HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW実写レビュー。圧倒的な画質と静音性に優れた新世代の大口径標準ズームレンズ
更新日2024/07/17
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ペンタックスレンズの最高峰と言われる、妥協なき高性能を追求したスター(★)レンズ。
表現の幅を広げる大口径仕様で、高い描写性能と表現力、操作性と耐環境性能を備えているレンズシリーズです。
該当条件は下記のとおり。
- 画像の歪みや色の滲みが極めて少ない高い光学性能を持っていること
- 大口径と呼べる開放F値を備えた明るいレンズであること
- 高い堅牢性と防塵・防滴といった耐環境性能をもっていること
- 優れた操作性を備えていること
もちろんPENTAXボディとの相性はバツグンです。
今回は、2021年8月27日 にAPS-C専用の大口径標準ズームレンズとして発売された新世代モデルの「HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW」をご紹介。
汎用性の高いズーム域を採用、高い解像度とコントラストで映し出す事が可能で、現在PENTAXユーザーから高い評価を得ています。
今回はこちらの「HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW」レンズをレビューしていきます。
もくじ
HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW 外観レビュー
16-50mm(24.5-76.5mm相当)の焦点距離とF値2.8、圧倒的な描写力と性能を兼ね備えながらも小型・軽量化された本レンズ。
レンズ前面には汚れに強いSP(Super Protect)コーティングを採用。
逆光などの陽の辺りが厳しい撮影環境の中、例えば日中の太陽をフレーム内に入れての撮影を行ってもゴーストやフレアーの発生を効果的に抑えての撮影が可能です。
使い勝手のいいサイズ感
レンズ全長は「約84mm x 約117mm」「重さ・約712g」
少々重さを感じる印象ではありますが、性能面を突き詰めたスター(★)レンズシリーズなので、性能面を鑑みると問題ない範囲ではないでしょうか。
ペンタックスデジタル一眼カメラKシリーズは、ボディ内手ぶれ補正 SR・SR IIを搭載しており、全てのレンズで手ぶれ補正が可能なため、性能を詰め込んだレンズでも小型・軽量にすることが可能になっています。
PENTAXでは当たり前の防塵・防滴構造
PENTAXシリーズではどのレンズにもほぼ搭載されている防塵・防滴構造。
本レンズでも、レンズ内部に水滴や埃などが入りにくい防塵・防滴構造のAWタイプとして、レンズ全体の9ヶ所にシーリングが施されています。
PENTAXでは厳しい条件下での撮影環境テストを行っており、-10℃〜40℃の撮影環境下での撮影も可能です。
防塵・防滴構造を採用したPENTAXデジタル一眼ボディと組み合わせることで、雨などの悪天候の中でも安心・撮りたい写真に挑戦した撮影を行えます。
(PENTAX K-3 Mark III + HD PENTAX-DA★ 16-50mmF2.8ED PLM AW 装着例)
HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW 性能レビュー
本レンズで高く評価されている画質や圧倒的なAFの速さ。
高性能マルチコーティングHDコーティング(高い撥水性、撥油性をもつペンタックスレンズ独自の特殊コーティング)を採用することで、逆光など光線状態の厳しい撮影条件下でのゴーストやフレアーの発生を効果的に抑えています。
高い評価と支持をうけている性能面についてレビューしていきます。
圧倒的な解像度。F値2.8通しレンズ
今後カメラ本体がさらなる進化を遂げることを考え、PENTAX開発陣の妥協せずに突き詰めた光学設計による高い解像性能を持った本レンズ。
今後を見据えた新世代の「★(スター)」レンズとして極限まで諸収差を補正し、解像力の大幅な向上を実現しました。
高いコントラストと解像性能で、大きく自然で立体感のある丸ボケを表現できる高い描写力を持っています。
また最短撮影距離0.3m、撮像倍率0.24倍を実現。
F値2.8通しで撮影+被写体に寄れるため、お手軽単焦点・マクロレンズとしても使用可能。
日常のスナップ、接写、風景、ポートレートなど幅広く対応出来るため、常用レンズとしてさまざまな撮影に連れ出し、マルチに活躍できるでしょう。
静かな高速AF
高速静音AFに優れたPLM(Pulse Motor)を採用した事によりオートフォーカスの速度と精度も大幅に向上し、快適な操作性を実現。
お子様、スポーツ、鉄道写真など動いている被写体にもおすすめのレンズです。
「K-3 Mark III」+「HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW」の組み合わせも相性がいいとされており、子供や動物など不規則な動きでも連射できる動体向きのAF-C(オートフォーカスが働き、ピントを合わせ続けるモード)も積極的に利用可能になりました。
素早い動画撮影にも対応可能
KAF4マウント対応機種(K-1 Mark II、K-3 Mark III、KP、K-70、K-1、K-3 II、K-3、K-S2、K-S1、K-50)に装着して使用すると、静止画撮影だけでなく動画撮影時においても滑らかな露出制御が可能になります。
(※K-1、K-3 II、K-3、K-S2、K-S1、K-50では、本レンズで撮影をするためにカメラ本体のファームウェアのアップデートが必要。常に最新のファームウェアの状態でご使用ください)
動画撮影時に明るさの変化があっても自然に自動露出をおこなうことができ、一部のPLM(Pules Motor)が搭載のボディでは、更に滑らかなピント追従と露出制御をして、撮影動画に駆動音や動作音が入り辛くなっています。
ライブステージや自然な森や山の中など明るさの変化が大きな場所、動物など動きのある被写体においても動画撮影を楽しめます。
デメリットになりえる点
使用してみてデメリットとして感じた所は、少々重量を感じる点のみです。
普段から一眼レフをメインで撮影する方には気にならないかもしれませんが、普段ミラーレス一眼を使用されている方は重いと感じられる方もいるでしょう。
ある程度の撮影であれば、レンズ1本で接写からある程度の望遠まで対応可能な為、メリットの方がデメリットよりも上回るのではないかと思います。
HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW フォトギャラリー
HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AWスペック表
レンズ名 | HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW | ||
---|---|---|---|
マウントタイプ | KAF4 | ||
レンズタイプ | 望遠単焦点 | ||
焦点距離(35ミリ判換算) | 16-50mm(24.5-76.5mm相当) | ||
開放絞り値 | F2.8 | ||
最小絞り | F22 | ||
画角 | 83-31.5° | ||
レンズ構成 | 10群16枚 | ||
絞り羽根枚数 | 9枚 | ||
最短撮影距離 | 0.3m | ||
最大撮影倍率 | 0.24倍 | ||
フィルター径 | 77mm | ||
最大径 x 長さ | 約84mm x 約117mm | ||
質量(重さ) | 約712g |
HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW まとめ
実際に使用してみて、AFの速さ・解像度・描写力の高さは素晴らしく、なにをどう撮ろうかと考えながら楽しく撮影を行う事が出来ました。
今後、カメラ本体が更に進化する事を想定されて作られているだけあり、文句の付け所のない最新技術が凝縮されたレンズだと感じました。
一部のPENTAXユーザーからは【PENTAX K-3 Mark III】+【 HD PENTAX-DA★ 16-50mmF2.8ED PLM AW】の組み合わせは最高とも評されています。
多彩な表現が可能なボディとレンズを使って、自分だけの撮影を楽しむのはいかがでしょうか。
HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AWはレンタルできる
Rentio(レンティオ)ではPENTAX製品も多く取り扱っており、最短3泊4日から気軽にレンタルすることが可能です。
一時的だけ使いたい、購入前に試してみたいという方におすすめなサービスです。
ミラーレスをメインで使用されているという方も、一度一眼レフに触れて頂くと、いつもとは一味違う撮影を楽しめるかもしれません。
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