Thunderboltとは?USB Type-C(USB-C)との違いや最新規格Thunderbolt4・5について解説!おすすめケーブルも
更新日2024/03/05
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ノートPCやスマートフォン、モニターからモバイルバッテリーまであらゆる機器に採用されている「USB Type-C(USB-C)」規格。
最近ではiPhone15にも「USB Type-C」が採用されたことで、より広い範囲で利用されるようになりました。
そんな便利なUSB Type-Cですが、USB Type-C対応ケーブルを選ぶ中で「Thunderbolt」という規格を耳にしたことはないでしょうか?
「Thunderbolt」も多くのデジタル機器で採用されている規格ですが、名前を聞いたことはあっても、詳細を説明できる方は少ないかもしれません。
今回は「Thunderbolt」規格について、前提となる知識から「Thunderbolt」対応ケーブルで何ができるのかまで、詳しく紹介します。
できるだけ細かいことは省いて、ユーザーとして知っておきたいことをわかりやすく説明しますので、ぜひチェックしてみてください。
もくじ
そもそも「Thunderbolt」とは
「Thunderbolt」とは、Intel(インテル)によって開発された「高速データ転送規格」の一種。コンピューターと周辺機器を接続し、高速でデータをやりとりするための技術規格です。
Apple社のMacBookや高性能なWindows PCなど、PCを中心とした多くの機器に「Thunderbolt」規格が採用されています。
Thunderboltは規格によってナンバリングが変わるのも特徴で、2015年に「Thunderbolt 3」、2020年に「Thunderbolt 4」、そして2023年9月に最新規格となる「Thunderbolt 5」が正式発表されました。
見分け方としては、iPhone等と同じく、数字が大きいほど最新で性能も高いと覚えておきましょう。
USB Type-CとThunderboltの違い
ここで気になるのが「USB Type-C」と「Thunderbolt」の違いです。
現行のThunderbolt対応製品はUSB Type-Cコネクタに対応しているため、両者の違いがわからないという方も多いのではないでしょうか。
一言でいうとThunderboltは先述の通り「データ通信の規格」なのに対し、USB Type-Cは「コネクタの規格」という違いがあります。
言い換えると、データ通信規格である「Thunderbolt」が、コネクタとしては「USB Type-C」を採用している…と考えると少しわかりやすくなるかもしれません。
実際、以前使われていた「Thunderbolt 1」「Thunderbolt 2」のコネクタはUSB Type-Cではありませんでした。USB Type-Cが採用されたのは「Thunderbolt 3」からです。
このことからも両者が別々の規格であることがわかります。
「USB Type-C」と「Thunderbolt」が別々の規格であるため、USB Type-Cケーブルや端子の中には、Thunderboltに対応していないものも多いのです。
なお、ケーブルや端子がThunderboltに対応しているかは、アイコンがついているかどうかで見分けることができます。
画像の様な稲妻状のマークが入っていれば、この端子はThunderboltに対応しているということになります。
なお、念のため補足しておきますが「USB Type-C」規格についても、「USB Type-C」と表記する場合と「USB-C」と表記する場合があります。こちらは規格が異なるわけではなく、単なる表記の違いです。
Apple製品は「USB-C」表記を採用しているため最近は「USB-C」と表記されることも増えてきました。こちらもあわせて覚えておきましょう。
「Thunderbolt 4」とは?
2024年2月現在、一般に普及しているThunderboltの最新規格が「Thunderbolt 4」です。
Thunderbolt 4は従来のThunderbolt 3と比べて「データ転送速度」「映像出力」そして「デイジーチェーン接続」などの機能が強化された、ハイスペックな規格となっています。
Thunderbolt 4対応ケーブルには画像の通り稲妻マークと4の字が印字されています。
Thunderbolt 4のスペック
コネクタ | USB Type-C |
最大転送速度 | 40 Gbps |
映像出力 | デュアル4Kモニターまたはシングル8Kモニター |
電力供給 | 最大100W |
デイジーチェーン | 可(最大6台のデバイス) |
認証制度 | あり |
Thunderbolt 4とUSB4の違い
ここでもうひとつ注意したいのが、Thunderbolt 4とは別に「USB4」という規格もあることです。
前述の通りThunderboltとUSBはそれぞれ別々の規格であり、「USB4」はUSB側の最新規格です。
Thunderbolt 4とUSB4はそれぞれ別々の規格ではありますが、相互に互換性があります。
ナンバリングも4でそろえられていて、スペックも似たような仕様となった分、いくらかわかりやすくなりました。
Thunderbolt 4とUSB4の比較は以下の通りです。
規格 | Thunderbolt 4 | USB4 |
コネクタ | USB Type-C | USB Type-C |
最大転送速度 | 40Gbps | 20~40Gbps |
最小電力供給 | 15W | 7.5W |
映像出力 | デュアル4Kモニター またはシングル8Kモニター出力 |
シングルモニター出力 |
表からわかる通り、USB4はデータ転送速度や供給電力のスペックに幅があります。これは製品によってスペックがまちまちになる可能性があるということです。
また、映像出力に関してもThunderbolt 4の方が高性能です。
つまり、Thunderbolt 4の方が高スペック・高品質が保証されているということになります。
実質的にThunderbolt 4はUSB4の上位互換と考えてよいでしょう。
Thunderbolt 4は何ができる?
高品質・高スペックなThunderbolt 4規格ですが、具体的には、以下のようなことが可能です。
- 最大100Wでの高速充電
- 最高40Gbpsの高速データ転送
- 4Kデュアルモニター出力または8Kシングルモニター出力
- 複数機器のデイジーチェーン(数珠繋ぎ)接続
中でも映像出力はとても高性能で、4K映像を2つのモニターに出力できるのはとても便利です。
「Thunderbolt 4」は必要?活用方法やメリットは?
Thunderbolt 4は先述の通り、スペックの下限が定められているうえ、Intelによる品質検査・認証を経ているため、高い品質が保証されていることが大きなポイントです。
そのため、似たような仕様であるUSB4よりは一般に高価ですが、ユーザーの想定通りに安定して利用できるのが一番のメリットです。
一方、データの転送速度や映像の画質にこだわらないという方や、そもそもスマートフォンの充電くらいにしか使わないという方には高価でオーバースペックなため、必要ないかもしれません。
また、端末やポートがそれぞれThunderbolt 4に対応していないと100%のスペックを引き出せないため、その点も加味してケーブルを選ぶといいでしょう。
Thunderbolt 4はiPhone15用のケーブルとしても使える
iPhone15ではUSB Type-Cポートが採用されたため、Thunderbolt 4ケーブルを使うことも可能になりました。
中でもiPhone15 Pro/Pro Maxは最大10Gbpsの高速データ転送が可能なため、Thunderbolt 4ケーブルと組み合わせることでデータ転送速度を最大限まで引き出すことができます。
iPhone15 Pro/Pro Maxで撮影したデータをPCへ素早く転送したいときは、Thunderbolt 4ケーブルの使用が最もおすすめです。
おすすめのThunderbolt 4対応ケーブル
繰り返しになってしまいますが、Thunderbolt規格はIntelによる認証を得ているため、どの製品も品質は保証されています。
そのため、どのメーカーのものを選んでも安定して使用できますが、その中でも「Anker」や「Belkin」といった有名メーカーのものであれば、より安心して利用できるでしょう。
2024年には「Thunderbolt 5」対応製品が順次登場予定
そして、先述の通り、2023年9月にIntelから「Thunderbolt 5」が正式発表されました。
「Thunderbolt 5」はデータ転送量が最大120Gbpsと大幅にアップ。さらにデュアルモニターでの8K出力に対応し、電力供給もさらにパワーアップするなど、次世代対応の新規格となっています。
対応製品は2024年以降順次販売予定のため、一般に普及するにはもう少しかかりそうですが、こちらも楽しみです。
「Thunderbolt 4」は1本持っておけば安心な万能ケーブル。ケーブル選びに迷ったらおすすめ。
ここまでご紹介してきた通り、Thunderbolt 4は高い品質が保証された万能ケーブルといえます。
ケーブルの細かい仕様の話は難しく、ユーザーから見るとそれぞれの製品の違いや実際の性能もわかりづらいのが実情。
なんとなくケーブルを選んだら、実は高速データ通信や4K映像出力に対応していなかった…なんてこともありがちです。
だからこそ、Thunderbolt 4は細かいことで悩みたくない!一番性能のよいUSB Type-C対応ケーブルがほしい!という方にピッタリな規格です。
2024年2月現在、「Thunderbolt 4」対応ケーブルを所持していれば、ケーブルの性能面で困ることはほぼないでしょう。
やや高価ではありますが、一家に1本持っておきたい万能ケーブルです。ケーブル選びに迷ったら「Thunderbolt 4」と覚えておきましょう。
PCや周辺機器はレンティオでレンタルできる
仕様が複雑なPCや周辺機器は、レンタルでお試してみるのが最もおすすめです。
カメラ・家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、今回ご紹介したThunderbolt対応製品も含むノートPCのレンタルやPC周辺機器のレンタルも提供しています。
レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。
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