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ポータブル電源といえば重く、大きい。特に日帰りアウトドアや一泊程度のキャンプ、車中泊にできるだけ軽いポータブル電源を探している方も少なくないと思います。
そんな方のために、この記事ではAnkerのポータブル電源の中でもコンパクトサイズの「PowerHouse 200」の特長と実機レビューをまとめました。
持ち運びしやすいポータブル電源探しの参考にしてください。
もくじ
Anker PowerHouse 200の特長
「PowerHouse 200」最大の魅力は持ち運びしやすく、最低限のバッテリー容量を有することです。
ポータブル電源に携帯性を求めるなら一考の価値ありの製品だと思いますので、その特長を紹介します。
小型のコンパクトサイズ
「PowerHouse 200」は手乗りサイズのコンパクトさが最大のウリとも言えます。実際のサイズは約138mm×190mm×118mm(幅×奥行き×高さ)しかありません。
重さも約2.7kgと軽いので、荷物を極力減らしたいキャンパーにもおすすめです。
より小さいサイズならPowerHouse 100
「PowerHouse 200」よりも小さいポータブル電源を探しているなら、Anker PowerHouse 100も検討してみてください。
バッテリー容量が「PowerHouse 200」の半分以下しかありませんが、同程度のAC出力とUSB PD対応のスペックを有する機種です。
詳しいレビューを別途まとめておりますので、気になる方は参考にしてください。
Anker PowerHouse 100の実機レビュー!コンパクトで持ち運びに便利なポータブル電源 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
213Whのバッテリー容量
「PowerHouse 200」のバッテリー容量は213Wh(57,600mAh)あります。
例えば、15W入力のスマホなら約14回分のフル充電、50Wの電気毛布なら約4時間連続使用できます。
想定している使用家電や電力量次第ではありますが、日帰りもしくは一泊程度なら問題ない容量と言えるでしょう。
最大100Wの定格出力
「PowerHouse 200」のAC定格出力は100Wなので、モバイル端末や電気毛布など消費電力が小さい家電製品の充給電に向いています。
ただ注意してほしいのが、AC出力の電圧が110Vであるため、接続する家電製品に記載されている入力電圧は事前に確認してから使用してください。
「AC 100V-240V」のような表記があれば問題ありませんが、「AC 100V」のみの表記だと変圧器と一緒に使ったほうが安全です。
純正弦波で安心
「PowerHouse 200」のAC出力は家庭用コンセントと同じ「純正弦波(正弦波)」を採用しております。
家電製品や電子機器、精密機器も安全に給電できますので安心してください。
「PowerHouse 200」のAC出力は60Hz固定となりますので、接続機器が50Hz固定のものは使えません。(実際に使えても動作保証対象外となります)
接続する際は電子機器の表示が「60Hz」もしくは「50Hz/60Hz」であることを確認してから使いましょう。
USBは急速充電に対応
「PowerHouse 200」のUSB-Cは急速充電規格「PD(Power Delivery)」に対応しています。
PD対応のケーブルも用意すれば、最大30Wの出力、もしくは最大60Wの入力(本体充電)が可能です。
なお、USB-AはAnkerの独自技術「Power IQ」を搭載しており、Appleの急速充電規格「Apple 2.4A」に対応しております。(※Quick Chargeは非対応)
ソーラー充電にも対応
大きなポータブル電源を購入しなくても、「PowerHouse 200」と携帯性の高いソーラーチャージャーを組み合わせることでバッテリー総量を増やすことができます。
Ankerのソーラーチャージャー「PowerPort Solar 60」はコンパクトながら60Wの出力に対応しておりますので、「PowerHouse 200」にピッタリのソーラーチャージャーと言えるでしょう。
詳細な製品レビューもまとめておりますので、「PowerHouse 200」と組み合わせるソーラーチャージャーの1つとして検討してみてください。
Anker PowerPort Solar 60を実機レビュー!ポータブル電源の充電もできる高出力ソーラーパネル – Rentio PRESS[レンティオプレス]
製品スペック一覧表
「PowerHouse 200」の製品スペックを一覧表にまとめました。
製品項目 | スペック詳細 |
---|---|
バッテリー容量 | 57,600mAh / 213Wh |
AC出力 | 1ポート(最大100W,110V/0.91A) |
対応周波数 | 60Hz |
DC出力 | – |
シガーソケット | 1ポート(合計60W,12V/5A) |
USB出力 | USB-A×2ポート:15W (5V/3A) USB-C×1ポート(PD対応):30W(5V/3A, 9V/3A, 15V/2A, 20V/1.5A) |
入力 | DC:5-22V/2.45A USB-C:最大60W(5V/3A, 9V/3A, 15V/3A, 20V/3A) |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約138mm×190mm×118mm |
重さ | 約2.7kg |
公式税込価格 2021年1月13日現在 |
29,800円 |
Anker PowerHouse 200の実機レビュー
「PowerHouse 200」の実機を使いました。コンパクトなだけあって、大きめのリュックに入れて持ち運ぶこともできるので、プチアウトドアにも良いと思います。
本体上部にはラバーバンドがついており持ちやすく、また底面四隅にはゴムパッドがあるので設置時も安定します。
正面の液晶ディスプレイでは残バッテリーと各ポートの出力状態を確認することができますが、出力値や入力値は確認することはできませんでした。
同梱するセット内容
「PowerHouse 200」に同梱しているアイテムは以下のとおりです。
PD対応のUSBケーブルやシガーソケット DCケーブルなどは付属しませんので、必要な方は別途用意してください。
- 「PowerHouse 200」本体
- ACアダプター
- 電源ケーブル
- 取扱説明書
充電方法
「PowerHouse 200」はUSB-C(最大60W)、もしくはDC入力(5-22V/2.45A)で充電できます。
残バッテリーが90%以上残っていても、USB-Cによる入力値は約56W(19.8V/2.81A)と最大値に近い数字を確認することができました。
DCとUSB-Cの同時充電は不可
「PowerHouse II 400」のようにUSB-CとDC入力の同時接続で最大入力数を向上させられる機種もありますが、「PowerHouse 200」では同時入力はできませんでした。
同時に接続しても、先に接続した入力ポートからの充電のみになるようです。
パススルー充電に対応しているが……
「PowerHouse 200」はパススルー充電に対応しておりますが、パススルー充電できるのはシガーソケットもしくはAC出力となります。
USB-AおよびUSB-Cポート経由のパススルー充電はできませんので、電源ハブとしての使い方はできません。
Anker PowerHouse 200の出力チェック
「PowerHouse 200」では液晶ディスプレイで実際の出力値を確認することができませんでしたので、「USB電流電圧テスター」を用いて計測してみました。
USBには残バッテリー10%未満のiPhone 11 Pro、AC出力には残バッテリー40%のMacBook Pro(13インチ 2017)を利用しました。
※出力は機器の充電状況によって変動するため、記載の結果はあくまでも弊社で行った時の確認結果となりますことを予めご了承ください。
USB-Aの出力
付属のUSB-A to Lightningケーブルを使って充電した結果、出力値は約8.4W(5.12V/1.64A前後)となりました。
「Apple 2.4」の急速充電でよく見られる出力数を確認できました。
USB-Cの出力
PD対応のUSB-C to Lightningケーブルを使った際の出力値は約14W(9.05V/1.57A前後)となりました。
USB-A接続時の約1.7倍の出力となり、充電時間も大幅に短縮できることが分かります。
AC出力
MacBook Pro(13インチ 2017)の純正ACアダプター(61W)を繋いだところ、49W(20V/2.45A)の出力になりました。
家庭用コンセントから充電しているときと変わらない出力を確認できました。
なお、公式サイトには「MacBook Pro、Samsung W700、Lumia 950、Motorola Z Force Droid Editionへの急速充電には対応していません。」という表記がありますが、今回計測したMacBook Proについては出力が落ちるようなことは見られませんでした。
ACとシガーソケットの同時出力は不可
「PowerHouse 200」はACとシガーソケットの同時利用ができません。
動画のようにどちらか一方しかオンになりませんので、ポート数は5つありますが同時接続数は最大4となります。
USB PD利用時の注意点
USB-Cポートを使用する前は、ケーブルをつなぐ前にPDボタンを押してください。
PDボタンを押す前に接続してしまうと、機器の電力を使って「PowerHouse 200」本体の充電をし、結果的に接続機器を故障させてしまう恐れがあるようです。
十分気をつけて利用しましょう。
携帯性に優れたポータブル電源
「PowerHouse 200」はコンパクトで携帯性に優れているため、ちょっとしたお出かけや日帰りのアウトドアに便利なポータブル電源です。
一方で定格出力やポート数は最低限のスペックとなりますので、宿泊日数の多いキャンプや車中泊、参加人数や接続家電数が多い場合は不向きとなります。
利用シーンをしっかり想定した上であれば「PowerHouse 200」は使い勝手の良い製品なのでおすすめです。
ポータブル電源はレンタルできる
キャンプ、車中泊、アウトドア、イベントに短期間だけでもポータブル電源を使うならレンタルもおすすめです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、3泊4日からポータブル電源やモバイルバッテリーのレンタルが可能です。
借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできますので、まずはお試しでレンタルするのもおすすめです。
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