DJI Osmo ActionとGoPro HERO7の違いを徹底解説!どちらを選ぶべきか比較検証
更新日2023/05/18
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アクションカメラというとGoProの存在を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、2019年5月に発売となったDJI Osmo Actionは、そのイメージを覆すべく誕生した新世代アクションカメラと言えるでしょう。
GoPro HERO7 Blackで実現してきた性能を全て搭載し、更に上回った機能性を実現しているOsmo Actionはまさに「GoProキラー」とも呼べる存在です。
今回はDJI Osmo ActionとGoPro HERO7 Blackの実機を使用して、性能や特徴を比較していきます。
もくじ
GoPro独占状態であったアクションカメラ
これまでアクションカメラ市場は7割以上のシェアをGoProが獲得しているほど、市場としては独占状態に近い状況でした。
1年毎にモデルチェンジを重ね、現在はGoPro HERO7まで進化を遂げてきましたが、少しずつ性能を向上させている印象です。
[入門保存版]初心者が知りたいGoPro(ゴープロ)のすべて。撮影できるシーンや使い方を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
Osmo Actionの参入で流れが変わるか
そんなGoPro独占状態の続くアクションカメラ市場に挑戦を挑み、発売されたのがDJIのOsmo Actionです。
GoPro HERO7に徹底対抗すべく、性能を同等もしくはそれ以上を実現し、GoPro HERO7には搭載されていない機能も搭載した、最新モデルです。
DJI Osmo ActionがGoProにとって脅威の存在になることは間違いありませんが、アクションカメラ市場においてどのような変化が訪れるのか注目の時なのです。
時代をリードする2つのアクションカメラ
今回ご紹介するDJI Osmo ActionとGoPro HERO7 Blackは、今アクションカメラ市場において再注目の2モデルと言えるでしょう。
ここからはそれぞれのモデルの特徴などを簡単にご紹介していきます。
両モデルの詳細については、紹介文最後に掲載しているレビュー記事をぜひご覧ください。
DJI Osmo Action紹介
これまでジンバルやドローンを中心に開発してきたDJIから初のアクションカメラとして発売されたOsmo Action。
これまで培った手ブレ補正の技術力を感じることができる強力な手ブレ補正は、画面の揺れが気になる動画においても滑らかな映像を実現してくれる優れた性能です。
また、フロントとバックの両方にディスプレイを搭載していることで、フロント画面で映し出されている様子も確認できることから、自撮りにも適した仕様となっています。
GoPro HERO7 Blackより後に発売されたことで、GoPro HERO7 Blackより性能が劣ることなく、それ以上の実力を感じる次世代アクションカメラです。
DJI Osmo Action最速完全レビュー!画質、手ブレ補正の検証や気になるGoProとの比較も徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
GoPro HERO7 Black紹介
アクションカメラの代表的存在として長年に渡って愛され続けているGoProシリーズ。
その最新モデルであり、最上位モデルとなるのがGoPro HERO7 Blackです。
GoProシリーズは着々と性能向上が進められており、このHERO7 Blackでも大きく進化した手ブレ補正などが話題を呼びました。
また、手ブレ補正が強化されたことにより動きながらのタイムラプス撮影が可能になったことも、GoPro HERO7 Blackの大きな特徴の一つです。
今なお、アクションカメラとして第一候補に来るほど人気を集めている定番カメラです。
GoPro HERO7 Black実写レビュー!新機能を実際に使って性能やおすすめポイントを徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
外観を比較
実際に実機を使って比較を行っていきます。
まずはデザインや大きさ、重さなどの外観面を写真や数値とともに比較していきます。
デザインは非常に似ている
DJI Osmo Actionをはじめてみたときは、「GoPro?」と思うほど似ていると感じました。
そして使い慣れてきた今でも非常にGoProに似ていると思うほど、デザイン性については大きな違いがないと言えるでしょう。
GoProは伝統的なカメラデザインとなっていますが、Osmo Actionはまるでそのデザインにわざと寄せてきたような、それほどデザイン面では似ている両モデルです。
幅と奥行きはGoProの方が小さい
大きさを比較してみても、大きく異なることのないOsmo ActionとGoPro HERO7 Blackですが、数値上では両モデルに大きさの違いはあります。
サイズ的には幅と奥行きでOsmo ActionはGoPro HERO7 Blackよりも大きく、高さだけOsmo ActionがGoPro HERO7 Blackより低いというデータになっています。
実際に並べるとその違いは明確ですが、どちらが携帯性に優れていないかという判断はできないほどの小さな違いと言えるでしょう。
Osmo Actionで使いたいQSボタン
Osmo Actionの側面にはQSボタンと呼ばれるボタンが存在し、こちらを押すことで使う頻度の高い撮影設定の切換を簡単に行うことができます。
例えばGoPro HERO7 Blackでは、動画と静止画の撮影モード切換などでもメインのディスプレイをタップ操作する必要がありましたが、Osmo ActionのQSボタンを押すだけで簡単にモードの切換が可能です。
また、フロントディスプレイへの表示切換なども電源ボタンを同時に押すことで切り換えることができたりと、ボタン同士の連携性にも優れています。
自撮りしやすいのはOsmo Action
SNSなどで写真をアップロードするために自撮りを行いたい方も少なくないでしょう。
スマートフォンなどではインカムが搭載されていることで、画面に映る自分を見ながら撮影することが可能ですが、Osmo ActionやGoPro HERO7 Blackにはインカムは搭載されていません。
しかし、Osmo Actionのみフロントディスプレイがカメラに搭載されており、カメラを自身に向けた場合でも映し出されている様子を確認しながら自撮りを行うことができます。
一方でGoPro HERO7 Blackのフロントに搭載されたディスプレイは、文字などの情報のみしか表示されないため、自撮りするには困難なカメラと言えます。
純正アクセサリーはGoProの方が豊富
アクションカメラというと手に持って撮影するというよりもアクセサリーに取り付けて撮影するシーンが多くなります。
自転車などに乗って撮影する場合、ヘルメットに取り付けるためのマウントであったり、水中で撮影する際のマウントなども別途アクセサリーに取り付ける必要があります。
そのようなアクセサリーに関してはGoProの方が豊富に存在します。
Osmo Actionでは正直アクセサリー類には乏しく、防水性能が存在するものの深く潜る場合に必要となる防水ハウジングケースは存在しません。
[2019年最新]GoPro初心者におすすめの人気アクセサリーを徹底紹介! – Rentio PRESS[レンティオプレス]
性能を比較
ここからはデジタルカメラとしての撮影能力に関係する性能面について比較していきます。
どれだけアクションカメラとして優れているのか、両モデルの違いについても解説していきます。
基本的な性能は同等
基本的な撮影性能はほぼ同等と言えるでしょう。
どちらも最高4K60pの動画撮影を実現し、静止画においても12MPの画素。FullHD画質時の240pのスローモーション撮影など、指定できる画質については同じと言えます。
防水性能についてはOsmo Actionが水深11mと、1mだけGoPro HERO7 Blackより優れていますが、この数値も誤差範囲と言えるでしょう。
手ブレ補正の効果を実写から比較
Osmo ActionとGoPro HERO7 Blackの手ブレ補正効果の違いというのは、ユーザーが最も気になるポイントと言えるでしょう。
どちらも電子式手ブレ補正を採用
Osmo Action、GoPro HERO7 Blackともに電子式の手ブレ補正が搭載されています。
手ブレ補正では光学式が最も強力な手ブレ補正を実現する機構として知られていますが、どちらも光学式は採用されていない形となりました。
しかし、電子式でも手ブレ補正の効果はどちらのモデルでも十分に感じることができます。
グリップに取り付け、両手に両モデルを持つ形で、階段を昇り降りするなどして両モデルの手ブレ補正を比較してみました。
手ブレ補正の効果はOsmo Actionの方が優れている
どちらも非常に滑らかな映像を実現していますが、激しい衝撃があった場合などの補正具合はOsmo Actionの方が優れているように思えます。
通常の歩行などの揺れに関しても、GoPro HERO7 Blackでは、振動がまだ気になるものの、Osmo Actionでは揺れに関してはほとんど気にならないと言えるでしょう。
画角はGoProの方が広い
アクションカメラは、広い範囲を写す超広角の画角が特徴的ですが、Osmo ActionとGoPro HERO7 Blackでは、映し出すことができる画角に違いがあります。
Osmo ActionとGoPro HERO7 Blackの画角を比較してみると、GoPro HERO7 Blackの画角の方が僅かに広く、広角撮影に優れています。
Osmo Actionも十分な広角
しかし、上の写真のようにOsmo Actionが広角撮影に向いていないかというとそうでもなく、GoProより少し狭くなる程度で、十分な広角画角を実現していると言えるでしょう。
そのため、差はあまり大きいとは言えず、大きな違いとは言えないでしょう。
Osmo Actionでは動画でもHDR撮影が可能
画角が広角になるほど、映し出される範囲内で明るい部分と暗い部分の明暗差が顕著になります。
このようなシーンになると、明るい場所が白飛びし、暗い場所が黒潰れしてしまうことが多いのですが、それを防いでくれるのがHDR撮影です。
GoPro HERO7 Blackでは、静止画においてHDR撮影を特長として挙げていましたが、Osmo Actionでは、動画においてもHDR撮影を可能としています。
残念ながら動画のHDR撮影において手ブレ補正をONにすることはできませんが、明暗差の激しいシーンでも、階調に余裕のある仕上がりを実現します。
処理速度はOsmo Actionの方が上に感じる
カメラの動作において処理速度というのは決定的瞬間を逃さないためにも重要な性能となります。
GoPro HERO7 Blackでもアクションカメラとして素早いレスポンスを実現していましたが、稀にフリーズするなど安定感に少し不安を感じる場面もありました。
Osmo Actionでは、GoProと比較して稼働時間はまだ短いものの、各ボタン操作の反応や撮影に対する処理速度は極めて高速であると感じます。
ボタン操作による使いやすさも目立つOsmo Actionですが、動作に関しても安定性を感じる素晴らしい仕上がりとなっています。
両モデルの価格を比較
カメラを購入する際、決め手の一つになるのが販売価格でしょう。
いくら性能に優れているとはいえ、高価格である場合は購入をためらうシーンというのも出てきます。
新発売ながらOsmo Actionは低価格を実現
公式サイトの販売価格では、DJI Osmo Actionは44,820円で、GoPro HERO7 Blackは53,460円と、Osmo Actionの方が低価格を実現しています。
発売から時間が経過したGoPro HERO7 Blackは、割引が行われている通販サイトamazonでも48,300円と、Osmo Actionの低価格には敵わない現状です。
これを見てもOsmo Actionは、GoPro HERO7 Blackに対して勝負を仕掛けた低価格を実現している言えるでしょう。
製品仕様比較表
製品名 | DJI Osmo Action | GoPro HERO7 Black |
---|---|---|
発売時期 | 2019年5月 | 2018年9月 |
最高動画画質 | 4K60/1080P240 | 4K60/1080P240 |
防水 | 11メートル | 10メートル |
HDR動画撮影 | 〇 | – |
ワンボタン コントロール | ◯ | ◯ |
WIFI + BLUETOOTH | ◯ | ◯ |
風音低減機能 | ◯ | ◯ |
音声コントロール | ◯ | ◯ |
手ブレ補正 | ◯ | ◯ |
タッチ ディスプレイ | ◯ | ◯ |
フロントディスプレイ | ◯ | △(文字情報のみ) |
位置情報取得 | ◯ | – |
RAW写真 | ◯ | 〇 |
ポート | USB-C | USB-C |
大きさ | 65×42×35 mm | 62.3×44.9×33 mm |
重さ | 124g | 116g |
Osmo Actionがアクションカメラシェアを奪い取るのか
新発売となったDJI Osmo Actionは想像以上にGoProにとって脅威となる存在になるでしょう。
これまでもGoProに対抗すべく開発されたアクションカメラは存在しましたが、どれもがGoProよりも劣る性能で価格だけが取り柄でしたが、Osmo Actionは、GoPro以上の性能を実現し、価格においても低価格を実現しているまさにライバルにふさわしい存在です。
Osmo Actionの売れ行きによっては今後のアクションカメラ市場のシェアに大きな影響を与える可能性も考えられ、GoPro一強の時代も終焉を迎えるかもしれません。
アクションカメラはレンタルできる
家電レンタル「Rentio(レンティオ)」では、色々なアクションカメラを豊富なラインナップから選んでレンタルすることが可能です。
是非この機会にRentioで最新アクションカメラをレンタルして、実力を体感されてみてください。
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