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2023年10月にエレコムゲーミングからゲーミングキーボード「VK600A」が発売し、低価格ながらもラピッドトリガーに対応したゲーミングキーボードとして注目を集めました。
そんなエレコムゲーミングから新たに「VK720A」が発表されました。
「VK720A」はエレコムゲーミングのゲーミングキーボードとしては初となるUS配列に対応し、ホットスワップ方式にも対応しました。
今回はエレコムゲーミングの「VK720A」を詳しくレビューしていきます。
もくじ
エレコムゲーミング VK720Aの特徴
VK720Aは大きく以下の特徴があります。
- 75%のサイズ感
- 日本語配列(JIS)と英語配列(US)の2種類
- 軽量かつ静音性が高いキー
- ラピッドトリガーはもちろん、様々な設定が可能
- プログラマブルダイヤル搭載
- ホットスワップに対応
- マウスのレシーバーを接続可能なポートを搭載
それぞれの特徴について詳しく紹介していきます。
スペック一覧
商品名 | ELECOM V custom VK720A | ELECOM V custom VK600A |
---|---|---|
キーボードの種類 | メカニカル方式 | メカニカル方式 |
キー軸 | 磁気式アナログ検出スイッチ | 磁気式アナログ検出スイッチ |
アクチュエーションポイント | 0.1mm~3.8mm | 0.1mm~3.8mm |
キーピッチ | 19.0mm | 19.0mm |
キーストローク | 4.0mm | 4.0mm |
動作圧 | 30~50g | 30~60g |
テンキーの有無 | なし | なし |
接続方法 | 有線 | 有線 |
Nキーロールオーバー | ◯ | ◯ |
ポーリングレート | 最大1,000Hz | 最大1,000Hz |
サイズ分類 | 75%サイズ | 65%サイズ |
キー数 | 85〜86キー(日本語配列) 82〜83キー(US配列) |
71キー(日本語配列) |
サイズ | 幅約325.4mm×奥行約143.8mm×高さ約20.1mm | 約幅322.4×奥行124.7×高さ36.2mm |
重さ | 約783g | 約662g |
VK600Aと比較するとサイズが65%から75%になり、ファンクションキーが追加されています。
また、押下圧が少し軽くなり疲労感を感じにくくなりました。
同梱品
日本語配列と英語配列で同梱品は多少異なります。
- USB Type-Cパラコードケーブル
- Vcustomロゴステッカー
- 交換用スペースバーユニット
- 交換用キーキャップ(3個)※英語配列は1個
- キーキャップ&キースイッチリリース
- 交換用ドライバー
上の画像は日本語配列の同梱品になります。
75%のサイズ感
VK720AはTKL(テンキーレス)モデルよりもさらにサイズがコンパクトになった75%サイズのゲーミングキーボードになっています。
75%はテンキーを除くほぼ全てのキーが配置されており、キー入力がしやすくなっています。
75%サイズになったことでVK600Aにはなかったファンクションキーが搭載され、操作性が向上しています。
日常的な操作性の向上はもちろんこと、ゲームによってはファンクションキーを使用するタイトルもありますので、利便性が高くなりました。
日本語配列(JIS)と英語配列(US)の2種類
VK720Aではエレコムゲーミング初となるUS配列を採用し、日本語配列(JIS)と英語配列(US)の2種類から選択することが可能です。
PCゲームにおいてスペースキーは頻繁に使用されますが、日本語配列特有の変換/無変換キーのせいでスペースキーが短くなってしまうのがデメリットでした。
このことからUS配列を好むユーザーも多くおり、乗り換えを検討するユーザーにとっては日本語配列しか選べないというのは大きなデメリットでしたが、英語配列の登場により解決されました。
また、英語配列だけでなく日本語配列も販売されるので、ゲーム用途以外でも使用する場合は日本語配列、ゲームでしか使用しない場合は英語配列を選択するといった購入方法が可能です。
軽量かつ静音性が高いキー
キースイッチや構造など含め下位モデルのVK600Aと大きな違いはありませんが、静音性が向上しています。
まずは実際にVK600AとVK720Aの音に違いを動画で確認いただければと思います。
言葉で表すのであればVK600Aはカチャカチャと高い音ですが、VK720Aはポクポクといったような低音気味の音に感じます。
これによりキーボード特有のうるささを感じにくく、ボイスチャットへの集音も避けることができます。
実際にヘッドセットを使用してタイピング音の収録も行ってみました。
VK720A
VK600A
ヘッドセットの収録でも違いを感じることができ、VK720Aはタイピング音がほとんど聞こえませんでした。
また、VK600Aと比較して底打ちが10g軽くなりました。
一般的な赤軸よりもスタートも30gと軽く設計されているので、長時間のゲームプレイでも疲労感を感じにくくなっています。
ラピッドトリガーはもちろん、様々な設定が可能
専用のソフトウェアである「ELECOM GAMING Tool」を使用することで、アクチュエーションポイントとリセットポイントの設定ができます。
キー一つ一つに個別の設定をすることができ、最短0.1mmから3.8mmまで0.1mm単位で設定可能です。
例えばFPSゲームで入力速度が求められるWASDやCtrlキー、スペースなどはアクチュエーションポイントを0.1mmで設定し、その他のキーは誤入力を防ぐために1.5mmで設定するといったことも可能です。
また、「ELECOM GAMING Tool」ではアクチュエーションポイントとリセットポイントの設定以外にも、ゲームモードの設定やライティングの設定なども可能です。
プログラマブルダイヤル搭載
キーボード本体右上には、新たにプログラマブルダイヤルが搭載されました。
上下と押し込みの動作に操作を割り当てることができ、デフォルトでは音量の上げ下げとして使用することができます。
また、前述した「ELECOM GAMING Tool」を使用することでプロファイルの切り替え、ゲーミングモードやライティングのON/OFF、さらには特定のキーボードやマウスの入力を割り当てることも可能です。
ホットスワップに対応
VK720Aはホットスワップに対応し、付属のキースイッチリリースを使用することで、はんだ付けをしないでも別のキースイッチに変更することが可能になりました。
ゲーミングキーボードは打鍵感が重要かと思いますし、使用していると他のキースイッチも試してみたくなるものです。
自分好みに色々カスタマイズできることで、長く使用できるのがVK720Aの魅力でもあります。
マウスのレシーバーを接続可能なポートを搭載
本体上部にはUSB-Aポートがあり、こちらにゲーミングマウスのレシーバーを接続することが可能です。
無線接続のゲーミングマウスはUSBレシーバーが必要ですが、入力遅延や安定性などを加味してなるべくマウス本体に近いことが推奨されています。
VK720Aの本体上部右側にUSBポートがあるので、マウスに近い形でレシーバーを設置することができ、マウスの接続を安定させることが可能です。
エレコムゲーミング VK720Aを使用してみた感想
ここまではVK720Aの機能的な特徴を紹介していきました。
ここからは実際にVK720Aを使用していて感じたメリットやデメリットを紹介していきます。
ゲームに最適なキーキャップと軸
エレコムゲーミングで独自に開発された「ネオクラッチキーキャップ」は、ゲームプレイを快適にしてくれます。
WASDをホームポジションとした時に誤操作が起きないよう、キーごとに高さや角度が調整されています。
特に下段のZキーからMキーまではキーの左側の角度が下がっており、よりキー入力がしやすくなっています。
これによりFPSのような瞬時の操作性が求められるようなゲームにおいても快適にプレイすることが可能です。
また、BOXタイプの軸を採用することによりキーのぐらつきが最小限に抑えられています。
アクチェーションポイントを0.1mmなど低く設定すると、キーのガタ付きで反応してしまうことがありますが、VK720Aでは全くそのような誤操作がありませんでした。
プロファイルの切り替えが楽になった
ゲームごとにアクチュエーションポイントなどの設定を保存しておくことができるプロファイル機能ですが、このプロファイルの切り替えが便利になりました。
VK600Aではプロファイルを切り替える際に都度「ELECOM GAMING Tool」を開いてプロファイルを切り替えてという手間があったのですが、VK720AではFn+F1〜F3を押すだけで切り替えが可能になります。
「APEX」をするときはFn+F1、「VALORANT」するときはFn+F2、日常的に使用するときはFn+F3といったように簡単に切り替えられます。
また、前述したプログラマブルダイヤルにもプロファイルの切り替えを割り当てることができるので、ダイアルを回すだけでプロファイルの切り替えができるのは便利でしたのでおすすめの設定です。
親指に割り当てられるキーが一つ増える
VK720Aには交換用スペースバーユニットが付属しており、Altキーとスペースキーの間にキーを一つ追加することが可能です。
英語配列では本来Altキーの横はスペースキーとなっておりますが、付属のスペースバーユニットに変更することでボタンをひとつ追加することができます。
親指で押しやすい位置にボタンがあるので、かなり便利に感じました。
また、日本語配列はスペースキーの短さがデメリットにもなりますが、スペースバーユニットでスペースキーが長いものに変更できるので、自分好みのカスタマイズ可能です。
デザイン性が向上した
VK600Aはシンプルなデザイン故に、どちらかというと業務用キーボードのようなデザインをしていましたが、VK720Aはキーキャップの色が2色になり、台座部分はアルミ素材になったことでデザイン性が向上しています。
より、ゲーミングキーボードらしくなりゲーミングデスクにマッチするようになりました。
また、台座が変更になったことでキーの軸が見えるようになり、よりライティングが目立つようになりました。
個人的にはゲーミングらしさが増したので、VK600Aよりも好みです。
高さ調整が3段階になり操作性が向上
VK600Aのレビューをした際にスタンドの角度がもう少し調整できると良いとデメリットとして挙げていましたが、VK720Aは角度の調整が3段階になりました。
低、中、高の3段階で調整でき、個人的好みもありますが特に中にした際はリストレストなしでも快適に操作ができました。
65%以下のキーボードからの移行は慣れが必要
75%サイズキーボードならではのことですが、ESCキー(エスケープキー)が遠くなってしまったのは気になりました。
筆者は日頃から65%サイズのいわゆるファンクションキーが搭載されていないキーボードを使用していたため、数字キーの行にESCキーが配置されていました。
ESCキーはゲームでもアイテムボックスなどのインベントリを閉じる際に使用されることが多くありますが、VK720Aは数字キーとファンクションキーの間が広くなっているので、少し手を伸ばす必要があります。
日頃からフルサイズやTKLモデルなどファンクションキーが搭載されているモデルであれば気になることはないと思いますが、65%以下のキーボードからの乗り換えですと気になるかもしれません。
プロファイルがゲームに連動するとかなり良い
プロファイルの切り替えがボタン入力で切り替えられるようになり便利になりましたが、欲を言うのであればゲームを起動するだけで自動的にプロファイルが適用されるとさらに便利になると思いました。
特に筆者はゲーミングPCを日常的に使用することがあり、ゲーム用の設定ですとアクチュエーションポイントを浅く設定しているのでタイプミスが頻繁に起こります。
ゲームを起動していないときは一般的なキーボードの設定、ゲームを起動したらゲームタイトルに合わせた設定となるとさらに利便性が向上すると思われます。
VK720Aはラピッドトリガーに対応し欲しい機能が揃ったゲーミングキーボード
VK600Aはラピッドトリガーを搭載していましたが、日本語配列のみかつ65%と特殊な配列は好みが分かれるのものでした。
一方で、VK720Aはラピッドトリガーやアクチェーションポイントの細かな設定などVK600Aにある機能を網羅しつつも、US配列というゲーミングキーボードによくある配列に加え、エレコムゲーミングのデバイスらしい交換用スペースバーユニットなど他社にはないキーボードになっています。
価格が高くなってしまったり、サイズが大きくなってしまったと感じる方はVK600Aを選択すれば良いですし、VK720Aの登場はよりエレコムゲーミングのキーボードの選択の幅が広かった気がします。
ゲーミングキーボードはレンタルできる
実際に自分でゲームをプレイしてみないと、どんなものなのか分からないですよね。
そのためにもゲーミングキーボードのお試しレンタルをおすすめします。
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