SADIOT LOCK(サディオロック)を実機レビュー!老舗鍵メーカーのスマートロックの実力やいかに
更新日2024/11/26
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年々注目が集まっているスマートロックですが、人気の製品はどこも初めて聞くような新興のテクノロジー企業ばかりで不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方におすすめしたいのが国内の老舗鍵メーカーである、株式会社ユーシン・ショウワが開発・販売するスマートロックです。
この記事では、長年蓄積したカギの知見と技術力が詰まったスマートロック、「SADIOT LOCK」の特長と実機レビューを紹介します。
最新技術と老舗メーカーこその安心感、これらを両立させるスマートロックです。
もくじ
SADIOT LOCKの特長
「SADIOT LOCK」はどんな方におすすめなのか、どんな特長を持っているのか一覧にしてみました。
1つでも気になる/興味のある箇所があれば、記事後半で実機の外観レビューや取り付け方法、ハンズフリー解錠やオートロック性能を解説していますので参考にしてください。
- ハンズフリー解錠/オートロック/合鍵/履歴確認など必要な機能をすべて網羅
- 物理キー/Wi-Fiモジュールも用意し、用途に合わせた柔軟な組み合わせが可能
- 白と黒のカラー選択が可能
- 国内の老舗鍵メーカーが製造販売する安心感
- スマートロックの中ではお手頃な価格
Qrio Lockとの比較
以前にQrio Lockを実機レビューをしましたので、「SADIOT LOCK」とスペックを比較してみました。
スペック上は両製品での差はほぼ無く、軽さ・お手頃さ・鍵メーカーという安心感を考えると「SADIOT LOCK」に軍配が上がるかもしれません。
ですが、実際に「SADIOT LOCK」を使ってみるとスペックだけでは分からない良い点や改善点なども見えてきましたので、それらも踏まえて、「SADIOT LOCK」がどんな方向けのスマートロックなのか最後に結論付けたいと思います。
SADIOT LOCKの実機レビュー
実際に「SADIOT LOCK」を取り付けながら、これまでレビューしたスマートロックとの違いや気づいた点などについて言及していきたいと思います。
まず外箱や本体の見た目について言うと、黒ベースのスマートロックが多い中で、ガジェットらしさを感じないカラーリングが新鮮に感じました。白基調の部屋空間でも馴染むおしゃれなデザインです。
物理キーの「SADIOT LOCK Key」に白がなく統一感の内容に見えますが、キーチェーン等で一緒に束ねておく車の鍵が黒ばかりであることを考えると、それはそれで考えられているようにも感じました。
セット内容
「SADIOT LOCK」に同梱されるセット内容は以下の通りです。
プラスドライバーが同梱されていませんので事前に用意しておきましょう。
- SADIOT LOCK本体
- リチウム電池(CR123A)×2本
- 両面テープ
- サムターンホルダー(S/M/L)
- スペーサー(小/中/大)
- 短いネジ×4本
- 長いネジ×4本
- 説明書
- スタートアップガイド
取り付け方法
まずは「SADIOT LOCK」を取り付けられる鍵の形状を確認してください。詳しく確認したい方は公式サイトの取付け可否確認ページでチェックできます。
今回は「MIWA 85 RA」という型番の鍵に「SADIOT LOCK」を取り付けていきます。
取付け方法・取付け可否確認|SADIOT LOCK(サディオロック)- スマートロック
まずは付属のサムターンホルダー3種類(S/M/L)を取り出し、鍵のつまみに当ててフィットするサイズを確認します。
サイズの合ったサムターンホルダーを本体裏面にカチッとはめ込みます。
次に鍵の設置方向(縦向き/横向き)と高さの確認を行います。
筆者は玄関から出る時に、カバンや衣服が引っかかるリスクをできるだけ排除したかったので横向きで設置をしました。
設置方向が決まったら3種類のスペーサー(小/中/大)と一緒に鍵に仮止めして高さを確認してください。
スペーサーは単体使用、小と大もしくは小と中を組み合わせて高さ調節できます。
ここでは大のスペーサー1つでちょうどよい高さになったので、短いネジ(長いネジはスペーサーを2つ組み合わせた場合に使用)で固定します。
ここまで設置してみて、SESAME3よりもシンプルで簡単な取り付けに魅力を感じました。SESAME3は色々な高さや幅に調整できる汎用性の高さはありますが、それゆえに小さなネジで細かい作業が必要になったりしますので、一長一短に感じます。
個人的には特殊な鍵穴でない限り「SADIOT LOCK」の取り付けで十分対応できると思いますので、細かい作業が苦手な方には「SADIOT LOCK」が合っているでしょう。
次はいよいよドアに取り付けていきます。
ドアの接着面に空気が入らないように汚れを落とします。「SADIOT LOCK」に取り付けたスペーサー部分には貼付場所の目印となるくぼみがありますので、それに合わせて両面テープを貼り付けてください。
ドアに「SADIOT LOCK」を取り付ける前に、もう一度仮止めしてガムテープやマスキングテープで取り付け場所にマークを付けておきましょう。
その後に鍵を施錠にした状態で「SADIOT LOCK」を取り付け、しっかり粘着するよう2分間押し付けます。
最後に付属の電池を取り付けて完了となります。「SADIOT LOCK」にはA面とB面のバッテリースロットがありますので、付属の電池以外に別途もう1セット購入しておけば、一回の取り付けで約1年使い続けることができます。
電池をセットし終えたら、LEDランプが点灯としていることを確認してください。
最後にアプリをインストールし、「SADIOT LOCK」が正常に動くことを確認しましょう。
留め具の取り外しを忘れずに
付属のスタートアップガイドには記載しているのですが、「SADIOT LOCK」のサムターン部分にある留め具の取り外しも忘れずに行ってください。
つまみを引っこ抜くだけでOKです。
アプリの設定方法
アプリ(App Store / Google Play)のインストールから設定も難しくありませんので次の手順に沿ってセットアップを完了させましょう。
- アプリを開き、「ユーザー登録」をタップする
- 利用規約やプライバシーポリシーに同意する
- ユーザー登録を終えたら、「はい、設定します」をタップしセットアップを行う
- ロック台数を選択する(今回は「ロックを1台で使う」をタップ)
- ロックとアプリのペアリングを行う
- ロックに名前を付ける(今回は「さでぃお君」に設定)
- 解錠位置、施錠位置の設定をそれぞれ行う
- 初期セットアップの完了
なお、Androidスマホの場合は動作確認済みの機種が少ないため、2021年4月現在はiOSでの使用が望ましいです。
- Google Pixel 3a
- Google Pixel 4a
- Google Pixel 5
===以下は動作確認予定機種=== - SHARP SH-M12 AQUOS sense3
- SONY XPERIA 5
- 京セラ Android One S6
- SAMSUNG GALAXY A51
- Xiaomi Redmi Note 9S
- OPPO Reno3 A
手動による解施錠
スマホアプリからの手動による解施錠の反応スピードは早いです。
タップしてほぼリアルタイムに動作するので、日常利用でも快適に使うことができました。
オートロックは時間式
「SADIOT LOCK」のオートロックは時間式です。センサー式のオートロックはセンサーがズレたり落ちた時に動作しないトラブルがありますが、時間式だとそのようなリスクなく確実に施錠してくれることです。
「SADIOT LOCK」では5秒〜30秒を5秒刻み、30秒〜5分を30秒刻みで設定できますので、生活に合わせて適した時間を見つけていくと良いと思います。
設定方法
オートロック機能を使うには事前に設定が必要になります。
設定タブからオートロックの解錠時間を設定しておきましょう。
ハンズフリー(手ぶら)解錠の精度について
ハンズフリー解錠の精度も問題なく、試用期間中はかなり快適に活用していました。
Qrio Lockをレビューしたときは、1階に到着した段階で真上にある2階の部屋の解錠をしてしまうことがあったのですが、「SADIOT LOCK」は部屋前のちょうどよいタイミングで解錠してくれるので安心感もありました。
ハンズフリー解錠の精度ですが、公式に記載されている半径150mよりも離れた距離で動作すると考えたほうが良いです。筆者の住宅環境だとバラバラの3方向でハンズフリー解錠を試しましたが、「ドアから離れた通知」と「ドアに近づいた通知」を受け取るレンジは以下のようになりました。(直線距離で計測しているため、実際の移動距離はもう少しあります)
- 「ドアから離れた通知」:直線距離にして200〜250m
- 「ドアに近づいた通知」:直線距離にして60〜70m
ハンズフリーの思わぬ盲点
動画はアプリを開いた状態でハンズフリー解錠を行おうとしたものですが、「SADIOT LOCK」はアプリを開いたままでは動作しないので注意してください。
なおバックグラウンドで「SADIOT LOCK」が動いている状態なら問題なく動作するので、目前で誤ってアプリを開かないようにしましょう。
設定方法
ハンズフリー設定を行う際は位置情報アクセスの許可が必須となります。
もしもうまく設定できない方は、スマホの設定アイコンのプライバシー(またはそれに準ずる項目)で「SADIOT LOCK」アプリの位置情報取得を「常にオン」にしてください。
通信音が気になるかも
「SADIOT LOCK」を使用する際に、アプリと鍵間で「キーン」という通信音が鳴りますので、苦手な方にとっては不快な音かもしれません。
一方で使っていくうちに気づいたことですが、鍵の動作前に音で気づくことができるので、早めに意識を向けられるいう点で安心感を覚えました。
気になっていた通信音ですが、アプリで通信音のオン/オフの切り替えができます。不要な方はアプリでオフにして使ってください!
SADIOT LOCK Hubのメリット
「SADIOT LOCK」を導入する方には、「SADIOT LOCK Hub」も合わせて購入すると良いかもしれません。
というのも設定しておくことで、以下のメリットを享受できるからです。
- 「しめ忘れ通知」の設定ができる
- 外出時にスマホ回線から操作/履歴のリアルタイム確認ができる
Wi-Fiネットワークの設定方法
「SADIOT LOCK Hub」を設置には電源アダプタが別途必要になりますので、iPhone 11シリーズ以前に付属していたような小型のACアダプタ(5W出力程度)に差し込んで設置してください。
あとはアプリの「設定」タブを開き、以下の手順に沿って進めます。
- 「リモート操作」をタップ
- 「リモート操作を設定する」をタップ
- 「SADIOT LOCK Hub」を電源に差し込み、側面にある小さな穴に爪楊枝等を入れてスイッチを長押しする(LEDランプの点滅したらOK)
- シリアルナンバーを確認し、問題なければ「登録する」をタップ
- 2.4GHz帯のネットワーク一覧が表示されるので、自宅/オフィスのWi-Fiを選びパスワードを入力する
- 完了
リモート操作は今後のソフトウェアアップデートに期待
ハンズフリー解錠同様に、リモート操作における使用感については改善の余地ありです。タブの切り替えごとにかかる読み込み時間が長く、状況によってはストレスに感じるかもしれません。
筆者のネットワーク状況でしか確認はしておりませんが、サクサク動くようになってくれれば嬉しですね。
- 「SADIOT LOCK」と「SADIOT LOCK Hub」の距離4m弱
- インターネット回線は楽天ひかり
- スマホ回線は「楽天モバイル」
- 使用端末はOPPO Reno3 A(Android 10)
SADIOT LOCK Keyの登録方法
「SADIOT LOCK Key」の登録も非常に簡単です。「SADIOT LOCK Key」にはボタン電池が既に取り付けられていますので、開封後すぐに設定することができます。
「SADIOT LOCK」アプリから以下の手順で「SADIOT LOCK Key」とペアリングします。
ペアリングが完了したら、本番運用前に必ず試験運用してください。
- 「合いカギを作成する」をタップ
- 「リモコンキー」を選択し「合いカギ発行」をタップ
- 「リモコンキーを設定する」をタップ
- リモコンの施錠スイッチを5秒以上長押しする
- シリアルナンバーを確認し、問題なければ「登録する」をタップ
- リモコンの名前を付けて「登録する」をタップ(ここでは「さでぃこちゃん」)
- 完了
SADIOT LOCK Keyの使用感
「SADIOT LOCK Key」で解錠/施錠を行った動画ですが、反応スピードも十分早いです。
動画後半にあるように解施錠の操作感覚が短すぎると詰まって反応できないこともありますので、例えば「施錠した直後に忘れ物取りに戻る」といったシーンではストレスを感じるかもしれません。
ですが、スマホを取り出すよりも楽で、かつハンズフリー解錠よりも確実に動作するという安心感から利便性は非常に高いアイテムだと思います。
安心かつ便利、今後により期待できるスマートロック
「SADIOT LOCK」は製品としてまだ新しいのでこれからどんどん改善されると思います。
ハード面(外観デザインや取り付けの簡易さ etc.)は申し分ありませんので、今のままでも十分実用的なレベルにあると思いますが、今後のソフトウェアアップデート次第では「SADIOT LOCK」が化ける可能性は大いにあると感じます。
スマートロックの中では手頃な価格設定なので、そういう期待も含めて購入したい方におすすめ製品と言えるでしょう。
スマートロックはレンタルできる
自宅ドアの鍵に取り付けられるのか、鍵のない生活としてどのくらい実用性があるのか、実際に試してみないと分からないことがあります。
そんな方にはレンタルによるお試し利用がおすすめです。
家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では、Qrioのレンタルを14泊15日から提供しています。
レンタル期間中に気に入ればそのまま購入することもできますので、まずは試験導入からスマートロックの生活を始めてみてはいかがでしょうか?
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