FUJIFILM XF56mmF1.2 R WR実写レビュー。描写力が高く万能な中望遠単焦点レンズ

カメラカテゴリの人気記事
FUJIFILMのAPS-Cセンサーのカメラやレンズ、いわゆる「Xシリーズ」は、そのコンパクトさや描写力の高さ、デザイン性の高さなどから、人気の高いシリーズです。
その上、「フィルムシュミレーション」と呼ばれる独自の機能などもFUJIFILMカメラの魅力でしょう。
今回は、そんなXシリーズの中でも定評のある「FUJIFILM XF56mmF1.2 R WR」を実際に使ってみましたのでご紹介します。
FUJIFILMユーザーで単焦点レンズをお探しの方は必ず候補に入るであろうこちらのレンズを、作例なども併せてご説明いたします。
もくじ
定評のあったレンズの後継機
「FUJIFILM XF56mmF1.2 R WR」は、もとも人気のあった従来モデル「XF56mmF1.2 R」の後継機として2022年に発売されたもので、解像度の高さなどがアップグレードされています。
ポートレートをはじめ、中望遠の単焦点レンズはとても需要の高いレンズですので、すでに従来モデルを使用されている方にとっても魅力的な1本であること間違いなしです。
外観レビュー
ここからは、「FUJIFILM XF56mmF1.2 R WR」を実機写真や作例などもお見せしながらご説明いたします。
まずは、外観面についてご紹介します。
シンプルなデザイン
FUJIFILMのレンズに共通していえることですが、シンプルながらどこか高級感のある、かっこいいデザインです。
「FUJIFILM XF56mmF1.2 R WR」もフォーカスリング、絞りリング、絞りリングロック解除ボタンが装備されているのみのシンプルな設計となっています。
従来よりも少し大きいサイズ感
「XF56mmF1.2 R WR」は、最大径×長さ・質量は、79.4×76mm・約445gで、従来モデルの「XF56mmF1.2 R」は73.2×69.7mm・約405gですので、ひとまわりほど大きくなっています。
X-E4に装着してもすこし大きな印象です。
これは性能が上がっていることを考えると致し方ない部分かと思います。
大きくなっているとはいえ、APS-Cサイズのレンズですので、手に収まるサイズ感で、持ち運ぶにもとても大きいと感じるほどではありません。
性能レビュー
ここからは実際にX-E4につけてFUJIFILM XF56mmF1.2 R WRで撮影した作例をお見せしながら性能について紹介したいと思います。
56mmという焦点距離
「FUJIFILM XF56mmF1.2 R WR」は焦点距離56mmで、フルサイズ換算(35mm換算)で85mm相当です。
中望遠域のレンズであり、その特徴として「圧縮効果を楽しめる」、「歪みが少ない」などが挙げられるかと思います。
圧縮効果を利用して桜などの植物を撮影すると、花がぐっと密になり、迫力のある写真を楽しむことができます。
また、歪みが少ないことも特徴の一つなので、ポートレートなどの人物撮影にも最適です。
立体感が出て被写体がぐっと際立ち、単焦点ならではのボケや圧縮効果なども相まって、たくさんの花々に囲まれているような印象的な写真になります。
さらに、中望遠レンズはテーブルフォトでも活躍します。
広角レンズや標準レンズとは違い、メインの被写体周辺の情報を多く取り込まないため、主役の料理が際立ちます。
F1.2という明るさと高い描写力
APS-Cサイズ機はフルサイズ機と比べると被写界深度が深く、同じF値でもボケが弱くなってしまうのですが、「FUJIFILM XF56mmF1.2 R WR」はそれをカバーする「F1.2」ととても明るいレンズになっています。
開放でもピント面はしっかりシャープで解像度も高く、背景との距離がなくでもボケのある写真を撮影することができます。
ちなみにこちらは同じ場面で絞って撮影した写真になります。カリッとシャープな写りです。
この明るさから、手持ちでも夜景写真が楽しめます。
こちらの桜もかなり暗いシーンですが、花の質感までしっかり捉えていて、描写力の高さもうかがえます。
さらに、実際に撮影してみて、「FUJIFILM XF56mmF1.2 R WR」は逆光に強く、色収差もほとんどないことに驚きました。
こちらを拡大したものがこちらです。
逆光シーンでもしっかり花の質感が描写されているのを感じられます。
この写真を拡大したのがこちらです。
このような白地に黒字のような場面では境界に色滲みがでてしまうことが多いですが、拡大しても色滲みが少ないことが分かるかと思います。
屋外撮影にも嬉しい防塵防滴仕様
「FUJIFILM XF56mmF1.2 R WR」はレンズ名に「WR」と記載があることから分かるように、防塵防滴仕様となっています。
中望遠レンズは屋外撮影で使用することが多いかと思いますので、これは嬉しい仕様です。APS-Cサイズ機でコンパクトなので、スナップ撮影を楽しむのにもおすすめです。
広角レンズや標準レンズでスナップ写真を撮影するのももちろんいいのですが、中望遠レンズで撮影すると余計な情報が入らず、切り取りたい主役の被写体が際立つので、いつもの景色もまた違った印象になるのではないでしょうか。
FUJIFILM XF56mmF1.2 R WRのフォトギャラリー
製品仕様
項目 | スペック詳細 |
---|---|
レンズ名 | FUJIFILM XF56mmF1.2 R WR |
焦点距離 | 56mm(フルサイズ換算85mm) |
明るさ | F1.2 |
レンズ構成 | 8群13枚 |
絞り羽根 | 11枚 |
最短撮影距離 | 撮像面から0.5m |
最大撮影倍率 | 0.14倍 |
最小絞り | F16 |
フィルター径 | 67mm |
寸法 | 79.4mm×79mm |
質量 | 約445g |
描写力の高い中望遠単焦点レンズ
今回ご紹介した「FUJIFILM XF56mmF1.2 R WR」はAPS-Cサイズで、フルサイズのレンズと比べるととてもコンパクトであるにも関わらず、とても描写力が高く、防塵防滴と撮影者にも嬉しい設計です。
標準域のレンズと比較して、汎用性が低いと思われがちな中望遠レンズですが、ご紹介したとおり、ポートレートや作品撮影など作り込みたいシーンから、家族写真やスナップ写真など思い出を切り取るシーンまで、さまざまな撮影で活躍するレンズです。
これはFUJIFILMユーザーで単焦点レンズを探している方にとってはとても魅力的な1本になるかと思います。
FUJIFILM XF56mmF1.2 R WRSはレンタルできます
今回ご紹介してきたFUJIFILM XF56mmF1.2 R WRをはじめ、気になるカメラ機材はレンタルでお試しすることもできます。
気になるけど購入を迷われているシーンにおいては、一度短期間でもお試しすることがおすすめで、カメラのレンタルサービスを有効活用することができます。
Rentio(レンティオ)では、気になるカメラボディやレンズを最短3泊4日から気軽でお得にレンタルすることができ、お試しするには最適なサービスを提供しています。
決して安くない買い物ですので、Rentioで気になるカメラ機材をレンタルして、失敗しないカメラ機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
[レンタル] FUJIFILM XF56mmF1.2 R WR 単焦点レンズ- Rentio[レンティオ]
カメラレンタルはおすすめ?レンタルを利用するメリットや活用シーン、レンタル方法をご紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]