Canon EF16-35mm F4L IS USM実写レビュー。旅スナップに最適の王道広角レンズを徹底検証
更新日2024/07/17
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広角レンズの表現力というのはあらゆる撮影シーンにおいて重要な存在だと感じます。
「何か変化を与えたいとき」私がどこかに撮影へ向かうと必ず手にしているのは広角レンズと言えるでしょう。
しかし、広角レンズにも色々な種類が存在します。そしてわずか「1mm」の焦点距離の差で実現できる画角というのは大きく変わります。
今回はキヤノン純正Lレンズとして人気を集める「EF16-35mm F4L IS USM」が広角レンズの王道であり続ける理由や実力について実際に撮影した作例を基にレビューしていきます。
もくじ
広角レンズの王道「EF16-35mm F4L IS USM」
EFマウントのレンズを選ぶ際、近年ではサードパーティー製レンズの存在も目立つようになりましたが、やはり純正の「Lレンズ」というのは今もなおカメラ愛好家の間では人気を集めるレンズとなっています。
そして広角・標準・望遠・単焦点など、様々なレンズで多くの愛好家が存在する王道レンズなるものが存在します。
今回ご紹介していくEF16-35mm F4L IS USMもEFマウントで広角レンズを探す上で候補に挙がることの多い存在です。
実際に広角レンズの主力として使用されている方も非常に多く、人気の王道レンズと言えるでしょう。
いつもと違った雰囲気を出したいときに
広角レンズは、より広くの範囲を写すことのできるレンズとして「いつもと違った雰囲気」を出したいときにとても効果的なレンズとなります。
写る範囲が広くなることで、構図内に入り込む被写体が増え、考えなければいけないことも沢山ありますが、標準レンズで撮影するよりも魅力的な写真へと仕上がることも期待できます。
その他のおすすめ広角レンズはこちらでご紹介
[2020最新]一眼カメラにおすすめの広角レンズ10選。写真撮影の幅を大きく広げる広角の魅力を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
旅や街歩きのスナップ撮影で大活躍
広角レンズは特に風景写真などの撮影シーンで活躍します。
そのため、どこかへ旅行へ出かける際や、カメラを持って街歩きなどを行う場面でも活躍するレンズです。
標準レンズではどうしても肉眼で見ることに近い画角になってしまうため、広角レンズを使用することで、日常生活にて目にする画角とは異なった雰囲気を漂わせることができることが特徴的です。
外観レビュー
上質な広角レンズになるほどレンズのサイズというのは大きくなる傾向にあると言えるでしょう。
ここからはEF16-35mm F4L IS USMの大きさや重さ、デザイン性など外観面に特化して実機写真を交えたレビューを行っていきます。
標準レンズよりも少しだけコンパクト
高級「Lレンズ」シリーズにおいて標準レンズの王道とされる「EF24-105mm F4L IS II USM」と大きさを比較しても、「EF16-35mm F4L IS USM」はコンパクトであることが分かると思います。
一般的にフルサイズセンサーに対応しているような広角レンズは、レンズが大きくなる傾向にありますが、EF16-35mm F4L IS USMは、広角レンズながらコンパクト性が追求された持ち運びにも向いているレンズとなります。
重さも約615gと軽量を実現しており、広角レンズとしては画質を維持したまま、小型・軽量化に成功したモデルなのです。
Lレンズらしいスタイリッシュなデザイン
キヤノンの高級レンズ「Lレンズ」では、美しいデザイン性でも人気を集めています。
望遠レンズ類では白を基調としたデザイン性が採用されていますが、今回のEF16-35mm F4L IS USMを含む標準レンズ以下のレンズに関しては、黒を基調としていますが、レンズ先端近くに赤色のラインで囲われていることが特徴的です。
基本的には黒を基調としているため、一般的なグレードのレンズと変わらないような雰囲気ですが、1つ赤線が入るだけでキヤノンの高級レンズの風格が出ることもブランド力と言えるでしょう。
広角が抱えるフィルター問題にも関係なし
広角レンズではよくレンズが円を描くようにカーブしている場合があります。そのため、平らであるレンズプロテクターやPLフィルターなどのフィルター類を取り付けることができないケースが多く見られます。
しかし、EF16-35mm F4L IS USMでは広角レンズでありながらレンズの表面が僅かに弧を描いているだけでフィルター類を取り付けることは可能です。
広角レンズではPLフィルターなどの恩恵を受けることは難しかったのですが、こちらのEF16-35mm F4L IS USMでは、フィルター類の効果も体感することができるメリットがあります。
性能レビュー
広角レンズとしては小型・軽量で携帯性に優れていることが分かりましたが、レンズというのは口径が大きくなるほど画質は向上するものです。
EF16-35mm F4L IS USMでは、標準ズームレンズと同じ77mmのフィルター径を採用しているため、決して大口径とは言えないレンズですが、画質が気になるところでしょう。
ここからは広角レンズとしての画質や性能面について実写レビューしていきます。
超広角すぎない程よい焦点距離
フルサイズで広角レンズというのは貴重な存在になりますが、焦点距離の数値が低くなるほどレンズは大きくなり、金額面も大幅に上昇します。
EF16-35mm F4L IS USMでは、広角側を16mm始まりとしたことが小型・軽量化に繋がっていることもあります。
そして12mmや14mmなどの画角においては写真における歪みも非常に目立つ仕上がりとなるため、不自然な写真になる可能性も否定できません。
16mmでもしっかりとした広角らしい画角を味わうことが可能で、不自然さを感じないちょうど良い広角の焦点距離ともいえます。
純正レンズならではの解像力
キヤノンの純正Lレンズは、優れた解像力が定評であることは言うまでもありません。
今回ご紹介しているEF16-35mm F4L IS USMでも、Lレンズらしい優れた解像力というのは健在で、広角レンズで難とされてきた四隅の解像力も満足できる仕上がりです。
また、レンズによって色の表現にも違いが出てくることがありますが、こちらもナチュラルな雰囲気を維持したまま、鮮やかで美しい発色の印象も受けました。
暗い場面で助かる手ブレ補正機能搭載
広角レンズでは望遠レンズと比較して手ブレが発生しにくい条件となり、手ブレ補正機構が搭載されていないことも少なくありませんが、EF16-35mm F4L IS USMではCIPAガイドライン基準で4.0段分の手ブレ補正機構を搭載しています。
基本的に日中など明るい場所での撮影において手ブレ補正の効果を必要とすることはありませんが、夜間などの暗い環境での撮影においては広角レンズといえどもシャッタースピードが低下することから手ブレは発生しやすくなります。
4.0段分の手ブレ補正機構により、広角レンズの中でも暗い場所に強いレンズとして期待できるでしょう。
EF16-35mm F4L IS USMフォトギャラリー
製品仕様表
モデル名 | Canon EF16-35mm F4L IS USM |
---|---|
焦点距離 | 16-35mm |
明るさ | F4 |
レンズ構成 | 12群16枚 |
最短撮影距離 | 0.28m |
最大撮影倍率 | 0.23倍 |
フィルター径 | 77mm |
最大径 | Φ82.6mm |
長さ | 112.8mm |
質量 | 約615g |
絞り羽根 | 9枚 |
最初絞り | F22 |
手ぶれ補正効果 | 4.0段分(CIPA基準) |
常に持ち歩きたい1本
今回ご紹介してきた広角レンズ「EF16-35mm F4L IS USM」ですが、使えるシーンの幅が広いと感じました。
標準レンズは常に持ち歩くことで色々なシーンに対応することができますが、こちらのEF16-35mm F4L IS USMも広角レンズとして常に持ち歩いておきたい存在だと感じました。
実際に今回京都の嵐山と祇園周辺を歩き回りましたが、最も使用したレンズはこちらのEF16-35mm F4L IS USMでした。
広角レンズを使うというのはその場の臨場感なども伝えやすいだけでなく、想像以上に好まれる画角なのでしょう。
ぜひEF16-35mm F4L IS USMを使って旅行やふらっと街歩きに出かけることをおすすめします。
まずはレンタルでお試しもおすすめ
EF16-35mm F4L IS USMは、Lレンズ群の中では高価でないレンズです。
しかし、Lレンズの中ではあまり高くないとはいえ、一般的なレンズと比較すると非常に高価であると言えるでしょう。
購入に踏み切るのは勇気がいります。その前に++カメラ機材のレンタルがおすすめ**です。
家電レンタル「Rentio(レンティオ)」では、今回ご紹介してきたEF16-35mm F4L IS USM以外にも様々な広角レンズはもちろん、望遠レンズなども取り扱っています。
購入の検討材料や少しの期間だけ使ってみたいというときに最適です。ぜひこの機会にRentioでカメラ機材をレンタルして日頃の撮影生活を充実させてください。