Canon EF50mm F1.8 STM実写レビュー!はじめての単焦点におすすめの小型軽量レンズ
更新日2024/07/17
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一眼カメラの必需品としてカメラレンズが挙げられます。カメラレンズは数え切れないほどのラインナップから自分が撮りたい作品を実現するために選ぶもので、選び方が重要になってきます。
初心者向けのカメラなどを購入するとレンズキットとして、標準ズームレンズや望遠ズームレンズが付属されることがありますが、背景をボカす写真は「単焦点レンズ」が効果的です。
今回ご紹介していくキヤノンのEF50mm F1.8 STMは、格安で簡単にハッキリとしたボケ味を出すことができるおすすめのレンズです。その実力や使い勝手を実際に使った私が解説していきます。
もくじ
Canon EF50mm F1.8の魅力
キヤノンが販売するEF50mm F1.8は、安く購入できて小型軽量を実現するお手軽単焦点レンズです。
このレンズの最大の特徴はF1.8の明るさです。開放F値が低くなるほど、暗い場所での撮影に強くなり、ピントの合う範囲が狭くなるため、ボケ味を活かした撮影が可能です。
もちろん絞り込んだ場合の撮影も優秀で、このクラスにしては非常に優秀な解像力を実現しています。また、フルサイズセンサー搭載機にも対応している貴重なレンズです。
Canon EF50mm F1.8 STM 外観レビュー
先ほどもご紹介した通り、EF50mm F1.8 STMは、小型・軽量を実現している単焦点レンズです。
とはいえ50mm前後クラスの単焦点レンズは非常に小型・軽量であるレンズが多数存在しているため、突出したコンパクト性ではありませんが、持ち運びの撮影時も負担にならない携帯性を実現しています。
レンズマウントはEFマウントであるため、この辺りは他のEFレンズとあまり変わることはありません。しかしレンズの奥行は非常にコンパクトに収められ、ズームレンズとは比較にならない携帯性です。
単焦点レンズのメリットとして構造が非常にシンプルであることが挙げられます。シンプルであるからこそ、小型軽量を実現し、光をシンプルに取り入れることができるため、画質にも優れています。
開放F1.8だからこそのボケ味
望遠系の単焦点レンズなどでは解像度などで評価されることが多いですが、50mm周辺での焦点距離では明るい開放F値を活かしたボケ味が単焦点レンズを使うメリットとされています。
F1.8の明るさで魅せる美しさ
実際に今回ご紹介しているEF50mm F1.8 STMでも、F1.8という明るさを利用したボケ味を感じることができる撮影が人気を集めています。
初心者モデルなどのレンズキットに付属されている標準ズームレンズなどでは開放でもF3.5であったり、ボケ味を体感するには物足りない仕様となっています。
ボケ味を追求するのも良いですが、ピントが合う範囲が狭くなる=ピント合わせにシビアになる必要があるため、その場面にあった絞り値設定を心がけるようにしましょう。
1万円台で購入できるレンズとは思えない描写力
実はEF50mm F1.8 STMは純正レンズとしては破格のレンズとして販売されています。2018年10月中旬現在、通販サイトamazonで14,256円(税込)と1万円台を実現している格安レンズです。
格安レンズは描写力などで不満を感じることが多いですが、こちらのEF50mm F1.8は、キヤノンの純正レンズらしく、このクラスとしては非常に良好な描写力を実現しています。
ボケ味だけのレンズではない
ボケ味を活かした撮影の際にもピントが合う部分は非常にくっきりとしたシャープな仕上がりを実現し、F8やF10などの絞り込んだ撮影でも画像全体でシャープな描写を実現します。
50mmという焦点距離の制限はありますが、どのような場面でも使いやすい安定した描写力を自信としています。
EF50mm F1.8で撮る秋
ここから私が実際に歩き旅としてEF50mm F1.8を使って撮影した作品をご紹介していきます。
単焦点らしくボケ味を活かした写真や、50mmという焦点距離をどのような場面で使うのかを参考にしていただければ幸いです。
F1.8の明るさは、高速シャッタースピードを実現する上でも大きな効果をもたらします。
水滴などの撮影表現では高速シャッタースピードによる効果を大きく感じられる瞬間であり、純正レンズだからこその描写力を感じることができます。
いつも何気なく撮っている景色も、絞りを開放にすることでボケ味を実感できます。
ピントが合う範囲というのが狭くなりますが、背景をボカす撮影術はSNSなどでも人気を集める表現方法です。
ボケ味だけがこのレンズの魅力ではないとご紹介していましたが、このような風景写真も絞ることで高い描写力を誇ります。
50mmという画角制限以外は、一般的なレンズとして活用することが可能です。
被写体の近づいた撮影は、絞った場合でも背景はボケやすくなります。
この辺りの感覚は写真の技術向上のための経験として積んでいくと良いでしょう。
Canon EF50mm F1.8 STM製品仕様表
モデル名 | EF50mm F1.8 STM |
---|---|
焦点距離 | 50mm |
開放絞り値 | F1.8 |
レンズ構成 | 5群6枚 |
最短撮影距離 | 35cm |
最大撮影倍率 | 0.21倍 |
最大径 | φ69.2mm |
長さ | 39.3mm |
質量 | 約160g |
絞り羽根 | 7枚 |
最初絞り | F22 |
手ぶれ補正効果 | – |
はじめての単焦点レンズに間違いなし
カメラをやっている方からすると入門単焦点レンズとしては定番中の定番となったEF50mm F1.8 STM。
実際にその魅力的な価格や簡単に実現できるボケ味を活かした撮影は、フォトジェニックな撮影にも最適なレンズとなっています。
そして携帯性が非常に優れている小型・軽量ボディは、撮影時の負担を減らすだけでなく、撮影に行くという撮影者のモチベーションも上げてくれるでしょう。
写真に変化を加えるおすすめの1本
撮影表現の幅を広げるという意味でも初心者にはすごくおすすめできる単焦点レンズです。EF50mm F1.8 STMで「ボケ味」「明るさ」「描写力」「携帯性」を体感でき、カメラ初心者が次に選ぶべきレンズとして最適なレンズと言えるでしょう。
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EF50mm F1.8 STMはレンタルできる
今回ご紹介してきたキヤノンのEF50mm F1.8は、気軽にレンタルできることはご存知でしたか?
おそらくEF50mm F1.8 STMの実力を知りたくてこの記事に来られた方は、レンズを選んでいる段階だと思われます。
そんなとき家電レンタル「レンティオ」のカメラレンズレンタルサービスでは、最短3泊4日から豊富なラインナップから選んでレンタルすることができます。
今回のEF50mm F1.8も安いとはいえ失敗はしたくないもの。ぜひこの機会にRentioで初心者におすすめのEF50mm F1.8 STMを使用してみてくださいね。