TAMRON 70-210mm F/4 Di VC USD実写レビュー。コンパクトながらも高画質を叶える望遠ズームレンズ
更新日2024/07/17
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程よい焦点距離域を保有することで人気を集める70-200mmクラスのレンズ。
高品位なF2.8通しのレンズも数多く存在しますが、F4通しのレンズは携帯性に優れていることで人気を集めています。
今回は70-200mmクラスの望遠レンズながら、望遠側が10mm増加されたTAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDを実際に使用して、レビューを行っていきます。
もくじ
タムロンが開発する望遠ズームレンズ
今回ご紹介するTAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDは、サードパーティーレンズメーカーである「タムロン」が開発した望遠レンズです。
タムロンでは、これまでも数多くの望遠レンズの開発を行ってきた実績があり、近年では、純正レンズよりも安価ながら非常に高いクオリティを叶えるレンズを開発していることで、多くの写真愛好家から注目を集めています。
今回のTAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDも、タムロンのレンズラインナップの中でも比較的新しい望遠レンズとして、新たな選択肢となりました。
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コンパクトで高品位を目指して
タムロンのラインナップには、TAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2というF2.8通しの70-200mmクラスレンズが存在しますが、今回ご紹介するTAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDは、F4通しのレンズとして携帯性に優れています。
F2.8通しのモデルよりも非常にコンパクトで重量も抑えられているため、持ち運びにも困らない携帯性を実現しています。
優れた携帯性を叶えながら、レンズとしての品質にも力を入れており、画質と携帯性を両立させたレンズと言えるでしょう。
外観レビュー
ここからはTAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDにおける大きさや重さ、デザイン性など外観についてレビューを行っていきます。
クラス内で際立った携帯性
基本的に70-200mmクラスのレンズは大きく、重い傾向にあります。
高画質を実現するためには、大口径にすることが前提であることから、大型化しやすい傾向にありますが、TAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDでは、F4通しということもあり、コンパクトなボディを叶えています。
多くのF2.8通しレンズと比較してもレンズの筒は細く、重さも約860g(キヤノン用)と、望遠レンズながら1kgを超えることのない軽量化も実現しています。
三脚座を必要としない
F2.8通しのレンズでは、レンズの重さから三脚に取り付ける際に重心の位置を調整する三脚座が付属されていますが、TAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDでは、軽量化を実現していることから三脚座が付属されておらず、三脚を使用する場合でも三脚座を必要としません。
私も実際に夜間の撮影においてEOS 6DとTAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDの組み合わせで、三脚に装着した撮影を行いましたが、重心に関して問題は全くなく、安定感のある撮影を行うことができました。
シンプルながらクールなデザイン性
TAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDで採用されているデザインは、近年タムロンから開発されたレンズと統一感のあるシンプルなデザインで、使用されている色は「黒」と「白」に限られています。
黒を基調としており、フォーカスリングとズームリング、AF/MF切替などのスイッチ類のみが搭載された、非常にシンプルなデザインとなっています。
シンプルですが、それぞれの配置のバランスが考慮されており、ただシンプルで素気ないデザインというわけではありません。
性能レビュー
ここからはレンズとしての撮影性能についてレビューを行っていきます。
Canon EOS 6Dを使用して撮影した作例を基に、TAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDにおけるレンズとしての魅力に迫ります。
人気のクラス帯にふさわしい画質
70-200mmクラスのレンズには、評価の高いレンズが数多く存在します。
逆に品質の悪いレンズを見つけることが難しいと言えるほど優秀なレンズがそろっていると言えるでしょう。
今回ご紹介するTAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDにおいても、70-200mmクラスにおいて劣ることのない、優れた高画質を実現し、描写に関して満足できるレンズです。
中心部から周辺部にかけて、クッキリと鮮明に写し出す、描写力に優れたレンズと言えるでしょう。
最新レンズだからこそのコーティング技術
レンズを比較した際に、強い光源が入り込んだことで生じることの多いフレアやゴーストは、レンズにおいてどれだけコーティング性能に優れているかで差が出るところです。
近年発売されたレンズでは、安価ながらコーティングがしっかりと施されたレンズが多い印象で、低コストでも優れたコーティング性能を発揮しています。
こちらのTAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDも最新レンズとして、強い光源が入り込んだ場合でもフレア・ゴーストの発生を抑制してくれる優れたコーティング技術を体感することができます。
手ブレ補正は強力だが注意が必要
望遠レンズとなると、手ブレが生じやすくなるため、各社では手ブレ補正機構の搭載も積極的に行っており、TAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDでも強力な手ブレ補正を実現しています。
しかし、タムロンのレンズで共通して「動く被写体」に注意する必要があります。
TAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDでは、手ブレ補正において流し撮りモードが存在せず、ON/OFFの切り替えのみとなっていますが、手ブレ補正をONにして動く被写体を追従した撮影を行う場合、背景が流れず、被写体が流れてしまうという現象が発生します。
この現象はTAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2でも生じる問題ですが、こちらは流し撮りモード(モード2)にすることで解決しましたが、流し撮りモードが存在しないTAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDでは、注意が必要です。
動く被写体に対しては手ブレ補正をOFFにする必要があるため、TAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDを使った撮影対象としては向いていないと言えるでしょう。
TAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDフォトギャラリー
製品仕様表
モデル名 | TAMRON 70-210mm F/4 Di VC USD |
---|---|
焦点距離 | 70-210mm |
明るさ | F4 |
レンズ構成 | 14群20枚 |
最短撮影距離 | 0.95m |
最大撮影倍率 | 1:3.1 |
フィルター径 | Φ67mm |
最大径 | Φ76mm |
長さ | 176.5mm(キヤノン用) |
質量 | 860g(キヤノン用) |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最初絞り | F32 |
手ぶれ補正効果 | 4段(CIPA 規格準拠) |
動きものには要注意だが優れた品質
今回ご紹介してきたTAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDですが、手ブレ補正機構の問題から動く被写体を撮影する際には気を付ける必要がありますが、全体を通して非常に優れた品質を実現しています。
逆を言えば、静止している被写体を撮影する場合は、強力な手ブレ補正性能は、撮影の大きな手助けとなるでしょう。
風景写真やポーズを決めたポートレート撮影などにおいては、TAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDは大きく活躍するレンズです。
そして、高画質を叶えながら、コンパクトサイズで携帯性に優れたサイズ感は、TAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDを使う上での大きなメリットとも言えるでしょう。
まずはレンタルでお試し
今回ご紹介してきたTAMRON 70-210mm F/4 Di VC USDをはじめ、望遠レンズには様々な種類が存在します。
失敗しないレンズ選びのためにも、まずはレンズのレンタルがおすすめです。
Rentio(レンティオ)では、一眼カメラ用の望遠レンズを豊富なラインナップから選んで手軽にレンタルすることができます。
是非この機会にRentioで気になるレンズをレンタルして、失敗しないレンズ選びに役立ててください。
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