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おすすめのコーヒーメーカーブランドの1つであるシロカ。
特に「カフェばこシリーズ」はシロカの全自動コーヒーメーカーとして高い人気を誇ります。
今回はその「カフェばこシリーズ」から、2022年10月15日に発売される本格派のコーン式全自動コーヒーメーカー「カフェばこPRO」のレビューをお届けします。
もくじ
カフェばこPROの特長
「カフェばこPRO」は、一言で言えば自社/他社問わず、既製品のいいとこどりをした全部乗せ全自動コーヒーメーカーです。
本格的なドリップ工程と日々の使いやすさを両立させた便利な一台でもあり、自宅に置ける、コンパクトなコンビニのコーヒーマシンのような存在です。
- 挽きムラを抑えた進化したコーン式ミル
- そのまま密閉保管できる豆ホッパー
- 選べる2つの抽出温度、デカフェ機能も搭載
- マグカップに直接ドリップが可能
- 給水タンクの水交換タイミングを教えてくれる水かえサイン
- 豆と水は杯数設定による自動計量
- タイマー予約機能で好きな時間に挽きたて淹れたてコーヒーを楽しめる
- スタイリッシュなライトグレーとブラックの2色展開
製品スペック一覧表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
ミル形状 | 臼式(コーン式/コニカル式) |
挽目調整 | 粗挽き〜細挽き(無段階調整/30クリック) |
フィルター | ペーパーフィルター メッシュフィルター |
サーバー | ガラスサーバー |
保温機能 | 最大30分 |
抽出モード | 高温(約94℃) 低温(約84℃) デカフェ |
タイマー機能 | あり |
容量 | 0.83L(120mlで6杯分) |
電源コードの長さ | 約1.2m |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約16.6cm×27.3cm×42.1cm (サーバー含まず) |
重さ | 約4.1kg (サーバー含む) |
Amazon税込価格 (2022年9月19日現在) |
29,700円 |
カフェばこPROの実機レビュー
2色のカラバリを展開する「カフェばこPRO」ですが、今回はブラックの実機を借りることができました。
手にとってみた感想と、後半ではコーヒーミルの精度や淹れたコーヒーの使用レポートを紹介します。
「カフェばこPRO」は全自動コーヒーメーカーの中でも多機能なので、どんなコーヒーを淹れたいかイメージが固まってない方にはおすすめの一品です。
シンプルな付属品で収納性も◎
「カフェばこPRO」には計量スプーンやドリッパースタンドなどの付属品がなく、コーヒーメーカー本体以外の付属パーツをどこに保管するか問題から解放されます。
唯一の付属品であるクリーニングブラシも、豆ホッパーのフタ裏に収納できるので便利です。コーヒーメーカーの置き場所とクリーニングブラシの収納場所を分ける必要がありませんので、ミル清掃も習慣にしやすいように思います。
- 本体(ガラスサーバー+各パーツもセット済み)
- お手入れブラシ
- 取扱説明書(保証書)
平均的なサイズ感
サイズは約16.6cm×27.3cm×42.1cm(幅×奥行き×高さ)、容量は最大6杯分(タンク容量は最大0.83L)です。
全自動コーヒーメーカーの中で比較しても平均的なサイズ感です。
もちろんミル無しのコーヒーメーカーと比べると場所を取りますが、コーヒー豆のホッパー・電動ミル・ドリッパー・サーバーがすべて一つにまとまっているという意味ではコンパクトに使える製品だと思います。
ドリッパーは1つ穴の台形型
ドリッパー部分は抽出口が1つ穴の台形型が採用されていました。
リブ(ドリッパー内側の凹凸部分)は縦に直線が並び、メリタ式の近い設計思想のように思います。
ペーパーフィルターは台形型の2~4杯用(「1×2」または「102」)のサイズを用意しておきましょう。
前機種から進化したコーン式ミル
「カフェばこPRO」のミルは摩擦熱が生じにくい構造のコーン式(コニカル式/臼式)です。
以前にレビューした「SC-10c151」(終売品)から、より挽きムラが出にくい構造へ見直しがされたようです。
従来機に採用されているコーン式の精度も決して悪いわけではありませんでしたが、少しでも美味しいコーヒーを淹れるためのこだわりが垣間見れます。
挽目は粗挽きから細挽きまで無段階調節
挽目調節は粗挽き(ダイヤル1)から細挽き(ダイヤル5)まで可能です。
目盛り数字は5段階ですが、実際は30クリックで細かい調節もできます。
温度も選べる抽出モード
ミル以上に分かりやすくアップデートされたのが、選べる温度の抽出モードです。低温の84度、高温の94度を選択できるので、深煎り・浅煎りどちらも楽しみやすくなりました。
以下表に各設定をまとめましたが、設定の組み合わせにより再現性のある好みの抽出レシピを作ることも可能です。
ボタン名称 | 設定項目 |
---|---|
コースボタン | 高温(94度)・低温(84度)・デカフェの3種類から選択 |
コースボタン (2秒長押し) |
豆の挽き時間(挽く量)を選択 |
サイズボタン | 120ml・180ml・60ml(アイス)・じかマグ(180ml)を選択 |
モードボタン | 豆・粉・ミルのみ・クリーニング・ミルお手入れを選択 |
タイマー(アイコン) | あらかじめ設定した時刻にドリップを始める |
上下の矢印ボタン | 杯数選択・時刻・タイマー予約・ひき時間の設定をする |
94度での抽出は、コーヒー豆を選ばないと雑味を感じやすいかもしれません。どんな豆でも平均して雑味の少ないコーヒーを淹れやすいのは、高温モードで90度設定になるツインバードのコーヒーメーカーです。
ツインバードのCM-D457Bを実機レビュー!ハンドドリップの空間を生み出す全自動コーヒーメーカー – Rentio PRESS[レンティオプレス]
容量たっぷりの水タンクは取り外し可
水タンクは脱着可能なので、水の出し入れが簡単です。
72時間経過するとお知らせしてくれる「水かえサイン機能」があるので、毎回余った水を捨てる必要もないですし、古くなった水を放置することもなくなります。
密閉保管できる豆ホッパー
本体上部の豆ホッパーには約200g程度のコーヒー豆を一度に投入できます。ホッパーふたには密閉性の高いゴムパッキンが備わっているので、2,3日くらいなら鮮度を保ってくれるでしょう。
ただし、ホッパー素材は透明で光が通るため、極力日が当たらず、室温も高くない場所にコーヒーメーカーを設置することをおすすめします。
サーバーはガラスタイプで最大30分の保温機能あり
コーヒーサーバーはガラス素材で保温性がないため、本体に最大30分の保温機能が用意されています。
ガラスサーバー自体は可もなく不可もなしで、平均的な重さ・持ちやすさの製品だと思います。
視覚的にもコーヒードリップを楽しめるので、ステンレスサーバーよりもガラスサーバーのほうが好きです。
水洗いできるのでお手入れは簡単
取り外しのできるパーツ(ミル上側とひき目調節ダイヤルを除く)は、中性洗剤を使って水洗いきます。柔らかいスポンジでササッと洗い流しましょう。
食器乾燥機・食器洗い乾燥機はNGです。
本体は柔らかい濡れふきんで拭き掃除をすればOKです。
ミル刃は取り外せませんが、ミル上側は脱着できるので付属のクリーニングブラシでコーヒー粉(微粉)を払ってください。
刃から落とした粉は本体内部に落ちますので、「ミルお手入れモード」を使ってドリッパー内に落とします。
完全に粉をふるい落とすことはできませんので、気になる方はブロワーも使いましょう。
【動画あり】カフェばこPROでコーヒーを淹れてみた感想
多機能で使い勝手の良い全自動コーヒーメーカーであることが分かったので、どんなコーヒーを淹れてくれるのか試してみました。
使用したコーヒー豆と抽出モードはこちらです。
- コーヒー豆はフルシティロースト(深煎り)のマンデリン
- 抽出温度は低温(84度)
- 挽目は中挽き(ダイヤル3)
- 挽き時間は3
- じかマグ(180ml)
雑味のないスッキリとした苦味と際立つ香り
淹れたコーヒーは、美味しい。
マンデリン特有のやや強めの苦味、深い焙煎の芳ばしい香りを引き出していました。
深煎りは高い抽出温度で淹れてしまうと雑味も出てしまうので、80度前半の抽出温度を選べる全自動コーヒーメーカーとしては貴重な存在です。
個人的にはもう少し濃いほうが好きなので、挽き目に対して挽き時間を長めに設定することで調整しました!挽目のダイヤル3に対して、挽き時間4 or 5で試してみてください!
ちなみにじかマグモードは、深いマグカップじゃないと飛び散るので、コーヒーを淹れるときは周りにモノを置かないようにしましょう。
挽目は均一で高精度
粗挽き(ダイヤル1)・中挽き(ダイヤル3)・細挽き(ダイヤル5)で実際の挽目を比べました。
いずれも粒度は均一で挽きムラが少ないことが分かります。
細挽きに多少粗いものも混ざっていますが、粒度は極細挽きに近いくらい細かいものでした。
動作音はうるさすぎず一般的なレベル
全自動コーヒーメーカーの動作音で特に気になるのは電動ミルだと思いますが、「カフェばこPRO」は一般的なレベルだと思います。
騒音計を距離50cm以内に置いて調べたところ最大でも80dB未満で、コードレス掃除機の騒音と同程度をイメージすると良いかもしれません。
それでもできるだけ騒音に気をつけたいという方は、手挽きミルを別途購入し、粉モードで淹れる組み合わせも検討してみてください。
自動計量のメリットとデメリット
コーヒーの挽き量と水量が自動計量は、手間が少なく手軽にコーヒーを淹れられるのがメリットです。
一方で、ここまで機能が充実し、ミルの精度も高いのであれば、コーヒー抽出にもう少しだけ自由度がほしいかも……という欲も出てきました。
具体的には、「カフェばこPRO」は決まった容量とその組み合わせの範囲内でしか抽出レシピを組み立てられないので、細かな調整を得意としていません。
メニュー操作もせず、豆と水の量を自由に組み合わせることでより細かい調整が可能になる自動計量のオン/オフ機能があれば、様々なコーヒー好きに受け入れられるように思いました。
挽き時間調節を忘れがち
「カフェばこPRO」の挽き時間は杯数によって固定されているため、挽目によってはコーヒー粉の量が多くなったり少なくなったりします。
そのため、挽目調節ダイヤルの目盛りにひき時間(コースボタン2秒押し)の数字も合わせなければいけないのですが、挽目を変えるごとに変更する必要があるため意外と忘れやすいです。
一方で、ひき時間調整はコーヒーを好みの濃さに微調整できる機能という側面もあります。
一度決まってしまえば現性のある抽出レシピになるので、コーヒー豆に最適な設定が見つかるまでは手間を惜しまずに設定を見直すことを忘れないように気をつけましょう。
ペーパーフィルターのセットが難しい
「カフェばこPRO」指定の2〜4杯用(「1×2」または「102」)のペーパーフィルターを使用したのですが、バスケットリングを被せるとフィルターが若干ぐしゃっとなり、ドリッパーから浮いてしまいました。
そのままセットしたほうが良いのか、フィルターのシワを伸ばすようにドリッパーに押し付けたほうが良いのか、正しいフィルターサイズなのか等々、悩んでしまいました。
淹れた後のフィルターを確認する限りでは問題なかったので、同じサイズでもフィルターの種類によっては気になる場合があるかもしれません。
お手軽なのに本格派の全自動コーヒーメーカー
「カフェばこPRO」の良さは、一台でコーヒー豆の保管・豆と水の計量・電動ミル・コーヒードリップを兼ね備えていることです。とりあえず豆ホッパーと水タンクをいっぱいにしておけば、いつでも手軽に挽きたて淹れたてのコーヒーを飲めます。
機能性や性能を考えれば、「カフェばこPRO」は全自動コーヒーメーカーの中ではお手頃だと思います。
予算よりもある程度コーヒーにこだわりを持って比較検討している方にとっては、「カフェばこPRO」は有力な選択肢の1つとなるでしょう。
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