「RICOH THETA」の選び方!360度カメラ全モデルを価格や特長から比較検証
更新日2024/12/25
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近年デジタルカメラの中でも360度全方向を写すことができる「全天球カメラ」が人気を集めています。全天球カメラは360度カメラとも呼ばれ、旅行やアクティビティで活躍するカメラとして数多くのカメラが既に存在します。
その中でもリコーが販売する360度カメラシリーズ「THETA」は、360度カメラの中でも抜群の人気を誇る、代表的存在です。
THETAシリーズにも性能や価格毎の異なるモデルが存在し、最初はどれを購入すべきか迷うところだと思います。今回はTHETAシリーズのラインナップを比較し、あなたに合った360度カメラ選びをサポートします。
もくじ
360度カメラの魅力
実は私も360度カメラという存在を知る前まで、こんなカメラがあるというのは知りませんでした。360度カメラは一般的な知名度的には非常に低く、ときどき360度カメラの話を友人や知人にしても「どんな映像が撮れるのか想像がつかない」という反応がほとんどでした。
360度映像は、基本的に再生者が動画の構図を自由に調整することで楽しむことができます。
しかし360度の方位が記録されていることから撮影者が動画編集などで2D画面上に見せたい部分だけを切り取って普通の動画として見ることもできます。
その他、360度カメラだからこそできる「リトルプラネット機能」は、360度カメラで写した地面が円となって地球のように見えます。例えばビル群の中などで撮影した際は、そのビル群が地球から生えるようにして飛び出ている様子が印象的です。
360度カメラは、撮影した映像を後から編集することで更に楽しむことができる、自由度の高いカメラです。
360度カメラについてまとめた記事はこちら
話題の360度カメラの選び方とおすすめ機種20選 [2018年版] – RentioPress
RICOH THETAとは?
そんな360度カメラをカメラメーカーは積極的に開発しています。その中でも一番人気を誇るのがリコーから販売されているTHETAシリーズです。
ポケットに入るような小型サイズで、簡単にスマートフォンと連携して高画質な360度映像を撮影できることで人気を集めています。
THETAを使った360度静止画はもちろん、高画質での動画撮影も可能です。そしてラインナップ内では価格や性能レベルに応じたモデル分けが行われており、カメラ初心者から360度カメラを使った中上級ユーザーの方にも満足できる360度カメラです。
全モデルで内蔵メモリーを採用
RICOH THETAシリーズでは、全モデルで内蔵メモリーを搭載しており、外部メモリーを使用することができません。
一般的にデジタルカメラは、別途メモリーカードを使用して撮影したデータを保存しますが、THETAの場合は内蔵メモリーに保存されたデータをWi-Fiを通じてスマートフォンに取り込むことを標準としています。
将来的にはプラグイン機能でカスタマイズ可能に
2017年9月に発売となったTHETA Vで発表された「<プラグイン機能」は、今後THETAに大きな可能性を感じる新機能です。
プラグイン機能を使うことでTHETAが提供する拡張機能やユーザーが投稿した便利機能を使って自身のTHETAをカスタマイズすることができ、標準より自分好みに拡張することができます。
2019年2月現在では、具体的な拡張方法が不透明なままですが、進行中のプロジェクトとして今後のTHETAシリーズに大きな期待を持つことができます。
現在販売されているTHETAシリーズ
2019年12月現在でTHETAシリーズには5+1(番外)種類のラインナップが存在します。
2019年12月には新たなラインナップとしてTHETA SC2が発売されました。
- THETA Z1 (2019年5月24日発売)
- THETA V (2017年9月15日発売)
- THETA SC2 (2019年12月13日発売)
- THETA SC (2016年10月28日発売)
- THETA S (2015年10月23日発売)
- THETA SC type HATSUNE MIKU (2017年9月1日発売)
- [番外] RICOH R Development Kit (2017年2月27日発売)
約1年毎に新しいモデルが登場していますが、それぞれが完全な新商品として販売されているのも特徴的です。
2019年12月現在ではTHETA Z1が最上位モデルで、THETA SC2はエントリー向けのモデル、THETA SはTHETA Vが出るまでの上級モデルでした。
THETA Sは既に発売から2年半以上が経過していることもあり、現在のラインナップの中心はTHETA Z1、THETA V、THETA SC2、THETA SCに限られると言えるでしょう。
RICOH THETA製品比較表
モデル名 | THETA Z1 | THETA V | THETA SC2 | THETA SC | THETA S |
---|---|---|---|---|---|
発売日 | 2019年5月24日 | 2017年9月15日 | 2019年12月13日 | 2016年10月28日 | 2015年10月23日 |
有効画素数 | 約2000万画素 | 約1200万画素 | |||
静止画解像度 | 6720×3360 | 5376×2688 | |||
動画解像度 | 4K(3840×1920) | Full HD(1920×1080) | |||
最高ISO感度 | 静止画:6400 動画:6400 |
静止画:3200 動画:6400 |
静止画:1600 動画:1600 |
||
最高シャッタースピード | 静止画:1/25000秒 動画:1/25000秒 |
静止画:1/8000秒 動画:1/8000秒 |
静止画:1/6400秒 動画:1/8000秒 |
||
動画フレームレート | 30fps | ||||
360°空間音声記録 | 〇 | 〇 | – | ||
ライブストリーミング | 〇 | – | – | – | 〇 |
リモート再生 | 〇 | 〇 | – | – | – |
Bluetooth | 〇 | 〇 | 〇 | – | – |
ジャイロセンサー | 〇 | 〇 | – | – | – |
外部インターフェース | USB Type-C:USB3.0 | microUSB/MIC端子 | microUSB | microUSB | microUSB/HDMI |
内蔵メモリー | 約19GB | 約14GB | 約8GB | ||
外形寸法 | 48.0mm(幅)×132.5mm(高さ)×29.7mm(奥行き) | 45.2mm(幅)×130.6mm(高さ)×22.9mm(奥行き) | 45.2mm(幅)×130.6mm(高さ)×22.9mm(奥行き) | 45.2mm(幅)×130.6mm(高さ)×22.9mm(奥行き) | 44mm(幅)× 130mm(高さ)× 22.9mm(奥行き) |
質量 | 約182g | 約121g | 約104g | 約102g | 約125g |
アプリケーション | iOS/Android/PC |
THETAシリーズ各ラインナップ解説
ここからはRICOH THETAのラインナップを1つずつご紹介していきます。どのモデルが自分に合っているのか、検討材料になれば幸いです。
あらゆる性能を向上させた新登場フラッグシップ「THETA Z1」
2019年2月25日発表され、2019年5月24日に発売となったRICOH THETAシリーズの最新モデルであるTHETA Z1。
これまではTHETA Vが最上位モデルとして存在しましたが、THETA Z1は、THETA Vよりも上位モデルとしてTHETAシリーズのフラッグシップモデルとして販売されています。
有効画素数約2000万画素、1.0型裏面照射型CMOSイメージセンサーを搭載
画質の面の進化は今回のTHETA Z1にて特筆すべき点だと感じます。
コンパクトデジカメなどで採用されることの多い、1.0型裏面照射型CMOSイメージセンサーの大型センサーを搭載することで、画像の仕上がりにおいて非常に繊細で階調豊かな高画質を実現します。
更に有効画素数は約2000万画素を実現し、これまでの1200万画素から大幅に増加させました。
RAW記録に対応
THETA Z1では、シリーズ初となる静止画撮影時のRAW記録に対応しました。
RAW記録で撮影することで、Adobe社のLightroom Classic CCなどの画像処理ソフトを使用した現像作業はもちろん、Lightroom Classic CCでは、専用のプラグインを使用することで同時にスティッチング作業も行うことが可能です。
シリーズ初となる液晶パネルを搭載
THETA Z1では、シリーズ初となる撮影情報などを表示する液晶パネルをカメラ本体に搭載しました。
ここから撮影可能枚数や電池残量、撮影モードなどを確認することができ、咄嗟に撮影したい場合でも状況をその場で理解できるようになりました。
これまではスマートフォンとの連携からアプリ操作を行うことを必要としていた手順が省かれたことになります。
もちろん今まで通り、アプリ上の操作によるリモート撮影や撮影画像の確認・転送が可能です。
THETA Z1の価格
THETA Z1発表時点での公式ストア販売価格は、税込126,900円となっており、歴代のTHETAシリーズの中でも非常に高価なモデルとなっています。
今後発売から時間が経つとともに価格は下降傾向に向かうと思われますが、それでもシリーズで最高値のモデルであることは間違いありません。
フラッグシップモデルだからこそ高性能を実現し、その分の高価格ということになります。
THETA Z1 スペック
- タイプ : 全天球
- 防水性能 : –
- 静止画品質 : 6720×3360
- 動画品質 : 4K(3840×1920) 30fps
- メモリー : 19GB内蔵
- 撮影時質量 : 約182g
- 備考 : シリーズ初の液晶パネルを搭載
THETA Z1のレビュー記事はこちら
RICOH THETA Z1実写レビュー。進化した最新360度カメラの魅力を実機を使って徹底紹介 – Rentio PRESS
身近に高性能360度カメラを体感するシリーズ上位「THETA V」
2017年9月15日発売とTHETAシリーズで最新モデルでありながら最上位モデルとして販売されているTHETA V。
最上位モデルですが、価格は4万円台から購入することができる非常にコストパフォーマンスの高いモデルになっています。
繊細で鮮やかな色合いを実現した高画質撮影
静止画では、14M相当の高画質撮影を可能とします。解像度は、5376×2688と、360度カメラの静止画としては非常に高いレベルの画質を実現します。
またTHETAシリーズではこれまで暗い場所での撮影はあまり得意とせず、THETA SCの最大ISO1600が限界でした。しかしTHETA Vではこの値を大幅の広げ、静止画で最大ISO3200、動画では最大ISO6400まで拡張しました。
そしてこれまでRICOHがデジタルカメラ開発で培ってきた技術を最大限に活用し、撮影後の画像処理技術にも自信を持ちます。
この処理性能が向上したことにより、シリーズ初となる4K動画撮影も可能としました。
ジャイロセンサーを新搭載し、ブレなどを極限まで抑える
従来のTHETAでも加速度センサーを使った手ブレ補正技術は採用されていましたが、THETA Vでは新たにジャイロセンサーも搭載し、あらゆる傾きや揺れなどに強いカメラとして性能が向上しました。
360度カメラでの撮影、とくに動画撮影時の手持ち撮影による揺れは映像を見る上で非常に気になるポイントです。
THETA Vでは、格段に向上した手ブレ補正技術で、ストレスのない、滑らかな映像を撮影できます。
360°空間音声の録音技術を搭載
THETA Vでは、VR(ヴァーチャルリアリティ)に対応した360°空間音声を動画と同時に録音することができます。
これにより、VR体験をした際に音が360°全方向から聞こえてくることで、よりリアリティの増した映像作品の制作が可能になります。
充実の通信機能
従来までのTHETAシリーズでは、Wi-Fiの搭載はあるものの、BluetoothはTHETA Vではじめて採用となりました。
Wi-Fiの場合は、スマートフォンとTHETAを接続した場合、スマートフォン側のインターネット接続が失われますが、Bluetooth接続を使うことでスマートフォンと常時接続が可能となり、リモート撮影や撮影設定の変更が可能となりました。
しかしTHETA内の画像をスマートフォンへ転送する場合は、従来通りWi-Fiでの接続が必要となります。
THETA Vの価格
THETA Vは、最上位モデルながら比較的リーズナブルな価格で購入することができます。
2018年7月5日現在、通販サイトamazon価格では、45,314円(税込)となっています。
THETA V スペック
- タイプ : 全天球
- 防水性能 : –
- 静止画品質 : 5376×2688
- 動画品質 : 4K(3840×1920) 30fps
- メモリー : 19GB内蔵
- 撮影時質量 : 約121g
- 備考 : 4Kライブストリーミング
THETA Vのレビュー記事はこちら
RICOH THETA Vを実写レビュー!話題の高性能360度カメラを細部まで徹底検証 | RentioPress
360度カメラの新定番「THETA SC2」
THETAシリーズとしてはスタンダードモデルに位置し、THETA SCの後継機として発売されたのがTHETA SC2です。
上位モデルであるTHETA Z1やTHETA Vと比較して、解像度や機能の多様性などで劣りますが、その分、低価格を実現しています。
選べるカラーバリエーション
従来機THETA SCから継承するように、THETA SC2でも4種類のカラーバリエーションから選ぶことができます。
THETA SC2では、THETA SCと同じ4種類のカラーバリエーションを保有していますが、それぞれのカラーバリエーションにおける印象は従来モデルから、雰囲気の異なるデザインが採用されています。
特にピンク色は、彩度が強くなり、ショッキングピンクに近い色が採用されました。
内蔵メモリーの増加を実現
従来のTHETA SCに引き続いて、画像や映像の保存は、ボディ内における内蔵メモリーが搭載されていますが、THETA SC2では、従来の8GBから14GBへとメモリー容量が、大幅に増量しています。
残念ながら従来通り、microSDカードなどの外部のメモリーカードによる記録は行えないものの、内部メモリーの容量が増加したことで、保存容量に困ることなく、撮影を楽しむことを可能としています。
4K動画撮影が可能に
THETA SC2では、THETA SCで不可能としていた4K動画撮影の機能も搭載しています。
これまではFull HDが最高の記録画質となっていましたが、THETA SC2が誕生したことで、初心者向け360度カメラでも4Kによる動画撮影が行えるようになりました。
THETA SC2の価格
THETA SC2は、3万円台から購入することができる、デジタルカメラとしても360度カメラとしても高いコストパフォーマンスを誇るカメラです。
2019年12月25日現在、通販サイトamazonでは**33,455円(税込)++となっており、THETA Vの半分以下の価格で購入することができます。
THETA SC2のレビュー記事はこちら
RICOH THETA SC2実写レビュー。はじめての360度カメラにおすすめできるRICOH THETA最新モデル – Rentio PRESS[レンティオプレス]
THETA SC スペック
- タイプ : 全天球
- 防水性能 : –
- 静止画品質 : 5376×2688
- 動画品質 : 4K 30fps(最大3分)
- メモリー : 約14GB内蔵
- 撮影時質量 : 約104g
- 備考 : 手軽に360度カメラを体感されたい方におすすめ
充実の基本性能と使いやすさに自信あり「THETA SC」
THETAシリーズとしてはスタンダードモデルに位置し、エントリーユーザーにもおすすめできるのが2016年10月28日に発売されたTHETA SCです。
THETA SC2の発売によって、従来モデルという扱いになりましたが、コスト面を含めて今なおおすすめできる360度カメラです。
ここでは比較対象として挙げられやすいTHETA Vとの比較を中心にご紹介していきます。
選べるカラーバリエーション
最上位モデルであるTHETA Vでは、カメラ本体のカラーバリエーションはメタリックグレーの1色に限られていましたが、THETA SCでは4種類のカラーバリエーションから選ぶことができます。
THETA SCでは、ベージュ・ホワイト・ブルー・ピンクの4種類がありますが、ブルーやピンクなども蛍光色のような濃い色ではなく、少し薄めの優しい色合いになっており、おしゃれなデザインとして自分に合ったカラーを見つけることができるでしょう。
軽量ボディを実現
THETA SCのボディは、外形寸法がTHETA Vと全く一緒であり、見た目の違いもほとんどありません。
ですが、THETA Vでは約121gであった本体質量は、THETA SCで約20g減量させた約102gとなっています。実際に持ってみると20gの差は意外と感じられるものです。
少しでも軽量ボディを求めている方にはTHETA SCがおすすめです。
4K動画撮影や360°空間音声録音は不可能
機能や性能面では、THETA Vと違った優れた点は存在せず、THETA Vの基本性能をそのまま、THETA Vで重要とする性能を削減した印象です。
そのためTHETA SCでは4K動画撮影には対応しておらず、最大動画解像度はFull HD画質である1920×1280<となります。
また、THETA Vで搭載されている360°空間音声録音にも対応しておらず、基本的なマイクでの録音となります。
THETA SCの価格
THETA SCは、これだけの性能を保有しながら2万円だから購入することができる、デジタルカメラとしては安い部類に入る、コストパフォーマンスの良いカメラです。
2018年7月5日現在、通販サイトamazonでは21,540円(税込)となっており、THETA Vの半分以下の価格で購入することができます。
THETA SC スペック
- タイプ : 全天球
- 防水性能 : –
- 静止画品質 : 5376×2688
- 動画品質 : Full HD 30fps(最大5分)
- メモリー : 8GB内蔵
- 撮影時質量 : 約102g
- 備考 : THETA Vの半分以下の価格
THETA SCのレビュー記事はこちら
RICOH THETA SCを実写レビュー。はじめての360度カメラにおすすめのお手軽モデル – RentioPress
かつての上位モデル「THETA S」
一見モデル名に「S」が付いているのでTHETA SCの従来機と思いがちですが、THETA Sは、THETA SC発売以降も上位モデルとして販売されていました。
そしてTHETA Vが発売となることで、現行モデルとしては残っているものの、上位モデルとしての立場をTHETA Vに譲る形になりました。そのためTHETA Vの従来機という認識で良いでしょう。
360°カメラの火付け役となった名機
2015年10月23日発売と記事執筆時から既に2年半ほど前ですが、当時あまり360°カメラというのが一般的でない中、360°カメラを世間に大きく認知を広める火付け役となったのがこちらのTHETA Sです。
当時としては高画質を実現し、価格を抑えたコストパフォーマンスの良い360°カメラとして人気を集めていましたが、THETA Vなどの発売により、性能面での魅力はあまり感じることはありません。
2018年現在も現行モデルとしてTHETA公式サイトで取り扱われていますが、より安価であるTHETA SCとほぼ同等のスペックであるために、選ぶメリットはあまりないのかもしれません。
THETA Sの価格
THETA Vの発売以降、大幅に値下がる可能性もありましたが、2018年7月現在では、THETA VとTHETA SCの中間くらいの価格設定になっています。
2018年7月5日現在、通販サイトamazonでは36,469円(税込)となっています。
THETA S スペック
- タイプ : 全天球
- 防水性能 : –
- 静止画品質 : 5376×2688
- 動画品質 : Full HD 30fps(最大25分)
- メモリー : 8GB内蔵
- 撮影時質量 : 約125g
- 備考 : 旧モデルに近い存在
[番外] 24時間ライブストリーミング可能な「RICOH R Development Kit」
こちらはTHETAシリーズには属さないモデルですが、同じ360度カメラとして販売されている「RICOH R Development Kit」です。
一般的な360度カメラとは違い、24時間ライブストリーミングに特化したモデルで、継続して360度映像を提供する場合に活躍します。
リアルタイムスティッチングで簡単配信
RICOH Rでは、カメラ内でリアルタイムスティッチングを行えるようになり、PC上などでスティッチング作業を必要としない簡単配信を行えるようになりました。
この手軽さから会議の様子、店舗内の様子、建設現場の様子、イベント会場の様子などを簡単にリアルタイムで配信することが可能です。
RICOH R Development Kitの価格
THETAシリーズとは異なり、一般向けではないライブストリーミングに特化したモデルであるため、amazonなどでの取り扱いがありません。
RICOH Rは公式サイト上から購入する必要があり、59,800円(税込)で販売されています。
RICOH R Development Kit スペック
- タイプ : 全天球
- 防水性能 : –
- 静止画品質 : 非対応
- 動画品質 : 24時間ライブストリーミング / 動画撮影:1920×960(最大約60分)
- メモリー : microSDカード対応(最大32GB)
- 撮影時質量 : 約125g
- 備考 : 24時間ライブストリーミングが可能
THETA VとTHETA SC、どちらがおすすめ?
THETA Z1発売後もワンランク下のラインナップとして、THETA VとTHETA SCの2機種が存在します。
大体の違いはお分かりになられたと思いますが、ここからは実際に使いたいシーンや重要視したい性能別に「どちらがおすすめ」なのかをご紹介していきます。
動画中心なら迷わずTHETA Vを
両モデルの違いにおいて、大きな差ができるのが動画撮影です。
記録画質を見てもTHETA Vで4K撮影に対応しているものの、THETA SCでは最大Full HDと画質に大きな差が出てきます。
また、THETA Vでは、ジャイロセンサーの新搭載や高性能な画像処理能力を保有していることから、映像作品としての仕上がりに大きな差が出てきます。
色の表現で仕上がりが変わる
THETA VとTHETA SCでは、撮影時の色温度による仕上がりイメージが大きく変わります。特に室内などで白い壁がある条件では、白色の表現に差が出ます。
THETA Vは、少し温かみのある色が出て、より見たままに近い色が表現されます。一方THETA SCでは、少し青みの強い仕上がりが特徴的です。
ノイズ処理で大きな差が
室内や夜間の撮影時は、光源は少なくなり、ISO感度で撮影を対応することになります。
暗い場面で力を発揮するのはやはり上位モデルであるTHETA Vです。動画撮影時は最高ISO6400まで対応し、暗い場所で同条件撮影をTHETA SCで行った場合とは大きな差が分かります。
THETA Vは暗い場所でもノイズは少なく、ディティールがしっかりした仕上がりを実現します。そのため、夜間の野外撮影などでもTHETA Vは大きな力を発揮します。
メモリー容量に要注意
THETAは、残念ながら外部メモリーに対応しておらず、カメラ内蔵のメモリーに保存する必要があります。そして両モデルで保存容量は異なり、沢山撮影することを計画されている方は注意が必要です。
THETA Vでは内蔵メモリー約19GBに対して、THETA SCは半分以下の約8GBの内蔵メモリーとなっています。
しかしTHETA Vは4K撮影を実現しているため、4K動画は容量も大きくなるため、4Kで撮影しているとTHETA Vの方が容量消費を速く感じることもあるでしょう。
静止画で十分、安さを求めるならTHETA SCはベストチョイス
以上の点を振り返るとTHETA Vが圧倒的に優れているように思えますが、THETA Vで優れているのは「動画撮影」と「暗い場所での撮影」だけと言えるでしょう。
この2つを重要視しない、もしくはユーザーが使わない分野であれば価格も安く、基本性能が充実しているTHETA SCがおすすめです。
自分が必要にしている機能と、必要としていない機能の見極めを意識しましょう。
THETAラインナップ比較まとめ
最新モデルTHETA Z1を含めて、4種類の現行モデルが存在するTHETA シリーズですが、実際に選ぶべきモデルはTHETA Z1かTHETA V、THETA SCに限られると言えるでしょう。
そしてTHETA Vは、上位モデルとして動画撮影の質が高く、作品としての仕上がりが良好、他メーカーの360°カメラ上位モデルと比較すると安価で購入することができるのが大きな魅力です。
THETA SCは、スタンダードモデルとして「はじめての360°カメラ」としてもおすすめできる簡単撮影を実現する360°カメラです。THETA Vの半額以下で購入することができ、基本性能がしっかり備わっているモデルです。
どちらも360°カメラとしておすすめできるカメラですが、沢山使う機会があるのであればTHETA Vを、静止画中心で旅行や遊びなどの短期間利用であればコストパフォーマンスの良いTHETA SCがおすすめです。
是非360°カメラTHETAシリーズを使って次世代のデジタルカメラを先取りして、楽しんでみてくださいね。
THETAシリーズはレンタルが人気
今回ご紹介してきた360°カメラ「RICOH THETAシリーズ」は、レンタルで利用することも大変人気を集めています。
家電レンタル「Rentio(レンティオ)」では、THETAシリーズ最新モデルから旧モデルまで、豊富なラインナップのレンタルを行っています。
最短3泊4日からレンタルが可能で、17時までの注文であれば当日出荷にも対応します。急に使いたくなっても、簡単にすぐレンタルできるのは大きな魅力です。
もちろん購入前のお試しでレンタルするのもOK。是非Rentioを使って次世代カメラ「RICOH THETA」を使ってみてください。
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