水族館撮影におすすめミラーレス一眼4選!初心者向け簡単テクニックも紹介
更新日2023/06/30
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「インスタ映え」する写真や「フォトジェニック」な写真が撮りたい!
そんなとき水族館に行ってみてはいかがでしょう?
都内にも多数の水族館があり、気軽に足を運びやすいかと思います。
そんな水族館での撮影の注意点や、初心者でも簡単に撮影できるテクニックを、今回はカメラ初心者の筆者が実際に撮影をしてご紹介したいと思います!
もくじ
水族館での撮影にあたって
まずは、やはり水族館で撮影する際の注意点を考慮しなければなりません。
それによって撮影場所の特性にあったカメラを選びましょう。
水族館での撮影の注意点
1.ほかのお客さんへの配慮
水族館は公共の場です。撮影に夢中になるあまり、長時間同じ水槽の前を独占したり、割り込んで撮影をしようとしたりなど、他のお客さんに迷惑をかけないようにしましょう。
他にも混雑している土日祝日や、混雑している時間帯を事前に調べて避けるなど、まわりへの配慮を心掛けましょう。
おすすめは、イルカやアシカショーなどイベントのある時間帯はやはり水槽などの展示は比較的空きますので、事前に調べて計画的に撮影を行うと良いでしょう。
2.三脚の使用は原則禁止
館内が暗い水族館では、暗さゆえの「ブレ」が起こります。
手持ち撮影で、しかも被写体となる生き物は絶えず動いていますから、被写体を追いかけながら撮影をするとどうしても「手ブレ」、「被写体ブレ」を起こしやすいです。
しかし、ほとんどの水族館では三脚を立てての撮影は禁止です。三脚を立てると場所をとりますし、他のお客さんの迷惑となるからです。
水族館では手持ちでの撮影をしましょう。
3.フラッシュ撮影は禁止
三脚同様、多くの水族館ではフラッシュ撮影は禁止となっています。
水族館によってはフラッシュ撮影の可否を水槽に表示されている水族館もありますが、生き物のストレスやまわりのお客さんのことも考えて原則使えないと考えたほうがよいでしょう。
以上3点が水族館での撮影の主な注意点となります。
その他水族館によって異なる注意点もあるかもしれませんから、事前に調べておくとよいでしょう。
この注意点から水族館での撮影の特性も分かってきたかと思います。
次は水族館の特性にあったカメラ選びをしましょう。
カメラ選びでおすすめはミラーレス一眼!
前項の注意点から考えて水族館での撮影には、
「手持ち撮影でボディは小さいほうがよく、暗さと動きに強いカメラ」
が必要ということになるでしょうか。
やはりボディが小さいとなるとミラーレス一眼がおすすめでしょう。そのなかで水族館撮影におすすめのミラーレス一眼4選をご紹介します。
1.SONY α6500
4Dフォーカス、光学式5軸ボディ内手ブレ補正、タッチパネル搭載の小型・軽量一眼カメラ
2.FUJIFILM X-T100
大型センサーで実現する高画質。
FUJIFILM X-T100実写レビュー。初心者向けながらワンランク上の実力を保有したエントリーモデル – Rentio PRESS[レンティオプレス]
3.FUJIFILM X-A5
大型センサーによる高画質撮影と独自の色表現技術が魅力。
FUJIFILM X-A5を実写レビュー!初心者にやさしい操作性と色表現力に自信あり – RentioPress
4.CANON EOS Kiss M
キヤノンの本気を感じる充実性能
Canon EOS Kiss Mを実写レビュー!本当に初心者に適しているカメラなのか?徹底検証 – RentioPress
今回はこの中から「CANON EOS Kiss M」を使って実際に撮影をしてみたいと思います。
「CANON EOS Kiss M」に、
・標準ズームレンズ EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM
・望遠ズームレンズ EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM
を使って撮影をしていきます。
レンズにはF値というのがあり、F値はレンズがどれだけ光を集めるかという数値になります。
F値の数字が小さいものの方がより光を集めるレンズになります。
よって暗所での撮影は最小F値が小さい数値のものの方が向いているということです。目安はF値が4以下のものが暗さに強いレンズとなります。
また、単焦点レンズの方が暗さには強いですが、ズームができないと焦点が合いにくいですし、奥行きのある水槽では撮影が難しいです。
撮影準備(撮影設定)をしよう!
カメラ初心者ですと、やっぱり「オートモード」で撮影しがちですよね。
筆者もそうです。しかし、今回は水族館にあわせた設定をして「オートモード」を卒業しましょう。
そこで使用するのが「半オートモード」です。半オートモードは3つに分かれています。
1.【P】プログラムモード
「絞り値」「シャッタースピード」はカメラが判断。
「ISO感度」「ホワイトバランス」「露出補正」などの設定ができるため、明るさや色みは自分で変えられる。
2.【Tv】【S】シャッター優先モード
「シャッタースピード」の設定ができ、その設定に適正露出となるような「絞り値」をカメラが判断。
「ISO感度」「ホワイトバランス」「露出補正」などの設定も可能。
3.【Av】【A】絞り優先モード
「絞り値」の設定ができ、その設定に適正露出となるような「シャッタースピード」をカメラが判断。
「ISO感度」「ホワイトバランス」「露出補正」などの設定も可能。
以上3つとなります。
そのなかで水族館撮影で活躍するのが2つ目に紹介した【Tv】【S】シャッター優先モードです。
【Tv】【S】シャッター優先モードで、まずは基本となる設定をしましょう。
そこから水槽の明るさや被写体の動きなどに合わせて、設定を変えていきながら撮影をします。
下記が基本の設定となります。
モード:【Tv】【S】シャッター優先モード
シャッタースピード:1/200
露出補正:±0
ISO感度:オート
ホワイトバランス:白熱電球
前述の通り水族館での撮影は暗さとの戦いですので、この設定から写真が好みの明るさ、色みになるよう設定を変えながら撮影をしていきましょう。
その際は下記のことを頭に入れておけば大丈夫です。
露出補正(数値):プラス=明るい・マイナス=暗い
ISO感度(数値):大きい=明るい・小さい=暗い
シャッタースピード(数値):大きい=早い=暗い・小さい=遅い=明るい
簡単に記述するとこうなります。
まずは、露出補正で写真全体の明るさを調整し、それでも暗いようなら、ISO感度でさらに明るさを調整しましょう。
それでも暗い場合はシャッタースピードを落として再設定してみましょう。
また、ホワイトバランスは写真の色みを調整するものですが、ホワイトバランスについては、下記の事を覚えておきましょう。
太陽光:本来の色に近い
日陰:アンバー(琥珀色)が加わる
くもり:黄色と赤が加わる
白熱電球:青が加わる
白色蛍光灯:マゼンタ(赤紫色)が加わる
※主に晴天の自然光の下で撮影した場合
このことから、水族館の撮影では青が加わる「白熱電球」がおすすめとなります。
※設定方法については、取り扱い説明書並びに各種マニュアル本を参考にしてください。
初心者向けにカメラ設定の基本を完全ガイド!3つの関係性で分かる写真のすべて – RentioPress
水族館に行こう!
今回、筆者が撮影のために訪れたのは、東京都品川区にある「しながわ水族館」です。
京浜急行「大森海岸駅」より徒歩8分「しながわ区民公園」内にあり、「海や川とのふれあい」をテーマに、沢山の海や川の生き物たちを見て、体感できる水族館です。
しながわ水族館
〒140-0012 東京都品川区勝島3丁目2-1
TEL:03-3762-3433
京浜急行「大森海岸駅」下車 徒歩約8分
JR京浜東北線「大森駅」下車、北口改札より徒歩約15分
JR京浜東北線「大井町駅」から無料送迎バスあり
駐車場あり(有料/96台駐車可能)
営業時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:1月1日、毎週火曜日(春休み・GW・夏休み・冬休みは営業)
撮影をしてみよう!
ここからは、実際に撮影した写真をご紹介したいと思います。
モード:【Tv】シャッター優先,シャッタースピード:1/125,露出補正+2,ISO感度:6400,ホワイトバランス:白熱電球,焦点距離:35mm(35mm換算)
モード:【Tv】シャッター優先,シャッタースピード:1/125,露出補正+2,ISO感度:6400,ホワイトバランス:白熱電球,焦点距離:28mm(35mm換算)
モード:【Tv】シャッター優先,シャッタースピード:1/200,露出補正+2,ISO感度:6400,ホワイトバランス:白熱電球,焦点距離:45mm(35mm換算)
モード:【Tv】シャッター優先,シャッタースピード:1/125,露出補正+2,ISO感度:12800,ホワイトバランス:白熱電球,焦点距離:16mm(35mm換算)
モード:【Tv】シャッター優先,シャッタースピード:1/125,露出補正+2,ISO感度:12800,ホワイトバランス:白熱電球,焦点距離:15mm(35mm換算)
モード:【Tv】シャッター優先,シャッタースピード:1/200,露出補正+2,ISO感度:6400,ホワイトバランス:白熱電球,焦点距離:20mm(35mm換算)
シャッタースピードを変えて撮ろう!
ここで、シャッタースピードを変えて撮った2枚の写真をご紹介します。まず、1枚目の写真はシャッタースピードを速くして撮ったものです。
魚の後ろの泡に注目してください。この泡は水槽の下から上に向けて噴き出されています。動いてる泡の形が分かるくらいに動きを止めて撮ることが可能です。
モード:【Tv】シャッター優先,シャッタースピード:1/200,露出補正+2,ISO感度:25600,ホワイトバランス:白熱電球,焦点距離:44mm(35mm換算)
つづいて2枚目の写真がシャッタースピードを1/20秒に遅くしたものです。
魚の後ろの泡が流動的になりました。シャッタースピードを遅くした分写真も明るくなりましたね。このような写真の効果を上手く使えれば写真のバリエーションも増えますよね!
モード:【Tv】シャッター優先,シャッタースピード:1/20,露出補正+2,ISO感度:6400,ホワイトバランス:白熱電球,焦点距離:45mm(35mm換算)
ホワイトバランスを変えて撮ろう!
次はホワイトバランスを変えて撮った写真をご紹介します。
今回は、ホワイトバランスは「白熱電球」に設定することをお勧めしましたが、ホワイトバランスは手動で細かく設定することも可能です。
下記が設定画面です。
座標軸を動かして好みの色を強調することができます。
上:G(グリーン)緑色
下:M(マゼンタ)赤紫色
左:B(ブルー)寒色
右:A(アンバー)暖色
では、実際に撮影を行ってみましょう。まずは、ホワイトバランスを「白熱電球」の設定のままの写真です。
モード:【Tv】シャッター優先,シャッタースピード:1/320,露出補正+3,ISO感度:25600,ホワイトバランス:白熱電球,焦点距離:28mm(35mm換算)
つぎに、ホワイトバランスをA+3・M+1に設定をして撮ってみました。サンゴの色を比較してみてください。
モード:【Tv】シャッター優先,シャッタースピード:1/320,露出補正+3,ISO感度:25600,ホワイトバランス:A+3・M+1,焦点距離:20mm(35mm換算)
魚を追いかけて構図が変ってしまってサンゴが増えてしまい申し訳ないのですが、写真全体の暖色が強調され、特にサンゴの色味に変化が出たのがお分かりいただけるかと思います。
このようにホワイトバランスは自由に変えることができ、好みの仕上がりにすることが可能です。
【番外編】クリオネの撮影は難しい!
クリオネといえば、みなさんご存知の水族館の人気者ですが、今回筆者が撮影に一番苦労した生き物です。
まず、全体が1~3cm程度しかなくオートフォーカスではピントが全然合いません。しかも動きは速いのでなおさらです。そこで設定を変えたり望遠レンズに変えたりしましたが、あまり効果はありません。
そこで最終的にはマニュアルで撮影するしかありませんでしたが、カメラ初心者の筆者ではなかなか上手く撮影ができませんでした。
まわりのお客さんに気を使いながら水槽が空くタイミングを見計らって、かれこれ30~40分はクリオネと格闘していたと思います。その戦いの記録をご覧いただければと思います。
モード:【Tv】シャッター優先,シャッタースピード:1/250,露出補正+2,ISO感度:6400,ホワイトバランス:白熱電球,焦点距離:40mm(35mm換算)
モード:【Tv】シャッター優先,シャッタースピード:1/250,露出補正+2.7,ISO感度:6400,ホワイトバランス:白熱電球,焦点距離:45mm(35mm換算)
まとめ
今回実際に撮影をしてみて思ったのは、基本的な知識さえあれば別にプロではないですし、正解なんてないわけですから、自分の思うままに撮影をすればいいんだということです。
そのなかで創意工夫することで自然と知識やテクニックが身に付いたらいいですよね!
今回ご紹介した「半オートモード」を使って自分にしか撮れないオリジナルな写真に挑戦しましょう。
「CANON EOS Kiss M」はレンタルできる!
今回ご紹介した「CANON EOS Kiss M」。でも、いきなり購入するのはハードルが高いかもしれません。
そんなときはカメラのレンタルサービスを利用してお試しで使ってみるのはいかがでしょう?
家電レンタル「Rentio(レンティオ)」では、EOS Kiss Mをはじめとする最新デジタルカメラなどを最短3泊4日からレンタルすることができます。
是非Rentioのレンタルサービスを利用して、話題のミラーレス一眼カメラなどを使ってみてくださいね。