コーヒースケールのおすすめ5製品を比較!必要性や選び方について解説
更新日2024/01/11
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ハンドドリップを始めるにあたって、電動ミル・ドリッパー&フィルター・電気ケトルと揃えたものの、コーヒースケール(ドリップスケール)まで購入すべきか悩んでいる方も少なくないと思います。
そこで、この記事ではコーヒースケールの必要性と選び方、おすすめ機種などをまとめました。コーヒースケールの代わりに活用する方法も記載しましたので、購入を迷われている方の参考になれば幸いです。
てっとり早く製品を知りたい方はおすすめのコーヒースケール5選から確認してください。
もくじ
コーヒースケールの必要性
コーヒースケールとは重さと時間を同時に計測できるコーヒーアイテムです。主な役割は①豆の量量、②お湯の量、③抽出時間です。
ドリッパーやミルに付属する計量スプーンを使う方もいらっしゃいますが、コーヒー豆は焙煎具合によって同じ一杯でも重さが変わります。そのため狙ったテイストにしたいなら、重さを確認しながら微調整するのが望ましいです。
また、[お湯の量]×[抽出時間]はコーヒーの味を決める要素となるので、記録をつけながらベストな掛け合わせを模索するのもハンドドリップの楽しい方の1つです。
湯量のコントロールにはコーヒーポットや電気ケトルも必要になるので、これから揃える方はコーヒーにおすすめの電気ケトルもチェックしておきましょう。
[2021最新]コーヒーにおすすめの電気ケトル11選を比較!ハンドリップに適した製品の特長と選び方 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
キッチンスケールとの違い
キッチンスケールとコーヒースケールの主な違いはカウントアップタイマーの有無です。たったそれだけ?と思われるかもしれませんが、より緻密なコーヒードリップを求める方にとっては必需品です。
より細かい違いで言えば、誤差範囲が非常に小さかったり、スマホアプリと連動して抽出データの保存等ができる機能があったりしますので、ハンドドリップを追求するならいずれ手にするアイテムです。
代用は可能
ただ高機能なコーヒースケールは、全自動コーヒーメーカー1台と同じくらいの出費を要します。なかなかそこまでの予算を用意できないという方は、キッチンスケールとスマホ等のタイマーアプリの代用でも十分です。
ハンドドリップにドリッパー・フィルター・コーヒーポットは必要ですが、ミルやコーヒースケールは必須アイテムではありません。自身がどこまでこだわりたいかに応じて、ミル、そしてコーヒースケールを購入するかどうか見極めるのが良いかもしれません。
コーヒースケールの選び方
では、コーヒースケールを購入するにあたって選ぶポイントをまとめました。
先述したように“自分自身がどこまでこだわりたいか”をしっかり考えた上で、コーヒースケールを絞り込んでいきましょう。
- 予算を決める
- 機能性で選ぶ
- デザインで選ぶ
- 防水性能の有無を確認
- 汎用的な使いみちを考えている?
予算を決める
コーヒースケールはハンドドリップに必要な器具の中でも優先順位の低いアイテムだと思いますので、最初に“自身がこだわりたいレベル”=”予算”を考える必要があると思います。
キッチンスケールを代用として使う予定なら1,000円で買えるものもあれば、多機能かつ世界中のバリスタのレシピと繋がれるようなコーヒースケールだと3万円くらいします。
ミルやドリッパー、家庭用焙煎機などコーヒー抽出の過程で影響の大きいアイテムは他にもあることを考えると、どのくらいの優先順位にすべきか考えてみましょう。
機能性で選ぶ
予算を決めることと並行して考えることになるのが、コーヒースケールに求める機能です。高機能多機能を求めれば求めるほど、コーヒースケールの販売価格も当然高いです。
次の表はコーヒースケールならではの主な機能とその詳細、各機能が搭載されたコーヒースケールの販売価格帯も目安程度にまとめたものです。どこまでの機能を求め、何を妥協して予算内に収めるべきか参考にしてください。
機能 | 詳細 | 価格帯 |
---|---|---|
カウントアップ機能 | STARTボタンを押すとカウントアップタイマーが開始する | 2,000円〜5,000円 |
自動カウント機能 | ドリップ(お湯を落とす)を始めたらカウントアップタイマーが自動で開始する | 6,000円〜 |
自動風袋引き機能 | ドリッパー等を置いた後、自動で0gになる(リセットされる) | 5,000円〜 |
流量/流速の計測機能 | お湯のドリップ量やドリップの速さをリアルタイムで計測する | 15,000円〜 |
アプリ連携 | 抽出レシピの記録/共有、参考レシピのペアリングを行い理想のドリップを探求する | 15,000円〜 |
0.01g単位の計量 | 高精細な重さ計量ができる | 30,000円〜 |
デザインで選ぶ
ハンドドリップを追求したいわけじゃないけどコーヒースケールの購入を検討している方には、そのデザイン性に惹かれている方も多いと思います。
キッチンスケールだと白物家電ぽさがあり生活感が出てしまう一方で、コーヒースケールなら洗練されたスタイリッシュさがあります。
各メーカーによって筐体・ディスプレイ・操作性等のデザインにこだわったものが多いので、自身のコーヒー器具やキッチンインテリアに合ったコーヒースケールを選ぶことも大事な要素と言えます。
防水性能の有無を確認
キッチンスケールにはIP等級の付いた防塵防水性能モデルも多数見かけますが、コーヒースケールは基本的に防水性能を持っていないことが多いです。
防水性能があったとしても防水コーティングを施したものだったり、シリコンパッド部分だけが防水加工されている程度のものなので、キッチンスケールほどの防水性能は期待できません。
コーヒーサーバーもしくはエスプレッソカップを置いて抽出するため水浸しになることは稀だと思いますが、コーヒースケールをアウトドアで使いたかったり、キッチンスケールとしても活用を考えていた方は一度考慮が必要でしょう。
汎用的な使いみちを考えている?
もしコーヒースケールをキッチンスケールとしても使いたい、もしくはキャンプやアウトドアに持っていきたいと考えている方は、キッチンスケールのほうが丈夫で使い勝手は良いかもしれません。
コーヒー専用のドリップスケールである必要はありませんので、スマホのタイマーアプリも使いながらキッチンスケールを代用することをおすすめします。
おすすめのコーヒースケール5選
おすすめのコーヒースケールとして、機能面・デザイン面ともに魅力的なアイテム8製品です。
そのほとんどが海外メーカーとなり情報も乏しいのですが、海外情報や海外の公式サイトを中心に確認してまとめました。
HARIO V60ドリップスケール
国内のコーヒーメーカー「HARIO(ハリオ)」にはV60シリーズのコーヒースケールがあります。
acaiaのように高機能とは言えませんが、コーヒースケールとしては必要十分な機能を有しており、なおかつお手頃な価格で購入できるのが魅力です。
最初に購入するコーヒースケールとしておすすめの1台です。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
最大計量 | 2,000g |
最小表示 | 2〜200g:0.1g 200〜500g:0.5g 500〜2,000g:1.0g |
自動開始モード | なし |
防水性能 | なし |
アプリ連携 | なし |
電源 | 単4電池×2本 |
単位 | g |
カラーバリエーション | ブラック |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約120mm×190mm×29mm |
重さ | 約265g |
TIMEMORE BLACK MIRROR BASIC+
「TIMEMORE(タイムモア)」は中国・上海にあるコーヒーのプロダクトメーカーです。手挽きミル C2でご存じの方も多いと思いますが、おしゃれなコーヒースケール「TIMEMORE BLACK MIRROR」も人気のある製品です。
手頃な値段で購入できるアイテムでありながらも、デザイン性が高く、シリコンパッド部分が防水加工、USB-C充電に対応など評価できるポイントも多いです。
「HARIO V60ドリップスケール」と同様に最初の1台におすすめのコーヒースケールです。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
最大計量 | 2,000g |
最小表示 | 0.1g |
自動開始モード | あり |
防水性能 | あり ※シリコンパッド部分のみ |
アプリ連携 | なし |
電源 | 充電式内蔵バッテリー ※最大10時間稼働 ※USB-Cケーブル |
単位 | g |
カラーバリエーション | ブラック ホワイト |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約152mm×130mm×26mm |
重さ | 約380g |
acaia Pearl
「acaia(アカイア)」は正確性と実用性の高さから、世界中のバリスタ御用達のコーヒースケールブランドです。
「acaia Pearl」はそのacaiaブランドの中で最もベーシックなコーヒースケールです。
この後にもacaiaのコーヒースケールを2製品紹介しますが、共通しているのは専用アプリがいくつか用意されており、例えば「Acaia Coffee」(App Store / Google Play)とペアリングすると、ドリッパーやその他器具によって抽出レシピ(回数ごとの注水時間や蒸らし時間)を設定したり、実際のドリップ内容を記録したり共有したりできます。
acaiaのコーヒースケールが人気なのは、これまで閉鎖的だった抽出レシピをアプリ連動によって定量化し、そのデータに誰でもアクセスできるようにしたことで、より美味しいコーヒー抽出の探求を生み出す、いわゆるオープンソースのような役割を担っているからかもしれません。
あと、地味に充電方法がUSB-Cであることも評価ポイントだと思います。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
最大計量 | 2,000g |
最小表示 | 0.1g |
自動開始モード | あり |
防水性能 | なし |
アプリ連携 | あり |
電源 | 充電式内蔵バッテリー ※最大40時間稼働 ※USB-Cケーブル |
単位 | g / oz |
カラーバリエーション | ブラック ホワイト |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約160mm×160mm×32mm |
重さ | 約500g |
acaia Pearl Model S
「acaia Pearl」と全く同じサイズながら様々な点でアップデートされており、アプリを使わなくてもスケール本体で確認できる情報が大幅に増えました。
充電ケーブルがmicro USBになったのはデメリットのように思いますが、同じ画面内で数値を確認しながら淹れられるのは思っている以上のメリットを享受できるでしょう。(スマホとの2画面は見落としやミスも生じやすいですし)
- 最大計量が3,000g
- ディスプレイ表示がドット
- スケール本体で流量や流速の確認が可能
- 専用アプリ「Brewguide」(App Store / Google Play)と連動した抽出レシピの手順表示
- 充電ケーブルはmicro USB(デメリット)
項目 | スペック詳細 |
---|---|
最大計量 | 3,000g |
最小表示 | 0.1g |
自動開始モード | あり |
防水性能 | なし |
アプリ連携 | あり |
電源 | 充電式内蔵バッテリー ※最大40時間稼働 ※Micro USBケーブル |
単位 | g / oz |
カラーバリエーション | ブラック ホワイト |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約160mm×160mm×32mm |
重さ | 約620g |
Brewista Smart Scale 3
電気ケトルで知っている方も多いアメリカのコーヒープロダクトメーカー「Brewista(ブリューイスタ)」のコーヒースケールです。
風袋引き(重量のリセット)とカウントアップタイマーの自動/マニュアルの組み合わせに応じた5つのモードが搭載されています。
スケール本体としては非常に小型なので、エスプレッソマシンに直接置いて使用することも可能です。
項目 | スペック詳細 |
---|---|
最大計量 | 2,000g |
最小表示 | 0.1g |
自動開始モード | あり |
防水性能 | あり ※耐水性ナノコーティング仕様 |
アプリ連携 | なし |
電源 | 充電式内蔵バッテリー ※最大稼働時間は記載なし ※micro USBケーブル |
単位 | g / oz |
カラーバリエーション | ブラック |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約105mm×105mm×17mm |
重さ | 約163g |
おすすめコーヒースケールの製品比較表
メーカー | HARIO | TIMEMORE | acaia | Brewista | メーカー | |
---|---|---|---|---|---|---|
製品/型番 | V60ドリップスケール | BLACK MIRROR | Pearl | Pearl Model S | Smart Scale 3 | 製品/型番 |
最大計量 | 2,000g | 2,000g | 2,000g | 3,000g | 2,000g | 最大計量 |
最小表示 | 2〜200g:0.1g 200〜500g:0.5g 500〜2,000g:1.0g |
0.1g | 0.1g | 0.1g | 0.1g | 最小表示 |
自動開始モード | なし | あり | あり | あり | あり | 自動開始モード |
防水性能 | なし | あり ※シリコンパッド部分のみ |
なし | なし | あり ※耐水性ナノコーティング仕様 |
防水性能 |
アプリ連携 | なし | なし | あり | あり | なし | アプリ連携 |
電源 | 単4電池×2本 | 内蔵バッテリー ※最大10時間稼働 |
内蔵バッテリー ※最大40時間稼働 |
内蔵バッテリー ※最大稼働時間は記載なし |
電源 | |
充電形式 | 電池交換 | USB-C | USB-C | USB-C | micro USB | 充電形式 |
単位 | g | g | g / oz | g / oz | g / oz | 単位 |
カラーバリエーション | ブラック | ブラック ホワイト |
ブラック ホワイト |
ブラック ホワイト |
ブラック | カラーバリエーション |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約120mm×190mm×29mm | 約152mm×130mm×26mm | 約160mm×160mm×32mm | 約160mm×160mm×32mm | 約105mm×105mm×17mm | サイズ (幅×奥行き×高さ) |
重さ | 約265g | 約380g | 約500g | 約620g | 約163g | 重さ |
コーヒースケールを使ってハンドドリップの高みへ
コーヒースケールそのものは必要不可欠なアイテムとは言えませんが、重さとドリップ時間の計測はハンドドリップに必要不可欠な工程です。
抽出過程(抽出レシピ)を定量的に把握把握・記録し、再現性のあるものにしたい方はもちろんですが、そこまでハンドドリップにこだわるわけじゃないけどコーヒーを愛する方にとって、コーヒースケールはハンドドリップ沼への第一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。
コーヒーを淹れる過程を楽しむのもハンドドリップの魅力なので、コーヒー豆の計量とドリップ時間と湯量の計測も楽しんでください。そして、そこで何か課題感が見えたときにコーヒースケールを検討し始めるのがよいかもしれません。
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