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RICOH THETA Vを実写レビュー!話題の高性能360度カメラを細部まで徹底検証

Atsushi Yoshioka
Atsushi Yoshioka

更新日2023/01/27

RICOH THETA Vを実写レビュー!話題の高性能360度カメラを細部まで徹底検証

360度全方向を写すことができる360度カメラという存在をご存知ですか?

360度カメラは一つのカメラに2つ以上のレンズを搭載することで、360度の景色を1つの写真、映像として仕上げてくれる近未来感あふれる次世代カメラです。

そしてリコーが開発するTHETAシリーズは、数ある360度カメラの中でも知名度が高く、優秀な360度カメラとして人気を集めています。

今回はTHETAシリーズで最上位モデルとして2017年9月に発売された「THETA V」を実際に使ってレビューしていきます。

THETA V外観レビュー

THETA V 大きさ

THETA Vは一般的なスマートフォンとほぼ同等の高さを保有し、幅はとても狭く、厚さもポケットに余裕で入るほどの薄さと、抜群の携帯性を実現しています。

THETA V ボタン

本体操作で使うボタンはシンプルに4つのみ。それぞれを組み合わせて使うこともなく、役割も明確になっているため、とても簡単な操作感を実現しています。

THETA V 大きさ

重さも約121gと非常に軽量です。撮影時も重さで負担にはならず、旅行先などでも抜群の携帯性で収納場所に困りません。ポケットサイズのボディは、取り出しも簡単。理想的なコンパクトデザインです。

THETA V レンズ

レンズは平面でなく、円形に少し飛び出しているので傷を付けないようにするなど、注意が必要です。

THETA Vの特長

THETA VはTHETAシリーズの中で最上位モデルでありながら発売から1年経っていない最新モデルでもあります。

それだけに360度カメラとしての最新技術をつぎ込んださまざまな性能や機能が存在します。まずは特筆すべき性能や機能を1つずつご紹介していきます。

4K動画撮影が可能

これまでのTHETAはFull HD画質以上の動画撮影に対応しておらず、ビデオカメラやアクションカムで一般的となりつつある4Kの高画質撮影はできませんでした。

THETA Vでは、画像処理能力の向上などでシリーズ初となる4K動画撮影を実現しています。

(↑)RICOH THETA公式YouTubeアカウントより4Kサンプル動画

大幅に向上した高解像度の映像は、非常に実用性の高いポイントで、これだけコンパクトなカメラで4K動画、しかも360度全天球映像を撮影できるのは大きなメリットとなります。

新搭載「ジャイロセンサー」で天頂補正が進化

写真撮影で傾きというのは大きな問題になります。360度カメラで撮影した画像や映像でも傾きは目に見える形で表れ、不自然な仕上がりになります。

その傾きを自動補正してくれるのが、「天頂補正」というものですが、これまでは加速度センサーのみで傾きなどを検知し、判断していました。

THETA Vでは新たにジャイロセンサーも搭載され、より精度の高い傾き検知を実現。これにより天頂補正技術も大幅に進化しました。

また、ジャイロセンサーは手ブレ補正にも大きな影響を与え、撮影時の手ブレなどを大幅に軽減してくれます。

暗い場所にも強くなった高感度耐性

THETA Vでは、暗い場所で効果のある高感度耐性も大きく進化しました。

(↑)RICOH THETA公式YouTubeアカウントより大阪国際空港にて夜間着陸する航空機をTHETA Vで撮影した映像

これまでのTHETAシリーズは、高感度耐性の目安となる最大ISOはISO1600でしたが、THETA Vではこの高感度耐性を大幅に強化。静止画では最大ISO3200、動画では最大ISO6400を実現しています。

これまでも三脚などを立てた長時間露光撮影は可能でしたが、高感度耐性が向上されたことで、手持ちでも夜景撮影に強くなりました。

従来機よりも増加したメモリー容量

THETAシリーズでは、SDカードなどのメモリーカードは使用することができず、内蔵メモリーに撮影したデータを全て保存することになります。

スタンダードモデルとして販売されているTHETA SCでは8GBの内蔵メモリーを搭載していますが、THETA Vでは倍以上の19GBの内蔵メモリーを搭載しています。

これにより4K動画撮影時でも容量が増加した内蔵メモリーに安心して保存することができます。THETA Vでは動画の記録を約40分行えるとしていますが、THETA Vでの連続動画撮影時間は25分(※本体温度上昇時には自動で終了されます)のため、容量の限り撮影を続けるというのは難しいです。

360度空間音声記録が可能に

THETA Vでは、よりVR(ヴァーチャルリアリティ)作品としての魅力を向上させるためにマイクを増加させ、360度空間音声の記録も可能としました。

(↑)RICOH THETA公式YouTubeアカウントより360度空間音声サンプル動画

別売りの3Dマイクロフォン「TA-1」を使用することでより高音質の360度空間音声を録音することができます。

THETA V 製品仕様表

モデル名 THETA V
発売日 2017年9月15日
有効画素数 約1200万画素
静止画解像度 5376×2688
動画解像度 4K(3840×1920)
最高ISO感度 静止画:3200
動画:6400
最高シャッタースピード 静止画:1/25000秒
動画:1/25000秒
動画フレームレート 30fps
360°空間音声記録
ライブストリーミング
リモート再生
Bluetooth
ジャイロセンサー
外部インターフェース microUSB/MIC端子
内蔵メモリー 約19GB
外形寸法 45.2mm(幅)×130.6mm(高さ)×22.9mm(奥行き)
質量 約121g
アプリケーション iOS/Android/PC

THETA Vを使った360度画像作例

THETA Vを実際に使って撮影した作例をご紹介していきます。

ビュワーをマウスなどで操作することでズーム、ズームアウト、画角の変更などが可能です。

東京スカイツリー周辺にて撮影


Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

芝消防署前にて撮影


Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

日比谷公園にて撮影


Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

東京駅前にて撮影


20180131 – Spherical Image – RICOH THETA

汐留イタリア街にて撮影


Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

小笠原父島にて撮影


小笠原父島にてTHETA Vで撮影。お魚天国! – Spherical Image – RICOH THETA


※こちらは別売アクセサリーの防水ハウジングケースを使用して撮影しました。

THETA Vの気になる価格

「4K動画撮影」「360度空間音声記録」など、高性能カメラであるために高価なカメラというイメージを持たれるかもしれません。

しかしTHETA Vは、このクラスのカメラとしては非常にリーズナブルで良心的な価格設定です。

記事執筆の2017年7月6日現在で、通販サイトamazonでは45,314円(税込)と、5万円以下でも購入できる360度カメラとなっています。

ライバル機種として挙げられる他メーカーの上位360度カメラモデルと比較しても同等、もしくはそれ以下の値段で販売されていることが分かります。

THETA SCとの違い

THETA V THETA SC 違い

THETAのもう一つのメインモデルであるTHETA SCとは何が違うのか気になるところだと思います。

THETA SCはTHETAシリーズのスタンダードモデルとして販売されており、基本性能を備えつつ、性能は少し抑えめで開発されたモデルになります。

RICOH THETA SCを実写レビュー。はじめての360度カメラにおすすめのお手軽モデル – RentioPress

4K動画撮影に非対応

THETA SCでは4K動画撮影に対応していないのがTHETA Vとの最大の違いです。

その他、高感度耐性などあらゆる面で上位モデルであるTHETA Vが上回っており、撮影に関する性能ではTHETA VはTHETA SCを圧倒します。

しかし、THETA SCはTHETA Vの半額以下で購入することができるのが大きなメリットです。

THETA SCとの詳しい違いはこちらの記事へ

こちらの記事では「THETA V」と「THETA SC」の違いをより詳しく解説しています。

[2018年版]360度カメラ「RICOH THETA」シリーズの選び方!全ラインナップを比較検証 | RentioPress

今後は更なる発展が期待されるTHETA V

THETA V レビュー

これまで人気360度カメラであるRICOH THETA Vをご紹介してきましたが、高性能で携帯性に優れ、良心的な価格を実現する非常にコストパフォーマンスの良い360度カメラです。

Androidベースのシステムを搭載し、将来的な拡張が可能

現段階でもTHETA Vは、十分な性能を保有しているように見えますが、リコーでは、THETA Vで新搭載された「プラングイン機能」を利用して、今後ユーザーでお好みのカメラへとカスタマイズできる機能の充実を図るとしています。

RICOH THETA Plug-in Store

これによりTHETA Vでの撮影は今後さらに自由度や撮影できる幅が広がると考えられ、将来性を大きく感じる360度カメラだと私は思います。

他メーカーからもさまざまな360度カメラが販売されていますが、THETA Vは安定した性能を保有しながら将来性も考えることができるとても優秀なカメラです。

360度カメラデビューにもおすすめな「RICOH THETA V」をぜひお試しください。

THETA Vはレンタルできる

一般的なデジタル一眼カメラなどと比較すると安いものの、やはり5万円前後となると購入に悩まれる方も多いと思います。

360度カメラ自体の知名度の低さから「360度カメラで何が撮れるのだろう」「使いこなせるか分からない」という悩みは出てくると思います。

そんな場合に家電レンタル「Rentio(レンティオ)」は、最短3泊4日からレンタルできることで、期間によって買うよりもお得に実際のカメラを使用することができます。

ぜひRentioで人気360度カメラ「RICOH THETA V」をお試しください。

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