タイガーの電気圧力鍋 COOKPOT(クックポット)をレビュー!多機能&静かな“怖くない” 圧力鍋
公開日2023/12/25
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炊飯器メーカーの老舗タイガーが、長年培ってきたノウハウと技術を集約し、100周年記念モデルとして世に出した電気圧力鍋、TIGER COOKPOT(タイガークックポット)。
一般的な電気圧力鍋とはちょっと違う、タイガー独自の機能を搭載しているとのことで、その使い勝手をレビューします。
電気圧力鍋や自動調理鍋が気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください!
もくじ
タイガーの電気圧力鍋 COOKPOT(クックポット)の特徴
まずはタイガー クックポットの特徴から見ていきましょう。
1台10役の電気圧力鍋
クックポットの特徴は、まずその多機能ぶり。
なんと10種類もの調理モードがあるのです。
順に見ていきましょう。
- うま圧
低い圧力で素材の食感を損なわず、短時間で調理 -
高速
圧力はかけず、沸騰後しばらく高温で加熱し、その後温度を下げて加熱 -
無水
圧力はかけず、蒸気を抑えながら素材から出る水分で煮込む -
スロー
沸騰しない温度で時間をかけてじっくり煮込む -
温め
できあがった料理を温めなおす -
発酵
パン生地やヨーグルト、甘酒をつくる -
ベイク
パン、ケーキ、オムレツなどを焼く -
低温
温泉卵やローストビーフなど -
炊飯
圧力をかけてご飯を炊く。白米、玄米、ピラフなど -
ゆで
茹で卵など
1~7はマニュアルモードで、加熱時間や温度の調整ができます。
8~10はオートメニューで使えるモードで、時間や温度などは料理ごとにあらかじめ設定されており、付属のレシピブックで手順が参照できます。
タイガー独自のやさしい圧力「うま圧」
電気圧力鍋は1.7気圧以上の高圧力をかけて調理するものが一般的。
タイガー クックポットはそれよりも低い、約1.15気圧というやさしい圧力で調理するところが特徴です。
圧力が低めなので、調理後の圧力を抜く時間(減圧)が約7分で済み、調理に要する時間が短くなるほか、煮崩れしやすい食材も崩れにくく、おいしい食感に仕上がるというメリットが。
ちなみに2気圧の圧力鍋で調理した場合と比較すると、
- カレーの人参の食感は約2.6倍残る
- 鶏ささみの水分保持率は約3%アップ
- ご飯の甘み成分は約1.6倍
とのこと。(※2023年5月タイガー社調べ)
後片づけも簡単
使用後に洗うパーツは内鍋、つゆ受け、内ぶたの3点のみで、内鍋以外は食洗機対応。
においのつくものを調理した時も、クリーニングモードを作動させれば30分で洗浄完了。後片づけも楽ちんです。
スペースを取らないコンパクト設計
外寸は、幅28.1cm、奥行27.4cm、高さ22.6cm。
3合炊きの炊飯器くらいの大きさです。
ご飯も炊けるので、炊飯器と2台持つ必要がなく、省スペース。
調理容量は1.4Lと1人~2人暮らし向けのサイズ感です。
タイガー クックポットを使ってみた
それでは早速使い勝手を試してみましょう。
いろいろ機能があるので、「うま圧」「高速」「スロー」「炊飯」「低温」の5つに絞って料理を作ってみました。
「うま圧」で手羽先カレー
ほろほろになるまでしっかり煮込むとおいしい手羽先は、圧力鍋の得意とするところです。
材料を切って煮るだけの手羽先カレーを、「うま圧」モードで作ってみました。
内鍋の最大量の目盛を目安に材料を入れます。
いつもは普通の鍋で1時間ほどコトコト煮るので、「弱」で1時間の設定にしてみました。
30分ほどするといい匂いがしてきました。
1時間後がこちら。
調理中にほとんど水分が蒸発しないためか、できあがりはいつも鍋で作っているよりサラッとしています。
鍋に移して少し煮詰めたらいつもの状態になりました。
手羽先はほろほろに柔らかくなっていて、スープにはうまみもしっかり出ています。
材料を切ってセットしたらキッチンから離れて他のことができるので、忙しいときにはありがたいですね。
「高速」で肉豆腐
「高速」モードは、時間や温度の設定によって、短時間でサッと煮たり、長時間コトコト煮たりできるモードです。圧力はかかりません。
今回は、短時間でサッと煮る肉豆腐を作ってみました。
手順は基本的に材料をすべて内鍋に入れてスイッチを押すだけ。
煮汁のだし汁なども冷たいまま入れてOKです。
普通に鍋で作るときは、煮汁が煮立ったところに材料を入れていくことがほとんどなのでちょっと違和感がありますが、お手軽といえばお手軽。
火加減と時間は「中」10分で設定してみました。
肉豆腐はオートメニューもあるので、お任せにしたい場合はオートメニュー26に設定してもOK。
できあがりはこちら。
重ねて入れた肉同士がくっついて固まってしまっているので、ほぐす必要がありますが、ねぎも豆腐もこの短時間でしっかり火が入って味が染みていました。
「スロー」で豆をゆでる
「スロー」機能では大豆をゆでてみました。
豆をゆでるのは時間がかかります。
ガス火でやると吹きこぼれなどに注意しないとなりませんが、調理家電におまかせできると楽ちんです。
大豆は一晩浸水しておきます。
取扱説明書にある「材料ごとの調理時間の目安」によると、大豆100gで火加減は「中」、調理時間は1時間30分~2時間とあったので、それに沿って設定。
2時間後がこちら。
一粒食べてみると、むっちりと柔らかく茹で上がっています。
このままサラダに入れたり、五目豆を煮たりと展開もいろいろ。
少量の大豆をゆでるのは面倒で市販のゆで大豆を使っていましたが、これなら手軽。
乾燥大豆をストックしておけば大豆料理ももっと頻繁に作れそうです。
「炊飯」で白米と玄米
炊飯器としても使えるタイガー クックポット。
もともとタイガーは、炊飯器の老舗として定評のあるメーカーなので、ご飯の炊き上がりにも期待が高まります。
炊飯はオートメニューなので、白米は35、玄米は36の番号にセットします。
内釜には炊飯器のようにお米用の水量の目盛もあり、使い方は炊飯器とほぼ同じ。
玄米は2合まで、白米は3合まで炊けます。
研いでから炊き上がりまでの時間は白米が約50分、玄米が約70分です。
炊き上がった白米がこちら。
米粒が立ってつやつやピカピカの炊き上がりです。
圧力がかかっているので、もっちり粘りのある食感です。
甘味も引き出され、おいしいご飯でした。
玄米の炊き上がりはこちら。
玄米もカニ穴と呼ばれる穴ができて、おいしそうに炊けています。
食感や味もいつも圧力鍋で炊いているのと同じ感じで、パサついた感じもありません。
浸水も不要で研いでから70分で炊けるので、玄米食ライフへのハードルも下がりそうです。
「低温」でゆで鶏
お肉のおいしさを引き出す低温調理。
パサつきがちな鶏むね肉でゆで鶏を作ってみました。
内釜に水と下味をつけた鶏むね肉を入れ、オートメニュー19「サラダチキン」に設定。
2時間後がこちら。
冷めてから切り分けてみると、しっとりとやわらかいゆで鶏に。
ほかにローストビーフや豚ヒレチャーシュー、ゆで豚なども「低温」メニューでできます。
温度管理や調理時間がややこしい低温調理も、手軽にできるのはうれしいですね。
タイガーの電気圧力鍋 クックポット 総評
一通り試してみて、料理はどれもおいしくできました。
最後に料理の仕上がり以外の使い勝手について補足しつつ、総括します。
○ 圧力鍋の「シューッ」という蒸気が出ないので怖くない
クックポットは調理中とても静か。
勢いよく蒸気が出るということもなく、「圧力鍋は怖い」というイメージのある方にも取り入れやすいと思います。
○ 炊飯器としても優秀
圧力調理や低温調理は、たまにやる程度という方も多いと思います。
そのためにそれぞれ道具を持つのはスペースも取ります。
クックポットは炊飯器としても優秀なので、普段は炊飯器として使い、必要に応じてそのほかの機能を使うという使い方ができるところが無駄がなくて良いですね。
△ 多機能すぎて使いこなすのがちょっと難しい
マニュアルモードの場合、作ろうとしている料理にどのモードを適用したらいいのか、温度や時間設定はどうしたらいいのか、ちょっとわかりにくいなと感じました。
最初はオートモードで定番料理を試しつつ、様子がわかってきたらマニュアルモードで応用といったステップで慣れていくとよさそうです。
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