パナソニック NC-A57-Kを実機レビュー!デカフェにも対応する多機能な全自動コーヒーメ ーカー
更新日2022/06/08
コーヒーメーカーカテゴリの人気記事
全自動コーヒーメーカーといえばデロンギやネスレ、シロカなどありますが、日本を代表する総合家電メーカー「Panasonic(パナソニック)」も全自動コーヒーメーカーの代表的なブランドです。
2018年9月に最新の全自動コーヒーメーカーが発売されて久しいですが、2021年3月現在もECショッピングモールや価格比較サイトで常に売れ筋ランキング上位に食い込んでいるのです。
そこで、この記事では「パナソニック NC-A57-K」の特長と実機レビューを確認し、人気の秘密を探ろうと思います。初めての全自動コーヒーメーカーとしては最もバランスが取れた製品だと思いますので、ぜひ参考にしてください。
もくじ
パナソニック NC-A57-Kの特長
「パナソニック NC-A57-K」の魅力は使い勝手の良さにあり、挽きたてのコーヒーを楽しみたい方よりも、手軽にコーヒーを淹れたい方向けに考えられた全自動コーヒーメーカーです。
具体的な特長とスペックを確認していきましょう。
パナソニックのコーヒーメーカー3機種を比較!各製品の特徴と選び方を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
パナらしい2つの浄水フィルターを搭載
筆者にとってパナソニックの浄水器は今や欠かせない存在となっていますが、全自動コーヒーメーカーにもパナソニックらしい浄水フィルターが搭載されています。
- 活性炭フィルター(写真左):抽出前に沸騰させたお湯を通し、カルキを90%カット(※パナソニック調べ)
- ミネラルフィルター(写真右):調節レバーを「ソフト」に合わせるとコーヒーの酸味を抑える
デカフェコースも用意する多機能性
「パナソニック NC-A57-K」のユニークな機能の1つがデカフェコースです。(ノンカフェインではありません。)
時間をかけて抽出を行いますので、市販のデカフェ豆でもしっかりとコクを抽出してくれる機能です。子どもや妊婦、授乳中のお母さんのいる家庭でも使える全自動コーヒーメーカーと言えるでしょう。
また、他にも抽出濃度の設定(リッチ/マイルド)、豆コース/粉コースなど、組み合わせによってお好みのコーヒーを淹れられる多機能性もメリットの1つになります。
ミルの手入れが簡単
全自動コーヒーメーカーのデメリットの1つがミルの清掃/洗浄です。一体型のモデルも多いため、隅々まできれいにすることが難しかったりします。
ですが、「パナソニック NC-A57-K」なら活性炭フィルターを通したお湯でミル刃を自動洗浄し、抽出後も挽目調節フィルターを取り外して洗浄できるので清潔に保つことができます。
マイコン制御の保温機能
「パナソニック NC-A57-K」のサーバーは保温性のないガラスサーバーなので、抽出後に保温機能が作動します。
切り忘れ防止として約2時間後に自動的に切れるようにもなっていますので、放ったらかしでも安心です。
パナソニックはマイコンメーカーでもあり、「パナソニック NC-A57-K」の保温機能には煮詰まり軽減のマイコン制御が搭載されています。
基本的にコーヒーは淹れたてを飲むのがベターですが、作り置きをしても味の劣化が極力抑えられるのは嬉しいポイントです。
製品スペック一覧表
「パナソニック NC-A57-K」の製品スペックを一覧にまとめました。
製品項目 | スペック詳細 |
---|---|
容量 | 5カップ(670ml) |
ミル | 縦型プロペラ式 |
フィルター | ペーパー |
カラフェ/サーバー | ガラス |
挽き分け | 粗挽き/中細挽き |
抽出コース | マイルド/リッチ |
デカフェ豆コース | ◯ |
活性炭フィルター | ◯ |
大きさ | 22.0×24.5×34.5cm |
重さ | 3.0kg |
付属品 | 計量スプーン,ペーパーフィルター |
カラーバリエーション | ブラック |
Amazon税込価格 2021年3月31日現在 |
18,791円 |
パナソニック NC-A57-Kの実機レビュー
「パナソニック NC-A57-K」の外観は主張の少ないシックなデザインで、リビングやダイニング、キッチンのインテリアにも溶け込むデザインになっています。
高さは2Lペットボトル1本分、奥行きは2本強のサイズ感です。5カップ(670ml)の容量で考えれば比較的コンパクトにまとまった全自動コーヒーメーカーだと思います。
設置場所を考える上でも一度NC-A57-Kをレンタルしてみることをおすすめします。
[レンタル] Panasonic パナソニック 全自動コーヒーメーカー ミル付き NC-A57-K – Rentio[レンティオ]
セット内容
「パナソニック NC-A57-K」に同梱されるセット内容は以下のとおりです。
- NC-A57-K 本体
- 挽目調節のメッシュフィルター×2(粗挽き/中細挽き)
- 計量スプーン
- ペーパーフィルター(102)×5枚
- 豆量ガイドシール
- 説明書
ミルは縦型プロペラ式
コーヒーミルにはプロペラ式・コニカル式・カット式とありますが、「パナソニック NC-A57-K」には縦型のプロペラ式ミルが搭載されています。
冒頭で“挽きたてのコーヒーを楽しみたい方よりも、手軽にコーヒーを淹れたい方向け”と記載したのは、このミルの形状によるところが大きいです。
挽目の均一性や再現性はコニカル式・カット式に劣るため、ハンドドリップのような挽きたてコーヒーをイメージしている方には合わないかもしれません。
電動コーヒーミルの種類と選び方、おすすめメーカーまとめ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
片付けが楽なペーパーフィルター
「パナソニック NC-A57-K」で使うのはペーパーフィルターです。コーヒー豆の油分や雑味を濾し取るので、スッキリとした味わいになります。おすすめは浅煎り〜中煎りのコーヒー豆を中細挽きにしてリッチコースで抽出する組み合わせです。
ドリッパーが抽出弁付きの1つ穴になっていますので、使用するペーパーフィルターはメリタの102(もしくは1×2)サイズが良いでしょう。
軽量なガラスサーバー
「パナソニック NC-A57-K」のコーヒーサーバーはガラス製です。保温性の高い真空ステンレスサーバーはどうしても重くなってしまうので、保温機能を搭載することで軽いガラスサーバーのデメリットを抑えた形です。
特にガラスサーバーふたに付いている「ミネラルフィルター」はユニークな機能で、コーヒーの酸味が苦手な人はレバーを「ソフト」に合わせて抽出してみてください。
便利な着脱式の水タンク
水タンクは着脱式となっており、水の出し入れや洗浄がしやすいので便利です。
水の自動計量機能は搭載されていませんので、コーヒー杯数とタンクの目盛りを合わせて使いましょう。
パナソニック NC-A57-Kでコーヒーを淹れてみた
実際に「パナソニック NC-A57-K」を使ってコーヒー豆から淹れてみました。
使用したコーヒー豆は筆者が好むサンフランシスコ発祥のカフェ「Philz Coffee(フィルズコーヒー)」のコーヒー豆です。ミディアムローストで、ダークココア/シトラス/バタースコッチのアロマが香る特徴があります。
- 挽目は中細挽き
- リッチコース
- ミネラルフィルターはオフ(レバーをストレートに)
いざ、実飲
正直にいえば「パナソニック NC-A57-K」で淹れたコーヒーは値段相応の仕上がりだとは思います。
ツインバードの全自動コーヒーメーカーやハンドドリップと比べるとコーヒーアロマ・コクは物足りなく、苦味が強調されるようなテイストでした。
ですが、ツインバードの全自動コーヒーよりほぼ半値で購入でき、かつハンドドリップ器具不要で多機能性を搭載しているという点でいれば、コーヒーメーカーとしては十分コスパの高い製品なのかもしれません。
あくまでも筆者個人の感想なので、ぜひ「パナソニック NC-A57-K」を実際に試してご自身で判断していただければと思います。
[レンタル] Panasonic パナソニック 全自動コーヒーメーカー ミル付き NC-A57-K – Rentio[レンティオ]
挽目レビュー
左が中細挽き、右が粗挽きのメッシュフィルターを使った実際の挽目です。
プロペラ式のミルということもあり、粒の均一性はコニカル式などと比べて劣ります。特に粗挽きのメッシュフィルターで不揃い感が目立ちました。
パナソニック NC-A57-Kを使って分かった注意点
「パナソニック NC-A57-K」を使って分かったこともありました。
購入前に吟味すべき注意点として3点共有したいと思います。
動作音は大きめ
まず「パナソニック NC-A57-K」はプロペラ式ミルであることから、動作音が大きいです。
騒音計で調べたところ87dB前後を行き来しながら、最高94dBの数値を確認することができました。イメージとしてはカラオケ店内や5m先の犬の鳴き声以上の大きさになります。
ミルの動作時間は短いとはいえ、早朝や夜間の利用、賃貸物件の隣人への配慮などは気にされるかもしれません。
水タンクからの水漏れ
コーヒーを淹れた後に本体後ろの水タンクを確認すると、タンクと本体の隙間から溢れるくらいの水が溜まっていました。
壁を背に設置するとしたら、常に湿気がたまる空間となり不衛生になりそうだと感じました。
説明書にも「水が溜まっている場合があるため、セットするときは拭き取ってから使用してください」というような記載がありましたので、常に背面のお手入れがしやすい場所に置けるようにしましょう。
本体底部が高温に
あとは使用後の本体底面と接地面が非常に熱くなるので注意が必要です。
例えばDIYなどで自作したテーブル天板に塗装している場合、高耐熱のコーティング出ない限りは剥がれたり溶けたりしてしまうかもしれません。さすがにヤケドするレベルではありませんが、設置場所には気をつけたほうが良いです。
もちろん、子どもの手の届く場所にも置かないように配慮もしてください。
手軽に挽きたてコーヒーを飲めるコスパ良しのコーヒーメーカー
「パナソニック NC-A57-K」は、自宅で挽きたてコーヒーを手軽に飲みたい人におすすめです。お手頃な金額ながら機能性・利便性ともに充実したコーヒーメーカーであるとは思いますので、「パナソニック NC-A57-K」の人気が高いこともうなずけます。
一方でコーヒーの抽出過程を楽しみたい、丁寧なコーヒーを楽しみたい方には向かない製品だと思いますので、コーヒーにこだわる方よりも手軽さ・コスパを重視したい方に合ったコーヒーメーカーと言えるでしょう。
コーヒーメーカーはお試しレンタルができる
コーヒーメーカーを実際に試してみたい方はお試しレンタルがおすすめです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では3泊4日、そして様々なコーヒーメーカーのレンタル商品を取り扱っています。
レンタルして気に入ればそのまま購入もできますので、ぜひ試してみてください。
[レンタル] ドリップコーヒーメーカー 一覧 – Rentio[レンティオ]
[レンタル] エスプレッソマシン 一覧 – Rentio[レンティオ]
関連記事
コーヒーメーカーの種類と選び方まとめ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
おすすめの全自動コーヒーメーカー8つを徹底比較!好みのコーヒーを淹れられる機種の選び方 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
カプセル式コーヒーメーカーの種類と選び方、おすすめ機種まとめ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
シロカの全自動コーヒーメーカー9機種を比較!おすすめ機種と選び方を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
デロンギのエスプレッソマシン(全自動コーヒーメーカー)全機種比較!おすすめと選び方を解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]