Vitamix (バイタミックス) E310 ブレンダーをレビュー!そのパワフルさと、ミキサーの 枠を超えた多機能ぶりに圧倒
更新日2023/12/19
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ブレンダー界のメルセデス、と私が勝手に呼んでいるVitamix (バイタミックス)。
一番下のモデルで税込77,000円、最上位機種にもなると税込165,000円という超高級調理家電です。(※2022年9月30日現在の公式ストア価格)
「ブレンダーって、ジュースとかスープとか作る道具だよね?つぶしたり混ぜたりする道具がなんでそんなに高いの?」という疑問がわいてくるのはごもっとも。
というわけで、実際にバイタミックスを使ってその真価を確かめてみました。
もくじ
Vitamix E310の特徴
まずはバイタミックス E310の主な特徴から見ていきましょう。
家庭用ミキサーの3~5倍のパワー
バイタミックスといえば、皮も種もなめらかにするパワフルさが一番の特徴です。
そのパワーは一般の家庭用ミキサーの3~5倍と言われ、野菜や果物だけじゃなく、米や大豆、ナッツなどの固いものも瞬時に細かくしてくれます。
優れた耐久性
刃の部分は硬化ステンレスが使われていて、食材を細かくするだけじゃなく、耐久性にも優れています。
コンテナも環境に配慮した特殊な素材が使われており、軽い上に頑丈。
そしてなんとメーカー保証期間が5年!
ほとんどの家電はメーカー保証期間が1年なことを考えると、耐久性への絶対的な自信が感じられますね。
大容量のコンテナ
国内の一般的なミキサーは容量1リットル前後のものが主流ですが、バイタミックスは1.4~2リットルと大容量です。
E310は1.4リットルとシリーズの中では一番容量の少ないコンパクトモデル。
1回で作れる一番少ない量は、ジュースやスムージーの場合は200mlとのことなので、たっぷりめの1人分から作れる大きさです。
基本の8つの機能
バイタミックスは、ジュースを作る「混ぜる」機能のほかに、「刻む」「砕く」「つぶす」「挽く」「こねる」「温める」「冷やす」と全部で8つの基本機能があります。
「刻む」「砕く」「つぶす」「挽く」「こねる」は食材を細かくしたり、かくはんしたりする機能。
「温める」は、ブレードの摩擦で、冷たい食材が6分ほどで温かいスープやソースに変わる機能。
「冷やす」は、凍った食材をなめらかにする機能です。
これだけの機能を使い分けるのにすべてスイッチでスピードを操作するだけというシンプルさ。
専用のパーツを付け替えたりする面倒がないのはいいですね。
上位機種とはどこが違う?
全部で4種類のモデルがあるバイタミックスのブレンダーの中で、E310は一番リーズナブルなエントリーモデル。
上位機種とはどこが違うかチェックしてみましょう。
基本の8つの機能はどの機種も同じです。
大きく違う点としては、上位機種はコンテナの拡張性があるのと、保証期間も倍の10年と長いところです。
また容量もE310モデルは1.4リットルですが、上位機種は2リットルとさらに大容量。
サイズ的にはE310の奥行きが6センチほど少ないくらいで、あとはあまり変わらない大きさです。
ほかには操作パネルがタッチ式だったりタイマー機能やプログラム機能があったりと、機能や操作性も機種ごとに異なりますが、E310はもっともシンプルなアナログ操作となっています。
Vitamix E310の実機外観と使い方
それでは実際にバイタミックス E310を使いながらレビューしていきましょう。
パーツと付属品
パーツは、ふた、コンテナ、ブレンダーベース、タンパー。
タンパーは、食材を混ぜたり、食材がコンテナの中で動かなくなったときに、ふたの中央部から差し込んで混ぜる道具です。
お試し使用中もブレードの空回りは頻繁に起こったので、タンパーはよく使いました。
その他には一通りの機能を網羅したレシピブックが付属しています。
レシピブックは日本語のほか、英語、中国語、韓国語の4言語併記。
デザインはクラシカルでややゴツめ
創業100年を越える老舗ブランド・バイタミックス。
見た目のデザインも、そんな伝統を感じさせるクラシカルな雰囲気です。
細かい凹凸もなくシンプルな作りなので、汚れも拭き取りやすく、清潔に保ちやすいのは◎。
カラーは、白、赤、黒の3色展開。
大きさや重さは?
口コミでは大きくて重いという噂もちらほら見かけるバイタミックス。
商品サイズは幅190mm×奥行220mm×高さ440mmと、コンパクトではないですが、驚くほど大きくもない。
容量があるので、その分、一般的なミキサーより一回り大きいかな、というサイズ感です。
ただ、やはり重さはあります。
総重量は4.9kg。コンテナ部分はプラスチックなので大きさの割に軽いですが、ベース部分はずっしりと重い!
持った時の感覚としては重さ、大きさとも、ボーリングの玉に近いです。
基本的な使い方
操作パネルはパルススイッチ、オンオフスイッチ、10段階の速度調節ダイヤルのみ。シンプルで操作には迷わなそうです。
ダイヤルは一番低速の1に合わせてスイッチをオンにし、徐々にスピードを上げていくというのが基本の使い方です。
速度が10段階と細かいのは、速度によって食材の細かさが変わるため。
みじん切りなどは低速で、粉末にしたりなめらかなスムージーにしたりするときは高速で、と速度によって8つの機能を実現しています。
このあたりの調節は最初はレシピブック通りにやって、徐々に慣れていくとよさそうです。
Vitamix、基本の8つの機能を試してみた
バイタミックスのブレンダーは、どの機種も8つの基本機能「混ぜる」「温める」「冷やす」「つぶす」「刻む」「砕く」「挽く」「こねる」があります。
「混ぜる」「刻む」はわかるけど、「つぶす」「砕く」「挽く」「こねる」は具体的にどんなときに使うの?「温める」機能ってどのくらい温かくなるの??
公式サイトで紹介されていたレシピでバイタミックスの8つの機能を体験してみました。
1.「混ぜる」
水分のある食材をジュースやスープなど液体状にする機能。
ブレンダーの一番基本の機能ですね。
小松菜、梨、柿、すだちでグリーンスムージーを作ってみました。
梨、柿、すだちは皮も種も芯もまるごと入れます。氷、水を加えてレシピ通りに最高速度で50秒。さてそのお味やいかに?
ひと口飲んでみると、梨独特のざらっとした舌触りはあるものの、種や皮は跡形もなく、なめらかなスムージーに。すだちを皮ごと入れたせいか、香りがしっかりしていておいしい。
何も知らない家族も違和感なくおいしそうに飲んでいました。
皮をむく手間もなく、生ごみも減らせて一石二鳥ですね。
2.「刻む」
ドライチョッピングという、みじん切りの機能。
フードプロセッサーのような役割ですね。
スピード4でブレードを空回りさせたところに、小さめに切った野菜を入れていくとあっという間にみじん切りの状態に。
冷凍した肉もひき肉状にすることができ、シュウマイの肉だねがこれ1台で完成。
3.「つぶす」
水分の少ない食材をペースト状にする機能。
すり鉢のような役割で、ピーナッツやくるみなど好きなナッツでナッツバターにしたり、炒りごまを練りごまにしたり。
軽くローストしたナッツをコンテナに入れて、スピードを1~10へと徐々に上げていきます。
途中、何度か空回りするのでタンパーで混ぜつつ、なめらかになるまでかくはん。
砂糖と塩で好みの味に調節したら、ものの数分でマイピーナツバターの完成です!
作り立ては香りも良く、お店で売っているのよりおいしくできてちょっと感動…!
添加物などが気になる人には自家製のピーナツバターやくるみバターなどが作れるのはうれしいですね。
ただ、1.4Lのコンテナで作るには300gのナッツが必要で、少量で作りたいときは不向きです。
オプションのブレンディングボウルが使える機種だと少量も可能なようです。
4.「砕く」
固い食材を細かく砕く機能。
凍った肉をひき肉にする、パンをパン粉にするなどの方法が紹介されていました。
生の肉だと熱が入ってしまうようで、肉は凍ったものを小さく切った状態でコンテナに入れます。
とても簡単にひき肉が完成しました!
5.「挽く」
乾燥した食材を粉末にする機能。
ミルのような役割で、お米を米粉に、乾燥大豆を黄な粉にすることが可能。
玄米から玄米パンを作るレシピで試してみたら、あっという間に玄米がサラサラの米粉に。
玄米粉は一般的なスーパーではあまり売っていないので、ブレンダーで自家製の米粉ができるのはうれしいですね。
上位機種対応のブレンディングボウルなら少量を挽くことができるので、コーヒー豆を挽いたり、ホールスパイスをパウダーにしたりもできます。
6.「こねる」
生地を混ぜ合わせる機能。
パン生地やハンバーグの種などをしっかり練ってくれます。
一般的なミキサーはそこまでのパワーはないので、バイタミックスならではと言えそう。
パンの生地やシュウマイの肉だねも気軽にできて、手作りでできる範囲が広がりそうです。
7.「温める」
ブレードの摩擦で、冷たい食材が6分ほどで温かいスープやソースに変わる機能。
その独特な機能がにわかには信じられず、「これこそはぜひ試してみないと!」と、「トマトとパプリカのスパイシースープ」を作ってみました。
冷蔵庫から出したばかりの冷えたトマト、パプリカ、豆腐をコンテナに入れ、かくはんすること6分。
2分30秒くらいからコンテナが人肌程度に温かくなり、6分後はしっかりとした温かさを感じるまでに。
ふたをあけると、なんと湯気がふわっと立ち上りました!すごい!
温度を測ると60℃ぴったり。熱すぎず、ぬるすぎず、食べるのにちょうどいい温度です。
そしておいしい!野菜のポタージュってわりと手が込んでそうなイメージですが、こんなに手軽にスープができるなんて驚きです。
スムージーを作る感覚でスープができてしまうという、ちょっと衝撃的な体験でした。
8.「冷やす」
「冷やす」というよりは、凍った食材をシャーベット状にする機能です。
凍った固い食材も瞬時になめらかにするので、フラッペやアイスクリーム、シャーベットなどもあっという間に作れます。
抹茶フラッペもこの通り。
Vitamix購入時の懸念点を検証
高い買い物だけに失敗はしたくない。
バイタミックスを買うとなったらクリアにしておきたい、気になる点を実際にチェックしてみました。
パワーはどのくらい?
「アボカドも種ごと砕ける」という売り文句で有名なバイタミックス。そのパワーでかくはんされた状態というのはどういうものなのか?
茹でたとうもろこしを3分間かくはんしてざるでこし、繊維がどのくらい残るか、バータイプのブレンダーと比較してみました。
バータイプのブレンダー
ハンドル部分内蔵のモーターが熱くなるので、休み休みで合計3分間かくはんした後、ざるでこした状態。繊維がまだたくさん残っています。
Vitamix
1から10まで徐々に速度をあげて合計3分間かくはんした後、ざるでこした状態。繊維は少ししか残らず、ざるをこそげるようにして集めてこのくらい。
バイタミックスなら濾さなくてもいいくらいなめらかな仕上がりに。ざるやボウルなどの洗い物も減っていいですね。
動作音の大きさは?
パワフルさが魅力のバイタミックス。
動作音の大きさはがどのくらいなのか、バータイプのブレンダーと比較してみました。
騒音計を使って音量を計測した結果がこちら。
バータイプはだいたい72~76dBで、「騒々しいオフィス、掃除機」くらいの騒音レベル。
それに対し、バイタミックスは速度によって音量が変わり、速度5までは65~68dBの「会話音、デパート内の騒音」レベルで、思ったより静かな印象でした。
速度を6以上に上げると72~78dBでバータイプのブレンダーとほぼ変わらず。バイタミックスが特別音が大きいというわけではなく、ブレンダーの一般的な音量の範囲と言えそうです。
お手入れのしやすさは?
一般的なミキサーはコンテナとブレード部分が外れて洗えるようになっていますが、バイタミックスはブレードを外さずにお手入れができる設計になっています。
使用後はお湯と洗剤を入れて1分ほどかくはんしたら、全体をすすいで洗浄完了。ブレードを直接スポンジなどで洗うのはちょっと怖いので、機械におまかせできるのは安心です。
肉など脂肪分のあるものや、パン生地などこびりつきやすいものも、この洗浄方法できれいに落ちました。
汚れが乾いてしまうと落ちにくくなるので、使ったらすぐに洗うか、水を入れておくのがポイントです。
収納場所は?
大きくて重いので、吊り戸棚などに収納して出し入れするのは危険。
低くて取り出しやすい場所がおすすめです。
試しにガス台下の引き出しに収納してみたら、3口コンロのガス台下の深型引き出しの1/4ほどを占める感じでした。
しかし、使うたびに出し入れするのは思った以上に大変で、あまり現実的ではない感じ。
スペースが許すなら定位置を決めて出しっぱなしがよさそうです。
まとめ
一通りの機能を試してみて、やはり噂通りのパワフルさを実感。
時間がかからない、固いものも遠慮なく入れられる、たいていのものはしっかり細かく、なめらかにしてくれる。
この頼りになるマッチョさは、一度使ったらもう手放せないのかもしれません。
唯一使いにくかった点としては、ふたの開け閉めです。
ふたの爪をコンテナにひっかけるようにして固定する構造になっているのですが、これがなかなか固くて全体重をのせてぐいっとはめ込み、はずすときも力がいります。
このふたの開閉のしづらさは、毎回ちょっとストレスでした。
それ以外は使いやすく、何よりコンテナのお手入れが楽なので気軽に使えるなと感じました。
また、バイタミックスがあれば自家製の米粉やピーナツバターなど、いろんなものが意外と簡単に作れてしまう楽しさも。
公式サイトや公式インスタグラムアカウントではバイタミックスを活用したレシピが豊富に紹介されています。
ほかにどんなものが作れるのか、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
「買っても使いこなせるか不安…」
「結局スムージーしか作らなくなってしまいそう」
という方にとっても、それらがサポート役になってくれそうです。
ブレンダー・ミキサーはお試しレンタルができる
「少しだけ使いたいから短期間レンタルをしたい」
「実際の使用感を確認してみたい」
そんな方におすすめしたいのがブレンダー・ミキサーのお試しレンタルです。
家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、ブレンダー・ミキサー・ジューサーなどのレンタルも提供しています。
レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。
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