HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE実写レビュー。静音・高速AFを可能にした望遠ズームレンズ

更新日2024/07/17

個性的なレンズを数多く扱うPENTAXの一眼レフ用レンズ。

PENTAXのレンズシリーズは通常のDA DFAに加えて最高の画質を追求したスターレンズシリーズ、味のある描写や写真の質感を高めたLimitedレンズシリーズなど様々な用途に特化したレンズを日々生み出しています。

このレンズを使いたいからPENTAXを使用しているという方もいるほど、人気が高いレンズも存在してします。

PENTAXのレンズシリーズ

PENTAXのレンズはアウトドア撮影に強いボディに合わせて防塵・防滴構仕様となっており、操作性やコンパクトさに優れたレンズが多くなっています。

例えばLimitedレンズシリーズは、小型軽量ながら実際に撮影を繰り返し、立体的な表現を写真に表せるように作られており、通常のレンズとは違いアルミ削り出しの独特な外観となっています。

今回は「2016年8月5日」に発売された標準的なDAレンズでありながら、PENTAXの中でも利用者が多く、人気の高い「HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE 望遠ズームレンズ」をご紹介します。

55-300mmの焦点距離を備えながら、かなりの小型軽量化を実現し、丈夫な作りとなった本レンズの外観面についてご紹介します。

アウトドア撮影に強いPENTAXボディについていけるように、ボディ加工と同様にレンズ全体の11ヶ所にシーリングがされており水滴が入りにくく、小時間の小雨程度なら耐えうる仕様となっています。

またレンズ前面に汚れに強いSP（Super Protect）コーティングも施されているので、持ち出しやすさに特化したレンズと言えます。

PENTAXのカメラボディと組み合わせることで、小雨程度の雨天や霧の中、水しぶきのかかる環境の中でも過度な心配することなく撮影を行う事が出来ます。

野外への持ち出しも苦にならないので、どんどん持ち出して撮影を楽しみましょう。

沈胴構造を採用したレンズで、かなりの望遠を備えながら一番小さくした状態では89mmを実現しました。

また焦点距離55-300mm（84.5-460mm）でありながら「PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED」並みの携帯性を持ったレンズになっています。

重さも約442gと軽量設計となっており、使いやすさ持ち運びの軽さを重視して作られた事が分かりますね。

アウトドアなど荷物が多いような環境であっても鞄やリュックの中などに収納し手軽に撮影が楽しめます。

※左が「PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED 」右が「PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED」です。

「PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED」がかなりコンパクトなのが分かります。

「PENTAX KP」や「K-70」などPENTAXボディと組み合わせた時のAFの速さそのボケみ、PENTAX使いの満足度が高い性能面をレビューしていきます。

本レンズでやはり高いを得ているのは、やはりPENTAXボディと組み合わせた際のピント合掌の速さ、駆動音の静音性です。

爆速といわれてるほどに早いのか疑っていた所がありましたが、実際に使用してみると他レンズと比べ物にならないほどでした。

PENTAXボディと組み合わせる事で動く被写体（人物、鉄道、動物等）の撮影も可能となります。

撮影した写真はPENTAXならではの色合いで表現され、ボケみも円形にちかいので満足のいく1枚に仕上げられると思います。

また少し離れて望遠で撮影するとマクロレンズのように撮影出来る事から、花撮りや動物撮りなどにもおすすめです。

コントラストが強めに出るため、風景の撮影にも向いており近距離撮影をメインとしていなければ、かなり対応幅が広く万能なレンズとなっております。

解像度は焦点距離が低ければ低いほどシャープな撮影を行う事が可能です。

最長望遠(300mm)だと少々ぶれてしまう印象なので、堅実に撮影を行いたい方には三脚(一脚)使用をおすすめします。

注意点として焦点距離の調整を行う際に、沈胴構造で一度ボタンを押しながらくり出す動作が必要となるため、急を要する際に撮影を行えない事をデメリットと感じる方もいるかもしれません。

こちらは被写体や慣れによって変わってくるかと思いますが、コンパクト性などを鑑みると個人的には全く問題ありませんでした。

また本「HD PENTAX-DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE」レンズは初の電磁絞りが採用されました。

「PENTAX K-70」と併せて使用頂くと動画撮影のフォーカス駆動音や絞り動作音がかなり軽減される仕様となります。

またオートフォーカスピント追従と自動露出が行われるため、野外など明るさの変化が大きい場所、動きのある被写体でスムーズな動画撮影を行う事が出来ます。