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一眼カメラのレンズ購入を考えるとき、キヤノンやニコンなどのカメラメーカー純正レンズが目立ちますが、量販店などへ行くと必ず取り扱いのあるレンズがカメラメーカー以外であるシグマやタムロンなどのサードパーティー製レンズです。
今回は昔からキヤノンやニコンなどのカメラマウントに対応したレンズを開発・販売を行う「シグマ」に注目して特長やおすすめレンズをご紹介していきます。
もくじ
サードパーティーレンズメーカーとして有力な選択肢「SIGMA(シグマ)」
各マウントに対応したレンズを開発するメーカー
SIGMA(シグマ)は1961年に世田谷で設立された国産のカメラメーカーです。
各マウントに対応した交換レンズの開発・販売を行うメーカーとして知名度のある企業ですが、自社開発の一眼カメラも存在し、カメラ全般の製造を行うメーカーです。
一般的にはキヤノンEFマウントや、ニコンFマウント、ソニーEマウント、富士フイルムXマウントに対応するレンズの開発が中心で、量販店などのデジタルカメラコーナーでも必ず見かけるほど人気レンズメーカーです。
カメラメーカー純正レンズよりも安く、コストパフォーマンスの良いレンズを売りにしており、便利なレンズからプロフェッショナル仕様で質の高いレンズも存在します。
安いだけと言われた昔、今は安く質の高いレンズへ
フィルムカメラ時代であった数十年前、シグマなどのサードパーティー製レンズは「安いだけで質の悪いレンズ」と評価されることも多々ありました。
当時の技術力はとてもキヤノンやニコンなどの純正レンズにかなうはずもなく、純正レンズが高くて購入できない若者などが仕方なく購入したレンズだったとのことです。(私の父親談)
しかし、デジタルカメラが普及し、高画素化が進む現代でシグマは着々と力を付けてきました。
昔からの伝統である安さを保ちつつ、解像力や品質にこだわったレンズ製品を開発しています。
この数十年の間でシグマの印象は大きく変わり、今や代表的な交換レンズメーカーの一つになりました。
3つのブランドを展開
シグマでは、レンズラインナップにおいて主に3つのブランドを展開しており、「Art」「Sports」「Contemporary」に分かれています。
「Art」シリーズでは、主に広角から標準域をカバーするレンズにおいて、プロフェッショナルが求める性能を実現した最高品位を叶えたモデルが数多く展開されており、表現力で極められたシリーズとなります。
「Sports」シリーズでは、品質の方針としては「Art」シリーズと同じで、表現力を重視するフォトグラファーに寄り添った性能を特徴としていますが、「Sports」シリーズでは、望遠系のレンズを中心に展開されています。
「Contemporary」シリーズでは、先ほどの「Art」「Sports」シリーズと比較すると、価格や携帯性などで気軽に使うことのできる製品が数多く展開されている印象で、シグマらしい描写力と携帯性、低価格が兼ね備えられたレンズを中心としたシリーズになります。
SIGMA(シグマ)おすすめレンズ10選(ミラーレス一眼用編)
ここからは実際にシグマのレンズにおけるおすすめのモデルをご紹介していきます。
まずは、近年シグマが注力しているミラーレス一眼で展開されるマウント用のおすすめレンズを解説していきます。
なお、記載しているスペックについては、SONY Eマウント用を参照しています。
1. 14-24mm F2.8 DG DN Art
ミラーレス一眼用に開発された超広角ズームレンズ「14-24mm F2.8 DG DN Art」は、画質へのこだわりを追求することで、広角レンズながらもズーム全域、画面全域で圧倒的な解像力を叶えています。
シグマでは、「Art」「Contemporary」「Sports」と3つのシリーズを展開していますが、こちらの14-24mm F2.8 DG DN Artは、主に広角や標準域で高品位が優先されている「Art」ラインに属するレンズとして、まさに表現者におすすめの1本です。
フルサイズ対応14mm始まりの超広角域の画角も大きな魅力で、ズーム全域で開放F2.8の明るさを叶えていることも14-24mm F2.8 DG DN Artにおける大きな特徴です。
- レンズ構成:13郡18枚
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:0.28m
- 絞り羽根枚数:11枚(円形絞り)
- 最大径×全長:φ85.0mm×133.0mm
- 重さ:約795g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約145,000円~153,000円
- フルサイズ対応:〇
- 対応マウント:Lマウント、SONY Eマウント
2. 24-70mm F2.8 DG DN Art(※生産終了)
シグマのArtシリーズにおいて、標準ズームレンズにおける最高峰となるのがこちらの「24-70mm F2.8 DG DN Art」です。
まさに大三元レンズの一つとして親しまれている24-70mm F2.8ジャンルで開発されたレンズで、ズーム全域での最高級の解像力が最大の魅力です。
もはや当然となったArtラインにおける優れた解像力や逆光時にもフレア・ゴーストを抑制するコーティング性能、開放F2.8が生み出す美しいボケ味など、大三元レンズとして求められる全てが注ぎ込まれています。
また、好みの機能を割り当てることができる「AFLボタン」の搭載など、カスタマイズ性にも優れています。
- レンズ構成:15郡19枚
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:0.18m-0.38m
- 絞り羽根枚数:11枚(円形絞り)
- 最大径×全長:φ87.8mm×124.9mm
- 重さ:約830g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約118,000円~130,000円
- フルサイズ対応:〇
- 対応マウント:Lマウント、SONY Eマウント
実写レビューはこちら
SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN実写レビュー。ミラーレス専用設計の大三元サードパーティー製レンズの実力を検証 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
3. 18-50mm F2.8 DC DN Contemporary
これまでご紹介してきたラインナップは、最高峰「Art」シリーズのレンズですが、こちらの「18-50mm F2.8 DC DN Contemporary」は、携帯性を配慮しながら最大限のパフォーマンスを叶える「Contemporary」シリーズに属するレンズです。
APS-C専用レンズとして、SONY Eマウントにおけるα6000シリーズや、富士フイルムXマウントにも対応するレンズとして、APS-Cユーザーの幅を広げてくれる存在になります。
ズーム全域で開放F2.8の明るさを備えながら、超小型・軽量のサイズ感が特徴的なレンズです。
小型のカメラボディが多いα6000シリーズや、Xマウントにおいて、持ち運びで負担にならない組合せとしておすすめできる標準ズームレンズとなります。
そしてシグマらしいシャープな写りはもちろん、12.1cmまで近寄ることのできる近接撮影性能も18-50mm F2.8 DC DN Contemporaryにおける魅力です。
- レンズ構成:10郡13枚
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:12.1m-30cm
- 絞り羽根枚数:7枚(円形絞り)
- 最大径×全長:φ61.6mm×76.5mm
- 重さ:約290g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約58,000円~60,000円
- フルサイズ対応:-
- 対応マウント:Lマウント、SONY Eマウント、FUJIFILM Xマウント
4. 16-28mm F2.8 DG DN Contemporary
既にフルサイズ対応の超広角レンズとして、14-24mm F2.8 DG DN Artをご紹介してきましたが、「16-28mm F2.8 DG DN Contemporary」もフルサイズ対応の超広角レンズとしておすすめの存在です。
性能面で徹底的にこだわったArtシリーズの14-24mm F2.8 DG DN Artとは異なり、16-28mm F2.8 DG DN Contemporaryは、携帯性にも配慮されたContemporaryシリーズに属するレンズになります。
14-24mm F2.8 DG DN Artと比較しても圧倒的な小型・軽量のサイズ感を叶えており、フルサイズ対応で明るいレンズながらも持ち運びの面で大きなメリットを感じられる1本です。
小型・軽量になったとはいえ、性能面においても妥協が見られる訳ではなく、コンパクトな状態でも最大限の描写力を叶えており、ズーム全域で優れた解像力を体感することができます。
- レンズ構成:11郡16枚
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:0.25m
- 絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
- 最大径×全長:φ77.2mm×102.6mm
- 重さ:約450g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約103,000円~118,000円
- フルサイズ対応:〇
- 対応マウント:Lマウント、SONY Eマウント
5. 28-70mm F2.8 DG DN Contemporary
こちらの「28-70mm F2.8 DG DN Contemporary」も、コンセプトとしては先ほどの16-28mm F2.8 DG DN Contemporaryに近い形となります。
28-70mm F2.8 DG DN Contemporaryでは、Artシリーズで展開されている大三元レンズ24-70mm F2.8 DG DN Artに近い存在になりますが、Contemporaryシリーズの一つとして、携帯性も配慮されたサイズ感と優れた描写力を両立させた1本です。
広角側の焦点距離を24mmではなく、28mm始まりとすることで焦点距離域では24-70mm F2.8 DG DN Artよりも不利となりますが、光学性能を維持したまま小型・軽量化を叶えました。
24-70mm F2.8 DG DN Artでは、携帯性を不安視する方にとって28-70mm F2.8 DG DN Contemporaryは、まさに程よい存在で、広角側の画角を重要視しないのであれば良い選択肢になるでしょう。
- レンズ構成:12郡16枚
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:0.19m-0.38m
- 絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
- 最大径×全長:φ72.2mm×103.5mm
- 重さ:約470g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約87,000円~100,000円
- フルサイズ対応:〇
- 対応マウント:Lマウント、SONY Eマウント
6. 70-200mm F2.8 DG DN OS Sports
数あるレンズの中でも、レンズメーカーの技術力の象徴として語られることが多いのが望遠の大三元レンズである「70-200mm F2.8」の存在です。
シグマでも、一眼レフ用に後ほどご紹介する70-200mm F2.8 DG OS HSMを代表的な製品として展開していましたが、ミラーレス一眼用モデルの登場も待望されていました。
そして2023年12月に発売となった70-200mm F2.8 DG DN OS Sportsは、まさに新次元の性能を体感できるモデルとして一眼レフ用からも大きな進化を実現しました。
高品位Sportsラインでこだわり抜かれた解像力はもちろん、フレア・ゴーストへの徹底対策を感じられるコーティング性能、手持ち撮影の幅を大きく広げる強力な手ブレ補正など、評価の高かった一眼レフ用モデルをも大きく超える性能を実現しました。
性能は向上しながらも一眼レフ用モデルよりも携帯性の面でも改善していることが特徴の一つとなっています。
- レンズ構成:15郡20枚
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:65cm(W)-100mm(T)
- 絞り羽根枚数:11枚(円形絞り)
- 最大径×全長:φ90.6mm×207.0mm
- 重さ:約1,335g
- 手ブレ補正効果:〇
- 価格帯:約217,800円~242,000円
- フルサイズ対応:〇
- 対応マウント:Lマウント、SONY Eマウント
実写レビューはこちら
SIGMA 70-200mm F2.8 DG DN OS Sports実写レビュー。ミラーレス用として進化を遂げた望遠大三元レンズ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
7. 100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporary
一眼レフ全盛期の頃、EFマウントやFマウント用の超望遠レンズとして小型・軽量を叶えた「100-400mm」のレンズは、ミラーレス一眼用としても健在です。
「ライト・バズーカ」の愛称が付けられるほど、400mmという超望遠域をカバーしたレンズながらも、三脚座を必要としない小型・軽量ボディが特徴的です。
こちらは仕様上、一眼レフ用のモデルから変わることはありませんが、それだけ人気が高く、多くのユーザーに愛される存在として信頼の実績を誇るモデルです。
大きく重いレンズが点在する超望遠レンズにおいて、気軽に「400mm」の世界を体感することのできるレンズとして非常におすすめの存在で、シグマを代表する1本といえるでしょう。
- レンズ構成:16郡22枚
- 最小絞り:F22-29
- 最短撮影距離:112cm-160mm
- 絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
- 最大径×全長:φ86.0mm×199.2mm
- 重さ:約1,140g
- 手ブレ補正効果:〇
- 価格帯:約160,000円~180,000円
- フルサイズ対応:〇
- 対応マウント:Lマウント、SONY Eマウント
8. 150-600mm F5-6.3 DG DN OS Sports
先ほどは携帯性に優れていることから気軽に使うことのできる超望遠レンズとして、ライトバズーカの名で親しまれる100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporaryをご紹介しましたが、こちらの150-600mm F5-6.3 DG DN OS Sportsは、更に望遠域を強化した1本となります。
望遠側は超望遠「600mm」の焦点距離に対応しており、これほどの超望遠性能は、航空機や野鳥、モータースポーツなどの撮影ジャンルで特に活躍します。
また、広角側は「150mm」と中望遠に近い画角が採用されていることから、撮影することのできる画角の幅が非常に広いことも特徴です。
これだけ幅広い焦点距離を叶えながらも、ズーム全域で安定して優れた解像力も実現しており、400mm以上の超望遠も必要とする方にとっては、100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporaryよりも良い選択肢になります。
唯一、携帯性だけが難点となり、100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporaryと比較しても大きく重いレンズになるため、持ち運びを頻繁を行うには負担に感じることも多いでしょう。
- レンズ構成:15郡25枚
- 最小絞り:F22-29
- 最短撮影距離:58cm-280cm
- 絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
- 最大径×全長:φ109.4mm×265.6mm
- 重さ:約2,100g
- 手ブレ補正効果:〇
- 価格帯:約136,000円~160,000円
- フルサイズ対応:〇
- 対応マウント:Lマウント、SONY Eマウント
9. 35mm F1.2 DG DN Art
シグマでは、挑戦的なモデルも数多く展開されている印象で、こちらの35mm F1.2 DG DN Artは、35mmの焦点距離が採用され、開放F1.2の圧倒的な明るさを叶えた単焦点レンズになります。
携帯性の面で優れたラインナップが多い印象のある単焦点レンズですが、35mm F1.2 DG DN Artは、開放F1.2という圧倒的な明るさを叶えたレンズであることから、携帯性の面に関しては優れているとは言えないサイズ感です。
しかし、F1.2という明るさは撮影においてズームレンズでは叶えられない表現力を実現してくれる存在で、シグマらしくピントが合った部分に関してはシャープネスの効いた細部まで行き渡った解像力が特徴的で、明るくボケやすいこのレンズでは、美しいボケ表現も魅力の一つです。
携帯性における難点はあるものの、単焦点レンズにおける表現力の高さを実感させてくれるレンズとして、人気を集めています。
- レンズ構成:12郡17枚
- 最小絞り:F16
- 最短撮影距離:30cm
- 絞り羽根枚数:11枚(円形絞り)
- 最大径×全長:φ87.8mm×138.2mm
- 重さ:約1,080g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約140,000円~156,000円
- フルサイズ対応:〇
- 対応マウント:Lマウント、SONY Eマウント
10. 90mm F2.8 DG DN Contemporary
先ほどの35mm F1.2 DG DN Artは、Artシリーズとして明るさと圧倒的な解像力を叶えた大口径の単焦点レンズですが、こちらの90mm F2.8 DG DN Contemporaryは、Contemporaryシリーズにおけるレンズの特徴でもある携帯性も意識されたレンズです。
「90mm」という中望遠の焦点距離を有しながら手のひらサイズに収まるサイズ感は、他にはない大きな魅力です。
そして望遠の単焦点レンズとして開放F2.8の明るさが採用されていることで、非常にボケやすく表現の幅を広げてくれるレンズでもあります。
持ち運びで負担にならず、単焦点レンズらしい描写力も楽しむことのできる望遠単焦点レンズにおける入門モデルとしてもおすすめの1本。
- レンズ構成:10郡11枚
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:50cm
- 絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
- 最大径×全長:φ64.0mm×61.7mm
- 重さ:約295g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約65,000円~70,000円
- フルサイズ対応:〇
- 対応マウント:Lマウント、SONY Eマウント
SIGMA(シグマ)のおすすめレンズ5選(一眼レフ用編)
ここからシグマのレンズにおいて、一眼レフ用のモデルを中心にご紹介していきます。
新製品はすっかりミラーレス用を中心に展開されていますが、依然として一眼レフユーザーも多いかと思いますので、選ぶべきモデルを解説していきます。
1. 12-24mm F4 DG HSM Art(※生産終了)
貴重なフルサイズ対応の超広角レンズ
シグマのArtシリーズが誇る超広角レンズである12-24mm F4 DG HSM。
こちらのレンズでは最広角側12mmという焦点距離を保有しながらフルサイズ一眼対応という貴重なレンズです。
12mm以下の超広角レンズでフルサイズ一眼に対応しているレンズは極めて少なく、非常に高価である純正レンズか、シグマの12-24mm系レンズのみと言えるでしょう。
従来モデルではF4.5-F5.6の開放F値が標準でしたが、こちらのレンズでは開放F4固定を実現。
画像の隅までしっかり解像する描写力は、価格も抑えられた超広角レンズの決定版といえるでしょう。
- レンズ構成:11郡16枚
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:0.24m
- 絞り羽根枚数:9枚
- 最大径×全長:φ102.0mm×131.5mm
- 重さ:約1,150g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約160,000円~180,000円
- フルサイズ対応:〇
SIGMA 12-24mm F4 DG HSM 実写レビューはこちら
SIGMA 12-24mm F4 DG HSMレビュー。優れた表現力とコスパを実写して検証 | RentioPress
2. 24-105mm F4 DG OS HSM Art
純正より安く、純正に近いクオリティ
標準ズームレンズ域で非常に人気のある焦点距離24mmから105mmまでのレンズ。
キヤノンではEF24-105mm F4という全く同クラスのレンズが存在しますが、シグマではあえて被せてくる形となりました。
こちらも高品位のArtシリーズのモデルとして抜群の解像力を誇ります。
キヤノンでも高品位シリーズとしてLレンズが存在し、EF24-105mm F4L IS II USMといった人気レンズが存在しますが、シグマの24-105mm F4 DG OS HSMでの表現力は純正レンズに匹敵するクオリティを誇ります。
これだけの質の高さを実現しながら価格も抑えられたモデルであるため、新たな標準ズームレンズの選択肢として人気を集めています。
- レンズ構成:14郡19枚
- 最小絞り:F22
- フィルターサイズ:82mm
- 最短撮影距離:0.45m
- 絞り羽根枚数:9枚
- 最大径×全長:φ88.6mm×109.4mm
- 重さ:約885g
- 手ブレ補正効果:〇
- 価格帯:約80,000円~92,000円
- フルサイズ対応:〇
SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Art実写レビューはこちら
SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Art実写レビュー。優れた解像力を特徴とするArtラインの王道標準ズームレンズ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
3. 24-35mm F2 DG HSM Art(※生産終了)
標準ズームレンズには様々な種類が存在しますが、こちらのSIGMA 24-35mm F2 DG HSM Artは、焦点距離域が狭いながらも画質にこだわったレンズです。
一般的な標準ズームレンズと比較して焦点距離は、24mmから35mmと非常に狭いものの、その分開放F2の明るさと、フォトグラファーを魅了する優れた解像力が特徴です。
あまり望遠側を必要とせず、広角域のみで撮影する風景写真においては、表現性に優れたレンズとして大変おすすめのモデルです。
- レンズ構成:13郡18枚
- 最小絞り:F16
- フィルターサイズ:82mm
- 最短撮影距離:28cm
- 絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
- 最大径×全長:φ87.6mm×122.7mm
- 重さ:約940g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約103,000円~120,000円
- フルサイズ対応:〇
SIGMA 24-35mm F2 DG HSM Art実写レビューはこちら
SIGMA 24-35mm F2 DG HSM Art実写レビュー。こだわる表現者におすすめの圧倒的な明るさと解像力 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
4. 70-200mm F2.8 DG OS HSM Sports
全てにおいて満足できる新70-200mmレンズが誕生
望遠レンズの中でも人気を集めている70-200mm F2.8のジャンル。シグマでもこれまで「AF APO70-200 EX DG F2.8 OS HSM」というレンズが存在しましたが、2018年12月に新たに「Sports」ラインナップから最新モデルが発売となりました。
これまであくまでも純正より安いというイメージの強かったサードパーティーレンズでしたが、近年のシグマの勢いそのままに最高クラスの性能を実現しています。
レビューの際に使用して撮影を行いましたが、解像度・フレアゴースト耐性・手ブレ補正どれもがこれまで使用してきたレンズの中でも満足度の高い仕上がりです。
一眼カメラのレンズにおいて新たな可能性を感じる、「持っておいて損はない最高のレンズ」の1つだと私は考えています。
- レンズ構成:22群24枚
- 最小絞り:F22
- フィルターサイズ:82mm
- 最短撮影距離:1.2m
- 絞り羽根枚数:11枚
- 最大径×全長:φ94.2mm×202.9mm
- 重さ:約1,805g
- 手ブレ補正効果:〇
- 価格帯:約135,000円~156,000円
- フルサイズ対応:〇
SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM 実写レビューはこちら
SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM実写レビュー。驚愕の解像力、手ブレ補正を実現した傑作レンズ – RentioPress
5. 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM Sports
超望遠レンズの理想形
これまでシグマでは超望遠ズームレンズとして150-600mmを販売してきましたが、2018年10月に発売となったSIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSMは、超望遠レンズとして非常に優れた能力を発揮するレンズです。
こちらもシグマの高品位ブランドである「Sports」のラインで生産されているため、レンズとしての携帯性や価格はお手頃とは言えませんが、品質としては個人的にシグマ最高クラスではないかと感じています。
私も実際にレビュー作成時に使用しましたが、これまで優れた解像力を実現することが難しかった望遠側の描写力が飛躍的に向上しました。
正直なところ、ズーム全域で素晴らしい描写を実現しているため、この1本があれば全てにおいて満足できるレンズと言えます。
- レンズ構成:19群25枚
- 最小絞り:F22-32
- フィルターサイズ:φ105mm
- 最短撮影距離:60~260cm
- 絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
- 最大径×全長:φ120.4mm×268.9mm
- 重さ:約2,700g
- 手ブレ補正効果:〇
- 価格帯:約162,000円~200,000円
- フルサイズ対応:〇
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM 実写レビューはこちら
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM実写レビュー。私が思う超望遠の完成形を体現した最新レンズ – RentioPress
変わるサードパーティー製の価値観
「安いだけ」の時代は終焉
かつては安いだけだったサードパーティー製のレンズ。この価値観は大きく変わりました。
今も純正レンズが最もハイクオリティを誇るレンズというのは間違いではありませんが、シグマのレンズもそれに負けないくらいのクオリティを実現しているというのも事実です。
今回は高品位のレンズを中心にご紹介してきましたが、初心者がお手頃価格で簡単に利便性の高いレンズとして使える高倍率ズームレンズなども人気のモデルとして販売されています。
サードパーティー製レンズは、「妥協の選択」ではなく、「画質に対する本気の選択」へと生まれ変わったのです。
SIGMA(シグマ)のカメラレンズをレンタル
量販店などでレンズを試すことはできても撮影できる条件は常に同じで、本当の意味で試したとは言えないでしょう。
そんなとき数日間気軽にカメラレンズをレンタルすることで欲しいレンズを思う存分試すことができますよ。
家電レンタル「Rentio(レンティオ)」では、今回ご紹介したレンズをはじめカメラレンズを豊富なラインナップから選んでレンタルすることができます。
ぜひこの機会にRentioでレンタルして、レンズによる画質の違いを体感してください。