馴染みの喫茶店や人気のカフェ店だけでなく、コンビニやチェーン店など様々な場所で淹れたてのコーヒーを嗜めるようになりましたが、在宅時間が増えた今なら自宅でも本格的なコーヒーを味わいたいことでしょう。
ですが、ハンドドリップはコーヒー豆の他にミル・ドリッパー・ドリップポッド・サーバーカラフェなどの器具が必要なためハードルが高いと感じている方も少なくないと思います。
そんな方におすすめするのがコーヒーメーカーですが、一概にコーヒーメーカーと言っても様々な種類があり、自身にぴったりの一台を選ぶの一筋縄にはいきません。
そこで、この記事では全体感の把握に役立ててもらうためにコーヒーメーカーの種類と選び方、主な製造メーカーします。
ご自身がどんなコーヒーを楽しみたいのか、どんなコーヒーの淹れ方を希望するのかを考えながら読み進めていただければと思います。
コーヒーメーカーの種類
コーヒーメーカーは大別すると「ドリップ式」「カプセルタイプ」「エスプレッソマシン」の3種類になりますが、ドリップタイプをさらに3つに分けて計5種類の特徴や違いを説明したいと思います。
- ドリップタイプ(ミル無しドリップ/ミル付きドリップ/全自動)
- カプセルタイプ
- エスプレッソマシン
ミル無しドリップ
「ミル無しドリップ」は最もリーズナブルに購入できるコーヒーメーカーです。
コーヒー粉さえあればボタン1つでコーヒーを淹れられるので、手軽に淹れたてのコーヒーを飲みたい方におすすめです。
- シンプルな機能
- 手入れがしやすい
- コーヒー豆は粉のみ
ミル無しドリップのコーヒーメーカーを使う場合は、電動コーヒーミルも合わせて購入することを検討しましょう!
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ミル付きドリップ(半自動)
「ミル付きドリップ」は手頃な値段で挽きたてのコーヒーを味わえるのが特徴です。
挽いた豆をフィルターに自分で入れる必要があるため「半自動コーヒーメーカー」とも言えます。
全自動コーヒーメーカーよりも安く、またミルが濡れないというのも魅力です。
- 全自動よりも安い
- ミルはプロペラ式
- 豆/粉の使い分けが可能
- 挽きたてのコーヒーを味わえる
全自動
「全自動」はボタン1つでコーヒー豆が挽かれるところから抽出まで行うコーヒーメーカーです。
豆の挽き方やコーヒーの淹れ方を選べるメニューがあったりと機能面が充実している機種も多く、各社で特徴の違いが出やすいコーヒーメーカーとも言えます。
ミルの手入れが少し難しいことを除けば、全自動コーヒーメーカーは挽きたて&淹れたての本格派コーヒーを楽しめるのでおすすめです。
- 豆/粉の使い分けが可能
- ドリップ式では販売価格が高め
- プロペラ式以外に臼式(コニカル式)ミル搭載のモデルもある
- 挽き方・抽出方法・フィルターで様々な組み合わせを楽しめる
おすすめの全自動コーヒーメーカー8つを徹底比較!好みのコーヒーを淹れられる機種の選び方 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
カプセルタイプ
「カプセルタイプ」は本体専用のカプセルを入れて様々なフレーバーを手軽に楽しめるコーヒーメーカーです。
カプセルと水をセットしてボタン操作するだけで、ドリップコーヒーだけでなくカプチーノやラテマキアートや宇治抹茶ラテなどを淹れることが可能です。
コーヒー一杯あたりのコスト換算だと割高になりますが、カプセル交換だけで抽出も手入れも簡単です。
- カプセル豆/粉の使い分けが可能
- 様々な種類のフレーバーを楽しめる
- カプセル交換とボタン操作だけの簡単抽出
- 一定期間でカプセルが届く月額プラン(サブスクリプション)の契約も可能
カプセル式コーヒーメーカーの種類と選び方、おすすめ機種まとめ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
エスプレッソマシン
「エスプレッソマシン」はエスプレッソコーヒーを抽出することに特化したマシンです。
エスプレッソだけでなく、マキアートやカプチーノも自宅で楽しみたい方にもってこいですが、機械は高価かつ大型でスペースをとるため、必然的に玄人向けの選択肢となるでしょう。
- 淹れたてのエスプレッソが飲める
- ミルクフォーム付きの製品も多数ある
- 非常に高価かつ大きい製品であるため業務製品に近い
コーヒーメーカーの選び方
コーヒーメーカーと一口にいっても様々な種類がありますので、自身にぴったりのモノがどれなのか悩んでしまうのも仕方ありません。
「どんなコーヒーが飲みたいのか」「どんな使い方をしたいのか」など、希望する用途に合わせて絞り込んでいく必要があります。
そこで、ここからはコーヒーメーカーの選び方として5ポイント紹介します。
- 飲みたいコーヒーで選ぶ
- 容量とサーバータイプで選ぶ
- フィルタータイプで選ぶ
- その他機能で選ぶ
飲みたいコーヒーで選ぶ
コーヒーメーカーは5種類に分けられると先述しましたが、淹れられるコーヒーで分ければ「ドリップコーヒーを淹れられるコーヒーメーカー」か「エスプレッソを淹れられるコーヒーメーカー」の2種類です。
飲みたいコーヒー/カフェドリンクによって、希望するコーヒーメーカーの大筋を決めていきましょう。
種類 | コーヒーメーカー | |
---|---|---|
ドリップコーヒー | ブラックコーヒー,カフェオレ etc. | ドリップタイプ(ミル無しドリップ/ミル付きドリップ/全自動),カプセルタイプ |
エスプレッソ | カフェラテ,マキアート etc. | エスプレッソマシン,カプセルタイプ, |
※エスプレッソマシンには「レギュラーコーヒー機能」搭載の製品も登場しています。
容量とサーバータイプで選ぶ
コーヒーメーカーは約120mlを一杯として5〜10杯程度の容量レンジで販売されている製品が多いので、容量と一度に飲みきれないコーヒーを保温/保管する方法も重要なポイントです。
抽出後のコーヒーを保温/保管するサーバー(カラフェ)選びはステンレスがおすすめですが、淹れたてコーヒーを短時間で飲み干す場合ならガラス製のサーバーでも問題ないでしょう。
なお、原則1杯用の抽出となるカプセル式やエスプレッソマシンにはコーヒーサーバーは付属しません。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
ガラス | コーヒー抽出時を視覚で楽しめる | 保温ヒーターの熱によりコーヒーが劣化する |
ステンレス | 保温ヒーター無しに一定期間熱をキープできる | 比較的高価なコーヒーメーカーに多い |
フィルタータイプで選ぶ
- 紙フィルター
- メッシュフィルター
ドリップタイプ(ミル無しドリップ/ミル付きドリップ/全自動)を選ぶ場合、フィルタータイプによってコーヒーの味わいも異なります。
コーヒー豆独特の味わいをダイレクトに感じたい方はメッシュフィルター、スッキリとしたコーヒーが好きな方はペーパーフィルターと選ぶようにしましょう。
コーヒー豆によって使い分けたい方は、あまり数はありませんがメッシュ/ペーパーどちらも使えるコーヒーメーカーもあります。
フィルターの種類 | 味わい | その他特徴 |
---|---|---|
ペーパーフィルター | すっきりとした味わい | ・抽出後のコーヒー粉を捨てやすい ・使い捨てなのでフィルター購入のランニングコストが発生 |
メッシュフィルター | コーヒー豆の油分や風味をダイレクトに感じられる味わい | ・洗って何度も使えるので経済的 ・コーヒー豆によっては微粉が混じり雑味に感じる場合もある |
その他機能で選ぶ
他にもコーヒーメーカーは便利な機能を搭載していますので、希望する用途に応じて比較するのもおすすめです。以下に実際目にするコーヒーメーカーの機能をまとめました。
コーヒー味に直結する挽き具合や抽出の調整機能、タイマー機能など様々ありますので、最後の最後で複数機種で悩んだ際は搭載機能で選ぶのが良いでしょう。
- 保温機能
- 蒸らし機能
- 沸騰浄水機能
- 予約タイマー機能
- 自動電源オフ機能
- コーヒー抽出の調節
- エスプレッソの濃度調整
- コーヒー豆の挽き具合の調整
コーヒーメーカーの主なメーカー
コーヒーメーカーの種類や選び方を踏まえた上で、コーヒーメーカーの主なメーカーとその特徴をまとめました。
各メーカーの特徴も比較しながら、自身に合ったコーヒーメーカーを徐々に絞り込んでいきましょう。
パナソニック|ミル付きドリップ,全自動
パナソニックのコーヒーメーカーの特徴は浄水機能や活性炭フィルターのように浄水器メーカーとしての強みを活かした製品であることです。
製品ラインナップとしては「ミル付きドリップ」と「全自動」があります。
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シロカ|ミルなしドリップ,全自動
シロカのコーヒーメーカーは手頃な価格でこだわりコーヒーを作れるのが特徴です。
全自動コーヒーメーカーのラインナップも多く、容量・フィルター・コーヒーサーバー・ミルの種類によって選べるのも魅力だと言えるでしょう。
シロカの全自動コーヒーメーカー9機種を比較!おすすめ機種と選び方を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
デロンギ|ミル無しドリップ,全自動,エスプレッソ
デロンギはエスプレッソの本場イタリアの家電メーカーです。
エスプレッソマシンから全自動、ミル無しドリップのコーヒーメーカーなど製品ラインナップも幅広く用意されています。
全自動コーヒーメーカーでもエスプレッソ抽出ができますので、少し高額ですがコーヒーを嗜みたい方なら必ず検討すべきメーカーです。
デロンギのエスプレッソマシン(全自動コーヒーメーカー)全機種比較!おすすめと選び方を解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
UCC|カプセル,ミル無しドリップ
UCCはプロのハンドドリップを再現したUCCグループ独自の一杯抽出型コーヒーシステムをウリとしたカプセル型のコーヒーメーカーが特徴です。
14種類のフレーバーと抽出モードや湯量の調整で好みのコーヒー/カフェドリンクを抽出することができます。
なお、UCCのドリップポッドはカプセルがなくてもコーヒー粉でも淹れられる画期的な製品です。
UCCのドリップポッドDP3を実機レビュー!50通り以上の飲み方でプロのコーヒーの味を楽しめる – Rentio PRESS[レンティオプレス]
ラッセルホブス|ミル無しドリップ
イギリスの家電メーカーである「Russel Hobbs(ラッセルホブス)」の特徴は洗練されたプロダクトデザインで、随所に見られるこだわりが魅力です。
製品ラインナップは少ないですが、Coresのゴールドフィルターを採用した「グランドリップ」はミル無しドリップコーヒーメーカーの中で最もおすすめしたい製品です。
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ネスレ/ネスプレッソ|カプセル,エスプレッソマシン
ネスレはコーヒーカートリッジやカプセルを定期購入することでコーヒーメーカー本体を無料で使えるのが特徴です。
「ネスプレッソ」シリーズはエスプレッソ、「ネスカフェ」シリーズはコーヒー/カフェドリンクを作れるコーヒーメーカーです。
ネスレ コーヒーメーカー(ネスプレッソ)の機種一覧とその違いまとめ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
ツインバード|全自動,ミル無しドリップ
ツインバードはコーヒーメーカーには珍しいサイフォン式コーヒーメーカーもあることから、本格的なドリップコーヒーを追求していることが特徴的なメーカーです。
湯音にこだわり、ハンドドリップに限りなく近い全自動コーヒーメーカーは秀逸です。
ツインバードのコーヒーメーカー3機種を比較!各製品の特徴と選び方を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
メリタ|全自動,ミル無しドリップ
ドイツのコーヒー機器メーカーであるメリタは美味しいコーヒーの淹れ方として世界基準となっている「ゴールドカップ スタンダード」を基に設計したコーヒーメーカーが特徴です。
コーヒーとお湯の比率・抽出温度・抽出時間・コーヒーの挽き目、それからドリッパーは「メリタ式」と呼ばれる1つ穴になっており、これまでの経験と技術を「メリタ ゴールドスタンダード」として活かしています。
メリタのコーヒーメーカー全12種を比較!おすすめ機種と選び方を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
タイガー|ミル無しドリップ,蒸発式プレス
タイガーのコーヒーメーカーはミル無しドリップの中でもバランスの高い製品が揃っていると言えます。
特に「まほうびん構造」の真空ステンレスサーバーのモデルなら保温/保冷効力が強いので、リフィル用のホットコーヒー/アイスコーヒーを淹れておくのも便利です。
コーヒーにさほどこだわりなくでもコーヒーが好き、そんな方はタイガーのコーヒーメーカーから選ぶのが良いかもしれません。
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象印|ミル無しドリップ,ミル付きドリップ,全自動
象印のコーヒーメーカーは全自動・ミル付きドリップ・ミル無しドリップとバラエティ豊かですが、中でもミル無しのコーヒーメーカーにコスパの高い製品があるのでおすすめです。
他の特長としてはタイガーと同じく「まほうびん構造」の真空ステンレスサーバーの機種があること、それから炊飯器メーカーならではのマイコン制御技術が搭載されていることが挙げられます。
象印は、コンビニやインスタントを卒業し、自宅でドリップコーヒーを淹れようか検討している初心者向けにおすすめのメーカーです。
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サーモス|ミル無しドリップ
サーモスは、タイガーや象印と並び、「まほうびん構造」の真空ステンレスサーバーのコーヒーメーカーを取り扱っています。象印やタイガーと比べるとプロダクトデザインが洗練されているのが魅力とも言えるでしょう。
また、アイコスコーヒー専用マシンを用意していることも他メーカーでは見られない特長と言えます。
サーモスのコーヒーメーカー4機種を比較!特長と選び方を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
コカ・コーラ|カプセル
コカコーラは2019年12月よりドリップコーヒーにこだわったカプセル式コーヒーメーカーの販売を開始しました。
オーディオのような見た目のデザイン、ペットボトルの給水などこれまでのコーヒーメーカーになかった特徴も持ちます。
コーヒーメーカー生活を手に入れよう
誰もが手軽に挽きたて・淹れたてのコーヒーを味わえる、それがコーヒーメーカーの魅力と言えるでしょう。
コーヒーは「豆」「焙煎」「挽き」「抽出」の掛け算で無限の味わい方があります。
コーヒーメーカーの購入を機にどっぷりコーヒーの世界に浸かって、その奥深さを楽しんでください。
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