「DJI Osmo Action 5 Pro アドベンチャーコンボ」キャンプ使用レビュー!夜間撮影対応のアクションカメラの実力を検証
公開日2024/10/29
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アクションカメラの撮影において、夜間などの低照度環境できれいに撮影できず困ったことはないでしょうか。
アクティブな撮影においてカメラを複数台持ち歩いて使い分けるのは手間がかかりますし、持ち運びをコンパクトにするためにも1台で幅広いシーンに対応してほしいところです。
そこで今回はDJIの最新アクションカメラ「Osmo Action 5 Proアドベンチャーコンボ」を紹介します。
イメージセンサーが進化した本製品であれば、日中から夜間の撮影まで1台で幅広く対応することが可能です。
1日を通して手軽に撮影を行いたい方にピッタリなアイテムなので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
DJI Osmo Action 5 Pro アドベンチャーコンボの特徴
「DJI Osmo Action 5 Pro」は、DJIの人気アクションカメラシリーズの2024年の最新作で、これまでと同様にクイックリリース設計を採用した高画質アクションカメラのセット商品となっています。
アドベンチャーコンボにはカメラ本体以外に、延長ロッドや予備バッテリーを含むバッテリーケースなどが同梱されています。
※今回紹介するのはアドベンチャーコンボであり、通常セットであるスタンダードコンボには上記のアクセサリーは付属していません。
1/1.3インチセンサーによる鮮やかな表現
Osmo Action 5 Proのイメージセンサーサイズは1/1.3インチとなっており、前機種のOsmo Action 4と同じですが、ISO感度を最大51200(スーパーナイトモードの場合)まで上げることが可能です。
ISO感度は集めた光を増幅させる度合いのことで、数値が高いほど映像が明るくなり、暗い場所でも被写体を認識しやすくなります。
前機種のISO感度は最大12800までとなっており、低照度環境での撮影に重要なISO感度がアップしているため夜間の撮影でも鮮やかな表現が可能になりました。
クリアなタッチ画面
Osmo Action 5 Proのタッチ画面はOLEDディスプレイを採用しています。
液晶ディスプレイの主流であるLCDは、光源となるLEDバックライトや液晶を必要としますが、OLEDはそれらを必要とせず、厚みや重量をおさえる設計が可能です。
OLEDを採用した結果、ディスプレイサイズは前機種の1.4インチから1.46インチにアップし、輝度も向上したにもかかわらず重量はわずか1gの増加におさえられています。
長時間撮影が可能
Osmo Action 5 Proには1,950mAhの大容量バッテリーが付属されており、バッテリー1台で240分※の撮影が可能で、前機種の最大動作時間160分を大幅に上回っています。
ー20℃~45℃までの環境に対応しており、撮影中の熱暴走を防ぐ性能が向上している点も注目のポイントです。
※25℃の室温環境で、RockSteadyオン、Wi-Fiオフ、画面オフの状態で、1080p/24fps (16:9)動画撮影時の値です。
スマホアプリと連動して撮影・編集が可能
Osmo Action 5 ProはDJI Mimoと呼ばれる専用スマホアプリと接続して撮影や編集が可能です。
モード変更や設定の調整も可能なので、延長ロッドで接続しながら撮影状況の確認や調整が行えます。
スペック
項目 | スペック詳細 |
---|---|
サイズ(長さ×幅×高さ) | 70.5×44.2×32.8mm |
重量 | 146g |
防水性 | 20m(防水ケースなし)60m(防水ケース使用時) |
センサー | 1/1.3インチ CMOSセンサー |
レンズ | FOV:155° 絞り:f/2.8 フォーカス範囲:0.35m 〜 ∞ |
ISO感度 | 静止画:100〜25600 動画:100〜51200 |
動画スペック | 4K (4:3):3840×2880(100/120fps時) 4K (4:3):3840×2880(24/25/30/48/50/60fps時) 4K (16:9):3840×2160(100/120fps時) 4K (16:9):3840×2160(24/25/30/48/50/60fps時) 2.7K (4:3):2688×2016(100/120fps時) 2.7K (4:3):2688×2016(24/25/30/48/50/60fps時) 2.7K (16:9):2688×1512(100/120fps時) 2.7K (16:9):2688×1512(24/25/30/48/50/60fps時) 1080p (16:9):1920×1080@100/120/200/240fps 1080p (16:9):1920×1080(24/25/30/48/50/60fps時) |
映像ブレ補正 | EIS(電子式映像ブレ補正): RockSteady 3.0 RockSteady 3.0+ ホライゾンバランス ホライゾンステディ |
動作環境温度 | -20°C ~ 45°C |
動作時間 | 240分 |
DJI Osmo Action 5 Proをキャンプ場で使用してみた
Osmo Action 5 Proをキャンプ場で使用して、画質やバッテリー持ちを中心に性能をチェックしてみました。
ユーザーにとって気になる部分を実際に使用してチェックしてきたので、ひとつずつ見ていきましょう。
キャンプの夜を撮影して低照度環境での撮影性能をチェック
日陰が多い林間や夜間のキャンプサイトで撮影を行い、低照度環境での映像がどのようなクオリティに仕上がるのかチェックしてみました。
画質処理エンジンの性能を確かめるため、あえて通常モード(2.7k 50fps)で撮影しています。
木々が生い茂る林間は影が多く、木々の合間から陽が差すような薄暗い環境でしたが、木々の質感や葉の緑、陽の光のコントラストなどが一眼レフカメラのような美しさで表現されています。
夜間の撮影でも焚火の炎やランタンの光といった明るい部分がくっきりと描かれており、低照度環境の映像制作にも対応可能な性能であることがわかりました。
バッテリー持ちについて
昼間から夜まで断続的に使用してもバッテリー残量50%ほどあり、予備バッテリーが2つあるため余裕を持って撮影ができる状態でした。
設定によりますが画面オフや電源オフが自動で行われる仕様も、バッテリー持ちにいい影響を与えているのではないでしょうか。
スマホアプリを接続してみた
スマホアプリのDJI Mimoとつないで撮影を行ってみたところ、映像の確認がしやすく、撮影や設定が手元でコントロールできるためとても便利でした。
ISOやシャッタースピードをマニュアルで設定するなど細かい設定変更をしたい場合は、本体で行うよりスマホのほうが適しているといえます。
SNSやYoutube動画に向けた自撮り撮影をする際は、スマホ操作に切り替えると自由度が上がる印象を受けました。
夜間撮影における細かいピント調整は難しい
Osmo Action 5 Proを使用してみて気になったのが、夜間撮影でのピント調整の難しさです。
画質調整がAUTOになっている状態で撮影した際に、最も明るい焚火の部分にフォーカスが合ってしまい、焼いている食材にうまくピントが合いませんでした。
微妙なピント調整を行いたい場合はモード切り替えを行うほか、撮影物に対するライティングといった撮影環境の調整にも気を配る必要がありそうです。
Osmo Action 5 Proなら幅広い楽しみ方ができる
Osmo Action 5 Proはイメージセンサーの進化により、アクションカメラでありながら低照度環境にも対応し、幅広いシーンで利用できることがわかりました。
従来からの機能である手振れ補正機能や拡張性は健在なので、アクティブなシーンでの利用も可能です。
ツーリングからキャンプといったさまざまなシーンの撮影を1台で行いたい場合にベストな選択肢となる製品ではないでしょうか。
アクションカメラの購入を検討している方は、本記事を参考にOsmo Action 5 Proアドベンチャーコンボを利用してみてください。
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