DJI Osmo Pocket実写レビュー。ジンバル搭載超小型カメラの画質、性能、手ブレを徹底検証
更新日2022/12/20
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DJIの「OSMO POCKET」。これまでもジンバル一体型カメラとして販売されてきたDJI OSMOシリーズとなります。
今回は名前の通り、ポケットサイズの超小型化を実現したカメラとなっており、日常シーンでも気軽に使えるアクションカム的存在としても非常に期待できるカメラとなります。
ここではOSMO POCKETを実際に使用し、製品の特徴を徹底解説。実際の使用感などをレビューしていきます。
もくじ
DJIの新製品「OSMO POCKET」新発売
2018年12月15日新発売のOSMO POCKETは、ドローンなどでも有名なDJIから発表された最新のジンバル一体型カメラです。
これまでのジンバル一体型カメラOSMOシリーズは、結構な大きさとなり、重量感もあるカメラモデルが多かったのですが、今回のOSMO POCKETは、名前通り非常にコンパクトで小さいサイズ感を実現しています。
2018年はGoProをはじめとする手ブレ補正に力を入れた小型カメラが多く登場した年であったため、OSMO POCKETが2018年最後にどれだけインパクトを残すことができるか注目の新商品となっています。
OSMO POCKET外観レビュー
まずは外観から見てみましょう。ジンバル一体型ながら非常に小型で軽量なボディを実現していることが今回新発売となったOSMO POCKETの魅力です。
非常にコンパクトな本体
OSMO POCKETの大きさは高さ約12.2cm、幅約3.7cm、奥行約2.9cmのサイズで、平均的なiPhoneのサイズと同じくらいの大きさを実現しています。
これまでのOSMOは持ち運びに少々難があるサイズ感で、気軽に旅行などで使用するには向いていないカメラであったことも事実です。
このOSMO POCKETのサイズ感であれば、名前通りまさにポケットサイズの大きさを実現しているため、旅行やちょっとしたお出かけでも気軽に使えるコンパクトなカメラとなっています。
片手持ち撮影に最適な設計
いくらコンパクトなカメラでも、片手で気軽に撮影できるカメラは非常に少ない印象です。というのも大半のカメラは両手で構えて撮影することを想定して四角い形状になっているため、片手ではバランスが取りにくいデザインです。
しかしOSMO POCKETでは、ジンバル一体型カメラとしてスティック形状の本体となっています。スティックタイプであることから片手で握って簡単に撮影できることも大きなメリットです。
これまでもOSMOではスティックタイプが採用され、片手撮影に向いているカメラでしたが、重さが問題でしたが、OSMO POCKETではわずか116gの重量であるために片手撮影でも腕に負担がかからなく、片手撮影にも最適な設計となっています。
スマホを取り付けた撮影も
OSMO POCKETでは、カメラ本体に取り付けられた液晶画面を見ながら撮影することも可能ですが、お手持ちのスマートフォンを取り付けて撮影することも可能です。
カメラ本体には取り換え可能なLightning端子とUSB Type-Cコネクターの接続部(コネクター毎に交換が必要)が搭載され、これらに直接スマートフォンを接続し、専用アプリ「DJI mimo」から撮影・編集を行うことができます。
DJI mimoは撮影に関する基本的な設定はもちろん。撮影した映像や画像を簡単に編集でき、気軽にSNSなどへアップロードできる機能が充実しています。
シンプルなボタン配置で簡単撮影
コンパクトなボディを実現しているOSMO POCKETですが、本体に搭載されているボタンの数は非常に少なく、シンプルな配置で分かりやすく、簡単操作で撮影が可能です。
基本的に使うボタンは2つのみとなっており、本体左側の赤丸が記されたシャッター/録画ボタンとその右隣に配置されている電源/ファンクションボタンのみのボタン配置です。
液晶画面も搭載されているため、画面上に表示された内容に従って設定するだけで撮影が可能な簡単操作を実現しています。
OSMO POCKET性能レビュー
ここからは実際にOSMO POCKETの性能を実際に使った感覚を基にレビューしていきます。
4K60fpsの高画質撮影を実現
近年では超小型のボディながら高画質動画を撮影することができるデジタルカメラが急増しています。
そしてそのカメラの中でも4K動画というのは高画質カメラの定義として一つの基準になっているように感じます。
OSMO POCKETでも最高4K画質の動画の撮影を可能とし、最高60fpsの高フレームレート撮影も可能としています。数ある高画質カメラと同等の性能を保有することで、美しく鮮明な映像撮影を行うことが可能です。
小型化してもOSMO伝統の手ブレ補正は健在
OSMOシリーズの最大の特徴といえば手ブレ補正機構でしょう。
OSMO POCKETでは3軸メカニカルジンバルを搭載し、光学式や電子式の手ブレ補正と比較しても非常に強力な手ブレ補正効果を実現します。
センサーで感知した微妙な揺れも小型のモーターによって補正されることがジンバルの特徴で、映像上で補正される手ブレ補正機構よりも正確で微妙な振動にも対応してくれます。
OSMOではジンバルを搭載し続けたことで手ブレ補正搭載モデルとして非常に優れていましたが、その分大きさが難点でした。OSMO POCKETでは、カメラ本体が小型化しましたが、OSMO伝統のジンバルによる手ブレ補正機構は性能を落とすことなく、抜群の手ブレ補正効果を実現します。
ジンバル一体型だからこその夜間撮影への強さ
手ブレ補正を抑えることができるため、夜間の撮影などシャッタースピードが落ちる場面でも三脚などを必要とせず、手持ちの状態で長時間露光撮影などに対応します。
一眼カメラなどでは高感度耐性などで暗い場所での撮影に対応しますが、OSMO POCKETでは強力な手ブレ補正により高感度での撮影を必要とせず、ノイズが少なく明るい夜間撮影を行うことができます。
SNSへのアップロードにおすすめのストーリーモード
先ほど専用アプリ「DJI mimo」をご紹介しましたが、その中のアプリ機能として「ストーリーモード」という機能が存在します。
こちらは複数の用意されたテンプレートの流れにそって撮影を行っていくことで、通常の動画よりもストーリー性に優れ、SNSなどでシェアするのに最適な作品へと仕上がります。
アプリと連携した機能こそが最新カメラの魅力でもあり、時代に合った映像作品というのを生み出すことができるのです。
GoPro HERO7というライバル
OSMO POCKETの発売から少し前の2018年9月には、アクションカメラとして圧倒的な人気を集めるGoProシリーズから最新のGoPro HERO7 Blackが発売されました。
GoPro HERO7 BlackでもHyperSmoothと呼ばれる高性能手ブレ補正機構を搭載することで話題を呼び、手ブレ補正を特徴とするOSMO POCKETにとってライバル的存在となります。
GoPro HERO7のライバル的存在として
同じ小型カメラの分野として手ブレ補正や高画質撮影を実現しているOSMO POCKETとGoPro HERO7 Black。
両者の比較はメディアなどでも多く取り上げられていますが、いったいどのような違いがあって、手ブレ補正効果でもどれほど違いがあるのか気になるところです。
DJI OSMO POCKETはジンバル一体型の強み
強力な手ブレ補正を搭載したことで注目を浴びたGoPro HERO7 Blackでしたが、OSMO POCKETではジンバルを一体化していることもあり、映像を補正する前から手ブレを抑えます。
小型のモーターを使用することで微妙な手ブレも抑え、上の作例でもご紹介した通り、非常に滑らかな映像を実現します。
双方、それぞれにメリットが存在
カメラ本体のサイズ感としては手のひらサイズであるGoPro HERO7 Blackの方がコンパクトですが、OSMOは片手で握って撮影できるメリットがあるなど、用途によって双方のメリットは大きく異なります。
単純なカメラとしての比較はできないものの、どちらも気軽に撮影できるコンパクトカメラという面では共通しています。
GoPro HERO7 Black実写レビュー!新機能を実際に使って性能やおすすめポイントを徹底解説 – RentioPress
DJIからGoProに近いモデルが発売
OSMO POCKET発売当初は、OSMO POCKETがGoPro HERO7 Blackのライバルとして注目されていましたが、2019年5月にDJIは「Osmo Action」を発売しました。
こちらはGoProへのライバル意識を更にむき出しにした同社にとって初となるアクションカメラです。
デザイン、性能を見てもGoProに近い存在であり、デュアルスクリーンの搭載やHDR動画撮影など、GoProにはない機能も搭載した上位互換とも言えるでしょう。
なお、Osmo Actionについて詳しくは下記記事にて詳しくレビューしているので是非ご覧ください。
Osmo Action最速完全レビュー!画質、手ブレ補正の検証や気になるGoProとの比較も徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
OSMO POCKETを使用するための初期設定ガイド
ここからは実践編として、実際にOSMO POCKETを使用したレビューを行っていきます。
使用する前にもさまざまな段取りを必要としているため、初期設定についてこちらでご紹介していきます。
使用するためにはアクティベートが必要
OSMO POCKETは、一度iPhoneやAndroidなどのスマートフォンと接続してアクティベート(有効化)する必要があります。
DJI Mimoアプリをインストール
アクティベートにはOSMO POCKET用に新開発されたアプリ「DJI Mimo」をダウンロードし、スマートフォンへとインストールする必要があります。
こちらは上記でもご紹介した通り、App StoreやGoogle Play Storeにてダウンロードすることが可能です。
DJI Mimo – マイ モーメント (App Store)
DJI Mimo – マイ モーメント (Google Play Store)
スマートフォンをOSMO POCKETを接続
OSMO POCKETをスマートフォンへと接続するためには、付属品であるコネクターをOSMO POCKET本体に取り付ける必要があります。
コネクターはLightning端子とUSB Type-C端子に対応しています。それ以外の端子に関しては変換コネクターを使用しても接続することができないため、注意が必要です。
コネクターをこのようにOSMO POCKETへと取り付けたらスマートフォンを端子へと差し込みます。
すると、スマートフォン側でOSMO POCKETを認識し、自動的にDJI Mimoアプリが立ち上がります。
画面に従ってアクティベートを実行
一度スマートフォン側がOSMO POCKETを認識し、DJI Mimoが立ち上がれば画面に従ってアクティベートを進めていきます。
アプリ画面上部にポップアップでアクティベートを行うためのメッセージが表示されます。そちらをタップすることでアクティベート画面へと移行されます。
アクティベートにはDJIのアカウントが必要
アクティベートを行う際は、DJIのアカウントが必要となります。お持ちでない方もアクティベート時にアカウントを登録することが可能ですが、メールアドレスの入力とパスワードの設定が必要となります。
DJIアカウントでログインしない限りアクティベートを行うことができないので注意が必要です。
撮影方法などOsmo Pocketの使い方をまとめた記事はこちら
[初心者向け]DJI Osmo Pocketの使い方!撮影方法や設定など分かりやすく徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
OSMO POCKETでおすすめのアクセサリー
OSMO POCKETでは撮影シーンに合わせてカメラとしての機能を拡張することができるアクセサリー類もおすすめです。
ここからは公式サイトで販売されているOSMO POCKETのおすすめアクセサリーをご紹介していきます。
1. 防水ケース
OSMO POCKET本体には防水性能が搭載されていませんが、追加アクセサリーとして防水ケースを購入すれば水深60mまでの潜水が可能となり、水中撮影が可能となります。
ケースの外側からも撮影ボタンや電源の操作が行えるため、サイズ感は大きくなるものの不自由を感じることはないと言えるでしょう。
DJI Osmo Pocketの防水ケースを実際使って水中撮影レビュー!海・山・プールまで撮影の幅が広がるアクセサリー – Rentio PRESS[レンティオプレス]
2. 延長ロット
OSMO POCKETは、最初から自撮り棒を持っているような感覚で使用することが可能ですが、一般的な自撮り棒のように伸縮することはできません。
こちらの延長ロットを使用することで、伸縮が可能となり、高さ調整が可能な自撮り棒のような存在になります。三脚取り付け穴も搭載されているため、延長ロットを使用することで三脚や一脚への取り付けも可能です。
3. NDフィルターセット
OSMO POCKETでは、スローシャッターの設定も可能ですが、日中など光量が豊富な環境ですと、スローシャッター時に露出の限界を迎え、白飛びしてしまう可能性があります。
そこでセンサーに入る光量を低減させる役目となるのがNDフィルターで、一眼カメラなどでは定番の撮影アイテムとなっています。
こちらのNDフィルターセットでは4枚の専用フィルターが付属され、段階で光量を調整することが可能です。
更にアクセサリーについて知りたい場合はこちら
Osmo Pocketでも対応するアクセサリーが徐々に増えてきています。
ここでご紹介しているアクセサリーは、Osmo Pocket発売時に発表されていたアクセサリーのみをご紹介していましたが、下の記事では最新版としてOsmo Pocketのアクセサリーをご紹介しています。
アクセサリーについてもっと知りたいという方はこちらの記事をぜひご覧ください。
DJI Osmo Pocketを最大限に楽しむためのおすすめアクセサリー7選!純正品を使うべき理由とは – Rentio PRESS[レンティオプレス]
OSMO POCKET製品仕様表
モデル名 | OSMO POCKET |
---|---|
センサー | 1/2.3インチCMOS 有効画素数:12M |
レンズ | FOV : 80°F2.0 |
ISO感度 | 写真 : 100-3200 動画 : 100-3200 |
電子シャッター速度 | 8秒-1/8000秒 |
最大静止画サイズ | 4000×3000 |
静止画モード | シングルショット、パノラマ、タイムラプス、モーションプラス |
動画解像度 | 4K Ultra HD : 3840×2160 24/25/30/48/50/60p FHD : 1920×1080 24/25/30/47/50/60p |
動画撮影モード | オート |
写真フォーマット | JPEG/JPEG+DNG |
動画フォーマット | MP4/MOV(MPEG-4 AVC/H.264) |
対応メモリーカード | microSD(最大容量:256GB) |
バッテリー容量 | 875mAh |
大きさ | 約121.9(高さ)×36.9(幅)×28.6(奥行)mm |
重量 | 116g |
手ブレとは無縁の最新コンパクトカメラ「OSMO POCKET」
2018年はさまざまな新しいカメラが発売されました。その最後に登場したOSMO POCKETは、これまで登場した驚きのカメラにも負けない衝撃を与えてくれました。
一眼カメラはまた別世界となりますが、小型カメラの分野ではGoProをはじめ、多数の360度カメラが発売されるなど、近年で最も盛り上がりを見せた年だったと思います。
クオリティの高い映像制作をより身近にした最新カメラ
OSMO POCKETは、ジンバル一体型カメラとしてこれまでにない携帯性を実現し、画質や手ブレ補正効果をそのままに気軽に使えるカメラとして期待されています。
今回のレビュー執筆時はまだOSMO POCKETが発売されていない段階ですが、これまでGoProやInsta360など、数々の小型カメラをレビューしてきた私からしても非常に完成度が高く、発売後の人気も上昇するのではと考えています。
映像での手ブレ補正を動きながらでも感じることができる画期的なOSMO POCKETは、今後旅行シーンなどの身近な場所でも目立つ存在になるでしょう。
発売日よりOSMO POCKETはレンタル可能
今回ご紹介したOSMO POCKETは、発売日から早速レンタルすることができるのはご存知ですか?
家電レンタル「Rentio(レンティオ)」では、今回レビューしたジンバル一体型コンパクトカメラ「OSMO POCKET」を気軽にレンタルすることが可能です。
気になる新製品をまずはお試しする気持ちでレンタルするのもおすすめで、本格的に購入を考えられている方にも試験的に使用することができる絶好の機会になるでしょう。
ぜひRentioのレンタルサービスを利用して最新のジンバル一体型カメラ OSMO POCKETの実力を体感してください。
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