ヘアアイロンの最適な温度とは?スタイリングや部位に合わせて紹介します
更新日2024/05/31
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ストレートヘアやカールヘアなど、自由なヘアアレンジを実現できるヘアアイロン。
ところが「どのぐらいの温度で使うべきなのか」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
ヘアアイロンの最適な温度は、使う場所や目的、髪質によって変わるため、一概に「この温度がベスト」というものはありません。
部位や髪質などの特徴を理解して、自分に合う温度を見つけていくことが大切です。
そこでこの記事では、用途に合わせたヘアアイロンの温度の目安について紹介します。
髪を傷めず、安全にヘアアイロンを利用するためにも、ぜひ最後まで記事をご覧ください。
もくじ
ヘアアイロンの熱と摩擦が髪を傷める原因に
ヘアアイロンを使って髪が痛む原因は、主に「熱」と「摩擦」の2つです。
それぞれ、髪にどのような影響を与えてしまうのか解説します。
熱によるダメージ
髪の成分の80%~90%は「ケラチン」というタンパク質です。
タンパク質は熱によって固まる、タンパク質変性(熱変性)という性質を持っています。
タンパク質変性によって固まることで、髪の内部が空洞化してしまい、パサついたり、簡単に切れやすくなったりするのです。
なお、髪は90℃くらいから、タンパク質変性が起こるといわれています。
ヘアアイロンの温度は100℃を超えるため、手早くスムーズにスタイリングを進めることが重要です。
摩擦によるダメージ
何度も髪にヘアアイロンをあててしまうと、摩擦によってキューティクルがはがれやすくなります。
キューティクルは髪の外側にある物質で、うろこのように重なっています。
髪の表面を覆うキューティクルがダメージを受けると、手触りがゴワゴワしたり、ツヤ感がなくなったりと、デメリットが大きいです。
またキューティクルのダメージが深刻になると、髪の内部の成分や水分が流れ出して、より不健康な髪になってしまいます。
特にヘアアイロンの温度が低く、何度もあてている方は、注意が必要です。
ヘアアイロンを利用する以上、摩擦が発生してしまうことは避けられませんが、なるべく少ない回数で終えられるようにしましょう。
合わせて読んでほしい「髪が傷まないヘアアイロンのおすすめ」
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【スタイリング別】ヘアアイロンを効果的に使える最適な温度
こちらでは、ストレートヘアとカールヘアに分けて、効果的に使える最適な温度を紹介します。
今回紹介する温度はあくまでも目安なので、参考にしつつご自身で最適な温度を見つけてみてください。
ストレートヘア:160℃
ストレートヘアにスタイリングするなら、160℃に設定するのがおすすめです。
ストレートの場合はあてる時間が短いので、少し高温であっても傷みを抑えられます。
ただし高温はタンパク質に影響を与えやすいため、毛先などの痛みが強い場所にあてる場合は、少し温度を下げて使ってみてください。
カールヘア:140℃
カールを作る場合は、ヘアアイロンを長めに固定してあてる必要があるため、やや低温の状態にしてダメージを抑えることが大切です。
140℃を目安に設定して、一箇所にあてる時間は3~4秒程度に留めましょう。
【部位別】ヘアアイロンを効果的に使える最適な温度
髪の部位によっても、適切な温度が変わります。
こちらでは髪の部位ごとに適切な温度を紹介するので、ぜひご確認ください。
前髪:120℃~150℃
前髪は量が少ないため、低温でもスタイリングが可能です。
まずは120℃程度の低温で試して、150℃くらいまでで徐々に温度を調整しましょう。
なお、顔に近い部分でヘアアイロンを取り扱うため、肌にあたらないように注意が必要です。
根元:140℃~160℃
髪の根本はキューティクルで守られており、栄養素や水分が充分にある状態なので、少し高温でも問題ありません。
140℃~160℃を目安にしてみましょう。
ただし高温な分、長くあてると髪のダメージが大きくなってしまうため、なるべく短時間で済ませるようにしてみてください。
毛先:120℃~140℃
毛先は根元よりも髪にダメージがある状態のため、120℃~140℃の低温がおすすめです。
低温ではありますが、枝毛や切れ毛が発生しやすい場所なので、長時間の利用は控えましょう。
【髪質別】ヘアアイロンを効果的に使える最適な温度
髪は人によって、太かったり細かったりと、様々です。
- 固く太め
- 柔らかく細め
- くせ毛
の3パターンに分けて、効果的な温度を解説します。
固く太め:160℃~180℃
髪が固めで太い方は、160℃~180℃に設定するのがおすすめです。
低温だとスタイリングしづらく、何度もアイロンを当て直すことになってしまいます。
すると摩擦によってキューティクルにダメージが発生しやすくなるため、高温でサッと仕上げるのが重要です。
柔らかく細め:150℃以下
柔らかく細めの髪は高温で痛みやすいため、150℃以下に設定します。
特に髪の傷みが気になるのであれば、120℃~130℃くらいから始めるのもおすすめです。
低温でセットしにくい場合は、徐々に温度を上げて調整しましょう。
くせ毛:160℃~180℃
くせ毛は160℃~180℃に設定するのがおすすめ。
髪は熱を加えてから冷ますことで、形を作ることが可能です。
くせ毛を抑えつつ、アレンジを行うには、しっかり熱を加えなくてはなりません。
もちろん、熱を加えすぎると髪にダメージを与えてしまうため、短い時間で優しくアイロンを使いましょう。
ヘアアイロンの温度から髪を守る!ダメージを抑える3つの方法
ヘアアイロンは髪に熱や摩擦によるダメージを与えてしまいます。
スタイリングを重ねるごとに蓄積するダメージはなるべく抑えたいところです。
そこで、ヘアアイロンから受けるダメージを抑える方法を3つ紹介します。
ヘアアレンジする時に、あわせてご確認ください。
1.髪が乾いた状態で使う
髪は濡れている状態だと、キューティクルが開いています。
そこで高熱のヘアアイロンを当ててしまうと、内部の水分まで一緒に蒸発してしまい、髪のパサつきが強くなってしまうのです。
ダメージを抑えるためにも、髪をしっかり乾かしてからヘアアイロンを使いましょう。
2.適度な温度で短時間だけ使う
あまりにも低温だと髪が変化せず、ヘアアレンジがうまくできません。
うまくセットできないからといって、何度も同じ場所に使ってしまうと、摩擦などで負荷がかかります。
一方で、高温すぎるとタンパク質変性が起こりやすくなるため、自分の髪に合わせた最適な温度を見つけて、短時間でセットすることが大切です。
髪の様子を見ながら、少しずつ温度の調整を行っていきましょう。
3.スタイリング剤やトリートメントを使う
ドラッグストアや美容院では、ヘアアイロン用のスタイリング剤やトリートメントが売られています。
ケア剤をヘアアレンジする前に使うと、熱や摩擦のダメージを抑えることが可能です。
スタイリング剤やトリートメントには、アイロンを使う前に使用するタイプと、使い終わった後に使うタイプの2つがあります。
用途によって種類があるため、好みに合わせて選びましょう。
ヘアアイロンの温度に関するよくある疑問
こちらでは、ヘアアイロンの温度に関する、よくある疑問について回答していきます。
200℃のヘアアイロンは使ってもいい?
200℃は非常に高温で、髪に与えるダメージが大きいため、おすすめしません。
ヘアアイロンの温度は、高くても180℃までが目安です。
髪質にもよりますが、200℃に上げなくても十分スタイリングはできるため、なるべく適正な温度を見極めるようにしましょう。
メンズに最適なヘアアイロンの温度は?
レディースとメンズで温度に違いはなく、基本的には髪質や部位によって変わります。
細い髪であれば150℃以下、太く固めなら160℃~180℃が推奨です。
なお、実は男性よりも女性の方が、髪質が太くて固い傾向にあります。
そのため、まずは低い温度設定から始めて徐々に上げて調整していきましょう。
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用途や髪質を判断して有効にヘアアイロンを使おう
ヘアアイロンは自分の髪に適した温度でないと、大きなダメージを与えてしまうことがあります。
高温すぎると熱のダメージが加わり、低温すぎるとヘアアイロンの摩擦で髪に負担がかかります。
効果的な温度は自分の髪質や髪の部位、髪のセットの方法によって変わるので、できれば温度調整ができるヘアアイロンがおすすめです。
今回紹介した温度を目安として、自分にぴったりの使い方を見つけてみてください。
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