Insta360 ONEレビュー!数ある360度カメラで注目を集めるその理由とは?
更新日2022/12/21
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360度カメラというカメラをご存知ですか?これまでRentio Pressでは360度カメラを記事にてご紹介してきましたが、意外にも知り合いなどに聞いても360度カメラという存在カメラを全く知らない方が多い印象でした。
これまで写真や映像作成では、限られた画角での撮影が常識でしたが、360度カメラでは、カメラの周り360度全てを写真や映像として記録できるカメラです。
そして360度カメラ界で注目を浴びているモデルこそ、今回ご紹介する「Insta360 ONE」です。今回はこの記事で魅力的な部分を中心にご紹介していきます。
もくじ
360度カメラって何?
名前だけ聞いても360度カメラで何ができるのか分からない方も多いと思います。360度カメラは正式には全天球カメラと呼ばれ、全方向を1台のカメラを写すことができるカメラです。
一体どのような意味なのか、下記の写真をマウスでぐりぐりして頂けると分かると思います。
360度カメラで撮影された写真はこのように自分の意思で好きな方向へと画角を変えることができます。
360度カメラを使った一番身近な例としては「Googleストリートビュー」があげられます。こちらの機能も360度カメラを使って撮影された画像を使うことで、まるで自分がその場に立っているような感覚で周辺の様子を知ることができます。
また360度カメラではアウトドアなどのアクティビティにも効果的です。
こちらの動画ではスノーボードで滑る様子を撮影されたものですが、滑っている目線はもちろん、滑っている自分までも写すことができます。
2D写真としても使える
これまではPCやスマートフォン上で画角を変えるということを前提としてきましたが、360度映像はこれまでと同じような静止画としても有効活用することができます。
「リトルプラネット」というのは、360度画像だからこそできる表現方法で、平面上に360画像を収めるという言葉で表すには難しい手法です。
こちらを見て頂ければ分かると思います。丸くなった地面はまるで地球のようになり、周辺の建造物は地球から生えるように各方面に立っています。
もちろん普通の静止画として360度映像から切り出すことも可能です。
360度カメラについてまとめた記事はこちら
話題の360度カメラの選び方とおすすめ機種20選 [2018年版] – RentioPress
Insta360 ONEとは?
360度カメラのご紹介をしたところで、実際撮影に使う360度カメラをご紹介していきます。
今回ご紹介するInsta360 ONEは、2017年8月28日発売されたInsta360シリーズを代表するスタンダードモデルです。
カメラ本体にはレンズが前後に2つ付けられ、大きさは手のひらに収まるほどの小型サイズです。重さも100g以下ということもあり、とても軽くコンパクトな印象です。
Insta360シリーズの大きな特徴は、iPhoneなどのスマートフォンに直接取り付けて撮影することです。他メーカーの360度カメラはスマートフォンと通信機能で接続することが一般的でしたが、Insta360シリーズではスマートフォンと一体化させます。
Insta360 ONEのココがすごい!
4K・2400万画素の超高画質
小型ながら2400万画素の高画質撮影を実現しているInsta360 ONE。静止画では7K撮影を、動画では4K撮影にも対応しており、質の高い繊細な画像および映像撮影を実現します。
動画撮影では滑らかな映像におどろかれると思います。スマートフォン搭載のカメラも該当しますが、小型レンズの撮影能力は近年発展を続けています。
カメラを振り回す!バレットタイム撮影
一言でお話すると「これまでと全く趣向の違うカメラ」と言えます。
その中にバレットタイム撮影という機能がありますが、これはカメラを紐につけて振り回すという、言葉では伝わりにくい撮影方法です。
こちらの動画をご覧頂くと「振り回す」の意味が分かると思います。
録画される動画は通常のスピードではなく、スローモーションとして撮影されます。スローモーション撮影時にはフレームレートといって1秒あたりのコマ数で表されます。
この数値が高いほど1秒間に撮影できるコマ数は多いので、スローモーション時も滑らかな映像へと仕上がります。Insta360 ONEでは1秒間に最大120コマ撮影できるため、このようなバレットタイム撮影で大きな効果を発揮します。
微妙なブレを抑えて滑らかな映像に
ハンディカムやスマートフォンなどで動画撮影を手持ちで行うと微妙なブレが目立つことが多いです。特に撮影者本人が動く場合は、カメラへの振動が避けられない問題です。
Insta360 ONEでは、発売当初より手ブレ補正の機能は搭載していましたが、2018年3月21日のアップデートにより手ブレ補正機能が更に向上し、より滑らかな映像作品への仕上がりを実現しました。
こちらの映像から分かるようにスケートボードなどの振動が激しい競技でも大きなブレは生じることなく、滑らかな動画撮影を実現しています。
自撮り棒が消える!
これまで様々なInsta360 ONEの動画をご紹介してきましたが、どこか不思議に思う点はありませんか?
動画を見ると分かる通り、自分から離れた位置にカメラがあり、まるでカメラが空を飛んでいる状態なのです。実はこれらの撮影シーンでは全て自撮り棒がカメラに取り付けられ、手に自撮り棒を持った状態で撮影されます。
では「なぜ自撮り棒が写らないのか?」ということですが、Insta360 ONEでは、自動的に自撮り棒を判断し、映像から消し去る機能が搭載されています。
そのためこのようなアクティビティを楽しむときでも自撮り棒は写ることなく、まるで自分を専用カメラが追いかけているような映像を撮影することができるのです。
専用アプリがとても優秀
写真や映像は撮影して満足される方も多いですが、Insta360 ONEでは撮影後も楽しむことができる専用のアプリが存在します。
専用アプリでは独自の編集機能も搭載。「自由編集」と呼ばれるこの機能は、360度映像の作品性を高めるべく、「この瞬間でこの画角へ移動させたい」という希望を叶えるものです。
360度映像の中から決められた画角を新たに記録することで「再録画」のような感覚です。出力される時は一般的の動画と同じ2Dとなるため、視聴者が操作することなく、自分の見せたい部分を映像作品として仕上げることができます。
出来上がった作品は普通の動画として、その場でSNSにシェアすることも可能です。
Insta360 ONEの価格はどのくらい?
これだけの機能を保有していて、まだ発展途上である360度カメラは高価ではないのかというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。
実際はどうなのでしょうか。他社製品の360度カメラと比較してみました。
- Insta360 ONE 税込42,999円
- THETA V 税込56,700円
- Kodak 4KVR360 税込64,260円
※全て2018年3月末現在のメーカー公式オンラインショップでの販売価格
上記製品は全て4K撮影に対応している360度カメラです。実際によく比較される製品は、RICOHが販売するTHETA Vです。こちらはInsta360 ONEのまさにライバル的存在です。
しかしこうして比較してみても、数多くの機能を搭載したInsta360 ONEは安価であることがわかると思います。
Insta360 ONE仕様表
モデル名 | Insta360 ONE |
---|---|
レンズ | F2.2 210°×210° |
対応機種 | iOS 9.0以降、iPhone 6 /plus、iPhone 6s /plus、iPhone 7 /plus、iPhone 8 /plus、iPhone X、iPhone SE、iPad 5 (9.7インチ)、iPad Pro 1,2 (10.5、12.9インチ)、iPad Air 2、iPad mini4 |
画素数 | 2400万画素 |
解像度 | 静止画7K(6912×3456)、動画4K(3840×1920 @30fps)、スローモーション動画 2048×512 @120fps |
対応SNS | Facebook、YouTube、Periscope、Instagram、LINE、Facebook Messenger、Twitter |
メモリーカード | 最大128GB microSDカード(※UHS-I規格クラス10推奨、exFATにフォーマット済み) |
シャッター速度 | 調節可能 |
ISO感度 | 調節可能 |
バッテリー | 820mAh |
サイズ | 幅96×奥行き36.5×高さ25(mm) |
質量 | 82g(ホワイト) |
まとめ
360度映像撮影ならInsta360 ONEがおすすめするべき製品だと執筆中にも改めて感じました。
360度カメラの世界はまだ歴史も浅く、日常への浸透性もまだ薄い段階です。だからこそ時代を先取りするという意味でも試してみる価値はあると思います。
私もまだまだ360度カメラを使ってどのように表現するのか悩んでいるところですが、全方向見えるからこその問題だとも感じています。
- 360度カメラは、全方向見える景色を1つの画像や映像にまとめることができる
- Insta360は、iPhoneなどのスマートフォンに直接取り付けて撮影することができる
- 4K・2400万画素の超高画質撮影を可能としたカメラ
- カメラを振り回して撮影し、スローモーションで楽しむバレットタイム撮影
- アップデートでも大幅に改善された手ブレ補正機能
- カメラに取り付けられた自撮り棒を映像上から自動的に消去
- 使いやすく無料であるInsta360 ONE専用アプリで撮影後の編集も存分に楽しめる
- 他社製の同性能レベル360度カメラと比較しても最安値を保っている
Insta360 ONEスタートガイドはこちら
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購入前のお試しにレンタルがおすすめ
360度カメラですが、購入前にレンタルして試すこともできます。
家電レンタルの「レンティオ」では、360度カメラを3泊4日からレンタルすることができます。おそらく未知のカメラをいきなり使うのは正直怖いところもあるでしょう。家電量販店へ行っても置いてあることは稀で、使う機会もないと思われます。
そんな時にRentioのレンタルサービスを利用すれば購入前に短期間だけ使用することもできますし、旅行の時だけ借りることも可能です。
3か月以上の長期間レンタルをご希望の方は月額プランもやっているので是非ご覧になってください。
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