SIGMA 135mm F1.8 DG HSM実写レビュー。気になる画質とボケ味を作例から徹底解説
更新日2024/07/17
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シグマの高品質レンズとして販売されるArtシリーズより2017年4月7日に発売となったSIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art。
単焦点レンズとしてポートレート撮影で実用的な焦点距離である135mmを採用し、最小絞り値F1.8を実現したレンズは、いったいどれほどの性能を発揮するのでしょうか。
今回はSIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Artを東京都内で実写して、感じた魅力をレビューしていきます。
もくじ
単焦点レンズの新たな定番「SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art」
2017年4月7日にシグマの新たなArtシリーズレンズとして発売されたSIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art。
単焦点レンズとして135mmの焦点距離を保有し、F1.8という明るさを実現したレンズ。この焦点距離はポートレート撮影などで使われることも多く、F1.8というボケ味を活かした撮影も期待できるところです。
そしてシグマが抜群の解像力として誇るArtシリーズに属する135mm F1.8 DG HSMは、Artシリーズらしい、描写力で撮影者を満足させてくれます。
外観レビュー
シグマのArtシリーズは携帯性よりも品質を重視した設計。そのため、ボディは決して小型軽量とは言えません。
フィルター径は82mmと大口径レンズで、11cmを超えるズームレンズのような長さは単焦点レンズとしても非常に大きいレンズの分類に入ります。
重さも1kgを超え、携帯性に優れているとは言えませんが、後ほどご紹介する画質の面を考えると、携帯性を考える必要はないと言えるでしょう。
高画素機に対応する究極の解像力
単焦点レンズは余分な構造を持たない、シンプルな設計として高解像度を実現するレンズとして知られていますが、SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Artは、徹底して画質にこだわり、圧倒的な解像力を誇ります。
その解像力は、5000万画素を超えるような高画素機でも実力を発揮し、独自の技術で画面周辺でも圧倒的な解像力を発揮します。
開放から驚きの解像力
実際に東京の街でSIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Artを使った撮影を行いました。
ポートレートを得意とするレンズですが、もちろん風景やスナップなどの写真でも実用的に使うことができます。
遠景を撮影した場合、絞り開放時でも画面周辺までしっかり解像し、シャープな仕上がりを実現します。
数段絞ることで解像力は向上
絞り開放で十分な解像力を得ることができるのは大きなメリットですが、数段階絞ることで解像力は更に向上します。
画面全体でシャープな仕上がりとなりますが、周辺部でも落ちることのない解像力と周辺部の減光が全く気にならない仕上がりはレンズの質の高さが窺えます。
開放絞り値F1.8で魅せるボケ味
「ボケを表現するなら単焦点」と一般的にも認知されていますが、SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Artは、まさに魅力的なボケ味を出すのに最適なレンズです。
開放絞り値はF1.8を実現し、ズームレンズでは表現することができないボケ味を自然に出すことができます。
Canon EOS 6D, SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art, 1/4000sec, F1.8, ISO200, しながわ花海道左岸
Canon EOS 6D, SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art, 1/1000sec, F1.8, ISO200, 戸越公園
絞り開放で撮影した場合、ピント合わせには慎重になる必要があります。ボケやすいレンズであるからこそ、背景のボケは美しいですが、ピントが合う範囲も狭くなり、非常にシビアになります。
特に風などで微妙に動く被写体には要注意です。
フレア・ゴーストにも強い設計
シグマでは135mm F1.8 DG HSMの開発初期段階から逆光時のフレア・ゴースト対策を徹底し、独自開発であるスーパーマルチレイヤーコートを採用しました。
Artシリーズのレンズではおなじみとなった技術で、太陽光が画角に入った際もフレア・ゴーストを徹底的に抑え、逆光時でもコントラストの高い美しい描写性を実現します。
SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Artで撮る東京の緑
Canonのフルサイズ一眼レフカメラであるEOS 6Dを使って初夏の東京を写しました。
単焦点レンズという限られた画角で魅せる構図、圧倒的なボケ味をお楽しみください。
SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art製品仕様表
モデル名 | SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art |
---|---|
焦点距離 | 135mm |
開放絞り値 | F1.8 |
レンズ構成 | 10群13枚 |
最短撮影距離 | 87.5cm |
最大撮影倍率 | 1:5 |
フィルターサイズ | φ82mm |
最大径 | φ91.4mm |
長さ | 114.9mm |
質量 | 1,130g |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最初絞り | F16 |
手ぶれ補正効果 | – |
標準付属品 | ケース、フード(LH880-03) |
対応マウント | シグママウント/キヤノンマウント/ニコンマウント/ソニー Eマウント |
表現力の高いレンズとしておすすめ「SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art」
初心者向けの単焦点レンズは「簡単にボケる」「ズームレンズよりも小型軽量」というお手軽撮影というメリットがありましたが、SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Artは携帯性を犠牲にしてまでも「写真の仕上がり」を追求したレンズです。
純正レンズであればこれだけの性能を保有するレンズは、高価な値段で販売されることが多いですが、シグマは品質を向上させただけでなく、昔からの伝統である「低価格」という面でも撮影者を満足させてくれます。
SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Artは、2018年7月末現在実売価格で13万円程度と、性能を考えると非常にコストパフォーマンスが高い優秀なレンズです。
135mmという望遠能力を保有する単焦点レンズでは圧倒的な性能を実現。合焦部での解像力の高さと、開放に近づけた際の合焦部以外のボケ味は写真表現において圧倒的な力を発揮します。
写真表現の幅を広げるという意味でもSIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Artは、持っておきたい単焦点レンズとしておすすめできます。
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SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Artをレンタル
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