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前モデル「GoPro HERO5 Black」発売からおよそ1年。早くもリニューアル機として「GoPro HERO6 Black」が発売されました。これまで発表間隔が長かったGoProシリーズですが、今回は異例の早さでの新モデル発売となりました。
今回は「GoPro HERO6 Black」の開封から作例を交えた使用方法や得意とするシチュエーションまで、製品をレビューしていきます。
[2018年モデル] 最新GoPro HERO7 Blackの紹介はこちら
2018年9月27日にGoPro HERO6 Blackの後継モデルとなるGoPro HERO7 Blackが発売されました。RentioPressでは早速実機を使ったレビューを掲載しています。ぜひご覧ください。
GoPro HERO7 Blackを発売日に実写レビュー!新機能を実際に使って最新GoProを徹底解説 | RentioPress
もくじ
GoPro HERO6 Black
まずHERO6はHERO5と比べてどこが変わったのかなど、特長をご紹介していきます。
2017年9月29日発売となったHERO6は、HERO5の後継機として登場しました。
HERO5の時は「Black」と「Session」というモデルに分かれていましたが、今回のHERO6では「Black」のみのラインナップとなっています。以前まで存在した「Session」は、背面液晶や機能を限定した機動性の高いモデルでした。
対応フレームレートが2倍に
HERO6で大きく進化した点の1つとして「フレームレートの向上」が挙げられます。フレームレートとは、1秒間に何コマ撮影するかの数値です。
これまでHERO5では、4K/30fpsと1080p/120fpsだった性能が2倍になり、4K/60fpsと1080p/240fpsに対応しました。フレームレートが向上することにより、映像がより滑らかになり、スローモーション撮影などにとても有効的です。
「Quick Stories」との連携
2017年7月より提供が開始されたアプリ「Quick Stories」ではHERO6の良さを最大限に活かすことができます。
このアプリでスマートフォンやPCへ転送することができ、様々な編集を加えることも可能です。主に動画編集としての役目を果たし、静止画に関しては5枚以上で1つのムービーとして作成することができます。
素材を選ぶだけで自動的にエフェクトを組み合わせてくれ、26種類のパターンから選ぶことができます。
強くなった夜間撮影
今回のHERO6では夜間撮影にも強くなりました。
色の階調限界を決める(明暗時の色の出方)ダイナミックレンジの幅が広がり、暗い場所でもしっかり黒つぶれ(暗い部分が真っ黒になって潰れてしまう)も抑えられるようになりました。
HERO5に引き続き夜間モードも搭載され、シャッタースピードを調整することで長時間露光も可能としています。
画角の変化に対応すべくタッチズーム搭載
HERO6では、新機能としてタッチズームを採用しています。
HERO5までは「Super View」「広角」「中間」「魚眼無効」「狭角」の5種類がありましたが、今回は「Super View」「広角」「魚眼無効」の3種類に減少しました。
その代わりにスライダータイプのズーム機能が搭載され、自由に画角調整ができるようになりました。
GoPro HERO6 Black 使用方法
開封
実は少し開けにくいGoProのパッケージですが、写真とともに開封についてご紹介していきます。
パッケージの裏表はこのような感じとなっています。HERO5からあまり変化はなく、共通性を持たせたデザインとなっています。
まず底部にミシン目があるため、ミシン目に沿って剥がしていきます。
底部を開けるとゆっくりカメラ本体がついた白い箱を引き出すのですが、意外にも密着しているので注意しながら力を入れていきます。
箱を取り出すことができたら白い箱からカメラを取り出す作業に入ります。
まず中央部の留め具を上へ持ち上げます。続いて外側の突起を内側へと力を入れます。カメラは固定状態から解放されているので、落下に注意しならスライドさせてカメラを取り出します。
GoProの付属品一覧です。
- バッテリーパック×1
- USBケーブル
- 付け替えマウント×2
- 取扱説明書
- 使い方の図面解説書
- GoProステッカー
このような内容になっています。
HERO6本体の大きさはHERO5とほとんど変わらないサイズとなっています。
手のひらに乗せても小ささを感じることができる携帯性の高い商品です。
マウントの外し方
GoProにバッテリーやメモリーカードを入れるためにはマウントを外さなければなりません。
意外にもこのマウント外しで苦戦される方も多く、丁寧にご紹介していきます。
まずレンズの上にあるフレームを矢印の方向に持ち上げます。この際結構な力が必要になることが多いです。
外れると画面側の枠も開け閉めができるようになります。枠を下におろしカメラレンズ側から押す形でカメラを取り出すことができます。
マウントを外すとバッテリーとメモリーカードは併設する形で底部に挿入します。バッテリーの向きはカメラのレンズ側に文字が来るようにし、メモリーカードはその逆側に挿入する形です。
初期設定
バッテリーとメモリーカードを挿入すると電源を入れますが、GoProに装備されているボタンは2つのみで、側面に付いているのは電源やモード切り替えに使えます。
上部に装備されている赤い丸が書かれたボタンは録画など、撮影関連のボタンになります。
側面のボタンを押し、電源をONにすると初期設定が始まります。
まずは言語の選択になりますが、日本語は下のほうにあるためしばらくスワイプさせる必要があります。
続いて利用規約とプライバシーに関する設問があるため「同意」をタップします。
GoPro HERO6にはGPS機能が搭載されています。
撮影した場所を動画や画像に記録することができますが、この画面の選択で位置情報取得の可否を選択することができます。
続いてスマートフォンとの接続画面に移ります。
こちらではGoProアプリと接続するための設定をします。まずApple StoreやGoogle Playストアから「GoPro」のアプリをインストールします。終了後、GoProアプリを開き左上にあるカメラボタンをタップします。続けて「カメラの追加」をタップします。
「HERO6 BLACK」をタップし、カメラ本体の電源をONにします。
カメラ画面の上部から下へスワイプし、設定画面を開きます。「接続」をタップし、「新デバイスの接続」を続けてタップします。カメラ画面で「GoProアプリ」を選択し、カメラはしばらく置いておきます。
スマートフォン画面に戻り、「カメラに接続する」の手順に従って、Wi-Fi機能をONにし、Wi-Fi一覧から画面上のカメラ名に当たる文字列を探します。
接続の際は下列に記載してあるパスワードを入力し、接続します。接続が完了したらGoProアプリを開き、Bluetooth設定をします。「続行」をタップし、自動的に接続されます。
以上でスマートフォンとの連携が終了します。
画面各部の説明
左下マーク
現在設定しているモードをアイコンで確認することができます。
アイコンをタップすると更に細かくモードを指定することができます。
解像度
画像の大きさを意味します。
最大で4K、最低で720pです。4Kを選ぶと画質はきれいになり、大きな画面でも粗さが目立ちませんが、ファイル容量は大きくなりカードの容量消費が早くなります。
FPS
フレームレートという1秒間に何コマ撮影するかという設定です。
最大で240fps(1080pのみ)で最低で24fpsです。こちらも解像度同様に、数値が大きいほどコマ数が多くなるため映像は滑らかになりきれいに見えます。
特にスローモーションでは効果的でフレームレートの多さが重要になってきます。しかし一般的な動画では30fpsを超えると人間は識別できないとされています。
容量を抑えるのであれば、大きな数値はオススメできません。
FOV
画角の設定をすることができます。
解像度やFPSによって指定できる画角が異なります。(下の表を参照)主に3つの画角タイプがあり、「魚眼無効」「広角」「Superview(ビデオのみ)」です。
標準設定は「広角」になっていますが、魚眼レンズのような効果を得ることができます。
場合によっては一眼レフのところでいう標準ズームレンズのような画角も欲しくなると思われます。その場合は「魚眼無効」がおすすめです。
「Superview」では、「広角」からさらに広角要素を増した超広角の世界を楽しむことができます。この機能はビデオモード時のみ使用することができます。
ビデオ解像度 (RES) | FPS(NTSC/PAL) | 視野角 | 画面解像度 | アスペクト比 |
---|---|---|---|---|
4K | 60/50 | 広角 | 3840×2160 | 16:9 |
4K | 30/25,24/24 | 広角、 SuperView | 3840×2160 | 16:9 |
4K 4:3 | 30/25,24/24 | 広角 | 4096×3072 | 4:3 |
2.7K | 120/100 | 広角 | 2704×1520 | 16:9 |
2.7K | 60/50,30/25,24/24 | 魚眼無効、広角、SuperView | 2704×1520 | 16:9 |
2.7K 4:3 | 60/50,30/25,24/24 | 魚眼無効、広角 | 2704×2028 | 4:3 |
1440p | 60/50,30/25,24/24 | 魚眼無効、広角 | 1920×1440 | 4:3 |
1080p | 240/200 | 広角 | 1920×1080 | 16:9 |
1080p | 120/100,60/50,30/25,24/24 | 魚眼無効、広角、SuperView | 1920×1080 | 16:9 |
720p | 60/50 | 魚眼無効、広角 | 1280×720 | 16:9 |
拡張機能
PROTUNE
GoPro HERO6では、細かい撮影に設定もすることが可能で、「シャッタースピード」「EV補正(明るさ調整)」「ISO※最小」「ISO※最大」「WB(ホワイトバランス)」「シャープ(輪郭の強調具合)」「カラー」「オーディオ」の項目が存在します。
一眼レフのように全てが自由というわけではありませんが、複数の選択肢から自分に合った設定を決めることができます。
※ISOとは・・・電子的に明るさを補正してくれる機能。ISO値が高くなるほどノイズが増してしまいます。
ビデオの安定化
滑らかな映像を実現するためにワイドFOV(視野)を5%クロップ(端から5%画角を縮小)します。
広角の効果はあまり得られなくなりますが、ビデオとしての安定感が生まれます。
自動光量調整
必要に応じてカメラがフレームレートを自動調整し、低光量でのビデオ品質向上に貢献してくれます。
一眼レフで自動ISO感度調整に近い機能です。
手動音声コントロール
GoProでは、風音を低減するための機能が搭載されていますが、低減モードをロックすることができます。
GoProを使って撮影しよう!
広く映したいときはGoProが効果的
「どのようなときにGoProは効果的なの?」と思う方も多いと思われます。GoProは超広角という最大の特徴を保有しているため、それを活かせる場所が撮影に最適といわれています。
例えば広範囲をカメラで写したいときはこのようなGoProが効果的です。作例では東京タワーを真下から見上げる形で撮りましたが、スマートフォンのカメラでは東京タワーの先端まで写すことはできませんでした。GoProであれば地面から東京タワーの先端まで写すことができ、広角画角ならではの芸術性が生まれてきます。
もちろんこのような構図はインスタ映えもよく、「いいね」を沢山もらうチャンスになるでしょう。
自撮りにも使える
スマートフォンと連携されることで、カメラに直接触らなくても撮影することができます。そのためカメラをどこかに固定し、スマートフォンの画面をタップして撮影することで気軽に自撮りをすることができます。
残念ながらセルフタイマー機能は付いていませんが、タイムラプス機能を使ってセルフタイマーのような撮影をすることができます。
タイムラプスでは撮影間隔を指定し、シャッターボタンを一度押してからもう一度押すまでの間一定間隔で撮影を続ける機能です。そのため最初の1枚はセルフタイマーのような写真が得られなくても次のコマまで時間があるため準備することができます。
スマホを片付けてもよし、ポーズをとってもよし、一定間隔で撮影は続くため満足いくまで撮影することができます。
夜の撮影はどうなの?
今回のHERO6では夜の撮影にも強くなったといわれていますが、実際どうなのかを検証してみました。
ロケーションは、日が暮れた東京駅。人の行き来が多いため、シャッタースピードがどれくらいなのか分かりやすいと思います。
東京駅の駅舎はライトアップされますが、光がつぶれることはありませんでした。暗部も若干暗めに感じるものの真っ暗になることはなく、特徴である「ダイナミックレンジの幅の広さ」を感じることができました。
しかしノイズの乗りに関しては改善の余地がありそうです。今回のHERO6の登場で一眼レフを必要としなくなるのではないかという懸念もありましたが、ノイズ耐性に関しては一眼レフにはまだまだ及ばないという印象を受けました。
ノイズの粗も大きく、完全に暗くなった場合は更に厳しい状態になることが予想されます。
GoProは色鮮やかな背景を日中に撮影するときが最も力を発揮する場面だと感じることができました。
ズーム機能
HERO6では、かつて搭載されていなかったズーム機能が搭載され、スワイプで感覚的に操作できるようになりました。
しかしズーム機能に関しては画像を拡大したような画質のためあまり多用はオススメできません。
GoProの魅力はあくまでも広角アクションカムなので望遠機能に関してはオマケ程度に考えるとよいでしょう。
タイムラプスを撮影しよう
今新たな流行になっている「タイムラプス」。一定間隔で撮影し、組み合わせて動画を高速再生しているような作品に仕上がります。
タイプラプスの注意点は、カメラを固定させなければいけないことです。定点で長時間撮影することになるので少しでも画角が変わると定点撮影の意味がなくなってしまいます。ミニ三脚などを使い、固定するようにしましょう。
まとめ
「GoPro HERO6 Black」の使い方や特徴などをご紹介してきました。
HERO5から目立った進化はないものの、細かい気配りや改善が施されている印象を受けました。少しずつ真価する「GoPro」だけに今後の進化も期待できるでしょう。
様々なアクションカムが台頭し、激戦となってきた市場を今後も目を離すことができません。
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GoProはレンタルもできる
さて、Rentioでは今回ご紹介したGoProをはじめ、最新のカメラ、家電製品を3泊からレンタルしています。まずは試してみたい製品、短期間だけあればよい製品などは是非レンタルすることも検討してみてくださいね。
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