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アメリカ有数の掃除機メーカー、Shark(シャーク)。
日本上陸は2018年と比較的最近なので、まだなじみのない方も多いかもしれません。
そんなSharkから2022年9月に発売されたEVOPOWER SYSTEM iQ+は、「自動ゴミ収集ドック」を搭載した初めてのモデル。
その新機能の使用感をはじめ、シリーズ最上位機種のパワーと使い勝手を徹底的にレポートします!
もくじ
Shark EVOPOWER SYSTEM iQ+の特徴
掃除機を操作する上で、「考えない」「汚れない」「しゃがまない」の3つの「ない」を実現したことが魅力のEVOPOWER SYSTEM iQ+。
果たしてどんな機能が実装されているのか、特徴を見ていきましょう。
「自動ゴミ収集ドック」で面倒なゴミ捨てが激減
一番の特徴は、充電しながら掃除機本体のダストカップに溜まったゴミを自動的に収集してくれるドックです。
コードレススティック型の掃除機はダストカップも小さくなりがちで、吸い取ったゴミをこまめに捨てる必要がありますが、「自動ゴミ収集ドック」はそんな都度のゴミ捨ての面倒から解放してくれます。
ドックには約30日分※1のゴミを溜めておくことができるので、ゴミ捨ては月に1回程度※1でOK。
紙パックも不要でランニングコストも抑えられ、水洗いもできて清潔に保てます。
さらにドックは空気清浄機などにも使われているHEPAフィルターという高性能なフィルターが使われていて、細かいホコリやアレルゲンを99.99%ドックに閉じ込め※2、排気もクリーンで衛生的です。
※1:1日1回使用した場合。部屋の環境により異なります。
※2:0.3-10µmの粒子におけるIEC規格62885-2 Cl 5.14に基づく。
「iQテクノロジー」が掃除モードを自動調整
二番目の特徴は、iQモード。
センサーが検知したゴミの量に応じて、吸引力とブラシの回転スピードを自動で調整してくれる機能です。
ヘッドと本体のパネル部分にモニターが搭載されていて、今掃除をしている場所のゴミの量を可視化。
赤はゴミの量が多く、吸引力・ブラシの回転速度ともに高い状態、緑に近づくほど吸引力・回転速度は下がり、ゴミの量が少ないことをお知らせします。
この機能にお任せしておけば効率よく掃除ができ、バッテリーの節電にもつながります。
FLEX機能で家具の下もしゃがまず掃除
三番目の大きな特徴は、なんと掃除機のパイプが曲がるFLEX機能。
ワンタッチでパイプ部分が90度に曲がり、ソファの下や家具の下など、狭い隙間もしゃがまずにそのままの姿勢で掃除機をかけることができるのです!
狭い場所でも、これならしっかり奥の方まで掃除機が届きます。
元に戻すときはそのままパイプをまっすぐにすればOK。
ちょっとほかでは見たことのない独特の機能です。
ダブルバッテリーで長時間駆動
コードレス掃除機はバッテリーが自分で着脱できないものも多いですが、こちらは交換可能な着脱式バッテリー。
ドックには予備のバッテリーが1本付属していて、ひとつのバッテリーが切れてもすぐに交換して掃除を続けられます。
バッテリー2本を連続使用すると最大50分(ハンディでの使用時の場合は最大62分)という、長時間の掃除が可能※。広さのある家でも隅々までしっかり掃除ができます。
バッテリーの充電に必要な時間は約3.5時間と平均的な長さです。
※エコモードでの駆動時間
ダブルLEDヘッドライト搭載
LEDヘッドライトで暗いところもゴミを確認しながら掃除ができます。
床用ノズルのヘッドにライトがついている掃除機はありますが、ハンディとして使うときにもライトがつくので、車の中を掃除したりするときにも便利です。
Shark EVOPOWER SYSTEM iQ+の外観と付属品
主な特徴だけを見ていても機能満載なiQ+。
外観デザインや構造なども詳しく見ていきましょう。
カラーは落ち着いたモーヴグレイ
色はやや紫がかったメタリックなグレーです。
落ち着いた雰囲気で、部屋の中にそのまま出しておいて思い立ったときにサッと使いやすいデザインです。
また、ドックと合わせると設置スペースは横幅約46cm、奥行約26cm、高さ110cmくらいは必要そうです。
サイズと重さ
フロアノズルをつけたスティック掃除機の状態で、高さ1040mm、幅258mm、奥行114mmで、重さは約2kg。
パイプ部分を外してハンディタイプとして使用する場合は、高さ510mm、幅67mm、奥行86.5mmで約0.9kgです。
豊富なアクセサリー
アクセサリー類は基本の電動フロアノズルのほか、以下の4種類が付属。
ミニモーターヘッド
モーターで表面に密着し、高速回転するフィンがゴミをかき出します。
強力な布団クリーナーとして使えるノズル。
ブラシ付き隙間用ノズル
部屋の角や狭い隙間のゴミを吸い取ります。
ブラシも付属していて、付着したほこりをかき取りながら吸い込むことができます。
ペットマルチノズル
カーペットなどに絡みついたペットの毛や糸くずなどを取り除きます。
布団ノズル
大きめのノズルで、布団やソファ、カーテンなどの表面のほこりを吸い取ります。
これらの付属品はすべてドックに使いやすいように整理しておけます。
Shark EVOPOWER SYSTEM iQ+の基本操作
機能満載なEVOPOWER SYSTEM iQ+ですが、操作はいたってシンプル。
基本的な使い方を一通りご紹介します。
モードは3つ
自動でおまかせできるiQモードのほかに、ブーストモード、エコモードの3つのモードがあります。
正面にある電源ボタンを押すとデフォルトでiQモードで運転します。
強力に吸い取りたい、電源を長持ちさせて長時間運転したい、といったときに手動でブーストモードやエコモードに切り替え可能。
モード切替ボタンを押しっぱなしにするとブーストモード、1回短く押すとエコモードになります。
モード切替ボタンはハンドルのグリップの人差し指が当たる部分にあり、握ったまま操作ができるので、モードの切り替えがスムーズにできます。
ハンディクリーナーとして
全体の構造は、ハンディ部分、スティック部分、ヘッド部分の3パーツから成ります。
ハンディにするときは片手でリリースボタンをつまむだけ。ワンタッチでスティックから切り離せ、各種ノズルもワンタッチで装着可能。
ノズルの付け替えは意外と面倒なので、着脱がスムーズにできるのはポイントが高いです。
掃除終了後はそのままドックへ
ドックに戻すとすぐに自動で集塵がスタート。
ダストカップにたまったゴミやほこりがあっという間に吸い取られて、ドックのほうへ蓄積されてきます。
フィルター部分に付着したほこりも一瞬で吸い取るこのパワー!
音は個人的にはそこまで大きく感じません。
集塵時間は20秒間くらいです。
夜間など音が気になるときは、この三日月マークのボタンを押すと自動集塵を一時的にストップできます。
Shark EVOPOWER SYSTEM iQ+を実際に使ってみた
実際に使ってみてどうだったか、EVOPOWER SYSTEM iQ+の操作性やパワーの満足度などを詳しくレポートします!
吸引力は文句なし!
「シリーズ最強の吸引力を実現」と謳われているだけあり、吸引力はとても満足できるものでした。
そのパワーは布団マットも持ち上げるくらいの吸引力!
コードレススティックの掃除機は吸引力の面で満足できるものが少ない中、EVOPOWER SYSTEM iQ+はしっかり吸い取ってくれるのを実感できることが多かったです。
砂や砂糖など重さのある粉末状のごみは、吸引力がないとなかなか吸い取り切れないのですが、全く問題なし。
壁や家具の足のギリギリのところもきれいに吸い取ってくれました。
ミニモーターヘッドでソファの細かい塵もしっかり!
強力な布団クリーナーとしても機能するミニモーターヘッド。
ソファのシート部分を吸い取ってみたらこの通り。
細かい塵がしっかり取れていてびっくりでした。
なめらかなヘッドの動きで高い操作性
ヘッドの可動域がとても広いので、場所に合わせてなめらかに動きます。
音の大きさは?
静かという印象はないですが、気になるほど大きくもないといったところです。
ブラシロールの回転音は若干響く感じはしますが、その分パワーもあるのでバランスとしては悪くないと思います。
お手入れのしやすさは?
自動ゴミ収集ドックのお手入れは月1回が基本。
ダストカップに溜まったゴミを捨てることと、フィルターのお手入れです。
ヘッドのブラシロールは毛がからまない※構造になっているので、3週間毎日使ってもこの状態。
お手入れするときもはずして丸洗いが可能なので、清潔を保てます。
※自社テストによる。長さ45cmの毛0.25グラムを0.6㎡のフローリングで10サイクルテストした結果。
本体のダストカップも外して水洗いが可能です。
Shark EVOPOWER SYSTEM iQ+総評
あまりなじみのないメーカーだったので、全くのノーマークだったEVOPOWER SYSTEM iQ+。
実際に使ってみて、やはり土足文化、カーペット文化の国で生まれた掃除機は違うなぁと実感。
特に印象的だったところと、購入する上で懸念点になりそうなところをまとめました。
◎しっかりとした吸引力
スティックタイプでここまでしっかり吸引されている実感があるのは、やはりポイントが高かったです。
また、紙パック式と違ってどれだけゴミが取れているか目視で確認できるので、毎回の掃除の満足度が高かったです。
〇サブ機としてではなく、メインとして使える
コードレススティック掃除機において、吸引力や連続運転時間と本体の重さはトレードオフのところがありますが、EVOPOWER SYSTEM iQ+は満足度と引き換えに重さを犠牲にしているような感じがありませんでした。
サブ機としてではなく、1台でメインとして使えるコードレス掃除機をお探しの方にはおススメです。
△自動ゴミ収集ドックのサイズ
お部屋のスペースが狭かったり、部屋の中に置いておきたくなかったりする場合、自動ゴミ収集ドックの設置をどうするかはちょっと悩ましそうです。
なお、ドック全体のサイズ感が気になる場合は、アクセサリードック部分を取り外すこともできます。
△片手で持ち上げるにはやや重い
スティック掃除機として約2キロ、ハンディで1キロ弱なので、片手で持ち上げるにはやや重量感があります。
床をすべらせて掃除をしているときは重さはほとんど感じませんが、階段など持ち上げながら掃除をする場所では片手でスイスイとはいかず、両手でしっかり持つ必要があります。
また、ハンディにしてカーテンのほこりを取っているときも、持ち上げ続けているのはけっこう大変でした。
Shark EVOPOWER SYSTEM iQ+はメイン機におすすめ
1台でメインとして使えるコードレス掃除機を探している方にぴったりのShark EVOPOWER SYSTEM iQ+。
ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。