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デリソフターを実際に使ってレビュー。やわらか料理の見た目・食感・味を実食レポートします

mari fukuen
mari fukuen

更新日2024/11/13

デリソフターを実際に使ってレビュー。やわらか料理の見た目・食感・味を実食レポートします

嚥下機能が低下してきて食べ辛さを感じている高齢の方や、病気やケガで噛む力や飲み込む力が弱くなってしまった方にとって、食事に関する悩みは深いものです。

「ミキサー食やペースト食だと見た目で食欲が湧かない
「家族のなかで自分だけ同じ食事が食べられなくて辛い

そういった悩みを解決するために開発された調理家電が、デリソフターです。

専用カッターと2.0気圧の高圧力で、食材の見た目そのままに舌や歯ぐきで潰せるくらいまでやわらかくするというデリソフターですが、一体どんなものなのでしょうか。

実際に使ってみて、市販のお惣菜や冷凍食品がどのくらいやわらかくなるのか?味や見た目の変化は?使い方は難しくない?通常の圧力鍋との違いは?など気になる部分を詳しくご紹介します。

DeliSofter (デリソフター) DS-1C やわらか食調理家電

DeliSofter(デリソフター)の特徴

お惣菜や手料理を、見た目や味そのままでやわらか食にできるデリソフター」。

かたいものを飲み込むのに苦労している方とご家族が、同じ料理を楽しみながら笑顔で食卓を囲むことができるように開発された調理家電です。

まずは、そんなデリソフターの特徴をご紹介します。

いつもの料理を見た目そのままにやわらかく

デリソフターは、手料理や市販のお惣菜、冷凍食品といったいつも食べている料理を、見た目や味を変えることなくやわらかくすることができる調理家電です。

家族と同じ料理を一緒に食べられるので、「専用の介護食やミキサー食などでは食欲が湧かない…」といった方でも、食事を楽しむことができます。

秘密は「デリソフター専用カッター」と高圧力・蒸気での調理

見た目そのままにやわらかくできる秘密は、「デリソフター専用カッター」と高圧力・蒸気による調理方法

専用カッターは、食材の形を崩さずに筋切りができるように開発されたデリソフター専用の器具。お肉などの食材の繊維を細かく切りつつ、熱の通り道となる穴をあけることができます。

さらにそこから2.0気圧の高圧力で調理。120℃の高温の蒸気で素早く加熱することで、食材の見た目をキープしたままやわらかくすることができます。

作る人にもやさしい

食材を刻んだりペーストにしたり…介護食を準備するのは大変で時間がかかるものです。
手間ひまかけて作った介護食なのに、箸が進まず食べてもらえないなんてことも。それが1日3回、しかも毎日続くとなると作る人にとってはかなりの負担になってしまいます。

そんなときデリソフターがあれば、買ってきたお弁当から冷凍食品、ご家庭で作った手料理まで、どんな料理でも手間なく簡単にやわらかくすることができます。

別の献立を用意しなくていいので作る負担が軽減されるのはもちろんですが、家族が食べたい物や栄養のある物を出してあげられるのは嬉しいですよね。

手間なく使えるシンプル設計

デリソフターは機能を絞り込んだシンプル設計で、迷うことなく使えるのも特徴です。

モードはこちらの5つのみで、細かい設定は不要。調理時間の長さが異なるので、食材や食べる人に合わせて選択できます。

モード 調理時間 食材の例
5 29分 肉料理
4 24分 ひき肉料理
3 19分 魚料理・野菜料理(イモ類・厚い野菜など)
2 15分 野菜料理・ご飯もの
1 12分 おやつ・果物

食材を専用調理皿に乗せたら、鍋に水と食材を入れてボタンを押すだけでOKです。あとはほったらかしで料理が完成します。

使用後のお手入れも、部品が少ないので手間なく簡単に済ませることができます。

デリソフターと圧力鍋との違い

最近では圧力鍋の種類も充実していて、様々な便利機能を搭載した多機能な電気圧力鍋も人気を集めています。デリソフターと迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

どちらも圧力調理ができる点は同じですが、デリソフターと圧力鍋の大きな違いはデリソフター専用カッター圧力の高さです。

見た目を崩さず食材の筋切りができる専用カッターと、国内最高クラスの2.0気圧の高圧力での時短調理によって、よりやわらか食を作りやすい仕様になっています。

もちろん、フォークと圧力鍋でも似たようなことはできると思いますが、専用に設計されたものではないぶん手間がかかってしまいます。

逆にデリソフターで通常の圧力調理をするのは簡単なので、やわらか食を作る用途がメインでどちらか一つ選ぶのであればデリソフターがおすすめです。

デリソフターの使い方

それでは、実際にデリソフターを使いながら使い方や調理手順を確認していきましょう。

本体の準備は上部に広い空間のある場所に設置し、電源コードをつなぐだけでOKです。

付属品一覧
  • デリソフター本体、なべ
  • 専用調理皿、専用台
  • 電源コード
  • デリソフター専用カッター
  • 注水コップ
  • ワンポイントアドバイスブック、かんたんガイド、取扱説明書

準備ができたら、実際に使ってみたいと思います!

なお、使い方を動画で確認したい方はこちらをご覧ください。

使い方を動画でチェック

STEP1 専用カッターを刺す(お肉の場合)

デリソフター専用カッターは、押さえの部分がバネで伸縮し刃が飛び出す仕組み。

調理済みのお肉料理に直接カッターを押し付けて、繊維を断ち切ります

5mm幅くらいでまんべんなく刺したら、裏面は90度回転させて表とは逆方向になるように刺します。

よりやわらかくしたい場合は、表面を縦横各5~6回・裏返して縦5~6回刺すと良いそうです。

穴が開いていることはわかりますが、大きな見た目の崩れは無いですね。

STEP2 鍋に食材をセッティング

食材やお料理を専用調理皿に乗せます。調理皿は20cmの大きめサイズで、主菜副菜の同時調理も可能です。

切った状態のヒレカツの場合は断面が乾きやすいので、付け合わせの野菜などで覆うと良いとのこと。今回は玉ねぎをスライスしたものを乗せてみました。

なべに200ccの水を入れたら、調理皿をセット

カチッとなるまでしっかりとふたを閉めてください。

STEP3 モードを選択し調理開始

ハンドル部分をスライドすると、ふたのロックがかかると同時にディスプレイがONになります。

食材に合わせて1~5番の調理モードを選択
5番を選ぶときは4番のボタンを長押しするとモードが切り替わります。

調理開始ボタンを押したら、あとは調理が終わるまでほったらかしでOK
通常の電気圧力鍋のように、加熱→加圧→減圧のすべてを自動でおこなってくれます。

加圧が始まると圧力ピンが上がり、残り時間のカウントダウンが始まります。

完成!

調理完了後は、ピーピーと音が鳴って排気が噴出されます。
動画のようにかなりの勢いなので、火傷しないように注意してください。

圧力ピンが下がったらお料理を取り出します。
「排気」ボタンを押しながらハンドルをスライドしてロックを解除。オレンジ色のボタンを押すとふたが開きます。

ふたを開けるときも熱い蒸気に注意し、ミトンなどをつけて取り出してください。

お料理がかなりやわらかくなっているので、崩れないようにスプーンやヘラなどですくってお皿に盛り付けると…

見た目そのままのやわらか食の完成です!

時間が経つとお肉が固くなりやすいので、調理後15分以内を目安に食べるのがおすすめですよ。

デリソフターで調理した料理を実食レポート

ここからは、デリソフターと通常の調理で見た目や味、食感にどのくらい違いが出るのか、実際に食べ比べながらレポートしてみます。

ヒレカツ

左:レンジでの温め、右:デリソフター調理

まずは、スーパーのお惣菜コーナーで買ったヒレカツを試食。
電子レンジで温めたものと、専用カッターをした後デリソフターのモード「5」で調理したものを食べ比べてみます。

見た目にはほとんど違いが感じられません
よくよく見ると穴が開いているのがわかりますが、パッと見ではわからないほどです。

同じくらいの力でフォークで潰してみると、レンジ調理のほうは弾力があって潰せなかったのに対し、デリソフター調理のほうはホロホロとほぐれて簡単に潰すことができました

フォークで切った断面を見てみると、繊維がこまかく分断されているのがわかります。

実際に歯ぐきと舌だけで押し潰すように食べてみると、しっとりしていてやわらかく口の中で細かく潰れるので、本当に歯を使わずに食べることができました

試しにレンジ調理のヒレカツも同じ食べ方で挑戦しましたが、少しも潰せず歯を使わずに食べるのは絶対に無理だとすぐに悟りました…。

味は油が落ちてややアッサリ系の仕上がり。そのぶん肉の臭みを感じにくく、さっぱり食べやすくて個人的には好みの味でした。

正直味は結構落ちてしまうだろうな…と思っていたのですが、ソースをかけたら完全にトンカツですし、通常の調理方法と比べても遜色ないほど美味しくて感動しました。

冷凍からあげ

左:レンジでの温め、右:デリソフター調理

続いて、冷凍からあげを試してみます。
冷凍からあげは、刃がサクッと刺さるくらいに解凍してから専用カッターを使用し、モード「5」でデリソフター調理をしました。

表面の衣が溶けて少しプルプルになっていますが、カッターの穴も全くわからないですし見た目には通常のからあげとほとんど変わりません

フォークで押し潰してみると、違いが一目瞭然。
レンジ調理のほうはグッと押し込むことはできるものの潰すことはできない状態、デリソフター調理のほうはすぐに潰れてほぐれるほどやわらかくなっていました

実際に食べてみてもお肉がとてもやわらかくて、歯ぐきと舌だけで押し潰して食べられるほどでした。

衣が溶けてとろっとした感じになっているのも、つるんと飲み込みやすくて良かったです。
一部衣の側面のカリッとした部分が若干固く感じたので、食べる人に合わせて衣にしっかりカッターを刺してあげると良さそうです。

しかもこのからあげ、下味がしっかりついているのでかなり揚げ物感と肉の味とスパイシーさが感じられて美味しい
デリソフター調理後は油が落ちて薄味になりがちですが、下味の効いた料理ならソース無しでも変わらない味を楽しめそうです。

ステーキ

ステーキ肉は、フライパンで軽く焼き目を付けてからデリソフター調理をします。デリソフターで加熱するので、中まで火を通す必要はありません。

専用カッターを使用し、モードは「5」で加熱します。

調理後の状態が、こちら。

左:焼いただけ、右:デリソフター調理

見た目はデリソフター調理後のほうが一回り小さくなった感じでした。薄めのお肉だったこともあり、ステーキというよりは焼き肉に近い見た目に。

焼きたてのステーキと並べて比較するとどうしても違いが感じられてしまいますが、お肉感のある見た目には仕上がっています。

フォークで潰そうとしてみると、焼きたてのステーキは弾力があってフォークが少しも入りません。
一方デリソフター調理後のほうはググっとお肉にフォークが埋まる感じ。ホロホロにほぐれるほどではありませんでしたが、焼いただけの状態とは全然感触が違います。

一口食べてみると、想像以上にやわらかくなっていて口のなかでほどける感じ。ステーキというよりは、コンビーフやプルドポークに近い食感でした。

焼いただけのステーキ肉はしっかり咀嚼しないと飲み込めないので、歯を使わずに食べられるのは驚きでした。

ただ油が落ちやすいのか味や匂いはどうしてもアッサリになってしまったので、お肉を焼いたときに出る肉汁を活用してソースを作るなど、しっかりと味付けをして食べるのがおすすめです。

魚の南蛮漬け

お魚料理もデリソフターで調理してみました。

スーパーで買ってきたお惣菜の南蛮漬けを、モード「3」で調理した状態がこちら。(※カッターは不要)

左:常温のまま、右:デリソフター調理

見た目は、周りのタレにとろみが付いていて、衣がふにゃふにゃになった状態。揚げ物というよりは煮物に近いようにも見えます。

しっかり形はキープできていますがかなりやわらかく、お皿に移すときに崩してしまいそうになって少し焦るほどでした。

フォークで押し潰してみると、そのままのお惣菜と比べて体感1/10くらいの力でほろりと崩れました。これは実食のほうも期待できそうです。

魚なので元々そんなに固くないのかも?と思ってまずは常温のほうを食べてみると、背中の部分などが意外と固く、歯で噛まないと食べられないことに気づきました。
口の中にパサパサと身が残る感じも飲み込みづらく、これはたしかに食べるのが大変そうだな…という発見も。

その後デリソフター調理のほうを歯ぐきと舌だけで食べてみると、ものすごくやわらかくてとろけるような食感
たまに身が口に残ることもありましたが、ほとんどがとろりと食べやすくなっていました

味は酸味がちょっと飛んだかな?程度で、ほぼ変わらない美味しさでした。単体で出されたら気にならないレベルですし、むしろ個人的にはデリソフター調理後の味のほうが好みでした。

冷凍ブロッコリー

左:レンジでの解凍、右:デリソフター調理

続いては、野菜のデリソフター調理を試してみたいと思います。
冷凍ブロッコリーは解凍せずに冷凍のままでOK。デリソフターに入れてモード「2」で調理しました。

色はやや鮮やかさが無くなって長時間煮込んだような見た目ですが、形はキープしています。
デリソフター後は持ち上げるだけで崩れそうになっていたので、ヘラなどで慎重にすくうのがおすすめです。

フォークで押してみると、ほとんど力を加えずにホロホロに崩れていきました。

実際に食べてみても、かなりくたくたになっていて茎の部分さえ繊維っぽさが全くない状態になっていました。

長時間煮込んだような食感で口の中でとろけるので食べやすく、ブロッコリーの味もしっかり感じられて美味しい!

こんなにやわらかくなるまで煮込んだとしたらぐちゃぐちゃになっているはずなので、形をキープしたままやわらかくできるのはすごいですよね。

揚げ出しナス

左:常温の状態、右:デリソフター調理

続いて、調理済みのナスを比較してみます。
揚げ焼きして少し煮込んだ調理済みの揚げ出しナスを、モード「2」で調理しました。

見た目にはほとんど違いが感じられません

ですが、フォークで押し潰してみると全く感触が違っていて、デリソフター調理後のほうは軽い力で崩れていきました

通常のほうも少し煮込んだ状態なので、そこそこやわらかいのではと思っていましたが、特に皮の部分にハリがあってフォークで潰すことはできませんでした

実食でも通常のものと食感が全く違っていて、デリソフター後はトロットロの状態になっていて舌と歯ぐきだけでとても食べやすい状態になっていました。

さすがに皮は食べづらいのかなと想像していたのですが、皮まで口の中でほぐれてつるんと飲み込みやすかったのは驚きでした。

少し繊維が口に残ることもありましたが少量ずつ食べれば全く気にならないですし、通常調理のものと比べると遥かに食べやすかったです。

【番外編】圧力調理でスペアリブ&塩煮豚

デリソフターはやわらか食を作るだけでなく、通常の圧力調理にも使えます。

鍋にスペアリブと調味料を入れてモード「5」で煮込み、フライパンで焼き目を付ければ時短でスペアリブ煮込みの完成

箸で骨から外せるほどホロホロに仕上がりました。

他にも、豚のかたまり肉をモード「5」で煮込んだりもしました。

大きめのかたまり肉が、短時間で美味しい塩煮豚に

さらに、作った料理をカッターで刺してデリソフター調理すれば、簡単にやわらか食に変身します。

デリソフターを使うことで、家族みんなで本格的な煮込み料理を楽しめますね

食の楽しみを広げてくれる調理家電「デリソフター」

食べづらさの悩みを抱える方とご家族が、同じ料理を楽しむことができるデリソフター

実際に試してみて、デリソフターで調理した料理の美味しさとやわらかさに感動しました。
使い方やお手入れも簡単で、毎日負担なく使えるのもありがたいポイントですよね。

ぜひお家にデリソフターを導入して、家族みんなで美味しい料理を楽しんでみてはいかがでしょうか?

DeliSofter (デリソフター) DS-1C やわらか食調理家電

デリソフターはレンタルで試せる

便利なデリソフターですが高額な調理家電ですし、本当に食べられるのかもわからない状態でいきなり購入するのはハードルが高いですよね。

そんなときに役立つのが、購入前にレンタルで試す方法です。

家電レンタルの「レンティオ」(レンティオ)では、デリソフターをレンタルでお試しすることができます。

試して気に入ればそのまま買い取ることも可能なので、ぜひ一度気軽にレンタルしてみてはいかがでしょうか?
[レンタル] DeliSofter(デリソフター)DS-1C|中古・点検済み・保証付き – Rentio[レンティオ]


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