Canon EXTENDER RF1.4x / RF2x レビュー|RFテレコン装着による描写性能とAFの変化を徹底検証
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望遠レンズを使用する上で「焦点距離が足りない」という悩みを感じることは珍しくありません。
望遠レンズを必要とするような撮影ジャンルにおいては、どれだけ焦点距離をカバーしていても、移動する被写体が多いことから常に被写体までの距離が変化することで、焦点距離が足りないというシーンを経験することがあります。
そんな時、レンズを変えるのではなく、レンズに装着する形で活用する「テレコンバーター」の存在が役立ちます。
今回は、キヤノンのミラーレス一眼RFマウントで展開されているテレコンバーター2種類「RF2x」「RF1.4x」の2つを使用したレビューを展開していきます。
もくじ
テレコンバーターとは?
テレコンバーターとは、主に望遠レンズに取り付けることで、焦点距離を拡大させるためのアイテムになります。
カメラボディとレンズの間に挟む形で使用し、主に焦点距離を1.4倍、2倍にするテレコンバーターが各メーカーから展開されています。
元々のレンズでは、焦点距離が足りないような超望遠撮影で活用する機会が多いですが、テレコンバーターを使用することで開放絞り値が暗くなる弊害も発生するため、焦点距離が短くとも明るいレンズに取り付けて元のレンズの明るさを活用するパターンも多く見られます。
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「焦点距離」とは、レンズに毎に決められている画角を決める数値になります。
レンズにおいては、〇〇mmと表記されており、焦点距離の数値が大きいほど望遠撮影に適しており、小さいほど広角の画角になります。
Canon(キヤノン)のRFマウントで展開されているテレコンバーター
キヤノンのミラーレス一眼、RFマウントにおいて展開されているテレコンバーターは、「2種類」になります。
EXTENDER RF2x
こちらのEXTENDER RF2xは、装着することで焦点距離を2倍にすることのできるテレコンバーターです。
超望遠レンズを対象に、RFレンズで焦点距離を拡大したい際に、活躍します。
EXTENDER RF1.4x
こちらのEXTENDER RF1.4xは、焦点距離を1.4倍にしたいときに活用できるテレコンバーターです。
先ほどのRF2xよりもコンパクトで、装着した際に携帯性が変わることも最小限で済み、開放絞り値についてもRF2xよりも暗くなることが防げます。
RF2xほど、望遠側の拡大が必要のないシーンなどでの活用がおすすめです。
対応するレンズに注意
テレコンバーターは、全てのレンズで使用できる訳ではありません。
対応しているレンズかつ、レンズごとの対応機能を確認する必要があります。
EXTENDER RF2x対応レンズ一覧
| 対応レンズ | 焦点距離/開放F値 |
|---|---|
| エクステンダー RF2x装着時 | |
| RF400mm F2.8 L IS USM | 800mm/F5.6 |
| RF600mm F4 L IS USM | 1,200mm/F8 |
| RF600mm F11 IS STM | 1,200mm/F22 |
| RF800mm F5.6 L IS USM | 1,600mm/F11 |
| RF800mm F11 IS STM | 1,600mm/F22 |
| RF1200mm F8 L IS USM | 2,400mm/F16 |
| RF70-200mm F2.8 L IS USM Z | 140-400mm/F5.6 |
| RF100-300mm F2.8 L IS USM | 200-600mm/F5.6 |
| RF100-400mm F5.6-8 IS USM | 200-800mm/F11-F16 |
| RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM※ | 600-1,000mm/F11-14 |
| RF200-800mm F6.3-9 IS USM | 400-1,600mm/F13-18 |
※ エクステンダー使用時のズーム操作の範囲は焦点距離300mm~500mmに限られます。
EXTENDER RF1.4x対応レンズ一覧
| 対応レンズ | 焦点距離/開放F値 |
|---|---|
| エクステンダー RF1.4x装着時 | |
| RF400mm F2.8 L IS USM | 560mm/F4 |
| RF600mm F4 L IS USM | 840mm/F5.6 |
| RF600mm F11 IS STM | 840mm/F16 |
| RF800mm F5.6 L IS USM | 1,120mm/F8 |
| RF800mm F11 IS STM | 1,120mm/F16 |
| RF1200mm F8 L IS USM | 1,680mm/F11 |
| RF70-200mm F2.8 L IS USM Z | 98-280mm/F4 |
| RF100-300mm F2.8 L IS USM | 140-420mm/F4 |
| RF100-400mm F5.6-8 IS USM | 140-560mm/F8-F11 |
| RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM※ | 420-700mm/F8-10 |
| RF200-800mm F6.3-9 IS USM | 280-1,120mm/F9-13 |
※ エクステンダー使用時のズーム操作の範囲は焦点距離300mm~500mmに限られます。
Canon RF100-300mm F2.8Lでテスト
テレコンバーターを使用することで懸念されることは、画質の低下やAF精度、速度の低下などが挙げられます。
実際にかつてはテレコンバーターを装着することでマイナスの影響を受けることも多かったのですが、近年の光学性能による進化がどれほどのものなのか、実際に調査してみました。
今回は、テレコンバーターとの相性がよく、装着することでEXTENDER RF2xの場合は200-600mm F5.6、EXTENDER RF1.4xの場合は、140-420mm F4へと変化するRF100-300mm F2.8 L IS USMを使用して作例撮影を行いました。
100-300mm+テレコンバーターの焦点距離における使い勝手の良さ
先ほどもご紹介しましたが、RF100-300mm F2.8 L IS USMにテレコンバーターを使用したとき、RF1.4xの場合は140mmから420mm、RF2xの場合は200mmから600mmをカバーする焦点距離になります。
私がメインの被写体としている旅客機の撮影においては、300mmで全てをカバーするには少し物足りなさを感じることがあります。
このようなシーンでテレコンバーターを装着することで、RF2xの場合は、600mmまで焦点距離が拡大し、更に作例の様にEOS R7などのAPS-Cセンサー機との組み合わせでは、最大960mm相当にもなることから、被写体に合わせたテレコンバーター装着がしやすくなります。
画質面の低下は見られない
気になる画質面ですが、RF2x、RF1.4xともに使用してみても、解像力の低下などはほとんど見られませんでした。
RF100-300mm F2.8 L IS USMは、数あるLレンズの望遠ズームレンズの中でも、単焦点同等の描写力に定評のあるレンズですが、テレコンバーターを使用した場合でもその描写力は健在で、RF100-500mmなどのレンズを単体で使うよりもRF100-300mmにテレコンバーターを装着したときの方が、体感的にも解像力の高さが感じられました。
AF駆動も問題なし
AFの動作についても、RF100-300mm F2.8 L IS USM単体で使用したときと大きな差異を感じることはありませんでした。
使用したボディは、EOS R6 Mark IIですが、被写体認識におけるスポット検出機能も正常に動作し、連写や様々なアングルから撮影したカットを確認しても僅かでもピントが甘かったり、外しているようなカットは存在しませんでした。
開放絞り値が低下
これは性能面というよりも仕様上避けられない点ですが、テレコンバーターを装着することによって開放絞り値が変化する点に注意が必要になります。
RF100-300mm F2.8 L IS USMの場合、開放絞り値はズーム全域でF2.8ですが、RF1.4xを装着した場合にはF4まで低下、RF2xを装着した場合にはF5.6まで低下します。
日中時間帯の撮影には影響を感じることは特にありませんでしたが、夜間の撮影においては、絞り値によるシャッタースピードの変化が気になるため、テレコンバーターを使用せず、許容範囲内であればトリミングで済ませてしまう方がベターかもしれません。
そしてRF200-800mm F6.3-9 IS USMなど、元から暗さの際立つレンズにおいては、テレコンバーターを装着することで、開放絞り値からF10を上回るなど非常に暗く、日中時間帯でも使用できるシーンが限られるレベルになるため注意が必要です。
「F値」は、絞り値とも呼ばれ「ピントの合う範囲を決める」設定になります。
レンズにはF〇〇という形で表され、〇の中には数字が入りますが、この数字が低いほどボケ味の表現に適した明るいレンズになります。
また、明るいレンズの場合は一度に多くの光を取り込むことができるため、暗い撮影環境でもシャッタースピードを稼ぐことができる優秀な存在になります。
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使用するレンズによっては積極活用したい存在
筆者自身、これまでテレコンバーターを活用する機会はあまりなく、焦点距離の調整はレンズを交換するかセンサーサイズの異なるカメラボディを使うかの2択でした。
しかし、RF100-300mm F2.8 L IS USMのような、超望遠域には届かないものの、F2.8の明るさを保有した高品位のレンズに対してはテレコンバーターの活用が非常に良いと感じられました。
ただ使用するレンズによっては、焦点距離の拡大ができてもレンズの暗さによる弊害が大きくなるリスクもあるため、例えばRF200-800mm F6.3-9 IS USMにRF1.4xの組み合わせを行うようなシーンにおいては、焦点距離が1.6倍になるAPS-Cセンサーのカメラボディを組み合わせた方がレンズの暗さが失われず、焦点距離も1.4倍よりも拡大できるため、良い結果が得られやすいでしょう。
使用するレンズの特性に合わせてテレコンバーターを活用することがおすすめです。
テレコンバーターもレンタルできる
今回ご紹介してきたキヤノン RFマウントにおけるテレコンバーターですが、購入を検討されている方に購入前のお試しレンタルをおすすめします。
ご自身が愛用されるレンズやカメラボディとの相性は、実際に使ってみることが最適な確認手段になります。
先ほどもご紹介してきた通り、場合によってはAPS-Cセンサーカメラとの組み合わせや、異なる超望遠レンズ購入の方が合っている可能性もあります。
レンティオでは、そんな機材選びを手助けレンタルサービスを展開しており、テレコンバーターのみならず、豊富なカメラ機材のラインナップから自由に選んでレンタルすることができます。
是非この機会にレンティオで気になるカメラやレンズをレンタルして、失敗しない機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
[レンタル] CANON EXTENDER RF2x テレコンバーター(RFレンズマウント) – Rentio[レンティオ]
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