DJI Osmo Action 4 アドベンチャーコンボ使用レビュー|GoPro HERO 12と同時使用で徹底比較してみた
更新日2024/02/01
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アクションカメラを比較検討していると、GoProとDJIが筆頭候補として挙がってくるのではないでしょうか?
今回は2023年に発売された「DJI Osmo Action 4」と「GoPro HERO 12」を同時に使い、それぞれどのような違いがあるのか、気になった点をまとめてみました。
もくじ
DJI Osmo Action 4 アドベンチャーコンボの特徴
DJIから販売された「Osmo Action 4 アドベンチャーコンボ」はカメラ本体に加えて自撮りやアングル変更に便利な「延長ロッド」や「専用バッテリー×2、ケース」「保護フレーム」が付属したアクションカメラのセットです。
アクティブなシーンはもちろん、専用ロッドを活かしてVlogのような撮影も可能です。
アクセサリーの使い勝手に関しては以下の「Osmo Action 3 アドベンチャーコンボ」のレビューも参考にしてみてください。
本記事ではカメラの特徴を中心に解説していきます。
DJI Osmo Action 3で水中撮影レビュー!高コスパの防水アクションカメラ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
1/1.3インチ イメージセンサー搭載
Osmo Action 4がこれまでのモデルより進化した主な点は「イメージセンサー」で、Osmo Action 3の1/1.7インチから1/1.3インチにサイズアップしています。
サイズアップしたイメージセンサーによりハイダイナミックレンジ(明るさの幅)性能が向上し、暗い場所の撮影で映像の立体感がなくなる「黒つぶれ」を防ぎやすくなりました。
4K UHD 120fps動画撮影に対応
Osmo Action 4が撮影可能な動画の最高画質は4K、フレームレート(動画の滑らかさを示す単位)は120fpsです。
動きの多いアクティブなシーンを、高精細な画質で残すことができます。
4種類の手ぶれ補正が可能
Osmo Action 4の手ぶれ補正の特徴は以下の通りです。
- RockSteady 3.0:手振れ補正モード
- RockSteady 3.0+:手振れ補正モード(強)
- HorizonBalancing:±45度の水平維持モード
- HorizonSteady:360度の水平維持モード
大まかな使い分けの基準として、通常の手振れ補正はRocksteadyで、スノーボードでジャンプしてカメラの天地が回転するようなシーンは、HorizonBalncing、steadyを利用するといった形です。
クイックリリース設計で着脱が簡単
ワンタッチのクリップと磁力を利用して着脱できる「クイックリリース設計」を採用しており、横向きから縦向きの撮影、さまざまなアタッチメントの切り替えがワンタッチでできます。
縦向きはスマホ画面向けの動画サイズになるので、SNS用の動画撮影を行いたい場合に便利です。
スペック表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
サイズ | 70.5×44.2×32.8 mm(長さ×幅×高さ) |
重量 | 145 g |
防水性 | 18m(防水ケースなし)60m(防水ケース使用時) |
マイクの数 | 3 |
タッチ画面 | フロント画面:1.4インチ 323 ppi 320×320 リア画面:2.25インチ 326 ppi 360×640 フロント/リア画面輝度:750±50 cd/m² |
対応SDカード | microSD(最大512GB) |
センサー | 1/1.3インチCMOSセンサー |
レンズ | FOV:155° 絞り:f/2.8 フォーカス範囲:0.4 m 〜 ∞ |
ISO感度 | 写真:100〜12800 動画:100〜12800 |
電子シャッター速度 | 写真:1/8000秒~30秒 動画:1/8000秒~1/X秒(X:フレームレート設定値) |
最大動画ビットレート | 130 Mbps |
動作環境温度 | -20°C~45°C |
動作時間 | 160分 ※室温25℃の環境下で、1080p/24fps (16:9)動画撮影、RockSteadyオン、Wi-Fiオフ、画面オフの状態で測定。このデータはあくまで参考用です。 |
DJI Osmo Action 4とGoPro HERO 12を比較してみた
Osmo Action 4の競合製品となるアクションカメラ「GoPro HERO 12」を同時使用して、以下の点について検証してみました。
- 4K撮影時の熱暴走の検証
- ロードバイクで手ぶれ補正比較
- 画質比較(明るい場所と暗所)
- 使用感の比較
4K撮影時の熱暴走の検証
アクションカメラの発熱による撮影トラブル「熱暴走」について検証を行いました。
Osmo Action 4とGoPro HERO 12を同時に稼働(2つのカメラの設定は「4K、50fps」)させて、その様子をタイムラプスで撮影。
結果として両製品とも内部の温度上昇から製品を守る制御、熱暴走と呼ばれる撮影の中断が見られました。
熱暴走が起きた際の撮影経過時間は以下の通りです。
- Osmo Action 4:約23分
- GoPro HERO 12:約19分
2つのカメラがくっついていたため、周囲にものを置かず単体稼働でも追加検証をしたところ以下の通りの結果でした。
- Osmo Action 4:約33分
- GoPro HERO 12:約30分
2つのカメラの撮影時間の差はほぼ変化がないですが、撮影時間の長さは大きく伸びています。
検証結果から「わずかではあるがOsmo Action 4の方がGoPro HERO 12より熱暴走に強い」ということがわかりました。
ロードバイクで手ぶれ補正比較
2つのカメラをロードバイクに固定して手ぶれ補正の比較を行いました。
カメラの設定は以下の通りです。
- 画質:「4K、50fps」
- Osmo Action 4:RockSteady 3.0
- GoPro HERO 12:HyperSmooth 5.0(AutoBoost)
映像の色合いやコントラストに若干違いがあるものの、手ぶれ補正の効果に関しては両者とも視聴しやすくなめらかな映像に補正されています。
画質比較(明るい場所と暗所)
手ぶれ補正検証と同じ方法で夕暮れ時にロードバイクで撮影を行い、明るい場所と暗所の画質比較を行いました。
GoPro HERO 12は日陰の場所も含めて全体的に明るく見えていますが、Osmo Action 4は暗い部分と明るい部分のコントラストが強めに表現されており、肉眼で見た撮影時の様子に近いのはOsmo Action 4の方です。
2つのカメラには映像の明るさの表現の仕方に違いがあるのは、センサーサイズが大きいOsmo Action 4の方が暗い場所はより暗く映し出された結果であると感じました。
使用感の比較
コンビニに立ち寄るため、カメラを取り外すシーンがありましたが、ねじ式のGoPro HERO 12に比べて、クイックリリース搭載のOsmo Action 4はワンタッチで取り外せて便利でした。
脱着が多い場合や、カメラマウントを複数利用してアングルを変更したい場合にクイックリリースは活躍しそうです。
Osmo Action 4とGoPro HERO 12の違い
Osmo Action 4とGoPro HERO 12のスペックや価格を比較して差が大きいポイントを以下にまとめました。
項目 | Osmo Action 4 | GoPro HERO 12 |
---|---|---|
イメージセンサー | 1/1.3インチCMOS | 1/1.9インチCMOS |
防水性能 | 18m(防水ケースなし)60m(防水ケース使用時) | 保護ハウジングなしで10m、保護ハウジングありで60m |
税込価格 (2024年1月現在) |
44,000円 | 62,800円 |
画質を良くするために大きい方が有利なイメージセンサーはOsmo Action 4の方が大きく、防水性能も18mまで対応しています。
価格面もOsmo Action 4の方が安いためコスパに優れていると言えるでしょう。
Osmo Action 4はGoProのアクセサリーと互換性がある
今回の撮影でがレンティオでレンタルしているGoProのカメラマウントを使用し、サードパーティ製のアダプター(本体とマウントをつなぐパーツ)を利用してOsmo Action 4を設置しました。
Osmo Action 4のクイックリリースアダプターのねじ穴とGoProのアダプターのねじ穴は互換性があるため、GoPro HERO 12と同じ状態で設置できました。(正式な使用方法ではないため、自己責任での実施をお願いいたします。)
ただし取り付けられたものの、メーカーの設計と違う使い方による撮影トラブルが起きたので、その点も含めて「使ってみて気になった点」で紹介します。
使ってみて気になった点
Osmo Action 4をGoPro HERO 12と並べて使用して分かったのが、「クイックリリースマウント分、GoPro HERO 12よりカメラの重心が高い」ため、カメラ自体がブレやすいという点です。
それによりOsmo Action 4は大きな段差がある場所で本体が小刻みに振動し、映像ブレとノイズ音が収録される結果になってしまいました。
あくまでGoProのカメラマウントを流用した結果であり、マイクの数にも違いがある(GoPro HERO 12は1つ)ため、設計に問題があるわけではありませんが、接続部分がコンパクトなGoPro HERO 12の接続方法の方が低重心で剛性が強い設計である印象を受けました。
Osmo Action 4を自転車で撮影する際は純正のカメラマウントを使用した方が良さそうです。
まとめ
Osmo Action 4はクイックリリース機能による手軽な脱着や、大型化されたイメージセンサーにより明暗差のある場所でも高精細な映像の撮影が可能です。
競合製品であるGoPro HERO 12と比較した結果、遜色ない機能を持っていることがわかり、価格も低価格であることも魅力的です。
続々と新製品が登場するアクションカメラのラインナップの中でも、主要な製品のひとつであることが使用して実感できました。
これからアクションカメラの撮影を考えている方は、ぜひ本記事を参考にOsmo Action 4を利用してみてください。
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