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
静止画 | ◇アウトカメラ(4眼構成) – 超広角:1,200万画素(F2.2) – 広角:約1億800万画素(F1.8) – 望遠:1,000万画素(F2.4) – ペリスコープ望遠:1,000万画素(F4.9) ※レーザーAF ※光学式+電子式手ぶれ補正 ※光学ズーム10倍 ※デジタルズーム最大100倍 ※デジタルズームの劣化補正 ※RAW形式対応 ◇インカメラ – 4,000万画素(F2.2) ※オートフォーカス |
動画 | ◇アウトカメラ(4眼構成) – 8K(24fps) – 4K(30/60fps) – FHD(30/60fps) – FHD(1:1/30fps) – HD(30fps) ※光学式+電子式手ぶれ補正(超広角/広角) ※光学ズーム10倍 ※デジタルズーム最大20 ※追尾オートフォーカス ※HEVC(H.265)と AVC(H.264) ※HDR10+(8K/4K非対応) ※マイクのズームイン ◇インカメラ – 4K(30/60fps) – FHD(30/60fps) – FHD(1:1/30fps) – HD(30fps) |
オーディオ | イヤホンジャック:USB Type-C ステレオスピーカー:ハイレゾ対応 LDAC(ハイレゾワイヤレス):対応 |
OS | Android 11 |
CPU | Qualcomm®Snapdragon™888 5G |
メモリ(RAM) | 12GB ※グローバル版には16GBあり |
内部ストレージ(ROM) | 256GB ※グローバル版には512GBあり ※外部ストレージ(microSDカード)は非対応 |
SIMスロット | シングルSIMスロット(nanoSIM) ※グローバル版はeSIMも対応 |
通信規格 | 5G(sub6/ミリ波) / 4G LTE |
Bluetooth | 5.2 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax ※Wi-Fi 6 |
NFC | 対応(FeliCa対応) |
バッテリー | 5000mAh |
充電規格 | USB PD 3.2 (Gen1)(最大30W) ワイヤレス充電(Qi) |
生体認証 | 指紋認証(超音波指紋センサー) 顔認証 |
防塵防水性能 | IPX5/IPX8/IP6X |
カラーバリエーション | ファントムブラック ファントムシルバー |
サイズ (幅×厚み×長さ) |
約76mm×8.9mm×165mm |
重さ | 約228g |
販売税込価格 | docomo:151,272円 |
Galaxy S21 Ultra 5Gの実機レビュー!
本製品はdocomoでしか用意されていないこともあって、興味があってもなかなか手にして試用する機会は少ないでしょう。
グローバル版と若干のスペック差はありますが、外観や操作感の違いはありませんので購入を検討している方は参考になれば幸いです。
もちろん、docomo(もしくはahamo)回線の方で機種変更を検討している方も参考にしてください。
セット内容
「Galaxy S21 Ultra 5G」には最低限のセット内容しか付属しませんので、必要であれば充電器・3.5mmイヤホンジャックの変換ケーブルなど用意しましょう。
本機からSペンに対応しましたが、Sペンも付属しません。使用するには別途Sペン付きケースを購入する必要があります。
- Galaxy S21 Ultra 5G(本体)
- USB Type-Cケーブル
- SIMピン
- 取扱説明書
手に余るサイズ感
フラッグシップ端末だけあって、「Galaxy S21 Ultra 5G」は片手で収まりきらないサイズ感でした。
スペック上は約76mm×8.9mm×165mm(幅×厚み×長さ)、重さは約228gあります。
本体裏面の左上に搭載されているカメラユニットが大きく、フロントヘビー(若干カメラ側に重みを感じる)なバランスです。
両側面が湾曲しているためグリップ感/フィット感は問題ないですが、カメラ撮影・待ち時間でのネットサーフィンをするには重さがネックに感じました。
高級さと頑丈なつくりの設計デザイン
今回使用したのはファントムブラックですが、実際の色はグレーに近く、指紋の付きにくい非光沢素材で落ち着いた色合いです。
ディスプレイ面・裏面どちらも耐久ガラスの「CORNING® GORILLA® GLASS VICTUS™」、ユニークなカメラユニット部と側面にはステンレス素材が採用されており頑丈な設計です。
フロントカメラはディスプレイ上部中央に埋め込まれたパンチホール型です。
操作ボタンは全てカメラユニット側に配置されています。
上部と下部にはステレオスピーカーが搭載され、入力ポートはUSB Type-Cです。なお、USBポートは音声出力も可能なので、Type-Cの有線イヤホンジャックも兼ねています。
6.8インチのベゼルレスな高解像度ディスプレイ
6.8インチの有機ELディスプレイは両側面が湾曲したベゼルレス仕様で、スペックよりも大きな画面に感じます。
解像度はQHD+(1,440×3,200)に留まり、フラッグシップ端末としては若干の物足りなさを感じつつも、デメリットに感じるほどではありません。
最大120Hzの高リフレッシュレート
リフレッシュレートは最大120Hzまで対応するので、動きが多いゲームも軽快に遊べます。
なお、リフレッシュレートは標準(60Hz)と最適化(最大120Hz)を選択でき、最適化は視聴中のコンテンツに応じて10Hz〜120Hzの間で動的に調整されます。
スマホ端末の中でも最上クラスの性能
「Galaxy S21 Ultra 5G」は、Socに「Qualcomm®Snapdragon™888 5G」、メモリに12GB(グローバル版は16GBも用意)を搭載し、家庭向けスマホの中ではモンスター級のスペックを誇ります。
性能を数値化するAnTuTuベンチマークスコアで計測すると、iOSを除くスマホの中で14番目に高いスコアを記録しました。
複数アプリを開いた状態など負荷がかかった状態でも、一定レベルまではサクサクした操作感が損なわれることはないでしょう。
ハイレゾ対応のスピーカー&LDACにも対応
「Galaxy S21 Ultra 5G」のステレオスピーカーがハイレゾ対応ということで、Amazon Music HDの24-bit/192KHzの楽曲を流したところ、24-bit/48KHzが上限のようでした。ハイレゾの中でも下限に位置するスペックで、スマホとしては一般的な値です。
なお、BluetoothはLDACコーデックに対応しているので、LDAC対応のワイヤレスイヤホンを使えばハイレゾワイヤレスでの視聴も可能です。
SONY WF-1000XM4を試聴レビュー!AirPods Proと音質やノイズキャンセリングを比較してみた – Rentio PRESS[レンティオプレス]
おサイフケータイも使えるFelica対応
今や必須機能とも言えるスマホ決済ですが、「Galaxy S21 Ultra 5G」にはNFC/Felicaそれぞれ搭載しているので安心してください。
Google PayやモバイルSuicaなどの決済サービス、マイナンバーカードの読み取りなども行えます。
最高等級IP68の防塵防水性能
最高クラスの耐久ガラス「CORNING® GORILLA® GLASS VICTUS™」で施されていることで頑丈さもさることながら、防塵防水性能も最高等級のIPX5/IP68が適用されています。
カメラに強みのあるスマホなので、雨の日や野外で撮影を行いたい場合も、ある程度の条件下までであれば問題ないでしょう。
- IP6X:粉塵の侵入が完全に防護されている防塵構造
- IPX5:3mの距離から全方向に12.5L/分・30kpaの噴流水を3分間受け続けても、有害な影響を受けない
- IPX8:15cmより深い水面下で使用しても有害な影響を受けない
長持ちバッテリーと急速充電
「Galaxy S21 Ultra 5G」は5,000mAhのバッテリーを積んでいるだけあって、電池持ちが良かったです。カメラ撮影などをあまり使わないのであれば、2日は持つと思います。
約30W入力の急速充電も可能なので、純正の25Wトラベルアダプターを使用すれば30分で50%以上の充電が可能です。
なお、非純正の30Wアダプターを使ったところ、残バッテリー約15%で完了(フル充電)まで1時間23分と表示されましたので十分早いと言えるでしょう。
Galaxy S21 Ultra 5Gのカメラ性能を検証
「Galaxy S21 Ultra 5G」のストロングポイントと言えば、高性能なカメラ機能です。
数日間の試用期間で画角や解像感チェックの試し撮りもしたので、撮影モードと作例を合わせて紹介します。
自然な色味で大満足の解像感
海外製のスマホは彩度が強めに出る印象を持っていますが、「Galaxy S21 Ultra 5G」は比較的自然な色味に感じました。中国メーカーのスマホよりも、Xperiaの色に近い印象です。(若干空の青が濃く出る感じはありますが)
1億800万画素のメリット
1200万画素の通常撮影モードに加えて、「Galaxy S21 Ultra 5G」には1億800万画素で撮影できる機能が備わっています。
高画素で撮影するメリットはズーム/トリミングしても解像感が損なわれないことです。例えば寄れない写真でも、トリミングすることでイメージした画角の写真に残すことも可能です。
上の写真は同じ被写体をズームじたときの解像度の粗さを比較したものなので、ぜひパソコン等の大きいディスプレイで確認してみてください。(左が1200万画素、右が1億800万画素)
最大100倍のズームレンジ
「Galaxy S21 Ultra 5G」は光学ズームで最大10倍、デジタルズームで最大100倍のズームレンジが用意されています。
デジタルズームは補正が効いているのか、粗さ(ノイズ)は気にならない程度です。
光学1倍では光の点(写真中央)にしか見えない月も、デジタルズームで100倍まで拡大すると月の表情もしっかり目視できます。
夜景モードは粗が気になる
夜景モードはシーン別に最適化をON(写真左)とナイトモード(写真右)で、多少映りが異なるようです。
夜間での高感度耐性は、特別高くはないという印象でした。
スマホでパット見する分には分かりにくいかもしれませんが、少しズームするだけで結構な粗さが目立つのが分かると思います。
画素数が多いとノイズが入りやすくなるので、1200万画素をベースにしたiPhoneやXperiaのほうが夜間撮影の補正も自然かもしれません。
動画撮影をしてみた感想
会社のランチタイムを利用して簡単なVlogを撮影してみた感想を簡単にまとめます。
スマホ映像としてのクオリティは満足なのですが、重さが気になってしまいポケットから取り出して撮影するのが少し億劫な感じもしました。
- スーパー手ブレ補正を使わなくても手ブレがしっかり効いている
- 撮影中に表示される色味が自然で違和感がなかった
- 8Kは24fpsのみでクロップ??(拡大)されるため使いづらさを感じた
- 手持ち撮影だと重さが気になる
Galaxy S21 Ultra 5Gを使って気になったこと
「Galaxy S21 Ultra 5G」を使ってみて気になったことをまとめました。
デメリットと言えるほどではないかもしれませんが、使用シーンや使用者によって事前に把握しておくべき情報でもあると思いますので参考になれば幸いです。
発熱は問題なし
個体差があるかもしれませんが、少なくとも使用した「Galaxy S21 Ultra 5G」は発熱に問題は見られませんでした。
8K撮影やFPSのような高負荷のアプリを使用し続けましたが、AnTuTuベンチマークスコアのモニタリングを確認する限りでも最大40度程度で、持ち手に高熱を感じることもありませんでした。
発熱はコントロールされていると言えるのではないでしょうか。
スーパー手ブレ補正の効果はほぼなし!?
通常の手ブレ補正に加えて、FHD撮影のみで使える「スーパー手ブレ補正」が用意されています。
しかし、オン/オフどちらの動画も撮影してみましたが、補正の効きはあまり変化が見られない結果となりました。
8K/4K撮影できなくなることからも、「スーパー手ブレ補正」を使うシーンはかなり限定的になるように思います。
シャッターの物理ボタンの位置が微妙
個人的には片側に物理ボタンが集約されているのは嬉しいのですが、「Galaxy S21 Ultra 5G」を横持ちで撮影するときにシャッターボタンが左手側に来てしまい使いづらさを感じました。
右手で取り出しても、左手に持ち替えるか両手持ちにするか、カメラユニットが下側にくるように持ち直すかしなければボタンでシャッターを切るのは難儀です。
SONYの「Xpreria 5 III」とかであれば、本体下側にあるボタンでシャッターを切れたりします。
「Galaxy S21 Ultra 5G」はサイズが大きいからこそ、そのあたりの配慮もしてほしかったなーと思いました。
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SIMスロットはシングルでeSIM、microSDカード非対応
「Galaxy S21 Ultra 5G」はnanoSIMシングルスロットでデュアルSIMで運用できません。eSIMにも非対応です。
加えて、microSDカードも非対応なのはデメリットに感じました。
「Galaxy S21 Ultra 5G」はカメラ性能に魅力があるスマホ端末でありながら、内部ストレージは256GBと決して十分なスペックとは言い難いです。
せめてiPhone 13シリーズのように512GB/1TBを選べれば良いのですが、「Galaxy S21 Ultra 5G」には256GBモデルのみなのでクラウドストレージを使うしかありません。(グローバル版には512GBもあるみたいです)
ぜひ外付けストレージ対応は検討してもらいたいと思いました。
超音波式の指紋認証の精度に難を感じることも
生体認証は顔認証と指紋認証の2種類に対応しています。
指紋認証は超音波式センサーが搭載されており、光学式センサーよりも解除スピードが早くストレスフリーです。
ですが、「指紋センサー全体を指で覆ってください」「指紋が一致しません」と解除されないこともありました。
ちょっとした指のズレで解除されないようで(セキュリティ的にはそれが正しいのですが)、指の置き方を丁寧にするという別の時間ロスがしばしば発生したのはマイナスポイントです。
顔認証はスムースで全く問題になりませんでした。
性能は申し分ないが、タブレットに近い使い方をしたい方におすすめの端末
性能やディスプレイ等の基本スペックの高さ、今回紹介できなかったSペンに対応していることを考えると、「Galaxy S21 Ultra 5G」はタブレットのように使うのがマッチしているかもしれません。本体も大きく、重いため、取り出すタイミングはカフェや仕事場などテーブルがある場所で増えそうです。
カメラ性能も高いのですが、手軽に手持ち撮影というよりは、三脚やスタンド、ジンバルを使った撮影も想定している方向けだと感じました。
2022年春に発売予定のGalaxy S22 Ultraは大幅にスペックの向上が見られますが、実際の使い勝手はどうなのか、追って後継機種のほうもレビューしていきたいと思います。
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