パソコン工房 LEVEL∞(レベルインフィニティ)のゲーミングノートPCをレビュー!BTOパソ コンだからこその最強スペックを実現
更新日2024/11/13
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高負荷のかかるゲーミングPCでは、CPUやGPUだけでなくメモリやストレージなども高スペックのものが必要になります。
最初から自身に最適なスペックのものが用意されていれば良いのですが、中々好みのスペックのPCを探すのは難しいものです。
ですが、BTO(Build To Order)パソコンなら様々なパーツをカスタマイズすることができます。
そんなBTOパソコンメーカーとしても名高いパソコン工房のゲーミングPCブランド「LEVEL∞(レベルインフィニティ)」。
購入時にCPU、GPUを中心に自分に合ったモデルを選び、メモリやストレージをカスタマイズする事ができます。
今回はLEVEL∞(レベルインフィニティ)のゲーミングノートPC中でも最上位モデルである「LEVEL-17WG191-i9-XLSX」を詳しくレビューしていきます。
もくじ
LEVEL∞(レベルインフィニティ)のゲーミングノートPCの特徴
今回紹介するLEVEL∞のゲーミングノートPC「LEVEL-17WG191-i9-XLSX」の特徴は、以下の9つとなっています。
- 第13世代 Core i9-13900HX搭載
- GeForce RTX 4090 Laptop GPU採用
- NVIDIA G-SYNC対応の165Hzディスプレイ
- サラウンドオーディオ対応
- Thunderbolt 4を2基搭載
- 2.5G LAN、Wi-Fi 6Eに対応
- 配線管理が楽な背面のポート
- マルチカラーLEDキーボード
- Windows Helloカメラ
それぞれの特徴について詳しく紹介していきます。
スペック一覧
項目 | スペック詳細 |
---|---|
搭載OS | Windows 11 Home [DSP版] |
ディスプレイ | 17.3型(非光沢カラー液晶) リフレッシュレート:165Hz |
解像度 | WQHD(2560×1440ドット) |
アスペクト比 | 16:9 |
CPU | Core i9-13900HX 24コア(5.40GHz 8コア、3.90GHz 16コア) 32スレッド 最大クロック数:5.40GHz |
GPU | GeForce RTX 4090 16GB GDDR6 |
メモリ(RAM) | 32GB(16GB×2) |
ストレージ(ROM) | 500GB NVMe対応 M.2 SSD |
バッテリー容量 | 約5時間 ※JEITA測定法Ver.2.0準拠 |
Wi-Fi | IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n対応 Wi-Fi |
Bluetooth | Bluetooth 5 |
生体認証 | 顔認証(Windows Hello) |
Webカメラ | 200万画素 (Windows Hello 対応) |
オーディオ | High Definition Audio subsystem |
キーボード | 日本語キーボード |
カラーバリエーション | |
接続ポート |
ヘッドフォン / スピーカー出力×1 ,マイク入力×1 ,Thunderbolt 4ポート×2(Type-C×2) ,USB3.1×2 ,ディスプレイ出力(HDMI×1/Mini DisplayPort×1)
|
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約幅401mm×奥行284mm×高さ30.4mm |
重さ | 約3.44kg(バッテリー含む) ※カスタマイズ内容により重量は異なります |
公式価格 (2023年5月時点) |
474,800円~ |
スタイリッシュなデザイン
LEVEL∞のゲーミングノートPCは、スタイリッシュなデザインが特徴的です。
黒一色のシンプルなデザインながらも排気と吸気を行う部分はメカメカしさも感じ、無骨なかっこよさもあります。
他社のゲーミングノートPCと比較してライティングが控えめなので、ビジネスシーンなど様々な場面で利用することができそうです。
また、ベゼルが細くなっているので、ゲームに集中してプレイすることができます。
ゲーミングノートPCは高性能なファンを搭載することで分厚くなりがちですが、側面などが削られた加工になっているため厚みを感じにくくなっています。
第13世代 Core i9-13900HX搭載
BTOパソコンならではありますが、最新のプロセッサーである「第13世代 Core i9-13900HX」が採用されています。
5.40GHzの8コアと3.90GHzの16コアの合計24コア、32スレッドとなっており、クロック周波数は最大で5.40GHzまで可能です。
これにより、FPSからMMORPGまであらゆるゲームタイトルを快適に遊ぶことができます。
CPUの性能を数値化する「CINEBANCH R23」で計測してみました。
マルチスコアでは24131、シングルスコアでは1800となりました。計測時のCPUの温度は平均して77度後半から温度は87度後半まで上昇していました。
マルチスコア計測時はファンの音がうるさいくらい回転していましたが、シングルスコア計測時はファンが静かなままだったので、その分温度も上がった模様です。
コア数、スレッド数、クロック周波数の数値が高ければ高いほど性能が良いCPUとなります。
コア数、スレッド数、クロック周波数を何か作業をする人に例えて説明すると、コア数は人の数、スレッド数は同時にこなせる作業量、クロック周波数は作業スピードのようなものです。
作業量や作業スピードが早くても人の数が少なければ高負荷のかかる処理をさばききれないので、コア数とスレッド数、クロック周波数の掛け合わせでCPUを選ぶと良いです。
GeForce RTX 4090 Laptop GPU採用
ゲーミングPCの根幹とも言えるパーツがGPUですが、LEVEL∞のゲーミングノートPCはGeForce RTX 4090 Laptop GPUを搭載しています。
ゲームプレイ時の性能については後述しておりますが、デスクトップ型のゲーミングPC並みの性能を発揮しています。
GPUの性能を測る「3DMark」を使用して、スコアを検証してみました。
LEVEL∞のゲーミングノートPCは、「Control Center Package」を使用すると性能を制御することができ、「静音」「エンターテイメント」「パフォーマンス」の3つのパターンで計測してみました。
まずは、「Time Spy」の結果になります。
次に、「Fire Strike」の結果になります。
「Fire Strike」の「パフォーマンス」の際は平均して30,000を超えるスコアとなっており、パソコン工房のHPにある「Graphics Score」の性能比較を参照するとCPUの性能にもよりますがGeForce RTX 3070 Ti〜GeForce RTX 3080を搭載したデスクトップPCに近い性能といえます。
CPU・GPUについて
GPUやCPUについて詳しく知りたいという方は、併せてこちらの記事も参照してみてください。
GPUとは?CPUとの違いや5つの選ぶポイントを解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
[初心者必見]CPUとは?役割・性能のチェック方法・選び方などをご紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
NVIDIA G-SYNC対応の165Hzディスプレイ
LEVEL∞のゲーミングノートPCに使用されているディスプレイは、NVIDIAのG-SYNC対応しています。
そのため、CPUの内蔵グラフィックを経由しないで直接GPUが映像を制御することができるため、レイテンシーが減少したりとゲームプレイを快適に行うことができます。
また、ディスプレイは165HzのWQHDディスプレイとなっており、FPSなどの激しいシーンが伴うゲームもMMOのような没入感あふれるゲームも、あらゆるゲームタイトルを快適にプレイすることが可能です。
サラウンドオーディオ対応で迫力のゲームプレイ
MMOなどのゲームにおいてゲームの世界に没入するためにも、サウンドは非常に重要です。
本体付属の音響ソフトウェア「Sound Blaster Studio Pro」により、ゲームタイトルに合わせてサウンドの設定が可能です。
特にサウンドモードは豊富に用意されており、「Apex Legends」「Call of Duty」「Fortnite」「Overwatch」「原神」など数多くのゲームに対応しています。
Thunderbolt 4を2基搭載
本体側面にはThunderbolt 4に対応したUSB Type-Cコネクタを2基搭載しています。
これにより、4Kモニターへ2台同時に出力が可能です。
また、転送速度も最大で40Gbpsと高速転送を実現しているので、映像編集時など外部ストレージとのやりとりもサクサク行うことができます。
さらには、パワーデリバリーにも対応しているので、外出時にACアダプターを持ち歩かなくても65W以上の充電器があれば充電を行えます。
2.5G LAN、Wi-Fi 6Eに対応
オンラインゲームなどで重要になるのが、通信速度です。
LEVEL∞のゲーミングノートPCは、2.5Gに対応した有線LANポートを搭載し、Wi-FiはWi-Fi 6Eに対応しています。
これにより高速化つ安定した通信を実現しています。
筆者が契約している1GbpsのネットワークとWi-Fi 6に対応したルーターを使用して、通信速度を計測してみました。
FPSなどのオンラインゲームは100Mbps程度速度が出ていれば快適にプレイすることができると言われているので、十分過ぎるほどの速度です。
背面の配線管理が楽
LEVEL∞のゲーミングノートPCは、左右のポートだけでなく背面にもポートが搭載されています。
頻繁にアクセスするヘッドホンジャックや前述したUSB Tyoe-Cは側面にあるのですが、HDMIやMini DisplayPort、有線LANポートなどは背面に搭載されています。
これにより、ケーブル類をすっきりさせることができます。
背面にあることでコンセントの位置関係にも悩まされないので、ノートPCの携帯性を最大限に活かすことができます。
マルチカラーLEDキーボード
ゲーミングPCの醍醐味といえば、スペックもさることながらRGBカラーに光る点だと思います。
LEVEL∞のゲーミングノートPCは、キーボード箇所がマルチカラーに対応しており、好きな色に光らせることができます。
暗闇の中でも手元を明るく照らしてくれるので、ゲームに集中しながらも操作性を担保してくれます。
Windows Helloカメラを搭載
ベゼルレスではありながらもディスプレイの上部には200万画素のカメラが搭載されています。
また、Windows Helloに対応しているので、顔認証でパソコンのロックを解除することができます。
LEVEL∞(レベルインフィニティ)のゲーミングノートPCの性能を検証
「Control Center Package」を使用することで、CPUやGPUなどのあらゆるシステムの制御をすることができます。
ゲームプレイの検証
それでは実際にゲームをプレイした際のパフォーマンスについて検証した結果を紹介します。
Apex Legendsをプレイ
まずは、Apex Legendsをプレイした際の検証結果になります。
APEX(エーペックス)の推奨環境は以下となっています。
「Apex Legends」必要動作環境 | Apex Legends 推奨動作環境 | |
---|---|---|
OS | OS: Windows 7 64ビット版 | Windows 7 64ビット版 |
CPU | Intel Core i3-6300 3.8GHz / AMD FX-4350 4.2GHz | Intel i5 3570Tおよび同等品 |
メモリ | 6GB | 8GB |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce GT 640 / Radeon HD 7730 | NVIDIA GeForce GTX 970 / AMD Radeon R9 290 |
GPU RAM | 1GB | 8GB |
ストレージ | 22GB以上の空き容量 | 22GB以上の空き容量 |
解像度をフルHDにし、それ以外のグラフィックの設定を最も高く設定しても200fps前後の数値となりました。
下記のグラフはラックマッチを1戦行った際のfpsの変動になるのですが、最小値は114fps(ドロップシップ乗車時)、最大値は298fpsとなり、平均しても260fpsとかなり高い数値になりました。
また、FPSで画質を求めることはあまりないと思われますが、WQHDの高画質に設定しても200fpsを超える形になりました。
アニメーションが激しくなるような場面でも高fpsを維持することができているので、Apex Legendsのような負荷のかかるゲームでも安心してゲームをプレイすることが可能です。
Valorant(ヴァロラント)をプレイ
続いて、Valorantをプレイしてみました。
Valorant(ヴァロラント)の推奨環境はこちらになります。
最低スペック(30fps) | 推奨スペック(60fps) | ハイエンドスペック(144fps以上) | |
---|---|---|---|
OS | Windows 7/8/10 64-bit | Windows 7/8/10 64-bit | Windows 7/8/10 64-bit |
CPU | Intel Core 2 Duo E8400、Athlon 200GE | Intel Core i3-4150、Ryzen 3 1200 | Intel Core i5-9400F 2.90GHz、Ryzen 5 2600X |
メモリ | 4GB RAM | 4GB RAM | 4GB RAM |
グラフィックボード | Intel HD 4000、Radeon R5 200 | Geforce GT 730、Radeon R7 240 | Geforce GTX 1050 Ti、Radeon R7 370 |
GPU RAM | 1GB VRAM | 1GB VRAM | 1GB VRAM |
ValorantはApex Legendsと比較してグラフィックも負荷が低いため、平均して300fps以上を維持することができました。
実際にValorantでデスマッチをプレイした際のfpsの変動になりますが、高fpsを維持できているのが分かると思います。
最小値は284fps、最大値は514fps、そして平均値は370fpsとなりました。
動画編集
ゲーミングノートPCはグラフィック性能が優れているため、動画編集目的での使用を想定している方もいるかと思います。
今回はPremiere Pro 2023を使用して、HD/fpsで撮影した6分49秒の動画の書き出し速度をM1チップを搭載したMacBook Proと比較してみました。
LEVEL∞のゲーミングノートPC | MacBook Pro |
---|---|
1分22秒 | 4分18秒 |
M1チップを搭載したMacBookも動画編集能力の高さで定評がありますが、それを遥かに凌ぐ性能となっておりグラフィックの処理能力高さが伺えます。
LEVEL∞(レベルインフィニティ)のゲーミングノートPCの気になるポイント
LEVEL∞のゲーミングノートPCを使用していて、気になるポイントがいくつかあったので紹介したいと思います。
ファンの音が大きい
ゲームプレイ時のファンの音が非常に気になりました。
実際に「エンターテイメント」モードでApex Legendsをプレイした際は常時70dbほどの騒音が響いており、ヘッドホンなどで耳を塞いでいないとゲームプレイの妨げになるほどの大きさです。
「原神」などのあまり負荷のかからないゲームでも「静音」モードにするとカクツキが出てしまい、「エンターテインメント」モードにするとカクツキは解消されるのですがファンの大きさは70db近くなりApex Legendsと同じ結果になりました。
一方でファンの音はうるさくなりますが、冷却性能に関しては申し分ないです。
Apex Legendsを1時間ほどプレイしましたが、起動時には60℃前後だったGPU温度も80℃以上になることはなく、平均して70℃台後半をキープしていました。
ネットサーフィンやコンテンツ視聴時は「静音」モードでも快適に操作できたので、ファンがうるさくコンテンツに集中できないということはなかったです。
キーが押しづらい
LEVEL∞のゲーミングノートPCは、1.4cmと一般的なキーボードと比較しても少々小さくなっています。
そのため、Valorantのようなキーボードとマウスでプレイするようなゲームは、押し間違いなども起きやすくあまり向いていません。
また、スペースキーはFPSゲームなどでジャンプボタンのキーバインドとして使用されることもあるかと思いますが、スペースバーも小さくWASDキーから少し遠いので押しづらさもあります。
LEVEL∞のゲーミングノートPCでキーボード操作のゲームをプレイする場合は、別途外付けのキーボードを用意してプレイした方が良いです。
キーボードのレンタル・サブスク – Rentio[レンティオ]
LEVEL∞(レベルインフィニティ)のゲーミングノートPCはBTOパソコンだからこその価格帯
GeForce RTX 4090のGPUを搭載したゲーミングノートPCは、性能も高くなっていますが価格が高価になってしまうのがデメリットです。
先日紹介した、 GeForce RTX 4090のGPUを搭載したROG Strix SCAR 18 G834JYは公式価格で599,800円とかなり高価な値段です。
そんな中、今回紹介したLEVEL∞のゲーミングノートPCは40万円台と50万円を切る価格となっており、他社と比較しても高コスパなゲーミングノートPCとなっています。
最強スペックのゲーミングノートPCを少しでも安く購入したいのであれば、LEVEL∞のゲーミングノートPCはおすすめです。
ゲーミングPCはレンタルできる
ゲーミングPCは決して安い製品ではありませんので、できれば買ってから後悔はしたくないものです。
そのためにもゲーミングPCのお試しレンタルをおすすめします。
家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では、ゲーミングPCやゲーミングノートPCをはじめゲーミングモニターやゲーミングキーボードなどのレンタルを提供しています。
製品によってはそのまま購入できますので、実機で試してから検討してみてはいかがでしょうか。
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