Nature Remo 3実機レビュー!家中のリモコンをスマートフォンに集約するスマートリモコン
更新日2023/04/21
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連日暑い日が続き、汗だくになってやっとの思いで帰宅したら部屋の中はサウナ状態。
ガンガンに冷やして汗が止まる頃にはもう何のやる気も出ずに寝落ちしてしまい、朝起きたらエアコンを切り忘れて夏風邪をひいた。
こんな経験、一度や二度あるのではないでしょうか。
特に昨今は夜中でも熱帯夜が続き、たとえタイマーにしても快適な睡眠を継続することが難しくなっています。
そんな時、快適なおうち時間を過ごすのに必要なものは「スマートリモコン」そして「声」です。
今回はエアコンやテレビなどの家電をオートメーション化し、遠隔での操作を可能にするスマートリモコン「Nature Remo 3」を紹介したいと思います。
本記事ではスマートリモコンの設定方法だけでなく、スマートスピーカーとの連携、半年ほど使用して感じたこと気になった点を紹介していきます。
もくじ
スマートリモコンとは
まず、スマートリモコンとはどのような製品なのかご紹介します。
スマートリモコンとは、テレビなどの赤外線タイプのリモコンを学習させ、スマートフォンから操作を可能にしたアイテムです。
仕組みとしては、スマートリモコンを各家庭のWi-Fiに接続し、スマートフォンのアプリから学習させたリモコンを選択、操作するものとなります。
信号の流れは、スマートフォンから一旦スマートリモコンに命令が行き、スマートリモコンから各家電へ赤外線が送られます。
テレビなどの他にも赤外線通信対応(リモコンで操作可能)のエアコンや照明などの家電製品であれば、メーカーを問わずほとんど使える点がメリットです。
つまりスマートリモコンを家に置いておけば、スマートフォンひとつで家中の家電を操作できるようになります。
外出先からでも操作できるのも魅力のひとつですが、炊飯器や電子レンジなどリモコンでの操作が出来ない家電はスマートリモコンに登録することが出来ないので使用できないので注意が必要です。
製品スペック一覧表
サイズや搭載しているセンサーは以下の通りです。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
対応家電 | エアコン、テレビ、照明等の赤外線リモコン付き家電 |
センサー | 温度、湿度、照度、人感 |
オートメーション | GPS、曜日、時間、温度、湿度、照度、人感 |
通信 | 無線LAN 802.11 b/g/n(2.4GHz)、赤外線、Bluetooth Low Energy
※無線LANは2.4GHzのみ対応 |
サイズ | 70 x 70 x 18(mm) |
重さ | 40g |
携帯OS | iOS 12.0以降
Android 6.0以降 |
各センサーによって出来る事
「Nature Remo 3」に搭載されているセンサーは「温度、湿度、照度、人感」があり、これに「GPS、曜日、時間」を組み合わせることで様々なことをオートメーション化することができます。
どんなことができるのか、一例を紹介します。
温度×GPS
スマートフォンの所有者がある指定した範囲に入った際に、部屋の温度によって家電を操作する。
例)最寄りの駅に到着したときに部屋の室温が30℃を超えていたらエアコンを点ける
照度×曜日×時間
決まった曜日・時間になった際に、部屋の明るさが一定以下の場合、家電を操作する。
例)平日の20時になった際に部屋が暗い場合は(防犯のために)部屋の照明を点灯する
他にも、
- ある一定の温度を上回ったらエアコンを点ける
- 人が通ったら照明を点灯する
- ある一定の範囲から外に出たら家電をオフにする。
などの設定が可能です。
これらは後ほど操作方法を説明する際に詳しく紹介します。
Nature Remo 3実機レビュー
それでは早速、「Nature Remo 3」を使用しながら登録方法などを紹介していきます。
同梱内容
「Nature Remo 3」に同梱されているセット内容は非常にシンプルです。
セット内容
- Nature Remo 3(本体)
- 取扱説明書
- ACアダプター(ケーブル一体型)
大きさは手のひらサイズになっています。
本体裏側には、壁に掛けられるように裏側にくぼみがあり、40gと非常に軽いため設置場所に困らないのが利点です。
使用時は常時コンセントに接続している必要があり、赤外線を使用するため周囲に遮断するものが無く出来るだけ高い位置に設置することをおすすめします。
筆者の家では目線の高さほどの位置に設置しました。
インストールとリモコンの登録方法
スマートリモコンを使用する上で必要なのはこちらになります。
- スマートリモコン本体
- スマートフォン(アプリ含む)
- 2.4GHz帯の使用できるWiFi環境
- 各家電のリモコン
あると更に快適になるもの
- スマートスピーカー
まずは家中のリモコンを集めてみました。
こうしてみるとリモコンって多いですね。
筆者は1LDKの一人暮らしですが、家庭によっては各部屋ごとにリモコンがあり、更に増えるのではないでしょうか。
電池が切れたり本体を失くしてしまったり、ある特定のボタンだけ壊れてしまうと肝心な時に使えなくてイライラします。
今回はこれらをスマートリモコンに学習させ、実際に操作していきたいと思います。
まずはアプリのインストールと設定から行います。
インストールしたら、メールアドレス・パスワードを設定して登録します。
この際に重要なのが位置情報を常にONにする事、WiFiは2.4GHzに接続する事です。
登録が終わったらデバイス(スマートリモコン)に名前を付け、設定は完了です。
後はリモコンを学習させていきます。
学習方法はいたって簡単です。
家電を追加から、登録する家電を選択しリモコンのボタンを押します。
この時押すボタンはなんでも構いません。
登録出来たらテストを実施し、問題なければ登録内容を確認します。
各部屋にテレビがある場合は「テレビ(リビング)」など名前を変えても良いかもしれません。
製品に合う型番がなくても操作可能だったりもしますので、操作して反応する型番で登録できれば問題ありません。
これで登録完了になります。
これをリモコンごとに繰り返します。
見つからない場合はこのような画面が出ますが、反応すれば問題ありません。
最終的に、筆者は2か所の照明とエアコンの登録を行いました。
次に、きちんとアプリがリモコン通りに機能するか試してみましょう。
エアコンでは風向、テレビではBSなどの機能は一部正常に機能しない時もあります。
その場合は登録する時に誤って認識している可能性もあるので再登録してみました。
筆者はON/OFFなど最低限使用出来れば問題なかったので、簡単な動作テストのみ行い無事設定できていることを確認しました。
オートメーションの設定方法
ここからは更に快適に使用するためにオートメーションを追加していきます。
先ほどのセンサーの説明で触れたように、トリガー(条件)を設定していきます。
センサーを選択し、時間や範囲を決めます。
今回は2つのオートメーションを設定しました。
- 「平日の朝8時になったらテレビと寝室の照明を点灯する」
アラームを設定しなくても強制的に起こされそうです。
- 「ある地点を基準に半径300mに入ったら照明・エアコン・テレビをONにする」
これで家に着いた瞬間からくつろぐことが出来ます。家に帰る足取りが軽くなりますね。
さらには、通知をONにすればより安心です。
ちなみに、追加・削除の他にオートメーション自体をON/OFF出来るので、長期休みなどは有効活用可能です。
スマートスピーカーとの連携方法とメリット
これより先は「スマートスピーカー」と連携させ更に快適な生活を目指します。
スマートスピーカーを既に持っている、導入を検討している方には参考になるかと思います。
そもそも「スマートスピーカー」とは何なのか。
これはインターネットの接続と音声認識・音声操作が可能な、AIアシスタントを搭載しているスピーカーのことです。
AIスピーカーとも呼ばれており、インターネットでの検索機能だけでなく、音声を認識出来る事が特徴です。
「OK, Google」の声に反応するGoogleアシスタントに対応した「Google Home」や、「アレクサ」と話しかけると反応する、「Amazon Echo シリーズ」が代表的なものとなります。
筆者の家では「Google Nest Hub」を使用しているので、こちらと連携させていきます。
GoogleHomeアプリをインストールし、デバイスのセットアップから「Googleと連携させる」を選択。
「Nature Remo Smart Home」を選択し連携完了です。
これにより何が出来るようになるのかというと、声で家電が操作可能になります。
例えば、「OK, Google。テレビつけて」と言えば、スマートフォンを操作せずともテレビをONにすることが可能です。
他にも「音量を上げて」「エアコンの温度を下げて」「寝室の照明を暗くして」などの操作が話しかけるだけで可能になります。
「Nature Remo 3」には学習リモコンの機能はありますが音声を認識する機能が無く、「スマートスピーカー」には学習リモコンの機能は無いですが音声認識は可能です。
これを組み合わせることで更に生活の質(QOL)が向上します。
もちろん、今までのリモコンでの操作も可能なので状況に応じて使い分け可能です。
SwitchBotとの比較
補足になりますが、スマートスピーカーにも色々な機種があるようにスマートリモコンにも他社製品が存在します。
なかでも有名なのはSwitchBotではないでしょうか。
筆者の家では半年ほど前からこのSwitchBotを使用しており、スマートスピーカーと併せ重宝しています。
今回紹介した「Nature Remo 3」と何が違うのか少し触れておきたいと思います。
商品名 | Nature Remo 3 | SwitchBotハブミニ |
---|---|---|
大きさ | 約70 x 70 x 18mm | 約65.3×65.3×20.7mm |
重さ | 約40g | 約37g |
センサー | 温度、湿度、照度、人感 | 非搭載 |
販売価格 (2022年8月10日現在の公式価格) |
¥12,980 | ¥4,480 |
リモコン以外での対応家電 | mornin’ plus、Qrio Lock | SwitchBotカーテン等多数あり |
ここに記載の無い、通信方式などの項目はものはおおむね同じです。
どちらも無線LANは2.4GHzのみ対応しています。
違いとして特筆すべきは何と言ってもセンサーの有無でしょうか。
SwitchBotにはセンサーが搭載されていないので、温度などをトリガーとすることが出来ません。
その分、販売価格が抑えられています。
また、SwitchBotからはSwitchBotカーテンやSwitchBotスマート電球などが発売されており、それらを追加で購入し組み合わせることで出来る事を増やしていく製品になります。
これは用途によって適した方を選びましょう。
使用した感想
うまく使いこなすことによって、遠隔での空調管理だけでなく、一定のトリガーを設定しておけば、知らず知らずのうちに熱中症になってしまうといったリスクを軽減できます。
他にもスマートスピーカーを併せることで料理中で手が離せない時、お菓子を食べながらテレビが見たい時など、声だけで家電が操作可能になります。
筆者は遅くまで映画を見て時間を忘れがちなので、深夜の決まった時間になると照明が消灯するように設定し、睡眠を促すようにしています。
Qrio Lockやmornin’ plus(目覚ましカーテン)とも連携可能なので、アラームを停止すると連動して自動的にカーテンが開き、テレビがONになる、といった使い方も可能です。
生活のルーティンを見直すいいきっかけになるかもしれません。
使用する上での注意点
ここまでは、「Nature Remo 3」を使用した感想を紹介してきましたが、注意点もいくつかあるので紹介したいと思います。
WiFi環境が必須であり2.4GHzにのみ対応している事
「Nature Remo 3」の通信環境は、2.4GHzのみとなっています。
WiFiの周波数帯には「2.4GHz帯」と「5.0GHz帯」があり、2.4GHz帯の電波を使用できるルーターでないと「Nature Remo 3」を操作することができないので注意が必要です。
トリガーを組み合わせる際は矛盾しないように注意
トリガーの設定が慣れるまでは苦労します。
プログラミングのように一から組み立てていくので、どんな場面で何がしたいのかを明確に思い描いていないと予期しない結果が生まれます。
うまく設定できていないと、真夜中にテレビが突然点いたり、GPSの範囲を間違えて会社を一歩出た瞬間に部屋の明かりが全灯する、なんてことも起こりえます。
気が利く家電と快適な生活を
今回「Nature Remo 3」を使用してみて分かったことは、気が利く家電との生活は快適そのものという事です。
暑い時も寒い時も、乾燥している時も日が落ちた時も、全て自動で検知しその時に適した家電を勝手に稼働させてくれます。
そのため、ペットを飼っている方、お子さんがいる方、一人暮らしの方にはおすすめなのではないでしょうか。
スマートリモコンはトリガーとの組み合わせでアイデア次第では自分の生活スタイルに合った様々な使い方が出来るスマート家電です。
是非使いこなしてストレスフリーな生活を目指してみてはいかかでしょうか。
スマートリモコンは試してから購入できる
「自身の用途に必要な機能が備わっているのか試してみたい」
「実際の見え方や使い勝手は問題ないか気になる」
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