RICOH THETA SCを実写レビュー。はじめての360度カメラにおすすめのお手軽モデル
更新日2023/01/27
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全方位を一度に映してしまう不思議な次世代カメラ「360度カメラ」。360度全ての画角を写すことができる魅力は言葉で語るのは正直難しいところがあります。
さまざまな360度カメラが存在する現代ですが、その中でも入門カメラははじめて使う方としては気になるところだと思います。
今回は360度カメラ界でも人気シリーズとして注目を集めるRICOH THETAシリーズからTHETA SCの性能や使用感を実際に使用した実写レビューを行っていきます。
もくじ
360度カメラ入門に最適なTHETA SC
RICOHのTHETAシリーズは360度カメラとしては非常に高い知名度を誇り、家電量販店でも扱われることの多い有名な360度カメラです。
「RICOH THETA」の選び方!360度カメラ全モデルを価格や特長から比較検証 – RentioPress
シリーズでは上位モデルであるTHETA Vと今回ご紹介しているエントリーモデルに位置するTHETA SCにクラスが分かれ、クラス分けが明確であることも特徴的です。
THETA SCは手頃な価格で購入できることや、簡単な操作性と十分な画質で360度カメラ撮影の入門に最適なモデルです。
THETA SC 外観レビュー
360度をどうやって写すのだろうというのが素朴な疑問としてあると思います。
両面に搭載された超広角レンズを組み合わせて360度映像を生成
360度カメラの大半はレンズを2つ保有し、それぞれは超広角レンズとなっているため、2つのレンズで撮影した画角を組み合わせることで360度映像が完成します。
THETA SCは、細長いボディの両面に円型のレンズが搭載されており、ポケットに入るほどの超小型化を実現しています。
カメラに取り付けられたボタンは本体中央のシャッターボタンとサイドに存在する3つのボタンの計4つのボタンのみで構成されます。
一眼カメラのように細かい設定をする必要がないため、非常にシンプルで簡単に撮影できるのもTHETA SCの魅力となっています。
細かい設定を行う場合でも側面に存在するWi-Fiボタンの操作により、スマートフォンとの接続が可能で、専用アプリにより細かい設定も可能です。
外部メモリーが使用できないので注意
こちらはTHETAシリーズで共通していることですが、メモリーカードなどの外部の記録デバイスを使用することができないことがTHETAのデメリットとして挙げられます。
そのため本体内に搭載された限られたメモリー容量しか撮影することができないため、大量に撮影されることを計画されている方は要注意です。
8GBの内蔵メモリーのみ使用可
THETA SCでは8GBの内蔵メモリーを搭載しており、一見少ないように見えますが、それぞれの画像や映像のサイズが大きくなることがあまりないため、大きな影響はないでしょう。
それでも日頃から撮影したデータを削除することなく、貯め続けているといつの日かいきなりデータ容量が足りなくなったという事態にもなりかねないので注意が必要です。
THETA SCの特長
ここからはTHETA SCでおすすめのポイントや特長をご紹介していきます。
複数から選べるカラーバリエーション
他社の360度カメラを見てもカラーバリエーションを選ぶことはできず、シンプルな1色のみのカラーバリエーションということは珍しくありません。
しかしTHETA SCではエントリー向けモデルということもあり、4種類のカラーバリエーションから選ぶことができます。
選べるカラーバリエーションは、ベージュ・ホワイト・ブルー・ピンクで、どれもが落ち着いた彩度を実現しているスタイリッシュでおしゃれに持てる色合いとなっています。
最高Full HDで十分の高画質
近年では4K画質が当たり前のような時代になりましたが、THETA SCでは最高Full HD画質での記録が最高性能となっています。
一見画質が悪くなるのでは?と思いがちですが、4K動画というのは限られた場面でしか活きないのも正直なところです。
また、再生にも対応したモニターなどが必要となるため、4K画質での記録が可能だからといって、その性能が無駄になることも多々あります。
そしてFull HD画質でも初めての360度動画としては感動できるほどの高画質であり、満足いく画質と思えるでしょう。
非常に軽いボディ
一眼カメラなどになると300gや重いものでは1kgに近くなるボディもありますが、THETA SCでは重さ約102gという驚異的な軽量化を実現しています。
大きさ紹介の項目でも携帯性に優れた様子をご紹介しましたが、THETA SCは小型で軽量を実現している持ち運びに最適で旅行先などでも大活躍するカメラです。
上位モデルであるTHETA Vも大きさこそTHETA SCと共通していますが、重さの面では少しだけ重くなるため、より気軽で楽に持ち運びを行うのであればTHETA SCは最適な360度カメラとなるでしょう。
低価格で購入ことできる
モデル名 | 価格 |
---|---|
RICOH THETA SC | 23,020円 |
RICOH THETA V | 47,180円 |
Insta360 ONE X | 52,300円 |
Insta360 Nano S | 31,215円 |
GoPro Fusion | 71,666円 |
KeyMission 360 | 29,980円 |
Kodak 4KVR360 | 57,000円 |
撮影性能としてはそこまで高いとは言えませんが、THETA SCはとにかく気軽に使えることが大きなメリットです。
そのため販売価格も他の360度カメラと比較しても非常に安価であり、コスト面でも気軽に使うことができるおすすめの360度カメラとなっています。
上位モデルTHETA Vとの違い
先ほどからも何度か出てくる上位モデルTHETA Vという存在。
RICOH THETA Vを実写レビュー!話題の高性能360度カメラを細部まで徹底検証 – RentioPress
THETA Vは、THETA SCよりも性能面や画質で優れている上位モデルですが、THETA SCよりも気軽に使うようなカメラとは言い難い現状です。
あまり変化のない外観スペック
大きさこそTHETA SCと同じであるものの、先ほどもご紹介した通り重さは20gほどTHETA SCより重い約121gとなっています。あまり変化がないように思いますが、THETA Vの方が少し重くなるのが数値として出ています。
THETA VはTHETA SCの上位モデル
価格も高騰しますが、その分画質などではTHETA SCを大きく引き離しています。現代のスタンダードとなった4K動画撮影や動画のオーディオ記録として重要になる360度空間音声記録などに対応した高性能モデルとなります。
上位モデルとしての拡張性能を求めないのであればTHETA Vはおすすめできるモデルで、日常での使用や気軽に撮影したいのであればTHETA SCの方がおすすめできるモデルとなります。
THETA SCとTHETA Vの違いを詳しくこちらで解説
THETA VとTHETA SCの違いを比較検証!2つを比較してそれぞれの特徴を紹介 – RentioPress
THETA SCで撮影できる作例集
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
日中撮影時は階調豊かな仕上がりを実現します。360度カメラである以上、晴天野外の撮影では太陽の映り込みによる逆光状態が発生しますが、強い光源でもフレアやゴーストなどの発生が抑えられています。
先ほどのTHETA Vとの比較の記事でもご紹介しましたが、色味の違いが若干あるものの、大きな違いはほとんどないと言えるでしょう。
THETA SC at KITTE – Spherical Image – RICOH THETA
こちらは東京駅近くのKITTEの1Fで撮影した360度画像になります。
360度カメラはその場の雰囲気を360度全て一度に写すことができますが、広角レンズを使用している影響もあり、実際の距離感とは大きく離れた部分があります。
THETA SC at KITTE エスカレーター – Spherical Image – RICOH THETA
建物の中など、暗い場所での撮影はISO感度が自動的に上がり、ノイズの発生が目立ちますが、ぶれることのないシャッタースピードを維持し、エスカレーターのように少々の動きであれば背景も流れることはありません。
しかしシャッタースピードはスマートフォンと連携させた際にアプリ上で調整を行えるため、あえて流しているような撮影も可能です。
THETA SC製品仕様表
モデル名 | THETA SC |
---|---|
発売日 | 2016年10月28日 |
有効画素数 | 約1200万画素 |
静止画解像度 | 5376×2688 |
動画解像度 | Full HD(1920×1080) |
最高ISO感度 | 静止画:1600 動画:1600 |
最高シャッタースピード | 静止画:1/8000秒 動画:1/8000秒 |
動画フレームレート | 30fps |
360°空間音声記録 | – |
ライブストリーミング | – |
リモート再生 | – |
Bluetooth | – |
ジャイロセンサー | – |
外部インターフェース | microUSB |
内蔵メモリー | 約8GB |
外形寸法 | 45.2mm(幅)×130.6mm(高さ)×22.9mm(奥行き) |
質量 | 約102g |
アプリケーション | iOS/Android/PC |
はじめての360度カメラにおすすめできるTHETA SC
これまでご紹介してきたようにTHETA SCは、360度カメラの入門として非常におすすめできるモデルです。
携帯性に優れたボディデザインや、4種類のカラーから選ぶことができるカスタマイズ性など、カメラとしてのおしゃれ具合も調整できるため、自然とモチベーションに繋がることも期待できます。
また、カメラとしての撮影性能も優秀で、Full HD画質ながら高精細で美しい映像を記録することができる他、ワンタッチで気軽に360度映像や画像を撮影できる操作性ははじめての360度カメラとしても迷うことなく、自然に360度の魅力へと入る込むことができるシンプルなカメラです。
少しずつ知名度も上がってきている360度カメラ。ブレイクする前に360度カメラを使用して流行を先取りするのも良いかもしれません。
360度カメラの基礎はこちら
話題の360度カメラの選び方とおすすめ機種20選 [2018年版] – RentioPress
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少しだけ試してみたい場合や、旅行先だけの短期で使用したい場合に最適なサービスとなっています。
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