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初期型のロボット掃除機が登場したのが2002年頃。
それから20年以上が経ち、「お掃除ロボットはここまで進化したか」と感動したのが、ECOVACSのサブブランド「yeedi」からこの秋発売されたロボット掃除機。
何もかもお任せできちゃうハンズフリー設計、吸引や水拭きのクオリティなど、特徴から使い勝手まで、徹底的にレビューします!
もくじ
yeedi cube ロボット掃除機の特徴
ゴミを吸い取りながら同時にモップがけをしてくれるyeedi cube。
その機能だけなら他の機種にもありますが、yeedi cubeの特徴はほかにもたくさん。
一つ一つ見ていきましょう。
5100Paの吸引力
ロボット掃除機は普通の掃除機と比べて「吸引力はイマイチなのでは?」というイメージがあります。
yeedi cubeの吸引力は5100Pa(パスカル)。
Paは掃除機の吸引力が物を浮き上がらせる力の単位のことで、数値が高いほどゴミを浮き上がらせる力が強くなります。
一般的なロボット掃除機では2500~3000Paと言われているので、yeedi cubeの5100Paは倍近い値ですね。
1分間に2500回の振動でしっかり水拭き
モップはただ床をなでるのではなく、毎分2500回の細かい振動と7~8N(ニュートン)という適度な力を加えながら床を拭き上げます。
モップの水量も「低」「中程度」「水量多め」の3段階から選べます。
カーペットを自動で探知
カーペットの清掃は2種類から設定可能。
カーペットを回避して清掃するほか、カーペットを探知して自動的にモップを持ち上げ、カーペットを濡らさずに吸引だけ行うこともできます。
カーペットなどの段差は2cmまで乗り越え可能なので、厚手のラグや小さいお子さん用のクッションマットなどが敷いてあっても大丈夫です。
集塵、モップの洗浄・乾燥まですべて自動
掃除機がステーションに戻ると自動でゴミを排出、ステーションの紙パックに集められます。
紙パックは3層構造で0.3ミクロンの微細な粒子までしっかりキャッチ。
容量は2.1Lで、だいたい60日ごとの交換が目安です。
モップも自動で洗浄、乾燥までおまかせ。
水洗いした後は、40℃の温風でしっかり乾燥させるので、カビや雑菌が繁殖しにくく、臭いなども防げます。
徹底したハンズフリー設計で日々の床掃除が完結します。
最大180分の稼働時間
連続稼働時間は最大で180分。広い家でも途中で充電切れになることなく掃除が続けられます。
モップの洗浄頻度は10分おき、15分おき、20分おきから選べるので、長時間の掃除でも途中で汚れたモップを自動で洗浄、清潔なモップをキープしながら掃除してくれます。
フル充電に必要な時間は約6.5時間です。
特定エリアをしっかりきれいにする「スポット清掃」
物をこぼしたりしてスポット的に掃除したい時など、家全体の日常掃除とは別に特定エリアのディープ清掃をしてくれるのが「スポット清掃」機能です。
掃除したい場所にyeedi cubeを運び、スポット清掃ボタンを押せば、1.5m×1.5mの範囲を掃除してくれます。
モップは2度拭き。1度目は多めの水で汚れを浮かせ、2度目は少量の水で跡が残らないようにしっかりと拭き上げます。
コンパクトサイズの充電ステーション
充電ステーションのサイズは、日本の住宅事情に合わせ、幅40cm×高さ37.5cm×奥行45cmというコンパクトさ。
特に高さ37.5cmは市場最小クラス。部屋の隅に設置しても存在感が出すぎず、インテリアにもなじみます。
ロボット本体のサイズは、高さ9.7cm×直径34cm。
家具の下の掃除が可能か、事前に高さをチェックしておくとよいですね。
yeedi cube ロボット掃除機の初期設定と準備
それでは早速使ってみましょう。
まずは使用前の初期設定や準備からスタートです。
アプリのインストール
アプリストアでyeediアプリを検索、スマホにインストールし、アカウントの登録を行ったらロボットの登録をします。
本体のウォータータンクを外すとQRコードがあるのでそれを読み取り、画面の案内に従って登録完了。
ニックネームをつけたり、アイコン画像を登録したりもできます。
マップを作成する
アプリの画面の「クイックマッピング」をタップすると、吸引しながらマッピングを開始。
このときマッピングの邪魔になるものはできるだけどかし、マッピングしたい部屋のドアも開けておきます。
アプリなしで使うこともできるので、その場合はロボット本体のCLEANボタンを押すとマッピングを開始します。
玄関や階段など、落下防止の対策を特にしなくても自動で段差を感知して回避するのはすごいなと思いました。
アプリで掃除をカスタマイズ
マッピングが完了すると、各部屋の清掃のカスタマイズ設定ができます。
部屋1はそんなに汚れないので吸引力は「普通」、モップの水量は「中程度」を選択。
部屋2はしっかり掃除したいので吸引力は「最大」、モップの水量は「中程度」で設定しました。
カーペット清掃の好みも選べ、カーペットを通過 or 回避、吸引力もさらに強く設定できます。
タンクに水を入れる
ステーションに吸水タンクはなく、ロボット本体に1リットルのタンクがあります。
ロボットのタンクは200mlくらいの機種が多く、水がなくなるとステーションに戻って給水が必要になりますが、yeedi cubeはその必要がありません。
yeedi cube ロボット掃除機を使ってみた
もろもろの準備が整ったらいよいよ清掃開始です。
自動清掃
アプリの「清掃する」をタップするか、ロボット本体のCLEANボタンを押すと自動清掃がスタートします(Alexa、Google Home、siriでの音声操作にも対応しています)。
ステーションを出てから、段差、カーペット、フローリングを掃除して再び戻るまでの様子はこちら。
家具の下や壁際も細かく掃除し、モップがけした後は床がいつまでも濡れていることはなく、水がすぐに乾燥していきます。
特に感動したのは、冷蔵庫の下や家具の足の下の隙間。
掃除機では吸いきれず、ホコリがたまりやすいゾーンだったのですが、ブラシが掻き出してすっきりきれいに!
また、カーペットを探知するとモップが自動的に持ち上がって吸引だけのモードに切り替わるのは非常に便利。
カーペットを別で掃除しなくていいので、自分で掃除するのは階段やロボットが入っていけないスペースだけです。
吸引力はどうなのか
カーペットの状態を見る限り、しっかりゴミやほこりを吸ってくれている感じですが、実際はどうなのか重曹をまいてどのくらい吸うのか試してみました。
これだけたっぷりこぼれた重曹でもしっかり吸い込んでいきます。
自動清掃では基本同じところは1度しか通過しないので、よく見ると吸い残しはわずかにあるのですが、何往復かするスポット清掃だとしっかり吸い取ってくれました。
フローリングの場合は水拭きと併用すれば細かい吸い残しはモップがきれいに拭き取るので問題なさそうです。
次に毛足の長いじゅうたんで糸くずなどの吸い込み力もチェック。
こちらも吸引口に直接当たるところは難なく吸い込みますが、ブラシに当たったところはブラシに絡みつくこともありました。
スポット清掃なら、1回の通過で吸いきれないゴミも何往復かして最終的に全部吸い取ってくれるので、ペットの毛などが気になる場所はスポット清掃で念入りにやるとよさそうです。
水拭き力はどうなのか
7~8Nの力で拭き上げるといっても具体的にはどの程度なのか。
使ってみた感じでは、何度もこすらずに落ちる汚れまでは対応できるといった感じです。
乾いた汚れやこびりついた汚れなど、手で力を入れて拭けば落ちる汚れまでは落ちません。
フローリングワイパーよりややしっかりめで、汚れそのものよりも細かい砂ぼこりやチリ、足裏の汗や皮脂などを日々拭き取るといった感じです。
水拭きでちょっと気になったのは、フローリングの板目に沿っては掃除できないされること。
うちの場合は板目に対して直角に水拭きすることが多かったので、フローリングのタイプによっては溝の汚れが落ちにくいことがあるかもしれません。
メンテナンス
日々のメンテナンスは汚水タンクの水を捨てるくらいです。
汚水タンクは容量が1.2Lあり、すぐにいっぱいになることはありませんが、気温が高い季節は雑菌が繁殖しやすいのでマメに捨てたほうが気持ちがいいです。
ゴミの紙パックは60日に1度が交換の目安。
消耗品の交換時期もアプリで管理されていて適切なタイミングをお知らせしてくれます。
yeedi cube ロボット掃除機レビュー補足
実際に掃除をしてみた感想のほかに、補足としていくつかプラス面マイナス面を付け加えます。
◎本体のハンドルが持ち運びに便利
本体上部にあるハンドルが意外と使いやすく、2階の掃除やスポット清掃のときにロボットを片手で持ち運べて楽でした。
片手で持ち運べる機種は他にあまりなさそうなので、yeedi cubeならではの特徴かもしれません。
◎リーズナブルな価格帯
これだけの機能を備えていて、商品価格はなんと10万円を切っています。
ここまでの機能を備えていてこの価格は、コストパフォーマンスとしてはかなり良いほうかなと思います。
音声は英語のみ
ロボットからの音声メッセージはすべて英語です。
アプリのメッセージは英語と日本語が混在しているので最初は戸惑うかもしれませんが、メッセージの種類がたくさんあるわけではないのですぐに慣れます。
△水拭きのみのモードはない
モードが吸引のみか、吸引+水拭きの2択なので、液体をこぼしてしまったときなど、水拭きだけできるモードがあるともっと使いやすいかなと思います。
△洗剤は併用できない
洗剤を入れて拭き掃除ができるタイプもありますが、yeedi cubeは水拭きのみの対応。
時間の経った油性の汚れ、酸化した汚れなどには洗剤も使えるとより効果的かなと思います。
また、モップも水だけでなく洗剤を使って洗浄できると除菌ができてさらに安心です。
yeedi cube ロボット掃除機で感動の掃除体験を。
yeedi cubeを1か月ほど使ってみて、床が毎日水拭きされることの気持ちよさは想像していた以上でした。
そして家の中で日々掃除機をかけるのは階段と脱衣所、トイレのみという日々に。
生活習慣をガラリと変えるほどのインパクトがある家電でした。
まだロボット掃除機を試したことのない方は、ぜひyeedi cubeで毎日自動で床がキレイになる生活を体験してみてはいかがでしょうか?