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季節によって写真撮影も対象となる被写体が変わったり、様々な変化があります。
特に日本では、四季による変化を楽しむことのできる国で、各季節で撮影においても違った撮影を楽しむことができます。
今回は、四季の中でも「冬」の季節での被写体やおすすめ撮影地など、ご紹介していきます。
個人的にも冬の季節の撮影は非常に好きで、是非読者の皆さんにもこの魅力を感じ取っていただきたいと思っています。
もくじ
各季節で違った表情を見せる日本の四季
これまで世界中を旅してきましたが、日本の良さは四季の変化が特に顕著だと感じます。
もちろん海外にも四季はありますが、一つの国の中だけでこれほど明確な違いを感じられることは、他の国にはない大きな魅力です。
春は桜が代表格として知られ、夏は沖縄などリゾートを感じられる場所が人気を集め、秋は紅葉やグルメの季節を感じられ、冬は雪国にもなる、各季節で様々な魅力を持ちます。
そんな日本の四季を活用した撮影は非常におすすめで、今回は四季の中でも雪景色などが魅力的な「冬」にフォーカスして、撮影テクニックなどをご紹介していきます。
撮影条件が整いやすい「冬」
個人的にも「冬」は、撮影にとても適している季節だと感じます。
太平洋側は特に天候が安定しており、澄み渡った青空が連日見られることで、撮影日和が続く季節と言えるでしょう。
一方で日本海は、豪雪など悪天候が続く季節ではありますが、吹雪など明確な狙いをもった撮影においては、条件が整いやすいとも言えます。
何よりも晴天の日には遠くまで見通すことのできる澄み渡った空気が魅力的で、写真に写した際にもハッキリとしたコントラストが感じられる写りの良さを叶えてくれます。
なぜ「冬」が撮影に向いているのか
空気が澄んでいることが冬の撮影でのメリットだとご紹介しましたが、それ以外にも冬に撮影を行うメリットというのは多数存在します。
空気が澄んでいる
冬場になると他の季節と比較して湿度が低く、乾燥した空気となります。
湿度が高くなることで空気自体も濁りやすく、遠くまで鮮明に見渡せないことがあり、夏場に濁った空になりやすいのはその影響があることが一つの要因です。
もちろん湿度だけが空の青さに関わっている訳ではありません。
冬場においてもPM2.5などの大気汚染が発生した場合には、空が霞むケースも見られますが、その様な条件の日も少なく、全体的に澄んだ青空が広がる日が多くなります。
そして澄んだ空気は、写真において自然とコントラストを増してくれる存在で、風景写真や乗り物写真において好まれる条件となります。
気温が低いことから陽炎のリスクが低下
特に遠くの被写体を撮影する場合、被写体がユラユラと乱れて写っていることがあるかと思います。
これは気温が高くなることで生じる「陽炎」という現象で、被写体を鮮明に写すことのできない写真における大きな敵です。
特に気温の高い夏場などにおいては、さほど距離が離れていなくても陽炎の影響を感じるほど発生しやすく悩みの種になります。
単純に気温が下がりやすい冬の季節においては、この陽炎の発生率も低下し、遠くの被写体でも鮮明に写すことのできる傾向にあります。
空気が澄んでいることと合わせて、冬場はまさに遠くの被写体を撮ることにも適している季節と言えるでしょう。
魅力的な雪景色が見られる
地域は限られますが、冬は「雪」の季節となります。
白く美しく写真撮影においても良い印象をもたらしてくれる雪の撮影は、冬の撮影における醍醐味の一つです。
特に一面に広がる雪原の美しさは、私自身も目の当たりにすることで忘れられない絶景の一つになったほど、地球上における数ある美しさの中に入る存在です。
東京や大阪など大都市においてはあまり雪景色を見る機会がありませんが、北海道や東北、日本海の地域を旅して雪景色を求めた撮影を行うのもおすすめです。
冬に撮りたいおすすめの被写体
ここからは冬の季節におすすめの被写体をいくつかご紹介していきます。
冬だからこそ写すことのできる被写体を作例とともにご紹介していくので、是非参考にしてみてください。
雪原
先程もご紹介した通り「雪」は、冬にしか見ることのできない情景です。
雪の中でも一面に広がる雪原は、被写体としておすすめで、シンプルな様に見えますが、白が魅せる美しさは写真においてもインパクトを残してくれます。
雪原は都市部では見ることができないため、人工物の少ない地方に行くことがおすすめですが、作例の撮影地である北海道の美瑛は特におすすめしたい場所です。
どこを見渡しても画になるというのはまさにこのことで、雪原の場合は、雪自体が反射して明るさとなるため、普段あまり向けることのない日中時間帯の逆光時の撮影もおすすめです。
作例のように逆光とは思えない雰囲気となる一方で、逆光側であることから木々などが写り込んだ場合には、影が自分側に伸びているという光景も見られます。
美しさ雪原の撮影はおすすめですが、気温が低く、路面が凍結している様な状況も多いため、歩く際や運転する際には十分気をつける様にしましょう。
超望遠で写す遠景
先程、冬が撮影に向いている条件の中で「陽炎のリスク低下」についてご紹介しましたが、これは、「遠くの被写体」を撮影することに適しています。
遠くの被写体を撮影する際には、超望遠レンズを使用する機会が多いかと思いますが、冬は陽炎が少ないことから超望遠レンズを使用するには最適な季節となります。
個人的には、東京都心のビル群を遠くから超望遠レンズで撮影することが圧縮効果を感じられる描写になり、かつ陽炎の影響を抑えた撮影をすることができるため、おすすめのシーンです。
その他にも、被写体と物理的な距離がある飛行機などの超望遠を使った撮影全般的に冬が適している季節となります。
青空が入るようなシーン
冬は、「青空」の色が濃くなりやすい季節でもあります。
特に関東地方の冬は、西高東低の気圧配置から晴天が続く日が多く、写真にとってプラス要素になる日が続く傾向にあります。
私自身も撮影において、青空が見える日を好んで出かけますが、まさに冬は青空における青の濃さも際立ち、写真にメリハリを出してくれます。
この青の濃さは、先ほどの「空気が澄んでいる」条件とも関係していて、空気が澄んでいるときほど、地平線付近まで青の濃さを感じることができ、コントラストによるクッキリとした描写も叶えてくれます。
是非、冬の撮影においては、「青空」を活かした撮影をしてみてはいかがでしょうか。
冬に撮影に行きたいおすすめの地域
ここからは、冬の季節におすすめの撮影地をご紹介していきます。
日本全国、様々な撮影スポットが点在しているため、ここでご紹介していくのは厳選したものになりますが、私自身が撮影に行った場所で特に印象に残っているスポットをいくつかご紹介していきます。
関東周辺
冬場がベストシーズンといえるのが東京や神奈川などを含む関東周辺です。
美しい青空を活かした撮影や、様々な場所で催しが行われるイルミネーションの撮影に最適です。
SHIBUYA SKY
東京の中でも特に有名な渋谷に位置する「SHIBUYA SKY」は、特に冬場に訪れたい絶景スポットです。
高層ビルの屋上に位置する施設で、360°に広がるパノラマ景色が大きな魅力となる場所です。
そのため、空気の澄んだ視程が良い日ほど遠くを見渡すことができ、より「SHIBUYA SKY」の魅力を感じやすいと言えます。
屋上は、強風が吹き荒れることも多く、冬場は特に寒くなりやすいため、防寒対策をしっかり行った上で訪れることがおすすめです。
丸の内周辺
東京駅のすぐそばに位置する「丸の内エリア」も冬場の撮影スポットとしておすすめです。
他のスポット同様に空気が澄んでいることによる撮影条件の良さはもちろんですが、夜になるとそこら中でイルミネーションが輝く空間へと変わります。
気軽にイルミネーション撮影を楽しむのであればおすすめの場所です。
また、機会が限られますが、雪が降るようなシーンにおいても丸の内エリアはおすすめで、様々な構図と光を活用した撮影を楽しむことができます。
北海道
北の大地と呼ばれることの多い「北海道」。
北海道は、冬の季節になると雪が積もっており、首都圏では見られない雪景色が広がる光景となります。
雪を活かした撮影を行うのであれば、おすすめとなるのが「北海道」です。
大雪原の美瑛
私が冬に必ず撮影に訪れる場所の一つが「美瑛」です。
美瑛といえば大自然が人気を集めており、花が咲き誇る初夏の季節を思い浮かべる方も多いかと思いますが、冬も非常に魅力ある場所としておすすめです。
広大な雪原が広がり、背景には大雪山系が写るシーンも多く、とても日本とは思えない絶景が広がります。
なかなか冬の季節において山の方まで快晴の日というのは少なくなりますが、貴重な快晴を狙ってでも毎年見に行く価値のある場所としておすすめです。
旅行にはカメラを持って行こう
それぞれの季節で違った魅力があることから、季節毎の変化を求めて旅行に出掛ける方も少なくないでしょう。
是非、絶景を満喫する旅にはカメラを持っていくことがおすすめです。
もちろんスマートフォンで撮影することも可能ですが、カメラを持っていくということに意味があり、旅行の思い出がより鮮明になるでしょう。
そして当然ながらスマートフォンよりも撮影できる範囲が広がり、写し出される写真のクオリティも上がることは間違いありません。
思い出をより鮮明に残してくれるカメラを是非旅行に持ち歩いてみてはいかがでしょうか。
おすすめのカメラや選び方については下記の記事をご覧ください。
2022年最新おすすめミラーレス一眼カメラ15選!初心者でも失敗しないカメラの選び方 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
2022年最新おすすめ一眼レフカメラ12選!初心者でもすぐ分かるカメラ選びで大切なポイントを解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
旅行に持って行くカメラはレンタルできる
旅行にカメラを持って行くことはおすすめですが、これまでカメラを持ったことが無い方にとっては、いきなり購入するにはハードルの高さを感じるでしょう。
そんなときは、カメラのレンタルサービスを利用することがおすすめです。
レンタルサービスでは、使いたいときに短期間だけカメラをレンタルすることができ、コストを抑えてカメラを使うことができます。
Rentio(レンティオ)では、豊富な商品数を誇りながら初心者向けのセットなども展開しており、初めてでもレンタルしやすいサービスを展開しています。
是非、はじめてのカメラデビューに旅行で使うカメラをレンタルしてみてはいかがでしょうか。
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