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こまめに捨てようと思っていても、ついつい溜まってしまいがちな生ごみ。キッチンの嫌なニオイや虫が発生する原因となってしまいます。
そんな生ごみ問題を解決してくれるのが、生ごみ処理機です。最近では小型で使いやすい家庭用のものが増えていて、徐々に普及が進んでいます。
なかでも2020年4月に島産業から発売された「生ごみ減量乾燥機 パリパリキュー」は、置きやすいコンパクトサイズに屋内で使いやすい設計で人気の乾燥式生ごみ処理機です。
初めての生ごみ処理機としておすすめのパリパリキューを今回実際に使用してレビューしました。
使い方や処理の様子を写真と動画で解説し、使って実感したパリパリキューの魅力と注意すべきポイントについても詳しくお伝えしますので、ぜひ導入検討の参考にしてみてください。
もくじ
島産業の生ごみ減量乾燥機「パリパリキュー」
生ごみのおよそ80%が水分と言われています。水分を多く含んだ生ごみは雑菌が繫殖しやすく、たった1日で約10,000倍にも雑菌が増えて嫌なニオイや虫などの発生原因となってしまいます。
そんな生ごみを温風によって乾燥させることで、厄介な生ごみ問題を解決してくれるのが、生ごみ減量乾燥機「パリパリキュー」です。
実際に使う前に、まずは5つの商品特徴を見ていきましょう。
1. 生ごみを温風で乾燥させて処理
パリパリキューは、温風で生ごみの水分を乾燥させる乾燥式の生ごみ処理機です。
専用バスケットに溜めておいたごみをそのまま本体に入れてボタンを押すだけ。60~80℃程度の低温風を循環させて乾燥させます。
乾燥後の生ごみは、そのまま捨てるか細かく砕いて有機質肥料としても活用できます。
運転モードはパリパリモード・ソフトモードの2種類。処理量に合わせて使い分けることができます。
パリパリモード | ソフトモード | |
---|---|---|
処理物 | 乾燥しにくいもの | 乾燥しやすいもの |
1回の処理量 | 約500g (約1.4L)~約1000g (約2.8L) | 約300g (約1.1L)~約500g (約2.0L) |
処理時間の目安 (最大12時間で自動停止) |
約7時間30分~約10時間40分 | 約4時間10分~約5時間20分 |
※島産業 試験生ごみを処理した場合
2. コンパクトなのに大容量
本体は幅23×奥行27×高さ27cmで、キッチンに置きやすいコンパクトサイズ。A4用紙サイズ程度のスぺースがあれば設置することができます。
見た目もスタイリッシュで、まるで調理家電のように自然にインテリアになじみます。
小型の本体に対してバスケットは約2.8Lの大容量。1~5人分の生ごみをたっぷり処理することができます。
3. ニオイ・稼働音が少なく室内で使いやすい
パリパリキューは室内での使いやすさにこだわった設計になっています。
乾燥式生ごみ処理機で気になる乾燥中のニオイは、活性炭を使った脱臭フィルターでしっかり脱臭。
運転音も約36dB※と非常に静かなので、同じ室内にいても気にせず使うことができます。
(※試験機関 香川県産業技術センター)
4. 気になる電気代も節約
パリパリキューには、生ごみの乾燥状態を自動検知する「Pシステム」を搭載。送風方法・温度・排気風量を最適化することで効率よく乾燥し、乾燥が終わると自動停止するので無駄な電力を使いません。
また、3時間後スタート予約機能も搭載で、電力料金プランによっては安価になる深夜帯に稼働させやすくなっています。
5. 自治体によっては助成金も出る
パリパリキューの市場価格は、3~5万円程。高価な家電ではありますが、自治体によってはごみ減量の観点から生ごみ処理機の購入に助成金が出るところもあります。
助成金額に関しては「生ごみ処理機 助成金 ○○市」等、お住まいの市区町村名で検索すると調べることができます。
購入前に申請が必要な場合もありますので、事前に調べて見逃さないようにしましょう。
パリパリキューを実際に使ってレビュー
それではここから、実際にパリパリキューを使ってみたいと思います。
生ごみ処理機を使ったことがない方にもイメージしやすいように、使い方や使用感を写真と動画で解説していきます。
パリパリキューの使い方
さっそく開封してパリパリキューを使う準備をしていきましょう。
同梱品一覧
- 本体、フラワーバスケット、受け皿
- 脱臭フィルター(PPC-11-AC33)×1個
- バスケット用水切りネット×15枚
脱臭フィルターの取り付け
使用前に、必ず本体に脱臭フィルターを取り付けます。
フィルターカバーを取り外し、脱臭フィルター上下のシールを剥がして本体にセット。
フィルターカバーを戻して準備完了です。
バスケットの準備
続いて、バスケットと水受けを準備します。
ごみを溜めるときはバスケットのみを使用するので、取り外してバスケットに付属の水切りネットをかぶせます。
付属の水切りネットが無くなったら、市販のものを使用可能。不織布やストッキングタイプの材質は乾燥しづらいので荒い網目状のネットがおすすめです。
三角コーナー代わりにシンクに置いて、生ごみを溜めましょう。
ある程度ごみが溜まったら、バスケットに水受けを装着して本体に入れます。
今回処理する生ごみ
今回用意した生ごみがこちら!
- グレープフルーツの皮
- サニーレタスの外側
- カボチャの種とワタ
- 玉ねぎの皮と上下
- コーヒーかす
- 麦茶パック
などなど…約400gの生ごみをパリパリキューで処理してもらいたいと思います。
処理中の様子
電源ボタン・モードボタンを押して、モードを設定します。
電源ボタンを1回押すと通常乾燥(青色点灯)・2回押すと3時間予約タイマー(緑色点灯)になります。
同様に、モードボタン1回でパリパリモード(青色点灯)・2回でソフトモード(緑色点灯)に設定されます。
今回は、パリパリモードで通常乾燥開始です!
生ごみ乾燥中のパリパリキューの稼働音は、こちらの動画をご覧ください。
ご覧の通り、ほぼ無音と言ってもいいくらい静かで、同室にいてもまったく気になりません。騒音計で測定してみても、10~20㎝程度の近距離でも42~45dB程度でした。
(※約1m離れた位置で測定した香川県産業技術センター試験値は約36dB)
乾燥中の排気のニオイもほとんどなく、換気扇を「弱」でつけていればまったくニオイを感じないレベルでした。
本体は触っても問題ないくらいの安全な温かさですが、排気口付近は熱くなる可能性があるので触れないようにしましょう。
生ごみ乾燥ビフォー&アフター
そして、約8時間後…運転が終了しました!
生ごみ乾燥前後のビフォー&アフター比較画像をご覧ください。
みずみずしかったフルーツの皮が、見事にドライフルーツ化。葉物野菜もカッサカサになっています。
バスケット・水受けの重さが228gだったので、390g→116gで274gの減量に成功しました!
グレープフルーツの皮を手に取ってみましたが、中までしっかり乾燥していて、手でもパキッと折れるほどになっていました。
水分が無くなってパリパリに乾燥しているので、手で触れても嫌な感じがしません。
使用後はごみを捨ててバスケットを洗う
使用後はネットごと取り外して、そのまま可燃ごみとして捨てます。
家庭菜園をしているお家なら、細かく砕いて肥料として活用することもできますよ。
使用後のバスケット・水受けはやわらかいスポンジと洗剤で洗い、本体は拭き掃除をして終了となります。
生ごみ減量乾燥機「パリパリキュー」のある生活の魅力と注意点
今回、パリパリキューを実際に体験して、生ごみ処理機のある生活の良さを実感できました。
使いやすくどんな家庭にも導入しやすい一台だと思いましたが、一部気になる注意点もありました。
これから購入を検討している方にぜひ知っておいてほしいパリパリキューの魅力と注意点についてまとめました。
○ 生ごみの悩みが減る
とくに気温が高い時期には、可燃ごみの日まで数日置いておいただけでニオイを発し始める生ごみ。過去に生ごみからコバエを大量発生させてしまった経験もあるため、 ニオイや虫にびくびくしながら生活していました。
それが、生ごみをパリパリキューにかけて捨てるようにしてからは、ニオイや虫に対する悩み・不安は激減。
ニオイが出づらいのでしばらく置いておけて生ごみ自体の量も減るので、ごみ出し頻度も少なくなりました。
ニオイ、虫、液だれ、ゴミ出し頻度など…ごみに関する悩みを抱えているお家には、パリパリキューの導入をおすすめしたいです!
○ 三角コーナー代わりに置けて使いやすい
三角コーナー代わりにバスケットを置くだけという手軽さも魅力的でした。
生ごみをバスケットに直接溜めておいて、ある程度量が溜まったら処理機に入れて、ボタン一つでかんたんに処理。
使う前は生ごみ処理機をわざわざ使うのは面倒くさそうと思っていたのですが、パリパリキューを実際に使ってみるとそれほど手間が増えることもなく、自然に生活に取り入れることができました。
○ コンパクトサイズでデザインもスタイリッシュ
生ごみ処理機の導入にあたって、高いハードルとなりがちな置き場所問題。
パリパリキューは、コンパクトサイズでシンクの近くに設置しやすいのもメリットだと感じました。
5合炊き炊飯器と同じくらいのサイズ感で、キッチン家電と並べて置いておきやすい形状です。
デザインもスタイリッシュなので、カウンターキッチンの上など見える場所にそのまま置いておいても良さそうですね。
○ 生ごみ以外が多少混じってもOK
生ごみ処理機のなかには、中身を混ぜるためのかくはん刃がついていて、爪楊枝や硬い骨など生ごみ以外のものを混ぜて処理できないタイプもあります。
パリパリキューの場合、かくはん刃が無いため生ごみ以外のごみが混ざってしまっても問題ありません。
普段三角コーナーに捨てている包装紙や麦茶パックなどもそのまま一緒に乾燥させることができるので、分別に気をつかう必要がなく楽でした。
ただし、水切りネットの網目が荒めなので、コーヒーかすなどの細かいゴミは流れ出てしまいます。また油が多い肉・魚やペースト状の食べ残しなどはパリパリキューで処理しづらいので、別で捨てるように注意しましょう。
○ 音が静かで時間を選ばず動かせる
パリパリキューを実際に使ってみて、稼働音がものすごく静かだったのには驚きました。
少し離れた場所にいるとまったく音が聞こえないので、本当に動いてる…?と心配になるほどでした。
これなら深夜の使用もまったく問題ないですし、赤ちゃんが寝ている間、集中したい時間でも安心です。
○ 排気のニオイをほとんど感じない
パリパリキューのような乾燥式生ごみ処理機は温風を使うため、処理中の排気のニオイが気になるという声もあります。
ですが、パリパリキューは脱臭フィルターがかなり優秀なようで、今回使った感じではほとんどニオイを感じませんでした。換気扇をつけておけばほぼ無臭だったので、室内でもまったく問題なく使えそうでした。
魚介系の生ごみを処理すると香ばしいニオイが強くすることもあるようなので、苦手な方は避けた方がいいかもしれません。
× 処理に時間がかかる
パリパリキューの欠点としては、低温風で長時間かけて乾燥させるので処理にけっこうな時間がかかるということです。
今回は、パリパリモードで約400gの生ごみを乾燥させるのに約8時間かかりました。
毎日大量に生ごみが出るお家だと、乾燥が間に合わないかもしれません。
その場合は公式HPから問い合わせをして、バスケットを追加購入するのがおすすめです。
× 脱臭フィルターのコストが気になる
排気のニオイを軽減してくれる脱臭フィルターですが、使っているうちに消臭力が落ちてきて約4~9ヶ月で交換が必要となります。
交換用脱臭フィルターは2個入りで約5000~6000円程。長期間使い続けることを考えると、ランニングコストが気になってしまいますよね。
脱臭フィルターがあることでニオイのストレスが無くなるので、必要経費として考えておきましょう。
パリパリキューで生ごみ問題をスッキリ解決
今回実際にパリパリキューのある生活を体験して、ごみのニオイや虫の不安なく過ごせるようになってかなり快適でした。
キッチンに置いて手軽に使いやすいので、これから生ごみ処理機デビューを考えている方にもぴったりです。
毎日ごみに悩まされている方は、パリパリキューを導入して生ごみ問題をスッキリ解決してはいかがでしょうか。
生ごみ処理機はレンタルで試せる
使ってみると非常に便利な生ごみ処理機ですが、実際にお家で使ってみないとどのくらい活用できるかわかりづらいという方も多いのではないでしょうか。
そこで役に立つのが、生ごみ処理機のお試しレンタルです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、生ごみ処理機をレンタルして実際にお家で使ってみることができます。
往復送料無料で気軽に試せるので、ぜひ購入を迷っている方は一度試してみてください。
[レンタル] 島産業 家庭用 生ごみ減量乾燥機 パリパリキュー 1~5人用 PPC-11-WH – Rentio[レンティオ]
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