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基本的にはオートモードで様々な写真が気軽に撮影できるようになりました。
しかし、オートに頼りすぎていても、いざという時に「失敗作」が生じてしまう可能性もゼロではありません。
失敗作をできる限り減らすためにも、ある程度のカメラの基礎を知っておくことは大切です。
今回は、写真の失敗として例にあがることの多い「手ぶれ」を抑える対処法や、テクニックについてご紹介していきます。
もくじ
撮影における「手ぶれ」の悩み
写真撮影において、構図が完璧に決まったと思い満足していたところ、拡大してみると「ぶれていた…」という経験はありませんか?
特に動く被写体を撮影されるシーンなどでは、カメラも被写体に合わせて動かしていることが多く、自然と写真におけるブレが生じやすい環境となります。
基本的にブレた写真というのは、よほど幻想的に見せられる以外では美しくなく、失敗作となることが大半です。
手ぶれはシャッタースピードの低下から生じる
基本的に写真のブレは「シャッタースピードの低下」から生じる現象です。
シャッタースピードとは、シャッターを開けている時間を示すもので、「1/〇秒」と表記されます。
基本的に日中屋外の撮影では、シャッタースピードは自然と高くなり、人の目ではあまり気が付かないシャッターの速さとなりますが、写真においては、その一瞬に被写体が動いたことも記録されてしまうため、シャッターが開いている時間が長いほど、動く光景も記録されてしまい、写真にブレとして記録されてしまいます。
初心者でもすぐ分かる「シャッタースピード」の基本。手ブレを抑えるために使う設定を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
シャッタースピードが低下するシーン
ここからは、どのような撮影シーンでシャッタースピードが低下しやすく、ブレた写真が発生してしまうのかを解説していきます。
明かりの少ない撮影環境
カメラは基本的に「光」を頼りにして写し出しています。
そのため、明かりの少ない「暗い」撮影環境においては、光の量が十分ではなく、シャッターを開ける時間を長くして光の量を稼ごうと、カメラ側は判断します。
シャッターを開ける時間を長くするということは、シャッタースピードが低下するということで、それだけブレも発生しやすい設定になってしまうということです。
この場合、シャッタースピードを上げても、光を十分に取り込むことができず、全体的に暗い写真へと仕上がります。
1/焦点距離が手ぶれ発生の目安
シャッタースピードが低下するといっても、どの程度のシャッタースピードから手ぶれが生じてくるのか、目安が分からないという方も少なくないと思います。
シャッタースピードは、基本的に「1/焦点距離」を下回ると手ブレが生じやすくなる目安とされています。
そのため、50mmの焦点距離の場合、1/50秒を下回ると手ブレが生じやすくなります。
この目安ですと、焦点距離が長くなる望遠レンズを使用するほど、求められるシャッタースピードも高くなるため、注意が必要です。
手ぶれが生じた際の解決方法
ここからは、実際にどのようにして手ブレを抑制していくのか、その対策方法についてご紹介していきます。
手ブレはカメラの基礎を学ぶことで、必然的に防ぐことができるため、下記のカメラ設定の基本に関する記事もぜひご覧ください。
初心者向けにカメラ設定の基本を完全ガイド!3つの関係性で分かる写真のすべて – Rentio PRESS[レンティオプレス]
シャッタースピードを上げる
手ブレに対しては、先ほどからご紹介している通り、「シャッタースピードを上げる」ことが最も効果的です。
先程もご紹介した通り、オート撮影などでシャッタースピードが1/焦点距離を下回るときは、「シャッタースピード優先」モードを指定して、「1/焦点距離以上」のシャッタースピードになるように設定しましょう。
基本的には、シャッタースピードを上げることで大半の手ブレは解消することができますが、撮影環境によっては、シャッタースピードを上げることのできない状況もあります。
ISO感度を上げてシャッタースピードを自動的に上げる
先程のシャッタースピードを上げることのできないシーンの代表例として、夜間など、暗い撮影環境が該当します。
シャッタースピードを上げることは、取り込める光の量が少なく、ただシャッタースピードを上げるだけでは、暗い撮影シーンでは、真っ暗な写真となります。
そのため、暗い撮影シーンでシャッタースピードを稼ぎたい場合には、光を電子的に増幅させる「ISO感度」を上げるなどして、適切な明るさになるように調整することがおすすめです。
初心者でもすぐ分かる「ISO感度」の基本。夜景や室内の撮影で活用できる高感度撮影を解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
手ぶれ補正機構が強力なカメラやレンズを選ぶ
昔から手ぶれ補正機構を搭載したカメラレンズは、数多く存在します。
近年では、技術の進歩とともに補正効果も向上しており、特に先ほどブレが生じやすいとご紹介した望遠レンズにおいて搭載されている傾向にあります。
また、近年発売されるミラーレス一眼カメラを中心に、カメラボディ内に手ぶれ補正機構が搭載されたモデルが数多く誕生し、低いシャッタースピードにおいても、手ぶれを抑制してくれる効果があります。
手ぶれで作品を台無しにしてしまうのは勿体ない
写真において、せっかく良い構図が決まったとしても「手ぶれ」が発生しまっては、作品も台無しになってしまいます。
近年では、画素数の多い高画素モデルも数多く誕生しているだけに、わずかな手ブレも目立ってしまうような時代になりました。
これまで暗い場所での撮影や手ブレに悩まされてきた方は、ぜひ今回ご紹介してきた手ブレ防止のテクニックを実践して、失敗しない写真撮影に役立ててください。
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