象印デイリーコンパクトプレートEX-AJ30をレビュー!想像以上に日常使いにフィットするホ ットプレート
更新日2022/12/21
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テーブルの真ん中にどーんと置いて、大勢でにぎやかに囲むというイメージのホットプレート。
そんなパーティーフード向けの調理家電というイメージを覆して新登場したのが、象印 デイリーコンパクトプレート EX-AJ30です。
「特別な日だけでなく、毎日使いこなせる」というキャッチコピーの通り、日常的に使えるサイズと機能性が売り。
日々の料理作りにどう役立つのか。
鍋やフライパンの代わりになるのか。
その使い勝手や利便性を試してみました!
もくじ
象印 デイリーコンパクトプレート EX-AJ30の特徴
まずは象印 デイリーコンパクトプレート EX-AJ30の機能面をチェックしていきましょう。
無水調理ができる密閉構造
デイリーコンパクトプレートの機能面での大きな特徴は、無水調理ができること。
無水調理とは、調理の際に水を加えず野菜が持っている水分を利用した調理法で、ビタミンやミネラルが損なわれにくく、素材本来のうまみを引き出すという利点があります。
デイリーコンパクトプレートは重さ600gのふたで密閉し、水分を鍋の中に閉じ込めます。
また、ふたの裏側が溝が多くあるリブ構造になっており、食材から出た水分をプレート全体に還元する作りになっています。
深なべと平面プレート、両方で無水調理ができるので、これ1台で料理の幅が広がります。
一般的な無水鍋は鋳物が多く、おしゃれだけど重くて使いにくいのが難点ですが、デイリーコンパクトプレートはさほど重くないので使いやすいのもポイントです。
波型3往復ヒーターで加熱ムラを抑える
ヒーターは写真のように波型で隅までしっかり熱が行きわたるような構造になっています。
フライパンなどは、直径が大きくなるとガス火から遠いところはどうしても熱が弱くなりがちですが、広い調理面でも均一に熱が行きわたるのはいいですね。
端っこのたこ焼きもムラなく焼き上げてくれます。
細かい温度調節が可能な火力調節ダイヤル
デイリーコンパクトプレートの温度調節は、WARM、LOW、MED、HIとそれぞれの中間で、細かい温度調節が可能になっています。
目安としては、クレープやホットケーキはLOW、ハンバーグやぎょうざはMED、焼きそばやお好み焼き、焼肉はHIとなっていて、様子を見ながら少し強めたり、弱めたりということができます。
2~4人暮らしの日常使いにフィット
デイリーコンパクトプレートの深なべは最大容量3.1リットル。一般的な鍋だと直径22cmくらいのものに相当します。
我が家は食べ盛りの男子を含む3人家族ですが、22cmの鍋は具沢山の豚汁やカレー、煮物なんかをまとめて作ったり、野菜の下茹でのときによく登場するサイズです。
鍋料理で使う土鍋もこのくらいの容量。
平面プレートは内寸幅28.5cm×奥行19cmと、面積的には直径26cmのフライパンくらいです。
3~4人分のハンバーグや生姜焼きを焼いたり、チャーハンや炒め物をするのにちょうどいいサイズ。
どちらも2~4人暮らしの家庭にとっては使用頻度の高いサイズで、幅広く使える大きさといえそう。
象印デイリーコンパクトプレート EX-AJ30 外観と各種パーツ
機能面の次は、外観やパーツを見ていきましょう。
シンプルなデザインと、収納にも便利なコンパクトサイズ
外観は黒一色のミニマムなデザインで、シックな佇まい。
どことなくダッチオーブンみたいな質実剛健な雰囲気で、どんな料理も引き立ててくれそう。
サイズはプレート一式をすべて重ねた状態で、幅35.5cm×奥行26cm×深さ20.5cm、重さは約6kg。
コンパクトなので黒一色でもそれほど重い感じはなく、食卓になじみます。
深なべ、平面プレート、たこ焼きプレートの3種類のプレート
付属のプレートは、鍋料理や煮込み料理が楽しめる深なべ、焼き物が楽しめる平面プレート、24個の穴があるたこ焼きプレートの3つ。
深なべの大きさは幅28.5cm×奥行19cm×深さ5.5cm。表面はフッ素コートで汚れも簡単に落ちます。
平面プレートは幅28.5cm×奥行19cm×深さ2.8cm。
表面は「遠赤トリプルチタンセラミックコート」で傷つきにくく、なんと金属ヘラも使えます。
プレート表面は油なじみのよい凹凸のダイヤカットディンプル仕上げで、焦げつきにくいのも特徴。
たこ焼きプレートは幅28.5cm×奥行19cm×深さ0.8cm。
区切り線がついていて、穴からあふれた生地がまとめやすくなっています。
たこ焼き初心者でも上手に作れそう。
3つのプレートはきれいに重なるので収納の場所も取りません。
十分な長さのコード
コードの長さは2.5メートルと十分な長さがあります。
電源に届かないとか、届いてもギリギリで危ないといったことも起こりにくく、使うときのストレスが軽減されます。
象印デイリーコンパクトプレート EX-AJ30を使ってみた
普段は鍋やフライパンで作っている料理をデイリーコンパクトプレートで作ってみました。
実際に料理をしてみて感じたデイリーコンパクトプレートの魅力についてお伝えします。
狭いテーブルでも安心・安全
まずは深鍋を使って冬の定番、鍋料理をやってみました。
土鍋のような「ザ・鍋料理」といった雰囲気は出ませんが、十分その役割は果たします。
土鍋+カセットコンロと違って周囲が火で熱くなることがないので、食材や食器をすぐ近くに置いても大丈夫。
鍋部分は熱くなりますが、鍋の周囲を覆っている本体ガードは熱くならないので、所せましとモノが並ぶ食卓では安全です。
生の肉が温まったり、食器が熱くなったりするのを気にしなくていいですし、小さいお子さんがいるご家庭も安心ですね。
火力もカセットコンロに比べて弱いという感じは全くなく、8分目くらいまで水が入った状態で沸騰するまでにおよそ10分くらいで、いつもの土鍋+カセットコンロと同じかやや早いくらいでした。
片付けのときも、土鍋ほど重くなくて◎。
長方形だから魚もまるごとフィットする
アクアパッツアなどでまるごと1匹の魚を調理する際、円形の鍋だとかなり大きなものが必要になります。
オーバル型の鍋が最適ですが、デイリーコンパクトプレートの長方形の深なべはその代用としてぴったり。
全長30cmのメバルもこの通りすっぽり収まります。
ふたの密閉性が高いので素材から出る水分を逃さず、うまみたっぷりのおいしいアクアパッツアに。
保温モードにしておけば、テーブルで取り分けながら最後まで温かいまま食べられます。
長方形だからスペースのロスが少ない
いつもはフライパンで焼いているフレンチトースト。
スクエアなものを丸型のフライパンで焼くとスペースのロスが多く、直径26cmのフライパンでは1度に焼けるのは2人分まで。
家族3人だと同じタイミングで全員分を焼き上げる、ということができませんでした。
ところが!
長方形の平面プレートならスペースロスが少なく、3人分が一気に焼けます。
なんならフルーツやベーコンなどのトッピングも一緒に焼けちゃう。
卵液に砂糖を入れると焦げやすいのですが、コンパクトプレートは温度管理も一定にできるので、焦げずにきれいに焼けました。
ちょっと小さめに作って、都度アツアツをおかわりしてもよさそう。
のんびりしたい休日の朝ごはんには、むしろフライパンよりもコンパクトプレートが最適解かもしれません。
無水調理で栄養もうまみも逃さない
無水調理も試してみました。
作ってみたのは象印の公式サイトで紹介されていた肉じゃが。
ふだんは普通の鍋で出汁を使って作るので、無水で作るのは初めてです。
切った材料を並べ、調味料をかけて準備完了。
ふたをして温度をHIにし、湯気が出てきたらWARMにして20分。
水なしで焦げないかドキドキでしたが、素材からしっかり水分が出てます!
ただ全体を覆うほどではなく、下の方に溜まっていて上の方には味が行きわたっていない感じ。
上下を返して全体をひと混ぜしたらなじんできたので、さやいんげんを散らして完成。
めちゃめちゃいい色!
玉ねぎはしみしみ、じゃがいもは中までほっくり火が通り、だけど煮崩れなし。
水を入れていない分、味がぼやけず、大げさじゃなく自分史上一番おいしい肉じゃがができました!
3人家族としては1回にできる量はやや多めですが、肉じゃがとか筑前煮のような煮物は作りおきおかずとしても重宝するので、できあがりが多めでもいい気がします。
あると楽しい、たこ焼きプレート
デイリーコンパクトプレートのたこ焼きプレートは、一つの穴の直径が4cmの中玉サイズ。
1回で24個焼けるので、3~4人分くらいですね。
最近ではたこ焼きプレートを使ったメニューが多く紹介されていて、あると便利な1枚です。
例えば焼き小籠包。フライパンで焼くとこんな感じですが…
たこ焼きプレートを使うとこの通り。
ころんとまん丸に焼きあがって外はカリカリ!
だし巻き卵も卵焼き器で巻きながら焼く代わりに、たこ焼きプレートで明石焼きのように焼くと、いつもの卵焼きも新鮮な感じに。
ひと口サイズなので、このままお弁当に入れてもよさそうです。
象印 デイリーコンパクトプレートEX-AJ30 使用感まとめ
大きいホットプレートとはまた違った用途、使い勝手を実感したデイリーコンパクトプレート。
「毎日使いこなせる」という商品のコンセプト通りの使用感でした。
◎鍋やフライパンの代わりとして十分機能する
普段フライパンや鍋で作っているものが十分作れるだけじゃなく、長いものや四角いものなどは、デイリーコンパクトプレートのほうが作りやすかったのは発見でした。
日常使いに絶妙にフィットするこの大きさの長方形の調理器具は、ありそうでなかなかないもの。
一台あると重宝しそうです。
◎シンクでの取り回しが楽なサイズで、お手入れもスムーズ
各パーツ単体はそれほど重くない上、シンクでの取り回しがしやすいコンパクトさ。
鍋やフライパンを洗う感覚で片付けができます。
プレートは汚れが落ちやすい加工がされていて、本体ガードもヒーターからはずして丸洗いが可能。
すっきり洗えて気持ちよく使えます。
◎収納は見せても隠しても
食器棚にも入る大きさなので比較的場所を選ばずに収納できます。
デザイン的にもシンプルなので外に出した見せる収納でも。
△フライパンのほうが作りやすい場合も
フライパンとは違って、ゆすりながら加熱することができないので、炒め物にはあまり向かないかなという印象。
焼きそばなども2人分を作るにはデイリーコンパクトプレートの平面プレートではちょっと狭い感じです。
それ以外のものは特に作りにくさを感じることはなく、日常的に幅広く活用できるなと感じました。
ホットプレートはお試しレンタルができる
使ってみてこそいろんな発見がある調理家電。
自分のライフスタイルに合うのかどうか、実際に使って試してみたいという方におすすめしたいのがお試しレンタルです。
家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、様々なホットプレートをレンタルできます。
レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。