SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Art実写レビュー。優れた解像力を特徴とするArtラインの王道標準ズームレンズ
更新日2024/07/17
交換レンズカテゴリの人気記事
一眼カメラの撮影において最も使用頻度が高くなる標準レンズ。
レンズキットなどにも付属されることの多い標準レンズですが、初心者向け以外にもレベルに合わせたモデルを各社が開発しています。
今回は、サードパーティー製レンズメーカーであるシグマが開発した「SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Art」の実力を実際に撮影した作例を基にレビューを行っていきます。
もくじ
シグマが開発する高品位標準ズームレンズ
今回ご紹介していく「SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Art」は、サードパーティー製レンズメーカーとして人気を集めるシグマが開発した標準ズームレンズです。
フルサイズセンサー搭載のモデルにも対応し、焦点距離24mmから105mmという標準ズームレンズとして王道の焦点距離域を保有したレンズになります。
シグマでは他にも標準ズームレンズを数多く販売していますが、こちらのSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artは、標準ズームレンズとして定番の存在と言えるでしょう。
[2020最新]おすすめ標準レンズ17選。一眼カメラでの撮影の基本となるレンズの選び方を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
高解像度で定評のある「Art」シリーズ
シグマでは、高解像度にこだわる「Art」シリーズを展開しており、SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM ArtもArtシリーズに属しているレンズとして、高解像度かつあらゆる面で高い性能を誇るレンズとなっています。
サードパーティー製レンズながら、純正にも劣らない画質を実現しており、純正レンズと並んで高級な標準ズームレンズを選ぶ上での有力候補となります。
既にサードパーティー製レンズは、安いだけのイメージから、コストを抑えながら高い性能を叶えてくれるモデルが中心になっています。
シグマのおすすめレンズ8選!安さと画質から選ぶ人気カメラレンズをご紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
外観レビュー
ここからはSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artの実機写真を基に、大きさや重さ、デザインなどの外観面について解説していきます。
シンプルなデザイン
シグマが展開するレンズラインナップでは、基本的にシンプルなデザインが採用されています。
こちらのSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artも、シグマが近年ブランド感を持って統一している黒を基調としたシンプルかつスタイリッシュなデザイン性が採用されています。
Artシリーズの象徴として、円で囲まれたAの文字も特徴的で、シグマが誇る高級Artシリーズに所属していることも一目で判断することができます。
画質を優先した重量感
撮影を行う上で、カメラボディと組み合わせた際の携帯性も重要視されるところですが、正直なところSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artは、携帯性に優れているレンズとは言い難いです。
特に重さは885gと、1kgに迫る重さで、カメラボディよりも重量感のある数値になっています。
しかし、この重さは描写における性能を追求したからこその重さで、高画質を実現するレンズの大半は重さに関して妥協する必要があり、携帯性を重要視する方にはあまり向いていないレンズと言えるでしょう。
硬めのズームリング
ズームレンズを操作する上で、回転リング式を採用しているレンズでは、ズームリングの硬さも異なります。
SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artでは、平均的なズームリングの硬さと比較して、硬めの印象で、ズームリングを勢いよく回転させるには向いていない具合です。
しかし、ズームリングが緩いことですぐ焦点距離が変わってしまうこともあり、微調整を行うような撮影においては、ズームリングの硬さも役立つことでしょう。
性能レビュー
ここからはSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artを使用して撮影した作例を基に、レンズとしての性能をレビューしていきます。
標準レンズに求められる高い解像力
使い頻度の高いレンズだからこそ求められる能力も高くなる傾向にあります。
SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artでは、標準レンズとしてはもちろん、シグマが誇る「Art」シリーズに属するレンズとして、高い解像力を誇り、キレのあるシャープネス具合が特徴的です。
基本的にシグマのArtシリーズで展開されているレンズは、カリッとしたきめ細やかな描写を特徴としており、ソフトな表現を好まれる方にはディティールが際立ちすぎているかもしれません。
Artらしい高いコントラスト表現
シャープネスの強いディティール表現に加えて、高いコントラスト表現もSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artにおける特徴の一つです。
一眼カメラにおいて、撮影時の状態から少し手を加えることで、より良い作品へと仕上げることができます。
その際に調整する一つとしてコントラスト加減がありますが、SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artでは、撮影時から少し描写をくっきりとさせる高いコントラスト具合が特徴的で、撮って出しの状態から他のレンズより表現力に優れています。
ピントが合った部分とは対照的に柔らかいボケ味
先ほどの通り、クッキリとした表現を得意とするSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artですが、ピントが合った部分とは対照的にボケは非常に柔らかい印象です。
F4通しであることから、望遠側を使った際や被写体に近づいて撮影する場面では、背景などをぼかすことができますが、滑らかで癖のないボケ表現を実現しています。
ピントが合った部分に関しては、きめ細やかな解像力を叶えているため、メリハリのある作品を撮影することにも適したレンズです。
SIGMA Art 24-105mm F4で写す東京
製品仕様表
モデル名 | SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Art |
---|---|
焦点距離 | 24-105mm |
明るさ | F4 |
レンズ構成 | 14群19枚 |
最短撮影距離 | 45cm |
最大撮影倍率 | 1:4.6 |
フィルター径 | φ82㎜ |
最大径 | φ88.6mm |
長さ | 109.4mm |
質量 | 885g |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り)/td> |
最初絞り | F22 |
手ぶれ補正効果 | 〇 |
サードパーティーレンズとして有力候補
標準レンズのジャンルに関しては、純正レンズにおいても低価格で質の良いレンズを数多く提供しているため、あまりサードパーティー製レンズは望遠や広角に比べて選ばれることが少ない印象です。
しかし、今ではArtシリーズのような、メーカーの色が出ているサードパーティー製レンズというのは、一種のブランドであり、多くのユーザーに愛される理由の一つです。
広角レンズや望遠レンズで人気を集めているシグマだからこそ、SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artも、クッキリとした描写を好み、シャープネスの効いた繊細な解像力を好まれる方に大変おすすめのモデルです。
他の標準レンズでは、「表現力にあと一歩…」を感じた際には、ぜひSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artを選択肢の一つとして検討してみてください。
まずはレンタルでお試しも
今回ご紹介してきたSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Artをはじめ、気になる人気のカメラレンズは、レンタルしてお試しされることがおすすめです。
購入前にレンタルでお試しすることで、レンズの実力はもちろん、自分が求めている性能であるかどうかも確認することができます。
Rentio(レンティオ)では、豊富なレンズラインナップを保有し、最短3泊4日から気軽にレンタルすることができます。
是非この機会にRentioで気になるカメラやレンズをレンタルして、満足行く機材選びに役立ててみてください。
[レンタル] SIGMA Art 24-105mm F4 DG OS HSM 標準ズームレンズ (CANON EFマウント)635541 – Rentio[レンティオ]