Nikon Z50II 実写レビュー|初心者向けながらも想像を超える高性能

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はじめての一眼カメラを探すとき、初心者向けというキーワードで探されることが大半かと思いますが、近年ではその初心者向けのカメラでも様々な特徴の違いや性能の違いが存在します。
各メーカーによって特色が異なることもありますが、やはり昔からの王道メーカーは、堅実なカメラ開発を行なってくれる印象です。
今回ご紹介していくZ50IIは、カメラメーカーとして長い歴史を誇り、カメラ性能に関して妥協のない向上心を持ち続けることで、上位モデルのみならず初心者向けのモデルでも満足度の高い製品を展開するNikon(ニコン)の製品です。
初心者向けとは思えないと評価されることの多いZ50IIですが、従来モデルからの進化や特筆すべき性能を作例とともにご紹介していきます。
もくじ
エントリーモデルで済まされないニコンの小型軽量ミラーレス一眼
今回ご紹介していくのは、ニコンが展開するミラーレス一眼Zマウントシリーズの中でもエントリー向けのモデルとして展開されているZ50シリーズの2代目になる「Z50II」です。
まさに初めての一眼カメラとしてもおすすめできるコンセプトから開発されるシリーズですが、今回ご紹介していくZ50IIは、初心者向けに留まらない高性能ミラーレス一眼としても話題を呼んでいます。
単純に持ち運びが楽で、理想の写真を撮影することのできるカメラとして今ミラーレス一眼市場においても注目の存在です。
[2025最新] Nikon(ニコン)のミラーレス一眼を徹底解説。全10モデルの比較や特徴、目的に合わせたおすすめモデルをご紹介 – Rentio PRESS [レンティオプレス]
外観レビュー
小型軽量の中に凝らされたボディライン
Z50IIは、小型軽量のミラーレス一眼としておすすめの存在であることは間違いありませんが、ただ単純に小さいだけでなく、使いやすさが更に意識されたデザイン性にも特徴が存在します。
特に収納時において、いくら小さくとも複雑な形状で収まりが悪い場合には、収納性に優れているとはいえません。
Z50IIでは、特に問題となるEVF部分の出っ張りを極限まで抑えたことでフラットで収納しやすいデザイン性を採用しています。
一方で撮影のホールド感に関わるグリップ部分については従来のZ50よりも深くデザインしたことで、カメラを構えたときの安定感にも配慮されたモデルです。
バリアングル式モニターの採用
先代Z50においては、チルト式モニターが採用されていましたが、こちらのZ50IIにおいては、より自由度の高いバリアングル式モニターが採用されました。
チルト式モニターの場合は、モニターが引き出されるだけでしたが、バリアングル式モニターが採用されたことで上下の角度の調整のみならず、左右の角度調整も可能になり、ファインダーを覗くことのできないハイアングルやローアングルなど、体勢の厳しい状況の撮影においても画角を確認しやすくなっています。
使いやすさが意識されたボタンレイアウト
Z50IIでは、使いやすさが意識されたボタン、ダイヤル類のレイアウトも特徴的です。
私自身、特に何も説明を見ることなく使ってみたのですが、一回使っただけですぐ馴染むような操作感は、普段からカメラを使っているというアドバンテージを除いても優れたレイアウトだと感じました。
また、Z50IIで新たに設置された「ピクチャーコントロールボタン」も、素早く思い通りの仕上がりへと調整することのできる便利なボタンとして活用がおすすめです。
性能レビュー
特筆すべき高性能AFと被写体検出
Z50IIの最大の特徴といっても過言ではないのが「AF性能」になります。
その性能の高さはまさにニコンが誇る最高級フラッグシップモデルを受け継ぐレベルで、従来のZ50から大幅に進化した点の1つになります。
画像処理エンジンには、フラッグシップモデルZ9やZ8でも採用されている「EXPEED 7」を搭載しており、高画質を叶えるだけでなく、AF性能についても精度、速度、被写体認識に大きな影響を与えています。
実際にZ50IIで検出することのできる被写体は、従来から存在する人物および動物(犬、猫)に加えて、新たに乗り物(飛行機、車、バイク、自転車、列車)、鳥にも対応し、検出することのできる被写体は9種類へと増加しました。
この驚異的なAF性能は、エントリーモデルとしては異例のことで、日常的なシーンに限らず、一瞬のシャッターチャンスなどをものにする必要があるような専門性の高い撮影シーンでも活用できるモデルへと仕上がっています。
簡単に表現力を高めてくれる多彩なピクチャーコントロール
個人的にも最近のニコンで特筆すべき点だと思うのがピクチャーコントロールの存在です。
ピクチャーコントロールとは、フィルターの様な存在で、あらかじめ用意されたテンプレートを設定することで写真の仕上がりを大きく変えてくれる機能です。
そのピクチャーコントロールで用意されている仕上がりはあらゆるシーンで使い分けしたくなる絶妙な具合で、Z50IIの発色の良さと合わせて、JPEG撮って出しを使いたくなるほどです。
[AUTO]モードでもイメージングレシピ&ピクチャーコントロール
これまでのニコンのカメラにおいては、オートモードでの撮影時に特徴としてもご紹介したピクチャーコントロールを適用することはできませんでした。
今回ご紹介しているZ50IIにおいては、オートモードにおいてもピクチャーコントロールの適用や、フィルム風の仕上がりなどを楽しむことのできる新機能イメージングレシピの使用に対応しています。
これによってカメラの設定に関して詳しい知識がなくとも、カメラ側に設定は任せたままで、色味や雰囲気など仕上がりだけは好みに調整することのできるまさに初心者にうってつけの機能です。
Nikon Z50IIを使って撮影した作例





製品仕様表
モデル名 | Nikon Z50II |
---|---|
撮像画面サイズ | APS-C(約23.5×15.7mm) |
撮像素子型式 | CMOSセンサー |
画像処理エンジン | EXPEED 7 |
有効画素数 | 2088万画素 |
オートフォーカス方式 | ハイブリッドAF |
フォーカスポイント | 209点(シングルポイントAF時)、231点(オートエリアAF時) |
常用ISO感度 | ISO100~51200 |
シャッター速度 | 1/4000~30秒、バルブ | ボディ内手ブレ補正 | – |
連続撮影速度 | 最高約11コマ/秒(拡張時) ※サイレントモード時:約15コマ/秒 |
画面 | バリアングル式3.2型/約104万ドット |
ファインダー | 0.39型XGA OLED/約236万ドット |
Wi-Fi搭載 | 〇 |
NFC搭載 | – |
Bluetooth搭載 | 〇 |
大きさ | 約127(幅)× 96.8(高さ)× 66.5(奥行)mm |
質量(バッテリー等含む) | 約550g |
はじめてのミラーレスにもおすすめ、それ以上の性能
今回ご紹介してきたZ50IIは、エントリーモデルという位置付けながらも、完全に初心者向けの域を逸脱した高性能ミラーレス一眼であることに実際使用してみて驚きを隠せませんでした。
画質自体は、現代のミラーレス一眼において大きな差を出すこと自体難しいのですが、上位モデルとの大きな差が出ることの多いAF性能で、フラッグシップモデル譲りの性能を実現させたことにZ50IIにおける革新度が窺えます。
非常に優れた性能を誇るZ50IIですが、操作性の面に関しては初心者に寄り添った工夫が凝らされており、わかりやすいボタン、ダイヤル配置、サイン、ピクチャーコントロール機能がオートモード時に使えるようになるなど、簡単に高性能を使いこなすことのできるところも評価できる部分です。
まずはお試しでレンタルもおすすめ
今回ご紹介してきたZ50IIは、Rentio(レンティオ)において発売後にレンタル開始予定です。
製品の特徴をお伝えしようと今回のレビュー記事でも解説してきましたが、やはり自分の感性に合うかどうかは、実際に使ってみないとわかりません。
そこでお試しできるおすすめの手段は、カメラのレンタルサービスです。
Rentio(レンティオ)では、豊富なカメラやレンズのラインナップから自由に選んで最短3泊4日からレンタルすることが可能です。
是非この機会にRentio(レンティオ)で気になるカメラやレンズをレンタルして、失敗しない機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
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