JURA(ユーラ) E8をレビューして分かったメリット・デメリット!初心者でも使いやすい高級エスプレッソマシンでした
更新日2024/11/22
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「スタバに行かなくてもカフェラテやマキアートが飲みたい……!」
普段はハンドドリップを嗜んでいる筆者ですが、たまにはブラックコーヒーではなく、ミルクを使ったカフェの定番メニューも飲みたくなります。
そこでデロンギのエスプレッソマシンを検討し始めたわけですが、そんな時にタイミングよく、レンティオ社内から「JURAのエスプレッソマシンを使ってみてほしい」という要望をいただきました。
最初は「JURA?ジュラ?」と読み方も分からないメーカーに少し戸惑いましたが、詳しく話を伺ってみるとJURA(ユーラ)はヨーロッパで有名はスイスのハイクラス全自動エスプレッソマシンメーカーで、今回は家庭用エスプレッソマシンのフラッグシップ機種(販売価格は約20万円!!)を試してみてほしいとのこと。
高級エスプレッソマシンを使う絶好の機会をいただいたので、本記事では「JURA E8」を使い、率直な感想をレビューしました。
もくじ
JURA E8の特長
「JURA E8」は独自のテクノロジーやシステムがふんだんに搭載された全自動エスプレッソマシンです。
日本語表示の分かりやすいカラー液晶ディスプレイを確認しながら、簡単操作で挽きたて淹れたてのカフェドリンクを楽しめます。
コーヒーやカプチーノ、ラテマキアートなど豊富なメニューがプリセットされている上に、各メニューでコーヒーの量や濃さ、ミルクフォーム量の設定できるので、全自動マシンながら自由なカスタマイズ性も魅力です。
- 高級感あふれる筐体デザイン
- プリセットされた12種類の抽出メニュー
- 細かく抽出レシピを設定・保存も可能
- ボタンワンタッチで始まるミルクシステムクリーニング
- エスプレッソやコーヒーの2杯同時抽出も
- カラー液晶ディスプレイで分かりやすい設定ガイド
- 6段階の挽き目調整もできる独自の高性能グラインダー機構を搭載
- 抽出ごとに浄水するクラリスフィルター(インテリジェントウォーターシステム)を搭載
実はカフェラテという名のメニューがないので、カフェラテを飲みたい方はフラットホワイトもしくはコルタードで、自分好みのレシピにカスタマイズするのをおすすめします!
製品スペック一覧表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
コーヒー豆の挽き目調整 | 6段階 |
コーヒーホッパー | 約280g |
コーヒーかす箱 | 約16杯分 |
水タンク容量 | 約1.9L(MAX線は約1.8L) |
抽出メニュー | 12種類 |
メニューにカスタマイズ・保存 | 可能 |
2杯同時抽出 | 可能 |
ミルクタンク | なし |
スマホアプリ連携 | あり ※別売りのSmart Connectが必要 |
消費電力 | 1,250W AC100V 50/60Hz |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約280mm×446mm×351mm |
重さ | 約9.6kg |
公式税込価格 (2022年12月20日現在) |
199,980円 |
JURA E8を実機レビュー
「JURA E8」大抵のカフェドリンクを自宅で作れる万能マシンです。
高級機種ですが、カフェやコンビニで毎日のようにコーヒーやラテを買う人にとってはコスパは高いのかもしれません。
ですが、自宅に置くとしても使い勝手やデメリットがないか気になるところです。「JURA E8」を取り出し、使い方やメンテナンスを確認したのでその使用感をお伝えします。
「JURA E8」は自宅でお試しレンタルもできるので、自身でも体験してみたい方は活用してみてください。
[月額レンタル] JURA E8 Dark Inox 全自動コーヒーメーカー|中古・点検済み・保証付き – Rentio[レンティオ]
セット内容
「JURA E8」にはたくさんのメンテナンスアイテムが付属します。
一方で消耗品も多いため、ランニングコストが発生することは覚えておきましょう。
- マシン本体
- コーヒースプーン
- ミルクチューブ
- クラリススマートフィルター(税込3,740円相当/消耗品)
- フィルターエクステンション
- フローサー抽出口先端のスペア
- ミルククリーニング容器
- ミルククリーナー(税込2,420円相当/消耗品)
- マシンクリーニング剤(税込2,200円相当/消耗品)
- 水硬度テスター(レンタル品には付属しません)
- 変換プラグ
- ブラシセット
レンタル品には水硬度テスターは同梱されておりませんが、国内の水道水は軟水のためテスター不要です。一般的な水道水の硬度から、「JURA E8」の硬度設定は6dHにして使用してください。
高級感あふれる筐体デザイン
「JURA E8」はDark Inox(ダークイノックス)と呼ばれるマットグレーのカラーリングで上品な高級感があります。
ロゴ以外の文字が削ぎ落とされたシンプルさがありつつも、それによって操作性が損なわれているわけではないため非常に好感が持てました。
「高性能だけど見た目がちょっと、、、」「しゃれだけど使いにくい」このような製品はたくさんありますが、「JURA E8」はそんなことありませんのでご安心を
サイズは500mlペットボトル2本分
「JURA E8」の大きさは約28cm×45cm×35cm(幅×奥行き×高さ)あります。比較対象に500mlペットボトルを並べたのが上の写真です。
横幅は1本強、高さは2本弱、奥行きはほぼ2本分くらいを参考にし、設置場所をイメージしてください。
重さが約9.6kgあるので、ラック等に置く場合はコーヒー豆やカップ、満水時の重さ考えた耐荷重に気をつけましょう。
電源はアース付きコンセントに
「JURA E8」は1,250Wの消費電力(AC100V 50/60Hz)を要するため、定格15A(100V)のアース付きコンセントの単独接続をしなければなりません。
設置場所を考える際は、サイズだけでなく、配線も考慮しておきましょう。
水タンク容量は約1.9L
水タンクは約1.9L(実際のMAX線は1.8L相当)で、1杯100mlで最大15杯分の抽出ができます。(ノズルの自動クリーニング等で使用する水を含む)
熱湯メニューもあるため、電気ポットの代わりに日本茶や紅茶を淹れるのにも便利だと思います。
水が少なくなると、液晶画面に「水タンクに水を入れてください」と教えてくれるのも、なにげに嬉しいポイントした。
初期設定もほぼ自動で簡単
初期セットアップではクラリススマートフィルターの取り付けが必要ですが、それ以外はフィルターのすすぎからシステム内への水循環まですべて自動で行われます。
すべて液晶ディスプレイに表示される案内どおりに行い、あとは待つだけで使えるようになるのでとても簡単です。
上位機種ではありますが、エスプレッソマシンが初めての人でも難なく使えると思います。
約200g入る豆ホッパーと6段階の挽き目調整ダイヤル、注意点も
本体上部にあるコーヒー豆のホッパーは約200g(市販の豆1袋分相当)入ります。よく飲まれる方は、まとめて投入してしまうのが楽でしょう。
豆ホッパーの奥には6段階の挽き目ダイヤルとコーヒー粉の投入口があります。
豆ホッパーと挽き目ダイヤルはそれぞれクセがあるので、「JURA E8」を使うときは以下2点に気をつけてみてください。
- 豆ホッパーからコーヒー豆がスムーズに落ちないことがあるので、都度コーヒースプーンを使って落としてあげる必要がある。
- 挽き目ダイヤルを回すときは、グラインダーが動いているときでなければならない。停止中の利用は故障の原因になる上に、動作時間も短いのでタイミングが難しい。加えて、挽き目ダイヤル調節後は、コーヒーを2 回以上抽出しないと挽き目が反映されない。
抽出メニューは充実の12種類
「JURA E8」には全12種類の抽出メニューが搭載されています。
ミルクタンクはありませんので、ミルクメニューを淹れる際は冷たい成分無調整牛乳(温度5-8度、乳脂肪分3.5%~4.5%が理想)をカップかピッチャーに用意してください。
ミルクはすべてフォームミルクになるので、スチームミルクを使うカフェラテはありませんが、フラットホワイトとコルタードがカフェラテに近いので、カフェラテに強いこだわりがない限りは問題ないと思います。
メニューの表示順は変更できるので、よく淹れるメニューが固まってきたり、コーヒー豆によって使いやすいように設定しましょう。
メニュー | ミルク | エクストラショット |
---|---|---|
コーヒー | – | – |
マキアート | 必要 | – |
アメリカーノL | – | – |
フラットホワイト | 必要 | あり |
エスプレッソW | – | – |
カプチーノ | 必要 | あり |
熱湯 | – | – |
ミルクフォーム | 必要 | – |
エスプレッソ | – | – |
コルタード | 必要 | – |
アメリカーノ | – | – |
ラテマキアート | 必要 | あり |
メニューは細かくカスタマイズできる
プリセットされたメニューは、抽出時に下記項目でカスタマイズできます。カスタマイズ内容は保存もできるので、再現も簡単です。
さらに、フラットホワイト・カプチーノ・ラテマキアートはエクストラショットの追加の可能です。
- コーヒー抽出のお湯量
- コーヒーの濃度(10段階)
- コーヒーの湯温(低 / 中 / 高)
- 追加湯量(アメリカーノ/アメリカーノLのみ)
- ミルク量
- ポーズ(ラテマキアートのみ)
普段のお手入れ方法も難しくない
普段はトレイユニットに溜まった水と受け容器に蓄積されたコーヒーかすを捨てるだけでOKです。
コーヒーかすは1回ごとに圧縮されてまとまっているので捨てやすいですが、トレイユニットに溜まった水はこぼれやすいので注意して流しに運びましょう。
こまめにすすぎをする
コーヒー抽出口もしくはミルクフォームの抽出口は定期的にすすぎを行ってください。
ホーム画面から歯車マークを押し、水滴マークからメンテナンス設定に移ると選択画面が表示されます。
ミルク周りは一日の終わりに必ず手入れする
一日の終わりにはミルクフォームの抽出経路とミルクチューブの分解清掃をします。※フォームフローサーはミルクが泡立たなくなったら洗浄します。
専用クリーニング容器にミルククリーナーを入れ、メンテナンス設定画面から「ミルクシステムクリーニング」を押せば自動進行です。
「ミルクシステムクリーニング」が終わったら、ノズルを分解し、付属のブラシセットに使って水洗いしてください。
分解したノズルを組み立てるときは、正面のキャップをしっかり奥まで押し込んでください。少しでも隙間があると、ミルクを吸えなくなるので気をつけましょう。
定期的にマシン洗浄
180杯抽、または電源オン時のすすぎが80回おこなわれると、「マシンを洗浄して下さい」と表示されるみたいです。
今回はお試し利用後にマシン洗浄も体験したのですが、メンテナンス設定画面から「マシン洗浄」を選択し、案内に沿ってマシンクリーニング剤を投入するだけなので、面倒な作業はありません。
普段の手入れから定期的なメンテナンス含めて、大きな手間なく使い続けられます。
JURA E8で家カフェをしてみた感想(メリット・デメリット)
「JURA E8」を一通り使って、気づいたことや感じたことを共有します。
カフェメニューは文句なしに美味しい
コーヒー・アメリカーノ・カプチーノ・ラテマキアート・フラットホワイト・エスプレッソを飲みましたが、どれも大満足でした。美味しい!
特に気に入ったのがミルク割合の大きいラテマキアート。ホット一息つけるには最適な飲み物です。
手元ライトが雰囲気を作ってくれる
公式サイトの商品ページや取扱説明書に記載がないのですが、暖色光が点灯します。
コーヒーアロマとクレマに暖色光がマッチし、夜のバーぽい雰囲気を演出してくれます。
コーヒーマシンで光の演出をする機種は少ないので、暖色光による演出は「JURA E8」の魅力の1つかもしれません。
思ったよりも静かでした
全自動マシンで気になるのが、動作音。特にコーヒー豆のグラインド音は気になりますよね。
ですが、「JURA E8」は予想よりも静かに豆を挽き、カフェドリンクを淹れてくれました。(堅い浅煎り豆だとまた違う結果になるかもしれません。)
これまで様々な全自動コーヒーメーカーをレビューしてきましたが、ミルの動作音は70dBを超えるのが一般的でした。
「JURA E8」の動作音は60dB代を超えませんでしたので、数値的にも静音設計なコーヒーマシンだと思います。
抽出口の使い分けは少し不満かも
「JURA E8」コーヒーやエスプレッソは正面真ん中のコーヒー抽出口ですが、ミルクを使うメニューは正面右側のミルク抽出口で淹れます。
ミルク抽出口下のトレイ面積は若干小さくなり、マグカップのようなサイズ感だと置きにくかったです。
デロンギのエスプレッソマシンだと可動式のスチームノズルがあり、それによってどんなメニューもカップの置き場所が一定なので使いやすいと思いました。
カスタマイズが難しい
プリセットされたメニューに加え、コーヒーの濃さや湯音、湯量、ミルク量など調整できるカスタマイズ性の高さが魅力の1つです。
そのため自分好みに試行錯誤できる楽しさはあるのですが、基本のレシピやカスタマイズ例があるともっと楽しめると感じました。
初めての方でも使いやすいエスプレッソマシンなので、ラテマキアートの「ポーズ時間の長短で何が変わるのか」や「湯温の(低 / 中 / 高)って実際何度?」という部分も明記されていると良いかも?と思いました。
クラリスフィルターのランニングコストが高い
日本で販売されている家庭用エスプレッソマシン最上位機種で比較すると「JURA E8」はお手頃な価格帯です。それでいて見た目の良さや品質の高さを兼ね備えているので期待以上の満足感を味わえると思います。
ただ、唯一デメリットと言えるのがウォーターフィルター(クラリスフィルター)のコスパです。
「クラリスフィルター」の使用期限は国内の水硬度(6dH)・1杯100mlで1日2〜4杯とした場合に約2ヶ月が目安になります。目安の2ヶ月間隔でフィルター交換(フィルターマークが赤く点灯)をするとしたら、1年間で約6本必要になります。
フィルター1本の価格は他社と比べると高いため、ランニングコストの高さは多少ネックになるかもしれません。
メーカー | 交換目安 | 1本あたりの価格(税込) | 1年あたりの目安費用 |
---|---|---|---|
JURA | 2ヶ月 | 3,740円 ※3本セットなら2,964円 |
22,440円 ※3本セットなら17,784円 |
他社 | 2ヶ月 | 1,980円 | 11,880円 |
「JURA E8」より高いフラッグシップ機種を比較する際は、ランニングコストも含めて検討するが吉です。
もてなすために用意したい高級エスプレッソマシン
マシン本体は誰でも使いやすく、グラインダーやウォーターフィルターには独自の技術が詰め込まれており、美味しいコーヒーやマキアートが飲める。
一通り使ってみて、「JURA E8」は自分のために使うよりも、誰か(自身も含む)をもてなす(友人を招いたとき、オフィスの来客対応や社員の福利厚生など)ために使ったほうが合っているように思います。
なぜなら、コーヒーやミルクメニューをできるだけ美味しく、楽に淹れたい人にとっては、「JURA E8」のランニングコストは大きなハードルになります。一方で「高価なウォーターフィルターから生成された水を使った高品質なコーヒー」としてみれば、「普段より良いコーヒー」を飲みたい人にとっての付加価値になります。
自分自身含めて、誰かのために淹れるエスプレッソマシンを探している方は、ぜひ「JURA E8」を一度試してみてください。
コーヒーメーカーは試してから購入できる
「実生活でどのくらい頻繁に使うものかどうか分からない」
「好みのコーヒーを淹れられるのか気になる。」
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