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BLUETTI AC300+B300を実機レビュー!拡張バッテリーセットのモジュール式ポータブル電源の安心感がすごかった

まーしー/家電製品総合アドバイザー
まーしー/家電製品総合アドバイザー

更新日2024/11/26

BLUETTI AC300+B300を実機レビュー!拡張バッテリーセットのモジュール式ポータブル電源の安心感がすごかった

おすすめのポータブル電源メーカーの1つである「BLUETTI(ブルーティ)」

「BLUETTI」には小型のポータブル電源ラインの「EB」、大容量のポータブル電源ラインの「EPシリーズ」「ACシリーズ」が用意されています。

その「ACシリーズ」のなかで、万が一の備え・防災用途として拡張バッテリーによるモジュール式ポータブル電源が気になっている人も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は「BLUETTI」から「AC300」と拡張バッテリーの「B300」(2つセットで「AC300+B300」)をお借りしたので、モジュール式ポータブル電源を体験した感想と製品レビューをお届けします。

AC300+B300の特長

BLUETTI AC300+B300の特長

「AC300+B300」はリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載したポータブル電源です。

「AC300」が電気の入出力装置、「B300」が蓄電の役割をそれぞれ担っており、2つを組み合わせて使うモジュール式が採用されています。

モジュール式によって「B300」を最大4つまで容量拡張ができることが大きな利点と言えるでしょう。

主な特長
  • モジュール式により3072Whから12,288Whまで容量アップが可能
  • 3000W(瞬間最大6,000W)の高出力だから使える電化製品が多い
  • タッチ操作ができる本体ディスプレイ
  • 3ピン1口を含む計7口のACコンセント
  • 最大100WのUSB Type-C(USB PD対応)を搭載
  • 最大15Wのワイヤレス充電スペースを天板に2つ用意
  • 専用アプリでスマホからの遠隔操作、詳細な設定カスタマイズが可能
  • フル充電にかかる時間はたったの約1.5時間
  • 正弦波、50Hz/60Hzのヘルツフリー
  • 3500回サイクルの長寿命なリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載

BLUETTIのポータブル電源をレンタル・サブスク

製品スペック一覧表

項目 スペック
バッテリー種類 リン酸リチウムイオン電池
バッテリー容量 3072Wh(B300)
定格出力 7口合計3,000W
(最大瞬間出力6,000W)
周波数 50/60Hz
DC出力
シガーソケット 1口:最大240W
RVポート 1口:最大360W
USB-C
(急速充電)
単ポート:最大100W
USB-A 単ポート:最大15W
2口合計:最大15W
USB-A
(急速充電)
単ポート:最大18W
2口合計:最大36W
ワイヤレス充電 単ポート:最大15W
2口合計:最大30W
入力 ・家庭用コンセント充電:最大1500W
・ソーラー充電:2400W
・ソーラー充電との併用:最大3900W
充電時間 最短1時間
ライト なし
環境温度 動作温度:-20度〜40度
充電温度:0度〜40度
バッテリーサイクル数 3500回以上
大きさ
(幅×奥行き×高さ)
AC300:約520mm×320mm×358mm
B300:約520mm×320mm×266mm
重さ AC300:約21.6kg
B300:約36.1kg
公式税込販売価格
(2023年6月25日現在)
339,800円

AC300+B300の実機レビュー

BLUETTI AC300+B300のレビュー

それではまず、気になる外観から確認してみたいと思います。

大きさや重さ、付属品などを見ていきます。

付属品

BLUETTI AC300+B300の付属品

付属品には必要十分な各種充電ケーブルが用意されているので、ソーラーチャージャーやカーソケットからの充電もすぐ使うことが可能です。

取扱説明書も日本語なので安心してください。

BLUETTI AC300+B300に付属するオーナメント

ケーブルや取扱説明書とは別に、オーナメントも同梱されていました。

BLUETTIはアフリカでLAAF (Lighting An African Family)と呼ばれる5カ年計画のプロジェクトを立ち上げており、2026年末までにアフリカの100万世帯以上の家庭に照明と電力を供給することを最終目標に掲げております。

「AC300+B300」を購入すると、LAAFプロジェクトへの支援にもつながるということで、その謝意を込めたオーナメントが贈呈されるようです。

AC300とB300はケーブル接続

BLUETTI AC300+B300の接続方法

「AC300」は単体では動作しませんので、拡張バッテリーの「B300」を専用ケーブルで繋いで使用します。

イメージ的には「AC300」が操作・各種ポートからの給電を制御するコックピット役、「B300」がバッテリーから「AC300」へ電力を供給するエンジン役みたいな役割です。

接続ケーブルは簡単に抜けないようロック機構があり、アンロック状態だと動作しないよう安全面も抜かりありません。

存在感のあるサイズ感

BLUETTI AC300+B300の大きさ

サイズは「AC300」で約520mm×320mm×358mm(幅×奥行き×高さ)、「B300」で約520mm×320mm×266mm(幅×奥行き×高さ)、2つ重ねると約520mm×320mm×624mm(幅×奥行き×高さ)になります。

約1,000Whのポータブル電源を横に並べると分かるように、「AC300+B300」は存在感があります。

重量もあるので、事前に設置場所や保管場所のスペースを忘れずに確認しておくのがよいでしょう。

約60kg弱の重さ

BLUETTI AC300+B300の重さ

「AC300+B300」は2つ合わせて約57.7kgの重さになります。持ち上げるには、大人一人抱えるのと変わりません。

そのため「AC300」「B300」を分けて持ち運ぶのが基本となりますので、移動の際には台車は必須だと思います。(メーカー公式の折りたたみ式大容量台車もあります)

両サイドにグリップはありますが、横幅の広い製品なので持ち上げて移動する際には、安全を考えできるだけ2人以上で行うようにしましょう。

防塵キャップ

BLUETTI AC300+B300のの防塵キャップ

防塵防水仕様が施されているわけではありませんが、各種入出力ポートにはキャップが備わっているので、チリやホコリの混入を極力減らすことができます。

特に防災目的で中長期に渡って保管する場合は、防塵キャップをしっかりつけることでトラッキング現象のリスクを抑えられるので安全です。

タッチディスプレイを搭載

「AC300」の正面には、タッチ操作ができる大きな液晶ディスプレイが搭載されています。

バッテリー残量や入出力のワット数の確認ができるのはもちろん、スマホアプリで操作するような設定もタッチ操作で可能です。

Wi-FiやBluetooth接続がうまくできない状況に置かれても、必要最低限の設定変更/確認をできるのは魅力に感じました。

スマホアプリの遠隔操作も可能

BLUETTI AC300+B300のスマホアプリ連携

ポータブル電源から離れた位置でモニタリングしたり、設定変更したりするなら、スマホアプリが便利です。

ペアリングもスムーズにでき、設定項目も分かりやすいので使いやすかったです。

また、BLUETTIのアプリはデバイス連携機能だけでなく、フォーラムやECサイト、それから下取りやメンテナンスなど各種お問い合わせ窓口の案内が充実しています。

スマホアプリをインストールすれば、メーカーサポートが身近に感じられるので安心して使えるのも魅力です。

最大19の豊富な出力ポート

BLUETTI AC300+B300の豊富な充給電ポート

出力ポートは「AC300」で計16箇所、「B300」で計3箇所あるので、合計19台のデバイスを同時に充電/給電することができます。

3ピンプラグの電化製品にも対応しています。

BLUETTI AC300+B300のワイヤレス充電ポート

また、超大容量モデルのポータブル電源としては珍しく、ワイヤレス充電ポートもあるのは貴重な存在です。

BLUETTI B300だけでも充電/給電可能

ちなみに、「B300」には100W出力のUSB-C、18W出力のUSB-A、120W出力のシガーソケットが搭載されているので、「B300」単品でもある程度の充給電ができます。

ポート種類 ポート数 合計出力
ACコンセント 7口
※内1口は3ピン(最大30A)
7口合計3000W
USB-C AC300:1口
B300:1口
いずれも100W
USB-A AC300:4口
B300:1口
(AC300)
– 通常:単ポート最大15W(2口合計最大15W)
– 急速充電:単ポート最大18W(2口合計最大36W)
(B300)
– 単ポート最大18W
シガーソケット AC300:1口
B300:1口
いずれも120W
RV出力ポート(丸型コネクタ) AC300:1口 360W
ワイヤレス充電 AC300:2口 単ポート最大15W(2口合計最大30W)
合計 19口 19口合計3881W

3072Whから始められる拡張性のある大容量バッテリー

BLUETTI AC300+B300は超大容量

「AC300」は1台3072Whの拡張バッテリー「B300」を1個以上繋げて使うモジュール型のポータブル電源です。「B300」は最大4個繋げられるので、容量も12,288Whまで増やせます。

バッテリーには約3,500回以上のサイクル数を誇るリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、購入者には注文日から4年の保証サポートが付帯するので、安心して長く付き合えるポータブル電源と言えるでしょう。

またモジュール式の特性を活かし、故障や劣化に備えて「B300」を備蓄しても良いですし、「AC300」が壊れない限り「B300」で電力供給のバックアップ体制を構築できるのも利点です。

大容量なのに短時間でフル充電

BLUETTI AC300+B300の充電スピード

「AC300+B300」は超大容量ながら、フル充電スピードが早いのも魅力の1つです。

家庭コンセントからは最大1500W、ソーラーパネルからは最大2400W、それら2つを組み合わせると最大3900Wで「AC300+B300」を充電できます。

バッテリー容量が3072Whであることを考えると、最大3900W入力で約1時間程度、最大1500W入力で約2.5時間程度の充電時間になります。

他にも蓄電池からの充電やシガーソケットの充電にも対応しているので、その場に合わせた充電方法を選べるのも特長です。

UPS機能を備える

BLUETTI AC300+B300のUPS機能

超大容量の「AC300+B300」こそ、UPS(無停電電源装置)としての役割も期待できます。

電源と電化製品の間に「AC300+B300」を置き、パススルー給電/充電の環境にしておけば、停電時に20ミリ秒以内で自動的にAC300から切り替わり、接続中の電気製品に給電し続けます。

USP機能には4つのモードが用意されているので、環境や利用状況に合わせて設定します。

モード 詳細
標準UPSモード 停電が発生しなくても充電と同時に電力の供給を続ける。
– オンラインモード:常にインバータを通して電力供給するので停電時の遅延が発生しない。
– オフラインモード:パススルー給電/充電のため、停電時は電力供給元がポータブル電源のバッテリーに切り替わる。その際に20ミリ秒の遅延が生じる。
時間優先モード 電気料金が低い時間帯に充電を設定し、電気料金が高い時間帯は放電に設定し、経済的に電力を使用できる。充電する時間と放電する時間を設定できる。
PV(太陽光発電)優先モード 太陽光発電を行い節電を図る。
バッテリー容量の一部を太陽光発電の充電に割り当てることで、太陽光からの電力を優先的に充電する。
カスタマイズモード 充電/放電時間、バッテリー容量の最大値と最小値を設定する。

AC300+B300を使い、最大出力や動作音を検証してみた

BLUETTI AC300+B300を使ってみた

「AC300+B300」に消費電力の大きな電化製品を最大4つ繋げて、どこまでの出力に耐えうるのか、動作音はどれくらいなのか検証します。

検証に使用した家電一覧
  • ヘアドライヤー(1200W)
  • ヘアドライヤー(1400W)
  • 電気ケトル(1000W)
  • 電気ストーブ(1000W)

3000Wを超える出力にも耐える

BLUETTI AC300+B300は高出力

定格出力が3000W、瞬間最大出力が6,000Wあるので、検証用の電化製品を1つずつ繋いでいくと3つまで(合計消費電力が3000W超)は安定して稼働しましたが、4つ同時接続(合計消費電力5000W弱)になると保護機能が作動し自動停止になりました。

ポータブル電源で1000Wを超える電化製品を一度に何台も使用することは稀だと思いますが、いつでも使えるという選択肢ができる安心感はさすがです。

なお、取扱説明書内では「使用中の機器の合計電力が 3000W を超えないようにしてください」と注意書きがありますので、検証以外では3000W内で使えるように電化製品の組み合わせを考えておくことをおすすめします。

動作音はとても静か

ポータブル電源はフルパワーで使い続けると冷却ファンが作動するので、動画音が気になる方も多いと思います。

が、「AC300+B300」の静音性はすごかったです。

いくら静音設計とはいえ、筐体サイズが大きいのでファンの動作音もそれなりにするだろうと予想していたのですが、実際は良い意味でその予想を裏切られました。

35dB前後の環境音の中に置き、フルパワーで使用した後のファンの動作音を計測してみると約50dB前後しかありませんでした。ちなみに、50dBは図書館内よりは少しうるさいくらいの室内が近いイメージになります。

音が気になる車内利用、キャンプ場の夜間使用でも全く気にならないレベルだと思います。

万が一のときに頼りになるポータブル電源

BLUETTI AC300+B300の実機レビュー

「AC300+B300」は、小型のポータブル電源みたいに色んなところに持ち運ぶようなことには向いていません。

しかし、万が一のときの予備電源としては、これ以上ない安心感をもたらしてくれるポータブル電源です。

バッテリーそのものが長寿命(サイクル数3,500回以上)であるのに加え、モジュール式の利点を活かして拡張バッテリーの交換・備蓄でより長く付き合いができるのも魅力です。

特に防災意識の高い方、共同住宅や市区町村の施設用に防災備蓄としてポータブル電源を検討している方は、「AC300+B300」を検討する価値ありです。

BLUETTIのポータブル電源はお試しレンタルやサブスク利用ができる

キャンプ・車中泊・アウトドア・イベントの短期利用だけでなく、防災用アイテムとして月額払いでポータブル電源を自宅に保管する方も増えています。

家電レンタルのRentio(レンティオ)では、1泊単位で設定できるワンタイムプランから月額のサブスク利用までニーズに合わせたポータブル電源のレンタルを提供しています。

レンタル期間中に気に入った製品があればそのまま購入もできますので、まずはいくつか製品を試してみてはいかがでしょうか。

[レンタル] ポータブル電源 一覧|キャンプや車中泊のスポット利用からサブスク型の月額制利用で防災備蓄にも – Rentio[レンティオ]

ブルーティ(BLUETTI)商品のレンタル・サブスク – Rentio[レンティオ]

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