GoPro HERO7 Black実写レビュー!新機能を実際に使って性能やおすすめポイントを徹底解説
更新日2023/01/27
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2018年9月20日に発表となったアクションカメラGoProの最新モデルである「GoPro HERO7」。
全部で3つのモデルが存在するGoPro HERO7ですが、Black・Silver・Whiteと、価格や性能でクラス分けが行われています。
今回その中でも最上位モデルであり、最新機能を数多く搭載したモデルとして販売されているGoPro HERO7 Blackを実際に使用して徹底解説していきます。
後継モデル「HERO8 Black」が2019年10月に発売
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もくじ
GoProの最新モデルが発売
1年ぶりの新製品
GoProは超小型のボディを保有し、さまざまな場所に取り付けることができる万能カメラとして人気を集めています。
2018年モデルとして発表されたGoPro HERO7は、GoPro HEROシリーズとして7代目のカメラとなり、歴代のカメラ開発で培った技術はもちろん、最新カメラとしての最新技術を投入した進化したモデルになります。
先ほど3つのモデルに分かれるとご紹介したHERO7シリーズですが、最上位モデルであるGoPro HERO7 Blackは、従来モデルHERO6 Blackから進化したモデルとして話題を呼びました。
その他のモデルを含めたシリーズ比較はこちらからご覧ください。
GoPro HERO7完全ガイド!3つのモデルを比較してできること・できないことを徹底解説 | RentioPress
4K60、1200万画素の基本性能
今回発売となったGoPro HERO7 Blackは、HERO6 Blackの性能で実現した4K60の撮影に対応していますが、HERO7 Blackでは進化したGP1チップを搭載し、映像処理性能が向上しています。
静止画でも1200万画素の撮影に対応し、一眼カメラと比較して画質は劣りますが、スマホなどで閲覧する場合は問題がなく、GoPro特有の超広角の画角で撮影することが可能です。
GoPro HERO7 Blackでの新機能
ここからはGoPro HERO7 Blackの新機能をピックアップし、実際に使用した感覚を基にレビューを行っていきます。
発売前はプロモーション動画などで反響のあった新製品ですが、実際はどれだけ進化しているのかを解説していきます。
HyperSmooth機能
今回HERO7 Blackの新機能で最も注目を浴びた手ブレ補正機構である「HyperSmooth」。これまでのGoProシリーズでも手ブレ補正は搭載されていましたが、突然の揺れには弱く、完全に手ブレを抑えるためにはジンバルの使用が不可欠でした。
GoPro HERO7 Blackでは、HyperSmoothという新たな手ブレ補正機構を搭載し、まるでジンバルを使用しているような滑らかな映像を実現します。
実際にどれだけ動画内で手ブレ補正の効果があるのか検証していきます。
まずはHyperSmoothの効果がない、従来のモデルを使った動画です。自転車などに取り付けて撮影すると段差や細かい振動による画面内のブレが目立ちます。
こちらがHyperSmoothを使用した動画です。先ほど目立っていた振動による微妙なブレは大幅に軽減され、滑らかな映像を実現しています。
この効果はジンバルを使用した際の動画と似ており、これまで振動が大きく、ジンバルを必要としていた場面でも、ジンバルなしのGoPro単体でこれだけの手ブレ補正効果を実現することが可能になりました。
HyperSmoothの使用には制限がある
手ブレ補正効果にとても有効的なHyperSmooth機能ですが、4:3のアスペクト比で撮影する場合、最も高いフレームレートで撮影することはできません。
設定の関係でHyperSmooth機能を使用できない場合でも、GoPro HERO6までで搭載されていた通常の手ブレ補正効果を有効化することが可能です。
TimeWarp機能
GoPro HERO7 Blackでの目玉機能の一つ「TimeWarp機能」。こちらはタイプラプス撮影を応用した機能となっています。
これまでのタイムラプス機能では、定点観測などで使用されることが大半でしたが、こちらは動きながらタイプラプス撮影を行うことを想定された最新機能になります。
このように何倍速かに再生されますが、動画の早送りとはまた違った表現方法として有効的に使うことができそうです。再生速度は2倍から30倍まで選択することが可能で、場面に応じた速度調整が可能です。
HyperSmoothが適応されるTimeWarp機能
そして通常のタイムラプス撮影では、手ブレ補正の効果は適応されませんでしたが、新機能「TimeWarp」ではGoPro HERO7 Blackで最注目のHyperSmoothによる手ブレ機構を適応することが可能です。
トライポッドなど、これまで通りカメラを動かさない場合は、タイプラプス機能による撮影がおすすめですが、カメラが少しでも動く場合はTimeWarp機能の使用がおすすめです。
動画撮影同様に驚くべき手ブレ補正機構の効果を実感することができます。
スーパーフォト機能
正直なところ、これまでのGoProシリーズは静止画の撮影の質はあまり良いとは言えず、解像度が良くコントラストのメリハリある画像へ仕上げることはできませんでした。
今回のGoPro HERO7 Blackでは、そんな悩みを解決すべく「スーパーフォト機能」というのが新たに搭載されました。
これは「HDR」「ローカル トーン マッピング」「ノイズ低減」の機能を駆使して鮮明な画像へと仕上げる機能となっています。
これまでは強い光源に弱く、太陽光線によるフレアなどは大きな問題でした。HERO7 Blackでは静止画でも高画質で美しい画像を実現し、これまでのGoProから大きく進化しました。
スーパーフォト機能を使った夜間撮影の実力
これまでのGoProは、小型のレンズという弱点から夜間での撮影には向いていませんでした。
ノイズが画像上で非常に目立ち、こちらも街灯などの強い光源があるとフレアやゴーストが大量に発生しました。
今回のGoPro HERO7 Blackでは、スーパーフォト機能を搭載したことで、あらゆる技術を駆使して美しい写真へと仕上げますが、上記でご紹介した「ノイズ軽減」の性能は夜間撮影で効果を発揮します。
こちらは実際に夜の公園で撮影した画像になります。光源が少なく、一か所のみ街灯による強い光源がある場合も画像内でも極端に明暗差が出る訳でなく、オート撮影でも正しい露出設定を行ってくれます。
従来のGoPro HERO6 Blackと比較してノイズは軽減されたように感じますが、拡大してみると解像力はいまいちで、この辺りは今後の改善要素として期待したいところです。
Facebookライブストリーミング対応
これまではリアルタイムの動画配信であるライブストリーミングには対応していませんでしたが、HERO7では新機能としてライブストリーミングに対応しました。
これにより、ライブストリーミングに対応しているSNSメディア「Facebook Live」などでリアルタイムの動画配信を可能としています。
セルフタイマー機能
実はこれまでのGoProではセルフタイマー機能は搭載されておらず、集合写真などでタイマーを設定した撮影は困難でした(タイプラプス撮影を応用するという手法はありました)。
GoPro HERO7では、3つ全てのモデルでセルフタイマー機能が搭載され、これまで面倒であったセルフタイマー撮影を簡単に行えるように実装しました。
GoPro最新モデルに対応した使い方ガイドはこちら
[保存版]GoProの使い方完全ガイド!初心者が知りたい撮影方法や設定方法を徹底解説 – RentioPress
GoProの撮影方法や設定方法などを詳しく解説したガイドを上の記事でご紹介しています。
こちらの記事では、GoPro HERO7シリーズにも対応した最新モデルの使い方を徹底解説しています。使い方で分からないことはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
GoPro HERO7 Blackのライバル?
アクションカム市場では常にトップを独走するGoPro。
今回目玉として注目されている「HyperSmooth」による手ブレ補正機能ですが、こちらを自信とするコンパクトなカメラはライバルとして存在します。
DJI Osmo Action
2019年5月17日に発売となったDJI初のアクションカメラである「Osmo Action」。
デザイン、性能から見てもまさにGoProに対抗すべくコンセプトで誕生したことが分かる仕様になっています。
デュアルスクリーンの搭載や伝統の技術力を活かした手ブレ補正機構、GoProには搭載のない機能であるHDR動画撮影など、GoPro HERO7 Blackよりも性能を向上させた最新のアクションカメラとなっています。
とはいえ、まだ開発直後であることからGoProよりも対応アクセサリーが少ないなど、拡張性に問題があると言えるでしょう。
Rentio PRESSでは、DJI Osmo Actionの完全実写レビューを一早くお届けしています。
Osmo Action最速完全レビュー!画質、手ブレ補正の検証や気になるGoProとの比較も徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
Insta360 ONE X
GoPro HERO7が発売になった後、突如YouTubeにGoPro HERO7とSONY FDR-X3000とInsta360新製品(公開当時は詳細不明でした)の手ブレ補正効果による比較する大胆なティーザー映像を公開しました。
GoPro HERO7 Blackでの手ブレ補正効果が大きな話題となりましたが、その盛り上がりを一気に沈静化させる勢いでInsta360の新製品が大きな話題となりました。
そして発売されたInsta360 ONE Xは、360度カメラとしてGoProとは直接的に重なるジャンルではないものの、編集次第でアクションカムとしても十分に使用できる大きなライバルです。
Insta360 ONE Xに関する詳細の性能や実際に撮影した映像や画像を豊富に使用したレビューはこちらよりご覧ください。
Insta360 ONE X 実写レビュー!手ブレ補正効果が分かる沢山の作例から最新360度カメラを徹底解説 – RentioPress
DJI OSMO POCKET
先ほどのOsmo Actionと同じシリーズとして、2018年の年末になり発売となったジンバル一体型カメラ「OSMO POCKET」。
これまでOSMOシリーズは、ジンバルが搭載されていることで圧倒的な手ブレ補正をメリットとしていましたが、携帯性には優れていない問題がありました。
こちらのOSMO POCKETは、手のひらサイズまで小型化し、これまで問題であった携帯性を大幅に改善しました。このサイズ感を実現したことで、日常での使用もより身近になり、気軽に使用できることが特長のGoProにとっても大きなライバルとなります。
OSMO POCKETに関する性能の詳細や、専用アプリなどを使用して実際に撮影した映像や画像を使用した実写レビューはこちらよりご覧ください。
最新OSMO POCKETを実写レビュー。大幅な小型化で持ち運びに最適なジンバル一体型カメラへと進化 – RentioPress
GoPro HERO7 Black外観レビュー
新製品GoPro HERO7 Blackの外観は従来モデルから大きな変化はないと言えるでしょう。
カラーには若干の変化があり、これまでBlackシリーズでは濃い目のグレー色が採用されていましたが、今回は更に濃くなり、よりブラック色に近づいた仕上がりになりました。
これまでの濃いグレー色はGoPro HERO7 Silverで採用されています。
従来機HERO6 Blackと大きさ重さに変化はほぼなし
気になる従来機であるGoPro HERO6 Blackとの変化ですが、こちらはほとんどないと言えるでしょう。
大きさである外形寸法は全く同じで、重さに関してはHERO6が117g、HERO7が116gと、わずかならが「1g」だけ軽量化しています。
手に持った感覚の違いは皆無で、GoPro HERO6 Blackユーザーの方も違和感なく使うことが可能です。
バッテリーやハウジングケースは旧型も使用可能
大きさに変化はなく、GoPro本体の形状も変わっていないため、従来のモデルからバッテリーやハウジングケースなどの互換性があります。
買い替えを検討されている方には旧型から引き継いで使用できるアクセサリーも存在するため、非常に更新がスムーズに行くのもメリットの一つとして挙げられるでしょう。
GoProおすすめアクセサリーはこちらをチェック!
GoPro HERO7で役立つおすすめのアイテムやアクセサリーはこちらの記事でご紹介しています。
防水ハウジングケースや自撮り棒など、GoProの撮影をよりバリエーション豊富に楽しく行うためにアクセサリーも使用することがおすすめです。
[最新保存版]はじめてのGoProでおすすめ人気アクセサリーを徹底紹介! – RentioPress
Blackなのにホワイト色が誕生
GoPro HERO7 Black発売当初は、今回のレビューでも使用している、ブラック色のみのラインナップでした。
しかし2019年3月4日に限定色として「Dusk White」のカラーがGoPro HERO7 Blackで発売されました。
カラーバリエーション以外の仕様や性能に変更はなく、単純にカラーバリエーションが増えました。
GoPro HERO7シリーズでは、Whiteという廉価モデルも存在するため、間違いのないように注意しましょう。
シーンに合わせた作例集
ここからはGoPro HERO7 Blackを使って実際に撮影した動画や画像の作例をご紹介していきます。
振動の多い場面を中心に作例を用意しています。発売日となった9月27日は夕方に美しい夕焼けを見ることができました。
TimeWarp機能を使用した撮影
こちらはTimeWarp機能の最低速度である2倍速で記録した動画です。
2倍速が最低速度となり、撮影時間に対しての仕上がり映像時間の判断が難しいところですが、設定画面で便利な参考時間が表示されます。
動画とはまた違った雰囲気を楽しむことができるTimeWarp機能は、使ってみることで注目を浴びるでしょう。
自転車に取り付けて動画を撮影
GoPro純正アクセサリーであるハンドルバーシートポストマウントを使用して自転車に取り付けた走行映像です。
細かい揺れが常に生じる自転車での撮影では、HyperSmoothの効果を実感することができます。これだけ滑らかの映像を実現し、再生時の見やすさは大幅に改善されています。
スーパーフォト機能を使って秋空を撮影
今回のGoPro HERO7 Blackで新機能となったスーパーフォト機能を使用して撮影した画像です。
これまでのGoProシリーズで撮影できる静止画と比べて、明瞭度の増したはっきりとした写真へと仕上がることが印象的です。
GoPro HERO7 BlackとHERO6 Black仕様比較表
製品名 | HERO7 Black | HERO6 Black |
---|---|---|
発売時期 | 2018年9月 | 2017年9月 |
価格 | 53,460円 | 49,700円 |
動画画質 | 4K60 | 4K60 |
写真画質 | 12MP | 12MP |
防水 | 10メートル | 10メートル |
スーパーフォト | ○ | – |
手ブレ補正 | HyperSmooth | ◯ |
TimeWarpビデオ | ◯ | – |
ライブストリーミング | ◯ | – |
セルフタイマー | ◯ | – |
音声起動 | ◯ | – |
音声コントロール | ◯ | ◯ |
WIFI + BLUETOOTH | ◯ | ◯ |
風音低減機能 | 3-mic プロセッシング | 2-mic プロセッシング |
音声コントロール | ◯ | ◯ |
タッチ ディスプレイ | ◯ | ◯ |
フロントディスプレイ | ◯ | ◯ |
GPS | ◯ | ◯ |
ポート | USB-C | USB-C、マイクロHDMI |
大きさ | 62.3 W x 44.9 H x 33 D (mm) | 62.3 W × 44.9 H × 33 D (mm) |
※色付き項目はGoPro HERO7 Blackの新機能
着実に進化した最新アクションカメラ「GoPro HERO7 Black」
わずか1年で新モデルの発売となったGoPro HERO7の最上位モデルである Black。
最上位モデルらしく最新技術を搭載した新機能を数多く搭載し、着実に進化を遂げたモデルです。
特に「HyperSmooth」における手ブレ補正機能は、今回のHERO7 Blackにおいて最も優れた性能と言えるでしょう。
動画撮影においてもGoProらしく、クオリティの高い撮影を従来機から継続して実現していますが、今回は静止画撮影においても「スーパーフォト機能」で大幅に進化を遂げています。
あらゆる面で性能が向上したことで、従来機よりもカメラとしての撮影の幅が広がりました。
GoPro HERO7 Blackは、マルチに活躍するアクションカメラの代表的存在として今後も多くの場面で使用されることになりそうです。
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GoProはレンタルできる
今回ご紹介してきたGoProですが、レンタルできることはご存知ですか?
家電レンタル「レンティオ」では、GoPro HEROシリーズを最短3泊4日からレンタルすることが可能です。
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ぜひこの機会にRentioでアクションカメラGoProをレンタルして、楽しい撮影ライフを満喫してください。