ポータブル電源の寿命を知ろう!廃棄方法と長持ちさせる方法も解説
更新日2024/02/06
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近年、スマホやタブレット端末などの携帯デバイスが普及したことで、ポータブル電源の需要が高まっています。キャンプや車中泊などのアウトドアシーンをはじめ、災害時の非常用電源として、電源が確保できない場所でも電力供給できるデバイスとして非常に便利です。
しかし、ポータブル電源には使用期限があり、寿命を迎えると正常に動かなかったり、処分(買い替え)しなければなりません。
そこで、この記事ではポータブル電源の寿命に関する基礎知識と寿命を延ばす方法、正しい処分方法についてまとめました。ポータブル電源を長く安全に利用するためのポイントを押さえましょう。
もくじ
ポータブル電源の寿命の基本
ポータブル電源の寿命は一般的にバッテリーサイクル回数で示されています。
バッテリーサイクル回数を理解するために、1回の定義と主なバッテリー種類について説明します。
バッテリーサイクル回数とは
バッテリーサイクル回数は各メーカーで微妙に表記が異なるので分かりにくいかもしれませんが、一般論で定義するとポータブル電源の定格容量分を使い切った回数となります。
例えば1000Whのポータブル電源をお持ちの場合、途中で充電しようがしまいが、1000Wh使用を1回と計算します。
もう少し具体的な例を示すと下記のように3回充電したとしても、使用電力合計が1000Wh(=定格容量)となるのでバッテリーサイクル回数としては1回となります。
- 300Wh使って、1000Whまで満充電する
- 500Wh使って、800Whまで満充電する
- 200Wh使って、1000Whまで満充電する
バッテリーの種類
なお、バッテリーサイクル回数はポータブル電源の種類によって異なります。
2023年4月現在、ポータブル電源に搭載されているバッテリーは主に2種類あるので、それぞれの一般的なバッテリーサイクル回数をまとめました。
リン酸鉄リチウムイオン電池はリチウムイオン電池の約6倍のバッテリーサイクル回数で、長持ちバッテリーとして最近の主流になりつつあります。
バッテリー種類 | サイクル回数 |
---|---|
リチウムイオン電池 | 約500回 |
リン酸鉄リチウムイオン電池 | 約3,000回 |
ただし、現状はバッテリーサイクル回数のログを残す方法はなく、各自で記録するか使用期間からなんとなく計算するしかないのが現状です。。。
ポータブル電源が寿命を迎えたらどうするか
ポータブル電源が寿命を迎える(≒劣化)すると、満充電できなくなったり(最大容量の20〜30%くらい)、バッテリーの減りが早くなったりする他、充電そのものができなくなったりとトラブルが起こりやすくなります。
全く使えなくなるというわけではありませんが、ポータブル電源の調子が悪いように見えたら、一度メーカーに問い合わせするか、買い替えの検討もし始めると良いでしょう。
買い替えにおすすめのポータブル電源もぜひ参考にしてみてください。
[2023]おすすめのポータブル電源!選び方と人気機種を比較 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
廃棄はメーカーか民間事業者に問い合わせが必要
ポータブル電源の処分は少し手間がかかります。
モバイルバッテリーのように一般社団法人JBRC加盟店の回収ボックスに投棄できるものではなく、メーカーもしくは自治体から案内された民間事業者で手続きをして適切に処分しなければなりません。
この後にまとめたメーカー各社の対応を見ても、ポータブル電源の廃棄は自己負担が基本となります。 なお、地元の自治体に電話したところ粗大ごみとして出せるかどうかを確認してもらい、その上で民間事業者を紹介されましたので、不明点はまず自治体に問い合わせしてみるのもおすすめです。
各メーカーの廃棄対応状況はこちら
メーカー | 窓口 | 料金/その他 |
---|---|---|
Jackery | こちらの手順に従って配送 | 配送料金は自己負担 |
Anker | こちらの手順に沿って配送 | 配送料金は自己負担 |
JVC | 非対応と明記 | – |
EcoFlow | 窓口なし | – |
BLUETTI | 窓口なし | – |
PowerArQ | バッテリー交換等の修理サービスを提供 ※廃棄の案内はなし |
往復配送料および修理見積り料金は自己負担 |
ポータブル電源を長持ちさせる3つの注意点
ポータブル電源をできるだけ長く、安全に使うために気をつけてほしい3つのポイントを紹介します。
適切な環境・温度下で使用・保管する
ポータブル電源の製品ページには、必ず「動作温度:-20度〜45度(推奨温度は20度〜30度)」「充電温度:0度〜45度」のような環境温度の項目があります。
過度な高温や低温の環境下で使用するとバッテリー寿命を縮めることにもなりますので、事前に使用環境をイメージし、それに合わせたポータブル電源選びをしましょう。
保管時も温度や湿度が高い場所や直射日光が当たる場所などを避け、適切な環境で保管することが大切です。
長期保管は適度なバッテリー残量と定期的な充電を
ポータブル電源は、長期間放置してしまうとバッテリーが劣化するため、定期的な充電が必要です。ただし、過剰な充電はバッテリーにダメージを与えるため、適切な充電頻度を実践するようにしましょう。
目安としては50〜60%のバッテリー残量を残し、3ヶ月に1回充電するようにしてください。
満充電のまま保管すると放電やバッテリーの化学反応で劣化が進み、また空っぽの状態だと万が一のときに使えないリスクもあります。
そのため適度なバッテリー残量を残しつつも、定期的にチェック・充電するようにしましょう。
過充電や過放電に気をつける
過充電や過放電は、バッテリーにダメージを与える原因となります。
ポータブル電源を使用する際には、適切な充電器を使用し、バッテリー容量を超えた充電や放電を避けるようにしましょう。
ポータブル電源はレンタルがおすすめ
「ポータブル電源の寿命や廃棄方法を考えると購入はちょっとなぁ」
「必要なときだけ使えればそれで良いかも」
と考える方におすすめなのがポータブル電源のレンタルです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、短期間から月額の長期までポータブル電源をレンタルできます。
月額制プランで長く使い続けても返却すれば廃棄料の自己負担もかかりませんので、検討してみてください。
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