【検証】本当に美味しいおすすめホームベーカリーはどれだ!? 人気3機種で食パンを作 って比較してみた
更新日2023/08/10
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材料を入れるだけで美味しい焼きたてパンを作ってくれるホームベーカリー。
便利な機能を搭載したホームベーカリーもいろいろありますが、やっぱりホームベーカリー選びでもっとも重要なのはパンの美味しさですよね。
とはいえ、スペックや特徴だけ見比べていても本当に美味しいパンが焼けるホームベーカリーはどれなのか?はわかりません。
そこで、今回は人気のホームベーカリー「Panasonic ビストロ SD-MDX4」「象印 パンくらぶ BB-ST10」「アイリスオーヤマ IBM-020」を実際に使用し、食パンを作って味や性能を比較しました。
これからホームベーカリーの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
人気のホームベーカリー3機種の特徴を紹介
今回検証のために用意したのは、人気のホームベーカリー3機種。
価格帯にはバラつきがあるものの、いずれもホームベーカリー人気ランキングの常連です。
まずは、それぞれのホームベーカリーの特徴をかんたんにご紹介します。
Panasonic ビストロ SD-MDX4
Panasonicのホームベーカリー「ビストロ SD-MDX4」は、数あるホームベーカリーの中でも高機能で人気のモデルです。
Panasonic ビストロの特徴は、たたく・伸ばすといった3次元の動きを再現した「3D匠ねり」。伸びの良い生地を作ることで、ふっくらしたパンに仕上がります。
また、室温・庫内温度の2つのセンサーを搭載しており、季節や室温に合わせてプログラムの時間を自動調整。一年中安定した品質のパンを焼くことができるのも魅力です。
多彩な自動メニューを作り分けられるホームベーカリーですが、今回は基本の食パンでその実力を発揮してもらいたいと思います!
象印 パンくらぶ BB-ST10
象印 パンくらぶ BB-ST10は、2016年発売のロングセラーホームベーカリーです。
その最大の特徴が、高火力・底面加熱ダブルヒーター。
二重に配置された底面ヒーターでパンケースを包み込むように一気に高温加熱することで、耳までやわらかくふっくらしたパンを焼き上げることができます。
ふっくら感が自慢のホームベーカリーで食パンを焼くと、どのような味の違いが出るのでしょうか?
アイリスオーヤマ IBM-020
アイリスオーヤマのIBM-020は、今回唯一の2斤タイプの大容量ホームベーカリーです。
パンのサイズは1斤または2斤から選べるので、今回は他の2機種と同じ1斤で挑戦します。
アイリスオーヤマのホームベーカリーは基本的な機能のみを搭載したスタンダードモデルですが、なんといっても1万円以下で手に入るコスパの良さが最大の魅力です。
この値段で高機能モデルと味に差がないなら、言うことなしですよね。パンの仕上がりはどうなのか?詳しく検証してみたいと思います。
ホームベーカリーで食パンを作って比較
それでは、ホームベーカリー3機種で実際に食パンを作ってみましょう!
焼き色やふくらみ、美味しさといったスペックだけではわからない違いについて、詳しく検証していきたいと思います。
食パンの材料は、各メーカー推奨レシピの分量を用意しました。
水 180mL、強力粉 250g、無塩バター 10~18g、砂糖 17g~20g、スキムミルク 6g、塩 4~5g、ドライイースト 2.7~3g
機種によって数グラムの違いはありますが、入れる材料にほぼ差はありませんでした。
こうなると、ホームベーカリー本体の実力が食パンの仕上がりに直結しそうですね…!
「食パン」コースを選択してスタートボタンを押したら、焼き上がりまで約4時間待機です。
1. デザイン・使い勝手の検証
食パンが焼き上がる前に、ホームベーカリーのデザインや仕様の違いを確認しておきましょう。
1斤タイプのPanasonic ビストロ SD-MDX4は、マットな素材で高級感のあるデザイン。前面にロゴが無くスタイリッシュな見た目なので、インテリアにこだわりのあるお家にもぴったりです。
同じく1斤タイプの象印 パンくらぶ BB-ST10は、もっともスリムでコンパクト。コードが本体内に巻き取りできるリールタイプになっているので、すっきりと収納することが可能です。
アイリスオーヤマ IBM-020は、2斤タイプの割には小さめのサイズ。1斤タイプの2機種と並べてもそれほど差は感じられませんでした。また、天面に窓があって中の様子が見えるのもポイントですね。
操作部・コース内容
各ホームベーカリーの操作部は、こちらの写真のような配置。いずれも日本語で説明が書いてあり、操作に迷うことはなさそうです。
自動メニューの種類はPanasonic ビストロが43種類ともっとも多く、象印が26種類、アイリスオーヤマが16種類。
自分の作りたいパンの自動メニューがあると便利なので、事前にコース内容を確認しておくのがおすすめです。
パンケース・パン羽根
パンケース・パン羽根は、写真のような形状になっています。
Panasonic ビストロ SD-MDX4のパンケースは、遠赤フッ素加工。熱効率が良く、お手入れもしやすくなっています。また、生地を立体的にこねるためのパン羽根の形状も特徴的ですね。
象印 パンくらぶ BB-ST10のパンケースも、お手入れしやすいフッ素加工です。
2斤タイプのアイリスオーヤマ IBM-020は、パンケースが一回り大きめですね。仕様は詳細の記載がなく「コーティング」という説明のみ。他の2機種と比べると軽くて薄いように感じました。
下部ヒーター
下部ヒーターは、Panasonic・アイリスオーヤマではパンケースを囲むようにぐるりと一周配置されています。
特徴的なのは、象印のダブルヒーター。パンケース周りに加えて、底面の中央部分にもヒーターが配置されています。
イースト・具材の自動投入
ドライイーストや具材を最適なタイミングで後入れしてくれるイースト・具材の自動投入機能。
安定してふっくら美味しいパン生地が作れる便利な機能は、Panasonic ビストロ SD-MDX4と象印 パンくらぶ BB-ST10に搭載されています。
2機種で比較すると、Panasonicはイースト投入口が本体一体型ですが、象印は取り外し可能容器でお手入れがしやすそうです。
なお、自動投入機能がないアイリスオーヤマに関しては、ドライイーストが水分に触れないように小麦粉の上に入れて作ります。
デザイン・使い勝手 比較一覧表
2. 食パンの焼き色の検証
約4時間後、すべてのパンが焼き上がりました!
さっそく焼きたての食パンを並べて、焼き色を比較してみましょう。
側面の焼き色を比較すると、Panasonicとアイリスオーヤマはムラなくしっかりと焼き色がついています。象印は上の方がやや薄めの印象です。
上から見ると違いがわかりやすいですね。他の2つと比較して、真ん中の象印は白い部分が多くなっています。
今回検証したのが室温の高い日だったこともあり、やや過発酵ぎみになってしまったのかもしれません。
食パンの焼き色 比較一覧表
Panasonic ビストロ SD-MDX4 | 象印 パンくらぶ BB-ST10 | アイリスオーヤマ IBM-020 | |
---|---|---|---|
焼き色 | ムラなくしっかり | 上部が薄め | ムラなくしっかり |
3. 食パンのふくらみの検証
続いて、食パンのふくらみ具合を比較してみます。
切る前の側面の写真で比べてみると、Panasonic ビストロの食パンがもっとも高くふくらんでいます。
象印はてっぺんが若干しぼんでしまっています。これも室温が高いことによる過発酵が原因のようです。
アイリスオーヤマは、2斤用の大きなパンケースで焼いたため背が低くなっているものの、しっかりふくらんでいますね。
続いて、断面を比較してみましょう。
Panasonic ビストロ SD-MDX4
Panasonic ビストロの食パンは、気泡が縦に長い楕円形になっていてよく伸びていることがわかります。
ねりの段階で強いグルテンを形成できていることで、ふっくらと伸びの良い仕上がりになったようです。
象印 パンくらぶ BB-ST10
象印 パンくらぶの食パンは、気泡が小さく詰まっている部分と大きくふくらんでいる部分があります。
真ん中は十分にふくらんでいるものの、やはり上部のへたりが気になりますね。
アイリスオーヤマ IBM-020
アイリスオーヤマの食パンは、全体的に気泡が小さく生地がギュッと詰まっている感じです。
大きく縦にふくらんでいる部分はありませんが、キメが細かいので口当たりは良さそうです。
食パンのふくらみ 比較一覧表
Panasonic ビストロ SD-MDX4 | 象印 パンくらぶ BB-ST10 | アイリスオーヤマ IBM-020 | |
---|---|---|---|
ふくらみ | 全体的によく伸びてふくらんでいる | 真ん中はふくらんでいるが上部はへたっている全体的に気泡が小さくキメが細かい |
|
4. 食パンの美味しさの検証
いよいよ3機種の食パンの美味しさを検証していきたいと思います。
10名ほどのメンバーで試食し、食パンの仕上がりを比較します。
Panasonic ビストロ SD-MDX4
はじめに、もっともよくふくらんだPanasonic ビストロの食パンを実食!
まずは焼きたてをそのまま食べてみようと口元に近づけた瞬間、パンのいい香りが広がります。
耳はサクサクッとした食感で、香ばしい!生地はふわっふわで柔らかく、まるでパン屋さんで買ってきたような美味しい食パンに仕上がっています。
トーストするとさらにサクふわ感が増して、いくらでも食べられそうなほどでした。
ふわっと軽いぶんもっちり感は少なめ。しっとり派からの支持は得られませんでしたが、サクふわ派には大好評でした。
象印 パンくらぶ BB-ST10
続いて、てっぺんがへこんでしまった象印 パンくらぶの食パン。味のほうはどうなのでしょうか?
まずは焼きたてを一口。
これは…!?
ふわふわ感・もっちり感・しっとり感をちょうどよく兼ね備えていて、とても美味しい!
過発酵のパンは甘さや旨みが無くなるものですが、この食パンはむしろ甘くて旨みがしっかりと感じられます。
トーストするとさらに香ばしく、甘さもアップしました。
意外にも味が良かった象印ですが、やはり過発酵は避けたいところ。室温が高い夏場は冷たい水を使うなどの対策が必要になりそうです。
アイリスオーヤマ IBM-020
最後に、アイリスオーヤマの食パンを試食してみます。見た目では、かなりしっかりした焼き色とキメ細かい断面が特徴的でした。
焼きたてパンにかぶりつくと、耳が厚めでザクザクの食感!対して、生地の部分はもっちり・もきゅもきゅ食感で、外と中の食感のギャップが楽しめます。
トーストすると耳がさらにカリッとして、より美味しくなりました。
目立った特徴はないものの、バランスが良くどんな具材にも合う万人受けするタイプの食パンでした。
食パンの美味しさ 比較一覧表
Panasonic ビストロ SD-MDX4 | 象印 パンくらぶ BB-ST10 | アイリスオーヤマ IBM-020 | |
---|---|---|---|
美味しさ | サクふわで香りも抜群 | ふわふわ・しっとりで甘い耳がザクザクで生地はもっちり |
|
本当に美味しいおすすめホームベーカリーは?
実際にホームベーカリーを使い比べて試食をした結果、本当に美味しいおすすめのホームベーカリーはどれか?を考えてみました。
サクふわ感NO1!「Panasonic ビストロ SD-MDX4」
今回食べ比べたなかで圧倒的なサクふわ感に仕上がったのが、Panasonic ビストロ SD-MDX4で焼いた食パンです。
食パンの味や食感は好みによると思いますが、ふくらみの良さや焼き色も抜群に良い状態で焼き上がりました。
(しっとり派の人は今回使った「食パン」コースではなく、やわらかいしっとり食感の「リッチ パン・ド・ミ」コースを試してみても良さそうです。)
今回は1種類のパンで1回のみの検証だったため、当日のパンの出来に左右される部分が大きかったのですが、室温が高い環境でこのクオリティが出せたのはPanasonic ビストロ SD-MDX4自体の実力と言っていいでしょう。
ビストロが自動で調整して安定した美味しさに仕上げてくれるので、パン作り初心者さんでも安心ですね。
もっと詳しいレビューはこちら
ホームベーカリー ビストロ SD-MDX4 レビュー!初心者からパン作り上級者まで納得のホームベーカリー – Rentio PRESS[レンティオプレス]
使ってみたいけどハードルが高かった「ホームベーカリービストロ」を試したら最高のパン生活が待っていた|料理家 河瀬璃菜の推し家電体験記 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
しっとりふわふわの「象印 パンくらぶ BB-ST10」
ふわふわ・しっとりのバランスが良い美味しさになったのが、象印 パンくらぶ BB-ST10で焼いた食パンでした。
室温が高いことから見た目はやや過発酵ぎみの仕上がりだったものの、味は大多数に支持される美味しさになっていました。
こうなると、本当に成功した食パンは相当美味しいのでは…?と期待が高まります。
Panasonic ビストロのような室温に合わせた調整機能はありませんので、自分自身で微調整や試行錯誤をしながらパン作りができる人におすすめのホームベーカリーといえそうです。
もっと詳しいレビューはこちら
象印のホームベーカリー「パンくらぶ BB-ST10」実機レビュー!安心で楽しいパン作りにおすすめ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
コスパ◎の「アイリスオーヤマ IBM-020」
アイリスオーヤマ IBM-020では、万人受けする美味しい食パンが焼けました。
正直、価格差を考えるとかなり不利な戦いだろうと予想していたので、想像以上の仕上がりに感動さえ覚えました。
たしかに純粋に美味しさだけで比較してしまうと他の2つには劣るのですが、1万円以下という価格を考えると十分すぎる味・機能で、まさにコスパ最強の一台だと感じました。
毎日焼きたてパンを食べたい!はじめてだからまずは安いものを試してみたい!という人には、自信をもっておすすめできるホームベーカリーです。
もっと詳しいレビューはこちら
アイリスオーヤマ ホームベーカリーIBM-020をレビュー!コスパ抜群で初心者におすすめ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
まとめ:ホームベーカリーで美味しい焼きたてパンを楽しもう
今回、人気のホームベーカリーを使い比べてみて、焼き上がった食パンの味の違いに驚きました。
パン作りは非常に繊細なので、微妙に条件が異なるだけでも仕上がりに大きく差が出るそうです。
たった一度のホームベーカリー比較がすべてではありませんが、ぜひホームベーカリー選びの参考にしてもらえればと思います。
みなさんもホームベーカリーをお家に迎えて、焼きたてパンの香りで幸せになりませんか?
ホームベーカリーをレンタルしてパン作り体験
この記事のように「自分でもホームベーカリーを使って味を検証してみたい!」と思った人には、ホームベーカリーをレンタルで試してみる方法もおすすめです。
家電レンタルサービスのRentio(レンティオ)では、今回ご紹介したホームベーカリーをレンタルして試すことができます。
もちろん複数台をレンタルして、お家で食べ比べて自分好みのパンが焼けるホームベーカリーを選ぶこともできます。
気になるホームベーカリーが見つかったら、ぜひ一度レンタルでお試しください!
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