Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM実写レビュー。誰もが憧れる王道レンズの実力を現役カメラマンが紹介
更新日2024/07/17
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一眼カメラにおけるレンズでも使う頻度の高い「望遠レンズ」。
この世には数え切れないほどの望遠レンズが誕生してきましたが、メーカー純正のレンズというのはどの時代でも憧れの存在として挙げられます。
今回ご紹介するEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは、白を基調としたボディが印象的で、多くの愛好家が存在する大人気で王道の望遠ズームレンズです。
キヤノンの望遠ズームレンズとして憧れの存在となるEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの人気の秘訣を実際に使用しながらご紹介していきます。
もくじ
望遠レンズの王道「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは、キヤノンの望遠レンズにおいて王道的存在として人気を集めています。
初代EF100-400mm F4.5-5.6L IS USMは、1998年発売と基本設計は非常に古いものの、2014年に現行のEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMが発売されるまで、定番レンズとしてロングセラー製品でした。
そんな伝統レンズの後継モデルとして誕生したことは、これまでEF100-400mmというレンズを愛用してきたカメラマンにとっても待望のリニューアルとなりました。
この約15年もの間に技術の進歩は著しく、あらゆるレンズ性能が向上した新たな王道レンズなのです。
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多くのユーザーに愛され続ける伝統の1本
リニューアルされた後のEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMも多くのユーザーに愛されるレンズとして人気を集めています。
私も旧型のEF100-400mm F4.5-5.6L IS USMを使用しているユーザーですが、新型であるEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMを使用しても旧型の良い部分を継承しつつ、最新技術であらゆる性能が向上しているという印象を受けました。
外観レビュー
ここからは実機を使用してEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMのレビューを行っていきます。
まずは美しいホワイトベースのデザイン性を含む、外観面から実機写真とともに特徴をご紹介していきます。
憧れの「白レンズ」
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの外観面でまず違いを感じることと言えば白色を基調としたボディデザインでしょう。
キヤノンでは通常のレンズの他に、高級路線として差別化が図られた「Lレンズ」シリーズを展開しています。
Lレンズに属している望遠レンズでは、このように白を基調としたデザインとなっており、通常黒色をベースとしているレンズとは大きく異なった印象を受けます。
この白色のレンズに憧れる方も少なくはなく、まさにキヤノンのユーザーにとって憧れの存在なのです。
高品位を実現するための大きさ
レンズのサイズ感は決してコンパクトとは言えないでしょう。
しかし、高画質を実現する上でレンズの巨大化というのは避けて通れないため、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの大きさというのは高品質を実現するためのサイズと言えます。
とはいえ、個人的には長時間の手持ち撮影でも問題ないサイズだと感じました。
今回実際にアメリカへEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMを持参し、連日撮影を行いましたが、機動力の高いレンズだと感じました。
これまでも望遠レンズを頻繁に使用していたということもありますが、カメラバッグも特別なサイズを用意する必要がなく、収納面でも問題がないと言えるでしょう。
ズームリング回転の硬さの調整が可能
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMにはレンズ前方に黒いバンドのズームリングが存在しますが、このズームリングの回転の固さをズームリングとフォーカスリングの間のリングで調整することが可能です。
左回転させることで回転はスムーズになり、急な焦点距離の変更などが必要な場合に効果的です。
一方で右回転させることでズームリングの動作が固くなりますが、こちらは焦点距離を微調整したい場合や、完全に固定したい場合に効果的です。
三脚座が標準装備
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは約1,570gの重さがあり、三脚を付けた撮影の場合、カメラボディに三脚のクイックシューを取り付けるとバランスが悪く、安定しない状態となります。
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMでは、専用の三脚座が付属されており、三脚座にクイックシューを取り付けて三脚を使用した撮影を行う必要があります。
三脚座はネジによって取り付け位置を変更することが可能で、取り外すこともできます。
縦位置撮影などの場合は、三脚座を回転させることでそのまま使用することが可能となります。
性能レビュー
デザイン性に優れているレンズとご紹介してきましたが、ここからはレンズとしてどれほどの実力を保有しているのかご紹介していきます。
ズーム全域で解像力の高い描写
望遠レンズの宿命として望遠側の解像力低下が見られることが多くあります。
特に焦点距離の幅が広い高倍率のズームレンズほど、望遠側の画質は低下することが多く、望遠レンズを検討する際に注意しておきたい点です。
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMでは、画質低下の心配はないと言い切れます。
100mmから400mmまで、非常に優れた解像力を発揮し、ズーム全域で高画質を実現しています。
正直なところ旧型から日中晴天時の撮影では、完璧に近い解像力を実現していたため、大きな違いというのを感じることはありませんでしたが、ズーム全域で高い描写力というのは継続して感じることのできる素晴らしさでした。
乗り物やスポーツ撮影には最適となるレンズ
望遠レンズを必要とする場面で代表的なのが遠くの被写体を大きく写すシーンです。
私は日ごろ航空機をメインの被写体として撮影していますが、航空機の撮影において望遠レンズというのは必須になります。
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは、まさに航空機などの乗り物撮影に最適なレンズであるとともに、同じく離れた被写体としてスポーツ撮影などにも最適なレンズです。
スナップ写真などとは違い、被写体まで距離が離れている航空機の撮影シーンでは、400mmまで望遠できる力が重宝されます。
また、手持ち撮影できる範囲のサイズ感から、機動力にも優れたレンズと言えるでしょう。
従来モデルから手ブレ補正が格段に進化
旧型を使用していた私にとって新型であるEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMの手ブレ補正性能は大幅に向上した性能の一つだと感じました。
旧型でも日中時間帯の撮影において手ブレ補正に不満はありませんでしたが、新型のEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMでは、夜間の撮影においても強力な手ブレ補正を実現しています。
手ブレ補正は全部で3パターン存在し、モード1が通常の手ブレ補正、モード2が流し撮りに適した手ブレ補正、モード3は露光時のみ手ブレを補正するモードとなっています。
航空機をメインに撮影する私にとってはほとんどモード2に指定して撮影することで手ブレ補正効果を十分に体感することができます。
強い光源によるフレア・ゴースト抑制も強化
レンズの性能において大きな差が出る場面の一つとして太陽光などが入り込む逆光のシーンです。
通常レンズでは強い光源が入り込むと乱反射を起こし、フレアやゴーストと呼ばれるコントラスト低下や斑点のようなものが写り込みます。
これらを抑制するためにも多くのレンズにはコーティングが行われていますが、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMでは、最新のコーティング技術によりフレア・ゴーストの発生を極限まで抑えてくれます。
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMを使って写す
製品仕様表
モデル名 | Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM |
---|---|
焦点距離 | 100-400mm |
明るさ | F4.5-5.6 |
レンズ構成 | 16群21枚 |
最短撮影距離 | 0.98m |
最大撮影倍率 | 0.31倍(400mm時) |
フィルター径 | 77mm |
最大径 | φ94mm |
長さ | 193mm |
質量 | 約1,570g |
絞り羽根 | 9枚 |
最初絞り | F32-40 |
手ぶれ補正効果 | 〇(約4.0段分) |
標準付属品 | フード(ET-83D) |
私にとっても憧れの存在であった望遠レンズ
EOS Kissから一眼レフの撮影をはじめた私にとってもEF100-400mmの存在というのは憧れでした。
しかし高価であったことから手の届かない存在であったことも確かです。
結果的に中古にて旧型のEF100-400mm F4.5-5.6L IS USMを購入することになりましたが、非常に満足できる画質に感動した記憶があります。
その高揚感というのは今も忘れることはありませんが、それほど白レンズへの憧れというのは誰しもが持つものだと今になって感じます。
満足できるレンズを体現した王道的存在
望遠レンズで満足のいく質を実現するには技術力が必要です。
近年ではシグマやタムロンなどのサードパーティー製レンズが力を付けていますが、それでも純正レンズの技術力というのは突出したものがあります。
そして白レンズという圧倒的なブランド力は、撮る側のモチベーションも大きく上げてくれる魔法のような力です。
キヤノンを使って本当に質の良い望遠レンズを探しているのであれば、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMは、選んで後悔することのない、満足できるレンズとして長く愛用できるはずです。
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMはレンタルできる
今回ご紹介してきたEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMですが、実際に購入するとなると20万円以上の出費が必要となります。
いくら良いレンズだとは分かっていてもいきなりそれだけの投資を行うことは難しいと思います。
そんなときにおすすめなのがカメラのレンタルサービスです。
家電レンタル「Rentio(レンティオ)」では、今回ご紹介したEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMを最短3泊4日からお得にレンタルすることができます。
短期間だけ試しに使いたい場面や購入前の実力試しにおいてもレンズのレンタルは非常に活用できるサービスとなるでしょう。
ぜひこの機会にRentioでカメラ機材をレンタルして、ご自身のカメラライフを更に楽しく豊かにしましょう。
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