アイリスオーヤマの電気圧力鍋を使ってレビュー!全10種類の違いも一覧表で比較
更新日2023/04/21
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多機能なのに低価格というコスパの良さで人気のアイリスオーヤマ電気圧力鍋。シンプル&スタイリッシュでキッチンに置きやすいデザインも魅力です。
アイリスオーヤマの電気圧力鍋は全10種類が発売中ですが、とくに人気なのが卓上鍋としても使える2WAYモデル。
今回は、そんなアイリスオーヤマ電気圧力鍋の2WAY&大容量モデル「PC-MA4」を実際に使って、使い方や料理の仕上がり、気になるデメリットについて検証します。
シリーズ全種類の違いについても解説しますので、購入を検討中の方はぜひ参考にご覧ください。
もくじ
アイリスオーヤマの電気圧力鍋
アイリスオーヤマといえば、高機能&低価格なコスパ家電で有名なメーカーです。
キッチン家電も数多く発売していますが、とくに電気圧力鍋は最近メディアにも取り上げられるなど注目を集めています。
ボタン一つでかんたんに圧力調理ができ、圧力調理以外にも多くの調理方法が使えるアイリスオーヤマの電気圧力鍋は、忙しい人の強い味方。
使い方も非常にシンプルなので、初めての圧力鍋としてもおすすめの一台です。
ボタン一つでかんたんに圧力調理
アイリスオーヤマ電気圧力鍋は、
1. 材料を入れる
2. ボタンを押す
3. 待つだけで完成
という3STEPのかんたん操作で、手軽に圧力調理ができるのが特徴です。
通常の圧力鍋で必要な火加減の調整も電気圧力鍋ならすべて自動なので、材料を入れてほったらかしにしておくだけでOK。最高70kPaの圧力で、時間のかかる煮込み料理も時短で美味しく作ることができます。
本体に自動メニューも搭載しているので、料理が苦手な方でも設定に迷わず簡単に使うことができます。
無水・低温・炊飯・蒸し・なべモードなど多機能
さらに、アイリスオーヤマの電気圧力鍋は、圧力調理以外にも多彩な調理方法が使えることも特徴です。
食材の旨みを活かした「無水調理」や、肉をしっとりやわらかく加熱する「低温調理」、白米から玄米まで美味しく炊ける「炊飯」など、幅広い調理方法を搭載。
機種によっては、蒸しプレートが付属していて「蒸し調理」や、ふたを開けたまま電気卓上鍋としても使える「なべモード」も搭載していて、さらに用途が広がります。
圧力調理だけだとすぐに飽きて使わなくなっちゃうかも…と思っている方にもぴったりです。
2シリーズ全10種類の違いを一覧表で比較
アイリスオーヤマの電気圧力鍋は、現在2シリーズが販売中。
「なべモード」搭載で卓上鍋・圧力鍋の2WAYで使えるタイプと、圧力調理と温度調理がメインのシンプルタイプの2シリーズに分けられます。
機種による主な違いは、容量・サイズ・なべモード・蒸し・内蔵レシピ数です。家族の人数や用途に合わせて選びましょう。
アイリスオーヤマの電気圧力鍋 PC-MA4を使ってレビュー
今回は、アイリスオーヤマ電気圧力鍋の2WAY&大容量4Lモデルの「PC-MA4」をレンタルして実際に使用してみました。
さっそく開封して、使っていきましょう。
付属品
- 本体、内鍋、ふた
- 電源コード
- 白米用計量カップ(1合)
- 蒸しプレート
- レシピブック、説明書
アイリス電気圧力鍋の使い方
それでは圧力調理でチャーシューを作りながら、使い方を確認してみましょう!
まずは、圧力鍋の電源コードをつないで、ふたをスライドして開けます。
内鍋にお肉と調味料を入れて、ふたをカチっとなるまでしっかりと閉めます。
このときアルミホイルで落し蓋をすると調味料が全体に回りやすいので、煮込み料理のときにはおすすめです。
ふたを閉めたら、加圧調理の場合はおもりレバーを「密封」にします。
なお、このとき「排気」になっていても、エラーにはならず調理開始してしまうので要注意。圧力無しの通常加熱になってしまいます。
ボタン操作で調理モードと時間を設定して、スタートします。
加圧時間は20分で設定したのですが、加熱と減圧の時間がプラスされるためトータル1時間5分かかるようです。
調理開始後、圧力が高まると赤い「圧力表示ピン」が上がってきます。
このピンが上がると加圧状態のサイン、ピンが下がると減圧状態のサインとなります。
料理ができあがるまでしばし待機・・・
減圧まで終了すると、音でお知らせしてくれます。
おもりレバーを「排気」にしてからピンが完全に下がっていることを確認し、ふたを回してゆっくりと開けます。
このときふたが内鍋にくっついて重く感じたら、無理に開けずしばらく時間を置きましょう。
ちょっとソースの水気が多いので、なべモード・火力5でふたを開けたまま煮詰めます。
ソースがとろっとしたら、お肉を切り分けて完成です。どんっ!
八角の香りが食欲をそそる本格台湾風チャーシューのできあがりです!
かたくなりがちな豚肩ロースのかたまり肉ですが、厚切りでも噛み切れるくらいしっかりやわらかくなっていて、お店のような仕上がり…美味しすぎる…!
料理後のお手入れ方法
使用後は、毎回内鍋とふたのお手入れをします。
内鍋はコーティングされているので、やわらかいスポンジで洗います。ふたのパッキンは取り外して洗いましょう。
ふたのおもり・調圧弁・圧力表示ピンも取り外して洗い、汚れがたまっていたらつまようじなどで取り除きます。
背面の蒸気水受けも取り外して洗い、本体の汚れは拭き取ります。
おもりや調圧弁など圧力鍋特有のお手入れがやはり手間ではあるものの、着脱がかんたんだったので思ったよりは時間をかけずにお手入れできました。
実際に作った料理
チャーシュー以外にも、アイリスオーヤマの電気圧力鍋でいろいろな料理を作ってみたのでご紹介します。
やはり煮込み料理との相性は抜群ですが、低温調理や炊飯も絶品でした。
鶏手羽元煮込み(圧力調理)
調理に時間がかかる鶏手羽元は、普通の鍋だと軟骨も食べられるほどやわらかく煮込むには2時間以上は必要ですが、圧力調理なら時短&火の心配いらずで調理ができちゃいます。
今回は、圧力調理で加圧20分(トータル1時間5分)。たれを煮詰めたかったので、なべモード・火力5で水分を飛ばしました。
お肉はホロホロ&しっかりと味が染み込んでいて、軟骨もポロリと外れてやわらかく仕上がりました!濃いめの味付けでごはんにもビールにも合います。
包丁も不要で材料を入れて放置するだけでいいので、ほとんど手間いらずなのも嬉しいですね。
牛すね肉のシチュー(圧力調理)
筋が多くてかたい牛すね肉。長時間じっくりと煮込むことでホロホロとやわらかい食感になるお肉です。
なべモードで軽く焼き目をつけて、圧力調理で加圧20分(トータル1時間5分)。調理が終わったら、ルーを溶かして完成です。
筋っぽさやかたさはまったくなくホロホロとやわらかいので、木のスプーンでもほぐして食べられました。スープも食材のうま味が感じられるコク深い本格的な味で、赤ワインにぴったりです。
塩煮豚(圧力調理)
電気圧力鍋といえば、やっぱりかたまり肉!ということで、スープまで美味しい塩煮豚を作ってみました。
豚かたまり肉と冷凍の玉ねぎみじん切りと調味料を放り込み、なべモードで10分ほど下茹でしてアクを取り除きます。
落し蓋をして圧力調理で加圧20分(トータル1時間5分)。
なべモード・火力5で少しだけ煮詰めつつ、水溶き片栗粉でとろみをつけました。
豚のうまみと強めの塩気。これは…もう完全にビール泥棒です。スープは〆のつけ麵に活用しましたが、これもまた本格的な仕上がりでした。
なべモードと圧力調理の組み合わせで、下茹で・煮詰めなどの工程も一台でこなせて理想の味付けに仕上げることができます。
とうもろこしごはん(炊飯)
スペースの問題で、電気圧力鍋を炊飯器代わりにできればと考えている方も多いのではないでしょうか。
やはりお米に関しては専門家である炊飯器には勝てないのでは…と思いつつ、とうもろこしごはんを作って検証してみたいと思います。
内鍋にとうもろこしと白米と調味料を入れ、自動メニューの「白米」で1時間15分。
ふっくらとしていながらも適度におこげができていて、ちょうどいい炊き加減!とうもろこしも甘みが引き出されていて、シャキッとした食感になっていて美味しいです。
かたすぎずベチャベチャしすぎず好みの炊き加減で、想像していたよりも上手な炊き上がりに驚かされました。
ただ、アイリスオーヤマ電気圧力鍋の白米モードでは圧力調理ではないので、時間がかかります。圧力での早炊きをしたい場合は手動の圧力調理を使用する必要がある点には注意しましょう。
ローストビーフ(低温調理)
電気圧力鍋での低温調理も試してみたいと思います。
牛かたまり肉に塩コショウして、ジップ袋に入れて空気を抜きます。
低温調理モードで、60℃2時間加熱。
加熱後は氷水で粗熱をとって冷蔵庫で冷やし、食べる直前に焼き目をつけて切り分けます。
なんて美しいピンク色…!!!
お店で出せるレベルの完璧なローストビーフです。
正直電気圧力鍋の低温調理能力にそこまで期待していなかったので、ここまで完成度の高いローストビーフができるとは脱帽でした。
ちなみに低温調理でサラダチキンも作ったのですが、こちらもしっとり完璧な仕上がりでした。いつでも安定したクオリティで低温調理ができるのは嬉しいですね。
アイリスオーヤマ電気圧力鍋の気をつけたいデメリット
アイリスオーヤマ電気圧力鍋を実際に使った感想としては、かんたんに使えて味も美味しく多機能…と非常に高評価でした。
ただ、はじめて電気圧力鍋を使う方にとっては、デメリットに感じてしまうかもしれない部分もありました。
これらのデメリットはいずれも一般的な電気圧力鍋に共通する内容ではあるものの、事前に確認しておくと安心です。
加熱・減圧に意外と時間がかかる
「圧力調理は時短!」「加圧5分で完成!」などという売り文句をよく目にすると思いますが、じつは圧力調理では加圧時間以外に加熱・減圧の時間が必要となります。
最初に加熱して内部の圧力を高め、設定した時間で加圧調理し、徐々に減圧して安全な状態になってからふたを開けるといった3段階の調理工程となります。
例えば20分で加圧設定した場合でも、加熱・減圧の時間を足すとトータルで1時間5分。
アイリスオーヤマ電気圧力鍋では加圧時間を設定してスタートボタンを押すとトータルの時間が表示されるので、完成までの時間が読みやすくはなっていますが、想像よりも時間がかかってしまう印象ですよね。
「時短」というよりは「火の心配いらずでほったらかしにできる」「ガス代の節約になる」といったメリットのほうが大きいかもしれません。
圧力調理時に密封するのを忘れがち
アイリスオーヤマの電気圧力鍋で圧力調理をする際には、ふたのおもりレバーを手動で「密封」にしなければなりません。
毎日使っているとうっかりこの操作を忘れてしまいがちで、調理開始後しばらくして「排気」になっていることに気づくことが何度かありました。
逆に、通常の温度調理時に「密封」になっていると長時間圧力調理されてしまうので、こちらも注意が必要です。
おもりレバーの向きが間違っていたとしてもエラー等は出ず普通に調理が進んでしまうので、毎回自分でチェックするよう気をつけましょう。
やっぱりふたのお手入れが手間
アイリスオーヤマ電気圧力鍋の使用後は、毎回の分解・洗浄が推奨されています。
内鍋はそれほど苦も無く洗えるのですが、やっぱりふたの分解清掃が面倒…。
しかもパッキンは毎回洗っていてもニオイがつきやすく、一度スパイスのニオイがつくとその後何回かは他の料理にも残り香がうつってしまいました。
この「ふたのお手入れ問題」に関してはどの圧力鍋でも発生するので、面倒くさがりの方は購入前に慎重に検討しておきたいところです。
予約調理は一部の自動メニューのみ
電気圧力鍋を外出前にセットして、帰宅時間ぴったりに料理が完成!という設定をしたい場合に便利な予約調理。
アイリスオーヤマの場合は、予約可能なのは一部の自動メニューのみとなっています。
PC-MA4の場合は「白米・カレー・豚角煮・おでん」しか予約に対応していません。少し不便に感じてしまいますよね。
とはいえ他のメニューを作るときに予約ができないか?といえばそうでもなく、予約できるメニューの中から一番近い料理を選べばOK。
白米はできあがり時間に合わせて調理スタート、他のメニューはすぐに圧力調理開始→保温→できあがり時間に合わせて再加熱してくれるので料理が痛む心配もなく予約調理ができますよ。
アイリスオーヤマの電気圧力鍋を使ってわかった魅力
デメリットを先にお伝えしてきましたが、アイリスオーヤマ電気圧力鍋はトータルで見るとかなり優秀な調理家電だと感じました。
使い勝手の良さ・味の仕上がり・コスパの良さをすべて兼ね備えているので、これから電気圧力鍋を購入したいと考えている方にとってはかなり有力な候補となりそうです。
実際に使って感じたアイリスオーヤマ電気圧力鍋の魅力について、詳しくまとめました。
火を使わず時短で美味しい煮込み料理ができる
なんといっても、電気圧力鍋最大の魅力といえば火の心配いらずで美味しい煮込み料理ができること。
普通の鍋で煮込み料理を作るときは、弱火にしていても時々鍋の様子を見にいかなければなりませんし、ましてや外出なんて絶対にできませんよね。
それが電気圧力鍋なら火加減の調整はすべて自動で鍋任せなので、調理中は完全にほったらかしにしておくことができます。
調理中にTVやゲームに熱中したり、お買い物に出かけたり、小さなお子さんの相手をしたりもできます。
忙しいとなかなか作れない本格煮込み料理がレパートリーに加わることで、食卓に変化が生まれて料理が楽しくなりそうですね。
低温調理、無水調理など多機能で便利
アイリスオーヤマの電気圧力鍋は、圧力調理以外の調理方法も優秀。
無水調理や低温調理、炊飯、蒸し調理、なべモードでの炒めなど様々な機能を搭載しているので、料理の選択肢がグッと広がります。
「煮込み料理だけだとすぐに使わなくなりそう…」と圧力鍋を敬遠している方も高頻度で使いこなせると思うので、ぜひ試してほしい一台です。
ふたを開けたまま加熱できる「なべモード」が便利
アイリスオーヤマ電気圧力鍋を使っていて、とくに便利だと感じたのが「なべモード」。
電気卓上鍋として使えるのはもちろんなのですが、圧力調理後に煮汁の水分を少し飛ばしたいときや、煮込む前に肉に軽く焼き目をつけたいときなど、いろいろなシーンで活躍してくれました。
電気圧力鍋の中にはふたを開けた状態での加熱ができないものもあるのですが、味の微調整ができないのでやはり不便さを感じます。
個人的には、通常の鍋感覚で使えて自分好みの味に仕上げやすい「なべモード」は必須ともいえる機能だと思いました。
使い方が簡単で初心者も安心
アイリスオーヤマの電気圧力鍋は多機能ではあるものの、ボタン操作がシンプルでわかりやすく初心者でも使いやすいように感じました。
私も最初の1~2回は説明書片手に操作していましたが、すべて本体に日本語で説明が書いてあるので、家電に強い方だったら説明書無しでも直感的に使えそうです。
ふたの開閉もスムーズな軽い操作感で、閉じたときにカチっとなるのでしっかりと閉まっていることがわかりやすくなっています。
また、圧力調理時も通常の圧力鍋のようにシューシュー大きな音で蒸気を噴き出すこともなく、静かで怖くないので圧力鍋に苦手意識をもつ方も安心して使えると思います。
シンプルなデザインも良い
アイリスオーヤマの電気圧力鍋は、シンプルでキッチンになじむデザインも魅力的。
マットで高級感のある素材で、細部までチープな感じはありません。
我が家では食器棚のスライドテーブルに置いて使っていましたが、カウンターキッチンの上など目立つ場所に見せる収納にしても良さそうですね。
機能充実&コスパ最強のアイリスオーヤマ電気圧力鍋で圧力調理デビュー
機能・使い勝手・デザイン…すべてにおいて高レベルなのに1万5000円~2万5000円程という低価格は、もはやコスパ最強の電気圧力鍋といってもいいのではないでしょうか。
機能充実&コスパ最強のアイリスオーヤマ電気圧力鍋は、電気圧力鍋デビューにはぴったりの一台です。
毎日忙しい方の料理の手助けに、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?
電気圧力鍋はお試しレンタルもできる
置き場所やお手入れなどが気になって購入を迷っている…という方は、家電レンタルで購入前にお試しするのもおすすめです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、アイリスオーヤマの電気圧力鍋をレンタルしてお家でお試しできます。
実際に使ってみて、気に入ったらレンタル商品をそのまま買い取ることも可能です。
納得できるお買い物をするためにも、まずは気軽にお試しレンタルしてみてください。
[レンタル] アイリスオーヤマ 電気圧力鍋 ブラック KPC-MA4-B – Rentio[レンティオ]
[レンタル] 電気圧力鍋・自動調理鍋 一覧 – Rentio[レンティオ]
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